アメリカのアーティストDaniel Jamesの一人プロジェクトCanon Blueの2007年のファーストアルバムです。生演奏もありの打ち込みスタイルですが、歌ありのネオサイケのようなブリティッシュ感がある楽曲になっています。歌も本格的でU2のような感じで歌い上げます。フォークトロニカと言うより、デジタルネオサイケな雰囲気です。
1. Treehouse
2. Pilguin Pop
3. Odds And Ends
4. Pale Horse
5. Rum Diary
6. Battle Hymn
7. Sea Monsters
8. Target Practice
9. Mouth To Mouth
10. Mother Tongue
11. Baptesme
12. Halcyon
13. Ennui
14. Avatar Furr
15. Kingfisher Sweet
かなりロック的なアレンジで、打ち込みならではの細かいビートだったり、生演奏ならではのタメなど、基本はロックな内容です。ですからかなりかっこいいです。テクノでは出せない情感。ロックにはなかった音源など、ロックが本来進むべき道をたどったような内容になっています。打ち込みの時代ですからバンドにこだわる必要もありません。
打ち込みだけでは出せないもの、それは生演奏で解決する。どちらにもこだわらない、どちらの長所も生かしていける柔軟性。それを一人の人間が発信していく。実に真っ当に進むべき道を進んだ結果の作品だと思います。もう少しデジタル感を強めた方が、もっとわかり易いと思いますが、ファーストにしてこれだけの完成度は見事なものだと思います。尚、同年にリリースされたEPのHalcyonがボーナストラックとして入っています。
Treehouse