

これも2006年のアルバムです。同じ年に3枚のコンセプトアルバムをリリースしています。すごい仕事量です。今作は全部同じ曲名が17ものパターンに分かれています。フォークトロニカの手法で作り出されるバリエーションの豊かな内容になっています。最初はビートルズのアデイインザライフのコード進行でアコースティックギターがデフォルメしたストロークを奏でていきます。つまりブリットポップが入っています。
1. Flacana 1
2. Flacana 2
3. Flacana 3
4. Flacana 4
5. Flacana 5
6. Flacana 6
7. Flacana 7
8. Flacana 8
9. Flacana 9
10. Flacana 10
11. Flacana 11
12. Flacana 12
13. Flacana 13
14. Flacana 14
15. Flacana 15
16. Flacana 16
17. Flacana 17
同じコード進行がどんどん形を変えてパターン変更していきます。時にはエレキに置き換えたり、ピアノに置き換えたりして、同じコード進行なのにまったく別の曲のようにパターン変更して進行していきます。フォークトロニカ組曲になっているのです。同じ素材で組曲にしていく古典組曲の手法です。エレクトロニカとしても響いていますので現代的であり、現代
音楽的なポップ作品とも言えます。
原曲がブリットポップしていますから難解でもなく、分かり易いことで遊んでいる感じです。様々な
音楽的要素が繰り広げられていて、一つのコード進行でいくらでも違う曲を作曲出来るという、ソングライターとしての確かな手腕を持っているからこそ作り出せた作品になっています。ある意味、普通の作曲法に冷めた現代
音楽家の手法で作られたフォークトロニカであります。同じ題材のバリエーションでありながら、飽きる事なく聴き通せるだけのアイデアに溢れています。
Flacana 5