

2015年の作品です。本名のSpencer Radcliffe名義になっています。この名義では歌を歌うようになっています。2014年にR.L. KellyとのコラボレートでBrown Horseという歌もののアルバムをリリースしていますが、本作はロックな歌ものプラスデジタルミュージックになっています。上手いわけではありませんが歌に目覚めた感じです。
1. Mermaid
2. Mia
3. Folded
4. Relief
5. Parent
6. Looking In
7. Yankee
8. Otherside
9. Softspot
10. Salesman
11. E
12. Spelling Test
これまでよりも進化したサンプリング処理を披露しながらも、普通にロックな曲を演奏しています。生演奏ですからマザーズみたいな破茶滅茶感も演出しています。上手に演奏することも可能ですが、あえてグダグダ感を演出する事でサンプリング音源との絡みを巧みに結びつけるという、達観した編集になっています。これだけの事が出来るようになってくれば、もはや怖いものなしです。
アメリカもイケイケの陽気な
音楽ばかりではないのです。アンダーグラウンドでは結構屈折したミュージシャンが沢山います。陽の目を見れるのはほんの一部だけですが、インディーズが発展した事で思いがけず、こうした作品に出会う機会が増えてきました。ある意味ベックとフランクザッパが出会ったような内容になっています。ネガティヴになっていないところが好感が持てます。
Full Album