2010年のアルバムです。アンビエント、インダストリアル、コンクリートミュージックな風景の中にポップな
音楽 が漂うMelodiumならではの作風になっています。私が提唱しているアンビエントポップとも違います。これまでというか、これからもなのかもしれませんが、インダストリアルや環境
音楽 とポップな旋律を組み合わせるミュージシャンはいません。雰囲気が違いますから前衛性が曇ってくるのです。それでもこの組み合わせを貫く事で他に類を見ない
音楽 が成立しています。
1. Bombs
2. In The Forest At Night
3. Wreckage
4. Kissing Desease (First Version)
5. German Voice
6. The Hole
7. Guitare Theme
8. Landscapes
9. A Soft Light
10. Endless Guitare
11. Insomnia
前衛性を強調したいのであれば無調に近い曲にするものですが、ちゃんとコード進行があってわかり易いポップな曲と組み合わせることで前衛性が薄れてきます。彼の場合はポップソングの方が主役であり、アンビエントやインダストリアルの手法の方が借り物なのです。だから不思議な独特の雰囲気が生み出されています。見た目はチャーミングなのに、実は誰よりも前衛的な感性を持ち合わせていなければ作れない世界なのです。
アヴァンギャルドポップのテクノ版という趣きでしょうか。スタイルにこだわらないという意味では一番前衛的なのです。だけど親しみやすいポップスであるから難解に感じない。だからと言ってヒット性のある
音楽 でもない、この微妙な感じがハマる人にはハマるのです。誰からでも愛される
音楽 であるポップスのはずなのですが、誰からでも愛される
音楽 とも違うという事は、実はポップスではないのでありましょう。
In The Forest At Night
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