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2015年のアルバムです。完全にエレクトロによるアンビエント作品になっています。楽器が出来なくてもデジタル処理でも自分の表現したいものが見えてきたのだと思います。世界観はこれまでと変わりません。ノイズレスのデジタル環境でもノイズを発生させる事が出来ます。アナログなノイズとは異質なものにはなりますが、これで分かり易くなりました。
1. Against Archives
2. L'Oeil
3. The Book Is The Territory
4. Carve The Concept And The Artichoke
5. Recherche De La Base Et Du Sommet
デジタルノイズエクスペリメントになった事で注目度も上がってきます。これにアナログなアンビエントも加える事でフォークトロニカっぽい感じにもあります。詩は囁くように朗読されていきます。ループするようにフレーズを繰り返す事で、より詩の深みが浮き彫りになってきます。かなり
音楽的なセンスも進化してきたと言えます。
即興的なようでいてスケールアウトする事は無く、彼女なりの秩序を持っています。テクノ系の人が作るアンビエントとは感覚が違います。それでも音源のもつ特徴をしっかり把握していますので、表現者としての感覚は優れたものを持っていると思います。混沌としながらも秩序のある世界観。かなり斬新なアンビエント作品だと思います。
Against Archives