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[20161130]

Looking In
(1998/07/14)
Spencer Radcliffe

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2015年の作品です。本名のSpencer Radcliffe名義になっています。この名義では歌を歌うようになっています。2014年にR.L. KellyとのコラボレートでBrown Horseという歌もののアルバムをリリースしていますが、本作はロックな歌ものプラスデジタルミュージックになっています。上手いわけではありませんが歌に目覚めた感じです。

1. Mermaid
2. Mia
3. Folded
4. Relief
5. Parent
6. Looking In
7. Yankee
8. Otherside
9. Softspot
10. Salesman
11. E
12. Spelling Test

これまでよりも進化したサンプリング処理を披露しながらも、普通にロックな曲を演奏しています。生演奏ですからマザーズみたいな破茶滅茶感も演出しています。上手に演奏することも可能ですが、あえてグダグダ感を演出する事でサンプリング音源との絡みを巧みに結びつけるという、達観した編集になっています。これだけの事が出来るようになってくれば、もはや怖いものなしです。

アメリカもイケイケの陽気な音楽ばかりではないのです。アンダーグラウンドでは結構屈折したミュージシャンが沢山います。陽の目を見れるのはほんの一部だけですが、インディーズが発展した事で思いがけず、こうした作品に出会う機会が増えてきました。ある意味ベックとフランクザッパが出会ったような内容になっています。ネガティヴになっていないところが好感が持てます。

Full Album
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[20161129]

Warm Blood
(1998/07/14)
Blithe Field

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2012年のアルバムです。ビート感を弱めた内容になっています。生演奏の比重が大きくなっていて、意識的にフォークトロニカにこだわったものになっています。ドラム系の音源は中心に置くことでビート感が出ますが、ステレオに振り分けているので、ビートと言うより音源の一つとしての役割になっています。環境音楽のような雰囲気を退屈させない程度でドラムが出てきます。

1. Clasped Hands
2. In The Moonlight
3. Perry St. 1
4. Mom Likes The 80's
5. Quincey
6. Perry St. 2
7. Live In Chicago
8. Perry St. 3
9. Andrew's Lake
10. Fremont And Mound

生演奏はマイクで録っていて、テープにレコーディングしているようなふしがあります。アナログ感を大事にしているようで、デジタル音源もアナログ的な雰囲気を持っています。子供の声をサンプリングしたブレイクビーツ。アルバムタイトルのWarm Bloodというコンセプトを表現しているようです。子供に同じキーで歌わせてアンサンブルのように重ねるサンプリングも面白い発想だと思います。

日常を切り取ったようなフォークトロニカ。その発想を持った作品はいくつかありますが、他には無い発想で独特の世界観を作り出しています。12音階しかない音楽はアイデアとセンスが鍵であり、その鍵を手に入れたものだけが優れた作品を生み出すことが出来ます。それを手に入れるだけ成長したと言えるでしょう。単なる思い付きではない、緻密に計算された偶発性を思わせる作品になっています。

Full Album
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[20161128]

鶴竜が14勝で文句なしの優勝で1年納めの場所を締めくくりました。豪栄道は気迫は持続していましたが、結局9勝しかできませんでした。綱取りは振り出しに戻りました。もうチャンスはないかもしれませんが、この悔しさをバネに出来るかどうかでしょう。白鵬も日馬富士も11勝しかできませんでした。注目されないと強い稀勢の里は12勝で準優勝ですが、まさか来場所綱取りとか注目されると結果は見えています。

上位の成績
鶴竜 14勝1敗 優勝
日馬富士 11勝4敗
白鵬 11勝4敗
豪栄道 9勝6敗
琴奨菊 5勝10敗
稀勢の里 12勝3敗
照ノ富士 8勝7敗
隠岐の海 5勝10敗
高安 7勝8敗
御嶽海 6勝9敗
玉鷲 10勝5敗
碧山 4勝11敗
栃煌山 6勝9敗
魁聖 3勝12敗
嘉風 6勝9敗
正代 11勝4敗
遠藤 7勝8敗


遠藤は3大関と白鵬を倒しましたが勝ち越せませんでした。相撲内容は悪くありませんでしたが、攻め込まれると体の軽さが浮き彫りになってきます。まだ足腰の重さが課題となるようです。琴奨菊は地元で負け越して来場所角番です。照ノ富士はなんとか勝ち越せました。逸ノ城は13枚目で負け越しましたので、十両陥落もありえます。体重を軽くして動きやすくなったっと言っても、攻めが遅ければ意味がありません。モンゴル勢の中堅どころが活躍した場所でもありました。若手、中堅どころが実力をつけてきたことで来年も充実した相撲が見れると思います。

千秋楽 幕内全取組
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[20161127]

Two Hearted
(1998/07/14)
Blithe Field

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2011年のアルバムです。サンプリングの使い方が巧みになってきました。音源の持つアクセントをうまく使った、音楽的な配列が出来るようになり、ランダムに並べていただけの初期の頃に比べると格段に巧妙になってきました。それだけで成長著しい事が明確に伝わってきます。そうなってくると曲の雰囲気にも変化が現れてきます。既存のブレイクビーツのような作風が無くなってきました。

1. Crushing
2. People I Love
3. Go Japan
4. Illuminating Moments
5. ndian Head Test Pattern
6. Finger Tap
7. You Are Here
8. Where Are You
9. Infinite Death Metal
10. Brushing
11. Fathers Tendrils
12. Goodnight Ladies
13. If I Could Just Be A Millionaire

ブレイクビーツっぽくなくなってきた事でフォークトロニカらしさが出てきました。チープな音源は選んでいますが、機材が変わった事で格段に音が良くなっていますし、生演奏の部分も、演奏が上達しているのが分かります。そうなってくると個性というものが形になり始めてきます。他との差別化が生まれ、Blithe Fieldという看板が活きてきます。ここからファーストアルバムだと言った方がいいのかもしれません。

最初に曲を作るのではなく、サンプリング音源を組み合わせる事で生まれてくるものを形にしていき、それを曲としてまとめ上げる手法にチェンジしたのだと思います。そうする事で無意味なサンプリング音源ではなく、意味のあるサンプリング配列に聴こえてきます。偶発的な面白さよりも緻密に計算された音楽にする事で、表現力の幅も広がってきています。

Full Album
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[20161127]

Beautiful Wave '74
(1998/07/14)
Blithe Field

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2010年のアルバムです。ここからインディーズと契約してのリリースになります。作風は前作と変わりませんが、ラップ調の言い回しが加わっている曲があったりします。多少家の外に向けて発信するような姿勢が感じられます。ミックスは別の人に頼んでいるので、ローファイさは払拭されています。音の粒が良くなりました。

1. Vacation
2. Bible School
3. I Love You Tate
4. My Fins
5. Duck
6. Three Laments Pt. 2
7. Thank You French Fry
8. Ghost Riding The Whip
9. Brady's World
10. Shining Time
11. A Spin In A Spirit Car
12. Black Friday
13. A Quiet Night

ダウンテンポのほのぼのとしたブレイクビーツ。フォークトロニカではよくある傾向ですが、日常の風景を切り取ったかのような情景が浮かんできます。サンプリングの配列も意味のある展開になっていたり、成長が感じられます。ローファイではなくなってきていますが、チープな感じはサンプリングレートや、生演奏の録音状況によるものだと思います。それが味になっているので意図的な部分だと思います。

手法としては90年代的で、安い機材を工夫して利用している感じが初期ハウスのようであり、サンプラーも安いのを使っている感じが曲のほのぼのさに味わいを演出させています。曲作りも成長を感じさせるものがあって、若い人の吸収力の良さが微笑ましくもあります。ただ、まだ未完成な感じがするのは、既成のテクノの枠を出ていないところだと思います。若い人は伸びしろが半端ないので、今後に期待するしかありません。

Full Album
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[20161126]

Old Songs/New Songs
(1998/07/14)
Blithe Field

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アメリカのアーティストSpencer Radcliffeの一人プロジェクトBlithe Fieldの2008年のファーストアルバムです。自主制作でリリースしています。スタイルとしてはブレイクビートと生演奏の音源を織り交ぜたブレイクビーツ寄りのフォークトロニカになっています。アナログな機材も使っているようで、家にある機材で作られた手作り感満載です。

1. Badger Heaven
2. Southern Oracle Sneeze
3. Nick's Party Painting
4. Attic Song
5. Basement Song
6. Cola
7. Woody Allen
8. Connor's Vacation
9. Wooden Skipper
10. Lazy Christmas Morning
11. Bartholomew Badger
12. Swam Home
13. Three Laments
14. All The Difference

生演奏も出来るので、それだけで曲は作れますが、あえてサンプリング音源の不自然な感じをミックスさせる事で新しい事をやろうとする意気込みは感じます。それでもまだ誰かがやっていたような事の領域からは出ていません。歌は無くインストもので、このローファイ感は家内制手工業的な感じがビシビシ伝わってきます。テクノ系ではアマチュアもプロも大差ありませんから、アイデア次第なところがあります。

それなりに彼の中のアイデアをふんだんに使って自由に制作されていると思います。しかし、まだ持っている機材の範疇の中で遊んでいるような感じなので、プロとしてやっていくなら、もっと金をかけていい機材を手に入れる必要があると思います。金が無いなら無いなりにもっと咀嚼した構成力を身につける必要があると思います。即興としての良さも十分ではありませんし、この未完成な感じも又彼にとっては歴史の中の一つとして意味はあると思います。

Nick's Party Painting
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[20161126]

Hidden Waters
(1998/07/14)
CALLmeKAT

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2015年の作品です。ミニアルバムですが、現在までの最新作になっています。アレンジは普通の楽器での生演奏に電子音が使われているものですが、彼女の個性が活かされるようになっています。最初の作品にあったイントネーションのつけ方の絶妙さが蘇っています。別の人にプロデュースされた作品では、この絶妙のイントネーションが失われていて平凡なものになっていました。

1. Rolling
2. Hidden Waters
3. Rolling Interlude
4. Cold Summer
5. Gold Melt
6. Strangers

キンクスのカバーStrangers以外はオリジナル曲です。ポップな内容ですが、絶妙なイントネーションに絶妙な音圧を施す事で非凡さが伝わってきますし、彼女の歌も活かされてきます。自分の個性や特徴を一番把握しているのは自分であって、彼女にはそれを活かした表現力がありますから、下手にプロデュースされるより自分でやった方が良い結果となります。ただし強いプロダクションがバックアップしていないと販売力に影響するのは致し方ありません。

牙を失って大金を手に入れるのか、大金は掴めずとも心に響く音楽を作り続けるのか、そういう選択肢が迫られるのが商業化した音楽シーンにはあると思います。両方手に入れられるのが一番いいはずですが、両方手に入れられるのは、ほんの一握りの選ばれし者のみです。本当に音楽が好きなら後者を選ぶ人生も有りだと思います。余計な思惑が入らない純粋な音楽は、それだけで光り輝いていくと信じています。

Rolling
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[20161125]

Where The River Turns Black
(1998/07/14)
CALLmeKAT

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2012年のアルバムです。世界的にも注目されるようになりますが、普通のサウンドになってしまっています。ダークな曲があったり、ポップな曲があったりと、少しだけ毛並みが違う感じはしますが、よくあるタイプの女性シンガーとしての印象になっています。こういう感じの音楽は沢山ありますので、デンマークの女性シンガーという事の物珍しさだけで売ろうとしているように見受けられます。

1. Somewhere
2. Where The River Turns Black
3. Sunny Day
4. Glass Walls
5. You Don’t Know
6. Broken House
7. Tiger Head
8. Going Home
9. The Haze
10. Dead Of Winter
11. Heart Full Of Soul
12. Black Ink

バンド演奏があったり、生演奏の部分が中心になっています。最初の頃にあった個性は完全に滅せられています。それでも彼女の歌声は魅力的であり、それが伝わるだけでもポップアルバムとして楽しむことは出来ます。完全にデンマークの歌姫として売り出そうとするプロダクションの目論見で製作されています。曲を作っているのは彼女ですからそれなりに彼女の個性は活かされているのかもしれませんが、普通すぎます。

売れたのであれば問題ないでしょう。しかしアーティストとしての彼女の評価は違う目で見られているようにも感じます。メランコリックな雰囲気が強くなっています。彼女の歌声もマッチしていて悪くありません。それだけの表現力を持っているシンガーですから問題ありません。しかし、彼女の才能はこんなものではないはずです。売れたことによって、これから彼女がもっと自己主張するようになってくれば良い結果になると思います。

Somewhere
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[20161124]

Fall Down
(1998/07/14)
CALLmeKAT

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2008年のファーストフルアルバムです。I'm In A Polaroid - Where Are You? とダブっている曲もありますが、アレンジが変わっています。アレンジというか、音源が楽器的な音源に差し替えられているのです。ですから普通のエレクトロなサウンドになっているので、歌に集中して聴けます。それがいいのか悪いのか、後にWhen Owls Are Outという作品としてリメイクされています。

1. Do Your Trick
2. Not Awake
3. My Sea
4. Sweet You
5. When Should We Go
6. Drawn Directly
7. Flower In The Night
8. By The Lake
9. Toxic
10. It Seems
11. Sleepache
12. Fall Down
13. The Lovecats

楽器的になったと言っても、楽器もどきな音源なので普通とも言えませんが、個性は薄れた感じがします。世間的に聴き易いように気を配ったのでしょうが、デンマークのインディーズから発信するには弱くなった印象がします。歌だけで勝負出来る人ですが、世界に発信するには特徴的な個性が必要になると思います。他との差別化がないと難しいと思いますし、現にそれほど売れていません。

もっと攻める姿勢を持った方が印象が良かったと思いますが、デビューという事で守りに入ってしまった感じがします。それでも内容は悪くありません。彼女の歌の魅力は十分に伝わると思います。それでもよくあるタイプのスタイルという印象は注目度を下げてしまいます。普通で何が悪いとも言えますが、世界で勝負するには弱すぎます。

Not Awake
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[20161123]

I'm In A Polaroid - Where Are You?
(1998/07/14)
CALLmeKAT

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デンマークの女性シンガーソングライターKatrine Ottosenの一人プロジェクトCALLmeKATの2008年のデビューミニアルバムです。サンプリング、電子音によって構成されたアレンジはフォークトロニカらしい作品になっています。ウィスパーヴォイス系の歌い方ですが、結構歌唱力があるので、力強い感じとキュートな感じのコントラストが魅力的だと思います。

1. Bug In A Web
2. Flower In The Night
3. Town Hall
4. Sweet You
5. Sad Bird
6. Not Awake
7. Overwhelmed Interlude
8. Overwhelmed

雑踏のサンプリングだったり、非楽器な音のサンプリングだったり、角のある音をアクセントにした効果的なアレンジとか、センスの良さが光ります。曲自体が良いと思いますし、曲のアレンジとして邪魔になっている音源はありません。聴き慣れていない人にとっては違和感を覚える人もいると思いますが、慣れてくれば普通の楽器じゃない音楽も馴染める程度のものになっていると思います。

デンマークのインディーズの世界だけに留めておくには勿体無い才能の持ち主だと思います。歌があくまでも中心である事が馴染みやすいと思います。例えば歌だけでもいいくらい魅力的な声を持っていると思います。こういう人はもっとメジャー並みに世に知られるべきだと思います。薄い音、厚い音、アクセントのつけ方が絶妙で、とてもバランスのとれた見事な作品だと思います。

Bug In A Web
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[20161122]

Boamaster
(1998/07/14)
Eglantine Gouzy

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フランスの女性シンガーEglantine Gouzy の2006年にリリースされた唯一のフルアルバムです。おもちゃ的なサンプリング音を使ったコミカルな感じのエレクトロになっています。電子音は装飾程度でほぼToyな感じのひょうきんな音源で作られていて、それをバックに歌う彼女のフランス語が妙にマッチしています。

1. Eglantine Longe
2. Cuckoo
3. Cowboy
4. Boa
5. A Gnome
6. Santé
7. Attention
8. Nurse
9. Strada
10. Tout L'An
11. Zone A
12. Come Back
13. 12H12
14. Pygmy

フランス独特のユーモア感覚に溢れた感性、アヴァンギャルドポップなインダストリアルエレクトロサウンド。ロシアなど欧州ではアヴァンギャルドの地位は高く、アーティストも沢山いますが、ポップに、エレクトリックにまとめ上げられる人も徐々に増えています。その中でもちゃんとポップフォーマットで表現出来るアーティストだと思います。

語りに近い歌い方はミニマルで無調な感じに対応し易く、いく通りでもパターンを増やせそうです。ライブではサンプリングも含めて生演奏している部分もあって、フォークトロニカの違った形としても成り立っています。テクノ系のライブではDJ的なパフォーマンスになりがちですが、実際に生演奏するのは普通のポップスよりも緊張感があると思います。現代音楽的な実験的なライブパフォーマンスになりますが、曲としての形がありますので、見ている人も飽きないと思います。

Boa
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[20161121]

綱取りの豪栄道は前半戦に2敗もしてしまいました。以前だったら優勝しても2敗もしていたら横綱になれませんでしたが、今はかなり甘くなって、とにかく優勝すればいいようになっています。気合は充実しているようでしたが、中日では立会い待ったをした時点で運に見放されたように思います。相手の気をそらす待ったで勝てる力士はあまりいません。その時点で負けなのです。遠藤は前に出る相撲に徹して攻めることで白鵬を含む1横綱3大関に勝ちました。上位に定着できる兆しが見えてきました。

中日までの上位の成績
白鵬 7勝1敗
日馬富士 7勝1敗
鶴竜 8勝0敗
稀勢の里 6勝2敗
照ノ富士 6勝2敗
豪栄道 6勝2敗
琴奨菊 3勝5敗
高安 4勝4敗
隠岐の海 2勝6敗
玉鷲 5勝3敗
御嶽海 1勝7敗
栃煌山 2勝6敗
碧山 1勝7敗
嘉風 1勝7敗
魁聖 0勝8敗
遠藤 5勝3敗
正代 6勝2敗


角番の照ノ富士はようやく勝ち方を思い出したようで、何とか6勝しています。休場明けの逸ノ城も体重を減らした分体が動くようになって5勝していますが、まだまだ相撲が遅いです。立会いを鋭くする事で入幕当初の怪物感が出てくると思いますが、そこまでにはなっていません。新入幕の石浦が7勝と活躍しています。稀勢の里は注目されていない時は強いです。つまり今場所は強いのですが、注目されると実力が発揮出来ない事が大関止まりにしています。鶴竜一人が全勝で折り返していますが、白鵬も調子は悪くありませんからこのままいくとは思いません。優勝の行方はまだ見えていません。

中日幕内全取組

[20161120]

Bonnie & Mariee
(1998/07/14)
Mariee Sioux

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2012年の作品で、男性フォークシンガーBonnie 'Prince' BillyとのコラボレートEPになっています。現在までの最新作です。Bonnie 'Prince' Billyのボーカルが入るだけで全く違う感じになります。バンドスタイルのカントリー系フォークであり、普通にアメリカのローカルな作品を聴いているような感じになります。

1. Not Mocked
2. Bird Child
3. Loveskulls
4. Mad Mad Me

アメリカではうける内容だと思いますが、世界的には難しいと思います。あまりにも普通のカントリーフォークなので、Mariee Siouxのボーカルの透明感は魅力的ですがBonnie 'Prince' Billy色が強いように感じます。Bonnie 'Prince' Billyの作品にMariee Siouxがゲスト参加したような雰囲気です。

Mariee Siouxの歌はカントリーでもいけるのが分かりますが、完全にカントリーにならないところが特徴だったのに、全面にカントリー色が出てくると、Mariee Siouxの特徴は失われているに等しい感じがします。逆にカントリーシンガーでも通用するとも思いますが、この先彼女がどうなっていくのかは作品が出ていないので不透明であります。

Not Mocked
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[20161120]

Gift for the End
(1998/07/14)
Mariee Sioux

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2012年のアルバムです。自主制作していてからやっとインディーズですがフルアルバムをリリースすることが出来ました。ギター以外の楽器も加わってカラフルな色彩が加わりました。彼女の世界観を壊さない程度にセンス良いアレンジをしているのはプロデューサーでもあるSean Kaeです。演奏にも加わっています。理解者が手助けしてくれると状況が変わってきます。

1. Homeopathic
2. Ghosts In My Heart
3. Old Magic
4. Icarus Eye
5. Swimming Through Stone
6. White Fanged Foreverness
7. Twin Song
8. Tule

インディーズですからいきなり売れるという事は少ないですが、これまでよりも知名度が上がる事になります。パーカッションが少し入っていますが、ドラムレスである事で世界観が壊されずに済んでいます。アレンジはカントリーだったり、ジャズっぽいところがあるのはペンタングルを参考にしていると思います。どうしてもカントリー的になるところはアメリカらしい部分です。

アメリカのローカルな部分ではカントリーは根強い人気があり、フォークシーンもそれなりに活気があります。売れるためにはメジャーに迎合するようなスタイルを取り入れている場合がほとんどですが、純粋な形で売れるのは難しいところです。売れる要素を持っている才能はあると思いますが、自分の作りたい世界を貫いて欲しいと思います。インディーズでもいいので、このスタイルでもっと面白いことが出来ればファンは増えると思います。

Homeopathic
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[20161119]

Two Tongues At One Time/Buried In Teeth 7
(1998/07/14)
Mariee Sioux

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2007年の作品です。やっとインディーズと契約してからのリリースですがシングル盤です。スタジオライブレコーディングになっていて、ギター弾き語りによる一発録音になっています。ギターだけの演奏でも十分なくらいの世界観を持っていますが、これだけで売り出すのはかなり難しいものがあります。

1. Two Tongues At One Time
2. Buried In Teeth

アメリカのローカルなフォークシンガーという域から抜け出すにはもっと特徴的な部分が必要だと思います。そうなるとこの素朴な感じが無くなってしまう事も懸念されます。そこが難しいところであります。音楽として何も劣っているところはないのに、商業ベースに乗せるには何かを犠牲にしなければならないのです。

素朴な音楽だけで通用するには、何かの話題性でもなければ売れないのが現状です。売れなければ生活も出来ないし、環境も良くなっていきません。そうなってくると活動をやめて普通の生活をするしかありません。そうやって淘汰されていった音楽は山ほどあることでしょう。今ではそうした素人でもネット配信できる時代になりました。売れなければ、注目されなければ、それも埋もれていく事でしょう。昔ならそういう音楽は、そういう音楽だけの価値しかないと思っていましたが、最近ではメジャーな曲よりも面白いものが多いので、侮れないのが現状です。メジャーである事に何の意味も無くなっているのも現状です。

Two Tongues At One Time
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[20161119]

A Bundled Bundle of Bundles
(1998/07/14)
Mariee Sioux

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2006年のアルバムです。これも自主制作作品になっています。普通にフォークソングですが、トラッドフォークをもっと洗練させた70年代のフォークリバイバル的な作風をもっと情緒的に演奏しています。これにデジタルアレンジが加われば現在でも通用する音楽になると思います。自主制作だと言ってもそうする事は可能だと思いますが、純粋にフォークソングを歌いたいという事だと思います。

1. Bravitzlana Rubakalva
2. Wizard Flurry Home
3. Fists 'n' Seagulls
4. Wild Eyes
5. Burried In Teeth
6. Bundles

イギリスのトラッドフォークもアメリカに流れ着くと変化していきます。彼女の音楽はイギリスのトラッドを感じさせながらも、イギリスにはないアメリカの感覚も少し加わったような、単なるそれまでのトラッドの真似事で終わっていない、自分を表現する為の手段としてのフォークソングになっているので、伝統は壊していませんが、現在進行形の活きた音楽になっています。

ロックで言えばオルタナな余計な装飾を削ぎ落としたようなフォークソングになっていると思います。そういうムーヴメントは興っていませんので、そういう部分は伝わりにくいと思います。イギリスのトラッドフォークが好きな人には好まれると思いますが、需要は少ないのでプラスαな要素は必要だと思います。自主制作なので、このレベルは結構水準は高いと思います。

Bravitzlana Rubakalva
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[20161118]

Pray Me A Shadow
(1998/07/14)
Mariee Sioux

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アメリカの女性シンガーソングライターMariee Siouxの2004年のファーストアルバムです。自主制作作品ですが、ギターの弾き語りだけではなく、それ以外の楽器も含まれています。それでもまだデジタルサウンドは含まれていないので単なるフォークソングです。スザンヌヴェガみたいな歌ですし、特徴的なものはありませんが、自主制作でもリリースするという強い意志を感じます。

1. Icarus Eye
2. Axemen
3. Patagonia
4. Silent Be The Way
5. Gray Whale Winter
6. Friendboats
7. Twin Song
8. You Were My Missing Elements
9. Ghosts In My Heart

レーベルによるバックアップもありませんが、現在はインターネットで拡散していく術があります。地道にライブハウスで活動するのも定番でしょうし、弾き語りなら路上でも演奏出来ます。しかし、その中で売れていけるのはほんの一握りだけです。地道な活動はインディーズでもレーベル契約まではこぎつける事も出来ます。しかし、注目を得られるようになるにはまず曲です。曲が良くなければ何も始まりません。

曲は良いです。歌も魅力的だと思います。テンションコードも使った洗練されたフォークソングだと思います。しかし、80年代以降、こうした女性フォークシンガーは山ほど出てきました。彼女ならではの武器と言える武器はまだありません。純粋に音楽を楽しむことは出来る出来栄えではありますから、この音楽をどうやって発信していくかが問題となります。このまま埋もれていく人は多いですが、地道に活動していく強い意志があれば道は開けてくると思います。既にそれだけの実力と魅力は持っていると思います。

Icarus Eye
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[20161117]

Born Under Saturn
(1998/07/14)
Django Django

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2015年のアルバムで現在までの最新作になります。60年代後半のサイケポップな感じの曲調ですが、当時と違うのは16ビートになっているところです。昔風になりながらも16ビートで曲を作ることによって古臭さをなくしているのです。これはブリットポップになった頃のコーデュロイと同じような感覚です。特に今作はアシッドジャズ的なリズムの作り方も目立ちます。

1. Giant
2. Shake And Tremble
3. Found You
4. First Light
5. Pause Repeat
6. Reflections
7. Vibrations
8. Shot Down
9. High Moon
10. Beginning To Fade
11. 4000 Years
12. Break The Glass
13. Life We Know

デジタルサウンドは控えめになっていて、エフェクティヴな装飾よりも生演奏でまかなってカラフルなサウンドメイクを施しています。バンドの方向性としては面白くなってきたと思いますが、デジタルサウンドが減る事によって普通のひねくれブリットポップになってきますので、前作ほど注目されなくなってきます。やはり玄人好みなバンドであって、現在のシーンでアプローチするにはプラスαが必要になってくると思います。

現在のシーンでは非常に個性的ですが、玄人は歴史も踏まえているので、個性的かというとそこは弱い感じがします。もう少し特徴的な武器が必要かと思います。それでもこのポジティヴなくらいポップな感じは貴重であり、これに毒が含まれてくると売れると思いますが、そこで個性が埋没するような事にあれば意味がありません。この個性をどこまで伸ばせるかが今後の鍵ではないでしょうか。

Giant
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[20161116]

Django Django
(1998/07/14)
Django Django

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イギリスのバンドDjango Djangoの2012年のファーストアルバムです。エレクトロサイケバンドみたいなサウンドです。メンバーはドラムのDavid Maclean、ギターとボーカルのVincent Neff、ベースのJimmy Dixon、シンセ及びプログラミングのTommy Graceの四人組です。インディーズのBecause Musicからのリリースですが、フランスを中心に注目されて当初から売れています。

1. Introduction
2. Hail Bop
3. Default
4. Firewater
5. Waveforms
6. Zumm Zumm
7. Hand Of Man
8. Love's Dart
9. Wor
10. Storm
11. Life's A Beach
12. Skies Over Cairo
13. Silver Rays

ポップな60年代後半の少しサイケな曲調にテクノポップのようなレトロなシンセサウンドが付け加えられたような作風になっています。シンセサウンドは別に無くても成立するような曲なのですが、シンセアレンジを加えることでニューウェイヴ的な構成になってくるのですが、ニューウェイヴのようなビートを強調した機械的な感じでは無く、もっと柔らかなポップさを持っています。

サイケな雰囲気も演出として用いているだけで、特にあっても無くてもいいような、ファジーなとぼけた感じが特徴になっています。それがフランスでは受けているのかもしれません。シンセもアナログ感があってレトロな雰囲気を重ね合わせた、融合しきれていない中途半端な感じが逆に新鮮に聴こえるのかもしれません。最近無かった感覚なのでユニークではありますが、これが割と注目されているというのは微笑ましい感じです。

Introduction
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[20161115]

Flora
(1998/07/14)
Fredrik

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2011年のアルバムで、現在までの最新作になります。アシッドハウスの要素が強調されてテクノ感が前面に出ています。これまでは歌はフォーク調でしたが、歌そのものがテクノポップしているので、ほぼテクノなのですが、サンプリングでケルト系の音源を使ったりしているので、微妙にフォーク感も出しつつ、ほぼアシッドハウスです。

1. Ylva
2. Vattenfront
3. Chrome Cavities
4. Rites Of Spring
5. The North Greatern
6. Caleido Kalahari
7. Inventress Of Ill (And Everything)
8. Naruto And The End Of The Broken Ear
9. The Shape And Colour Of Things Gone Blind
10. I'm Pretty Sure He Said Killdren
11. Axis

曲自体がテクノでありますから、この方が売れると思います。これまでのようなフォークの要素をアレンジだけに留めるという大胆な変身を遂げています。リズム系のアレンジはほぼテクノですから、アコースティックな音源は単なる装飾となっています。これはフォークトロニカという概念からも少し離脱しているように思います。フォークトロニカという概念が固まってきたからこその離脱なのかもしれません。

全くフォークソングなんて知りませんみたいなテクノの人が作ったような内容になっています。アコースティックなサンプリング音源もいらないくらいです。それだけテクノとして成立しています。これまでのファンには申し訳ないからアコースティック音源も使っているみたいな程度です。これはもしかしたら彼らにとっても迷いだったのか、これ以降の作品はリリースされなくなりました。これ以上行ったらもはやFredrikではなくなってくるので落とし所が見つからないのかもしれません。

Full Album
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[20161114]

一年納めの場所、九州場所が始まりました。綱取りを目指す豪栄道は力んでいましたが白星スタートです。角番の照ノ富士は勝ち方を忘れたような相撲が続いています。横綱日馬富士が初日黒星となりましたが座布団は舞いませんでした。始まったばかりでお客さんもさほどエキサイトしていないようです。

初日の上位の結果
日馬富士 押し出し 玉鷲◯
御嶽海 押し出し 鶴竜◯
◯白鵬 突き落とし 隠岐の海
◯豪栄道 押し出し 栃煌山
碧山 寄り切り 稀勢の里◯
◯琴奨菊 上手出し投げ 魁聖
◯嘉風 吊り出し 照ノ富士
◯高安 突き出し 遠藤
琴勇輝 送り出し 正代◯
◯松鳳山 下手投げ 千代の国
錦木 寄り切り 宝富士◯


上位に上がった遠藤ですが、黒星スタートです。やはり足腰の軽さは変わっていないようです。すり足が足りないのか、よくわかりませんが、力士としては大きな問題だと思います。先場所全休の逸ノ城は体重を落として動ける体になったようですが、勝負の速さはさほど身についておらず黒星となっています。白鵬が復活して衰えは感じさせていません。今場所はどういう結果が待っているのか、とても楽しみです。

初日幕内全取組

[20161113]

Origami
(1998/07/14)
Fredrik

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2010年の作品です。EP盤でビニール盤でしかリリースされていませんが、彼らの音楽性がより完成度を高めた作品になっています。陰のあるフォークソングを突き詰めていったらダウンテンポなアシッドハウス的なアレンジに行き着き、フォークとテクノのより親密なつながりに発展しています。フォークトロニカとしての完成度も高めていると言えます。

1. Dance Of The Peacock Phantom
2. White On White
3. ABC

アコースティック楽器の使い方もフォークソングをイメージさせながらも、フォークソングらしからぬ精密なアレンジになっていて、デジタル、サンプリングの音源の比重も多くなっています。それなのに彼らの世界観はより明確になってきて広がっています。これまでは明るくないけど悲壮感がない感じでした。それがよりダークになっています。悲壮感は人によっては感じるかもしれません。

アシッドフォークのドープな感じが彼らの音楽性をより鮮明にしたと思います。テクノ的な手法もやり方によって、こんなにも効果的な化学反応を引き出す事が出来るというお手本です。もはやフォークソングには聴こえないかもしれませんが、かといってテクノだとも言い切れない世界観。それこそがFredrikの音楽の特徴だと思います。

Dance Of The Peacock Phantom
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[20161112]

Trilogi
(1998/07/14)
Fredrik

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2010年のアルバムです。3枚のEPを組み合わせたものになっています。デジタルサウンドはアンビエントな使い方になっていて、生演奏の部分が強調されるようになっていますが、その演奏もシンプルにしながらもHDDレコーディングにより印象的なフレージングを強調した作りになっています。普通にギターの弾き語りだけではない、立体的なアレンジを繊細にまとめあげています。

1. Vinterbarn
2. Milo
3. Holm
4. Den Sista Fabriken
5. Vanmyren
6. Ava
7. Flax
8. Under Vattenverket
9. Ner
10. Tretusen Violer
11. Viskra
12. Locked In The Basement
13. Omberg

生演奏したフレーズをカットアップしてループさせていけばサンプラーも必要ない製作法がDTMでは作り出せます。ですからフォークソングとも言い難いサウンド。テクノとも言い難い編集。これこそがフォークトロニカの何たるかであります。アナログの懐かしい感じを演出しながらも新しさを感じさせる。アナログとデジタルのいい具合に融合されたスタイルこそがポストテクノのあるべき姿となっています。

このスタイルもそれほど新しくはなくなってきています。誰でもやっていて、誰でも出来るからです。その中でも光を放てる音楽はセンスの問題だと思います。何でもそうですが、千差満別ある手法をどう使うかはセンスの問題です。ありがちな感じになってしまうと新鮮味はありませんし飽きてきます。いつでも新鮮な気持ちで楽しめる音楽。あるようでなかなかあるものではありませんが、など聴いても心地よい気分にしてくれる、そんな音楽を作り出せるのはセンスの問題だと思います。このグループはその優れたセンスを持っている数少ないバンドの一つだと思います。

Vinterbarn
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[20161112]

Na Na Ni
(1998/07/14)
Fredrik

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スウェーデンのバンドFredrikの2008年のファーストアルバムです。メンバーはFredrik Hultin、Ola Lindefelt、A. Moberg の男女3人組ですが、このアルバムはの時点ではFredrik HultinとOla Lindefeltのデュオになっています。アコースティックな生演奏にエレクトリックな装飾を纏わせたフォーキーポップな内容になっています。

1. Black Fur
2. Alina's Place
3. Hei Hei
4. 1986
5. Evil And I
6. Ninkon Loops
7. Angora Sleepwalking
8. Na Na Ni
9. 11 Years
10. Morr

ポップでありますが明るい感じではありません。かといって悲壮感はありません。ヨーロッパらしい雰囲気という感じですが、ほぼ二人で生演奏していて、デジタルサウンドを装飾的につけているのでフォーク色が強いフォークトロニカになっています。スウェディッシュポップのようなアナログ感が心地よいです。かといってフォークトロニカを通過しているので、それまでのスウェディッシュポップとは違う雰囲気があります。

フォークソングも土地、土地で違いますし、土地に根ざしていないルーツを持っていれば様々な表情となります。このグループはそれでも独自の雰囲気を構築しているので統一感があります。やはり土地柄、寒い感じではありますが、ネガティヴな印象は受けません。明るくないのに躍動的というヨーロッパ独特の雰囲気です。

Black Fur
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[20161111]

Lily Perdida
(1998/07/14)
Clue to Kalo

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2009年のアルバムで、現在までの最新作になります。ほぼバンドによる生演奏になっています。完全なポップアルバムであり、音楽的にはケルトを感じさせるブリットポップになっています。ストーリー性を持ったコンセプトアルバムになっています。オーストラリアの音楽も多様性を持つようになりました。サイケではありませんが、60年代後半を思わせるようなカラフルなマジカルポップなアレンジを構築しています。

1. Lull For Dear Life, By The Parents
2. User To A Carrier, By The Sister
3. Hail To The Full Release, By The Boy
4. It's Here The Story's Straight, By The Peers
5. Mine Disaster After Theirs Is Done, By The Brother
6. The Infinite Orphan, By The Familiars
7. Of Him On Her Heels, By The Narrator
8. What Went Down Around, By The Eavesdropper
9. Which Notice To Your Next Of Kin?, By The Confidante
10. All's Made Meaning, By The Chorus

シンセではなく、既存の楽器を幻想的にエフェクトしたアナログ感が特徴的で、テクノ感を出していませんが、打ち込みは目立たないように行われていると思われます。女性ボーカルなどゲストの演奏も重要なファクターになっています。これだけの世界観を生み出せる才能を持っているのに、商業的に成功していないのが、この後の活動が続いていない要因かと思いますが、ヒット性は持っているので、ローカルにでもヒット曲を出していれば違っていたと思います。

良質な音楽はほぼインディーズから発信されている現在ですが、インディーズの作品もものすごい数になっているので、知名度を上げられるミュージシャンも限られてきています。特に第三国になるとよっぽどの事がないと難しい現状です。才能がある人が黙殺される環境は商業ロックの弊害だと思いますが、運もあるのかもしれません。ネット配信の時代ではありますが、数が多すぎて世に出てくるのは一部だけであります。良い音楽は報われる環境は必要だと思います。

The Infinite Orphan, By The Familiars

[20161110]

One Way, It's Every Way
(1998/07/14)
Clue to Kalo

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2005年のアルバムです。バンドで生演奏していたり、打ち込みで製作していたりして、エレクトロよりもポップロック寄りになっています。サイケな雰囲気もあってブリットポップをエレクトロな手法も使いながら再現しています。電子音で作ったエスニックな音源は個性的です。やはりコーネリアスやフリッパーズギターに類似しています。オーストラリアの渋谷系とでもいいましょうか。

1. The Younger The Old
2. Seconds When It's Minutes
3. Come To Mean A Natural Law
4. The Just Is Enough
5. As Tommy Fixes Fights
6. Ignore The Forest Floor
7. The Tense Changes
8. Your Palsy To Protect You
9. Nine Thousand Nautical Miles
10. The Older The Young

90年代ならデジタルロックという表現もありましたが、今ではロックバンドがエレクトロニックな音源を使うのは当たり前になっています。それでも新鮮に聴こえるのはアレンジの構築の仕方だと思います。バンドで演奏はしていますが、それだけにこだわっていません。バンドの体を成していなくても構わないのです。あくまでも完成された曲が心地よくイメージ通りである事が重要になっています。

もしもビートルズの四人が現在活動していたらこんな音楽を作っていたかというと、そうでも無いと思いますが、イメージとしてはあり得ます。しかも現在では一人でも作れるのです。それはこれまでのロック、ポップスの歴史の賜物であり、偏っていないアイデアの豊富さはちゃんと音楽と向き合っている証でもあります。ポップロックのスタイルになってボーカルの弱さも馴染んでいます。

Seconds When It's Minutes
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[20161109]

Come Here When You Sleepwalk
(1998/07/14)
Clue to Kalo

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オーストラリアのアーティストMark Mitchellの一人プロジェクトClue to Kaloの2003年のファーストアルバムです。エレクトロニカな内容ですが、エレキギターやボーカルを入れたフォークトロニカっぽいスタイルになっています。ボーカルの弱めな感じはコーネリアスのような印象があります。あまりビートを追求した感じではなく、アンビエントっぽいサウンドになっています。

1. The First Song Of The Rest Of Your Life
2. Empty Save The Oxygen
3. This Is Over By Inches
4. Within Reach Of My Own Arms
5. We'll Live Free (In NYC)
6. This Dies Over Distance
7. Still We Felt Bulletproof
8. I Think We Can Kinetic
9. Your Heart Is Your Compass
10. Do You Know That Love Can End?

ほのぼのとした日常をエレクトロで表現したフォークソング。日本的な感覚を持ったアーティストだと思います。サンプリングによるリフレインも情緒的な感じで、テクノと言うよりフォーク的です。アンビエントと言うにはリバーブは薄めであり、この辺の感覚は若い感性を感じます。フォークトロニカという概念を通過した感性です。それまでのエレクトロニカの感性では作れない雰囲気です。

歌のある旋律で作曲されているのもテクノらしからぬ作風になっています。それでもアレンジの作り方はしっかりテクノを知り尽くした作風であり、フォークトロニカという呼称でしか表現出来ないものであります。あまりアコースティックな感じは少ないのでポップエレクトロという表現でもいいのかもしれませんが、単なるエレクトロな概念だけでは表現出来ないものであり、そこがフォークトロニカを通過した若い感性ならではです。

We'll Live Free (In NYC)
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[20161108]

Swing Lo Magellan
(1998/07/14)
Dirty Projectors

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2012年のアルバムで、現在までの最新作になります。既存のポップスタイル、オルタナだったり、テクノだったり馴染みの演奏を取り入れながらいつもの音楽を表現するようになっています。歌自体が特徴的だったので独特のアレンジになっていたものが、わかりやすいアレンジになったことで、さらにポップになりながらも、自分達のスタイルを貫いているという理想的な形になっています。

1. Offspring Are Blank
2. About To Die
3. Gun Has No Trigger
4. Swing Lo Magellan
5. Just From Chevron
6. Dance For You
7. Maybe That Was It
8. Impregnable Question
9. See What She Seeing
10. The Socialites
11. Unto Caesar
12. Irresponsible Tune

ポップなアレンジも様々なフォーマットが繰り広げられるので、普通のポップスではありません。分かり易く言うと初期の頃のクィーンのような感じであり、面白いアイデアは何でも採用するという趣旨になっていると思います。まとまりがないように見えて、しっかりコントロールされているところが非凡なところです。売れる売れないは別にしてバンドとして完成度を上げた形になっています。その充実した内容に比例して売れているというのも微笑ましい事です。

このスタイルを貫き通してヒットシングルでも生み出せばブレイクすると思いますが、さすがにそこまで素直なポップスにはなっていません。しかし何かのきっかけでブレイクするだけの音楽には進化していると思います。嫌な癖がありませんので聴き易いです。そこが魅力であるとともに弱点かもしれません。もっと個性的に爆発してもいいと思いますし、その方が個性が伝わり易くなるとなると思います。それでも売れるようになっているので、音楽シーンもまだまだ捨てたものではありません。

Offspring Are Blank
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[20161107]

Mount Wittenberg Orca
(1998/07/14)
Björk and Dirty Projectors

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2010年の作品です。ビョークに気に入られた事でコラボレートしたミニアルバムに成っています。当初はダウンロードのみのリリースでしたが後にCDにもなっています。ビョークとのコラボレートですがDirty Projectorsの女性ボーカルが前面に出ています。そこにビョークとDavid Longstrethのボーカルが交互に出てきます。つまりDirty Projectorsの作品にビョークが参加しているだけの形になっています。

1. Ocean
2. On And Ever Onward
3. When The World Comes To An End
4. Beautiful Mother
5. Sharing Orb
6. No Embrace
7. All We Are

曲も全てDavid Longstrethが作っていて、演奏もDirty Projectorsで、ビョークということでボーカルが主流になる事は予想されますが、その期待には応えていますが、ほぼDirty Projectorsの女性ボーカルがメインになっているのは意外でした。David Longstrethもビョークをイメージして曲を書いていたと思いますが、バンドの女性ボーカルが意外にもやってくれています。

バンドの女性ボーカルはほぼハミングなので演奏の一部であります。サンプリングでもありません。そこはビョークの声だろうと思ってしまいますが、そうしない事でDirty Projectorsのカラーが前面に出ています。ビョークはあくまでもゲスト参加みたいな立ち位置です。それだけビョークはこのバンド自体を認めているという事でもあります。このコラボレートきっかけに益々バンドの知名度は上がっていきます。

Full Album
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[20161106]

Bitte Orca
(1998/07/14)
Dirty Projectors

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2009年のアルバムです。最初の頃はDavid Longstrethのソロプロジェクトのような感じもありましたが、前作あたりからバンドとしての表現になっています。今作ではよりロック色が強くなりポップでさらに分かりやすくなっています。様々な音楽性を内包している事に変わりありませんが、ロックバンドとして表現する事により敷居はかなり低くなっています。

1. CANNIBAL RESOURCE
2. TEMECULA SUNRISE
3. THE BRIDE
4. STILLNESS IS THE MOVE
5. TWO DOVES
6. USEFUL CHAMBER
7. NO INTENTION
8. REMADE HORIZON
9. FLUORESCENT HALF DOME

曲の作りはやはり変ではありますがロックカテゴリーとしては有りであります。ロックとしての引き出しも多い事が分かります。ツェッペリンのようなトラッドフォークとロックの融合、ファンクとロックの融合、そこにフランクザッパのような構成力が出てきて不思議なロック作品になっています。かっこよくまとめようと思えば出来るはずなのに、そこは天の邪鬼な性格が出てきます。

二人の女性メンバーAmber CoffmanとAngel Deradoorianのボーカルも重要な役割となっています。マニアックな世界ではありますが、それだけに玄人好みであり、ビュークやデヴィッドバーンに認められるようになっていきます。ダンスミュージックやデジタルミュージックばかりが氾濫する世の中に咲いた一輪のケシの花。ロックがまだ活きていた頃を思い出させてくれるエネルギーに満ちています。昔のロックファンは訳がわからなくても黙ってじっと理解しようと耳を傾けていました。それが最近では表現者の方から聴き手に好かれようとしてレベルを下げてまでも売れる曲を提供するのが当たり前になっていますから、こうした、ついてこれるかい的な音楽は聴いていて爽快な気分になります。

CANNIBAL RESOURCE
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