2014年のアルバムで、正式な初のフルアルバムになります。これが現在までの最新作になります。これまでの明るい感じを止めてオーケストレーション使った、幻想的とまではいきませんが、ファンタジックな、森林の中で歌っているような雰囲気を作り上げています。アコースティックなプログレみたいな感じになっています。一番大きな特徴は打ち込みを極力減らして生演奏しているところでしょう。
1. If I'm
2. Shallow
3. To Hold
4. Shades Of Golden
5. Everyone With Eyes Closed
6. Vinton, LA
7. Paths
幻想的に感じるのはドラムレスになっているからだと思います。ドラムレスでストリングスが重厚に響いていくると浮遊感が生まれ、彼女の歌声が溶け込むトラックが完成して見事にマッチングしたサウンドを生み出しています。引きこもりがちな人だそうで、ベッドルームから出たくない気持ちを表現しているそうです。そういう屈折したところから美しい芸術は生まれるものです。最近のオタクと言われている人たちからは、こうした芸術的な作品は生まれてきていませんから、久しぶりに好感が持てるオタクにあったような気分になります。
私のような
音楽 馬鹿は一種のオタクのようなものですが、秋葉原をうろついているオタクとは別のものだと思っています。凝り性で何かに特化した部分では共通点もあるのかもしれませんが親近感はありません。しかし、こうした優れた芸術を生み出せる感性を持ったオタクには親近感も好感も持てます。チャラいミュージシャンよりも好感が持てるのは当然ですが、心の琴線に触れるような
音楽 は得てして歴史的にも、社会不適合者から作られる事が多いものです。彼女にはそうした同じ匂いが感じられます。
If I'm
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