2010年のアルバムです。3枚のEPを組み合わせたものになっています。デジタルサウンドはアンビエントな使い方になっていて、生演奏の部分が強調されるようになっていますが、その演奏もシンプルにしながらもHDDレコーディングにより印象的なフレージングを強調した作りになっています。普通にギターの弾き語りだけではない、立体的なアレンジを繊細にまとめあげています。
1. Vinterbarn
2. Milo
3. Holm
4. Den Sista Fabriken
5. Vanmyren
6. Ava
7. Flax
8. Under Vattenverket
9. Ner
10. Tretusen Violer
11. Viskra
12. Locked In The Basement
13. Omberg
生演奏したフレーズをカットアップしてループさせていけばサンプラーも必要ない製作法がDTMでは作り出せます。ですからフォークソングとも言い難いサウンド。テクノとも言い難い編集。これこそがフォークトロニカの何たるかであります。アナログの懐かしい感じを演出しながらも新しさを感じさせる。アナログとデジタルのいい具合に融合されたスタイルこそがポストテクノのあるべき姿となっています。
このスタイルもそれほど新しくはなくなってきています。誰でもやっていて、誰でも出来るからです。その中でも光を放てる
音楽 はセンスの問題だと思います。何でもそうですが、千差満別ある手法をどう使うかはセンスの問題です。ありがちな感じになってしまうと新鮮味はありませんし飽きてきます。いつでも新鮮な気持ちで楽しめる
音楽 。あるようでなかなかあるものではありませんが、など聴いても心地よい気分にしてくれる、そんな
音楽 を作り出せるのはセンスの問題だと思います。このグループはその優れたセンスを持っている数少ないバンドの一つだと思います。
Vinterbarn
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