2012年のアルバムです。ビート感を弱めた内容になっています。生演奏の比重が大きくなっていて、意識的にフォークトロニカにこだわったものになっています。ドラム系の音源は中心に置くことでビート感が出ますが、ステレオに振り分けているので、ビートと言うより音源の一つとしての役割になっています。環境
音楽 のような雰囲気を退屈させない程度でドラムが出てきます。
1. Clasped Hands
2. In The Moonlight
3. Perry St. 1
4. Mom Likes The 80's
5. Quincey
6. Perry St. 2
7. Live In Chicago
8. Perry St. 3
9. Andrew's Lake
10. Fremont And Mound
生演奏はマイクで録っていて、テープにレコーディングしているようなふしがあります。アナログ感を大事にしているようで、デジタル音源もアナログ的な雰囲気を持っています。子供の声をサンプリングしたブレイクビーツ。アルバムタイトルのWarm Bloodというコンセプトを表現しているようです。子供に同じキーで歌わせてアンサンブルのように重ねるサンプリングも面白い発想だと思います。
日常を切り取ったようなフォークトロニカ。その発想を持った作品はいくつかありますが、他には無い発想で独特の世界観を作り出しています。12音階しかない
音楽 はアイデアとセンスが鍵であり、その鍵を手に入れたものだけが優れた作品を生み出すことが出来ます。それを手に入れるだけ成長したと言えるでしょう。単なる思い付きではない、緻密に計算された偶発性を思わせる作品になっています。
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