2012年のアルバムです。今回はアンビエント色が濃厚な内容になっています。アコースティック楽器も使っていますが、これまでのようなポップな概念を持っていません。それはつまりはフォークトロニカの王道スタイルでありますが、Melodiumとしては異質な作品になっています。サンプリングによるインダストリアルな音源をカットアップな配列にした現代
音楽 系のフォークトロニカになっています。
1. Abscissa
2. Bidual
3. Collinear
4. Dimensions
5. Euclidean
6. Fibonacci
7. Googol
8. Hypotenuse
9. Iota
10. Lemma
11. Midpoint
12. Clanique
13. Nonreal
これまでの彼が作るテクノは90年代の焼き直し的な部分が多かったのですが、もう過去の産物による趣味を再現して自己満足する領域を超えてきました。曲を作るというより、音源からインスパイアーされる直感を信じて曲にしていく、現代
音楽 的な感覚で作られています。だからポップである事にはこだわっていません。それだけで、これまでのMelodiumらしさはありませんが、他のアーティストとは違う作り方になっているところが新しいMelodiumらしさになっています。
アンビエント、アブストラクト、そういう印象を受けますがオリジナリティーに溢れた作品になっています。誰でも作れるような音源を用いて誰も作った事がないような
音楽 を作り上げています。何かを参考にして曲を作るのがポップスの定義かもしれませんが、前例がない手探りの感覚で作られているので、アンビエントでもアブスクトラクトでも無い独自のスタイルを生み出しています。
Kissing Disease (K-Conjog Remix)
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