2014年のアルバムで現在までの最新作です。部分的にはミニマルなところもありますが、ほぼ脱ミニマルで情緒的なロックのような内容になっています。アンビエントなサウンドはエレクトロではなく、イーノやロバートフィリップのようなポストプログレのような響きを持っています。ジャーマンプログレの影響があるようで少し違う雰囲気はスウェーデンならでは、いや彼らならではのスタイルだと思います。
1. Seagulls
2. Repose
3. Alioth
4. Goemon
5. Craps
6. Merak
7. Eagle Miaows
歌がないだけでネオサイケな雰囲気もあります。この
音楽にはハイトーンの歌でも地を這うような歌でも似合うと思います。それだけ歌を連想させる
音楽に進化してきました。歌がない分、寡黙でありながらも伝わってくるものがあります。もう実験的な作業は済んで、自分達の
音楽性を確立出来たのだと思います。それくらい絶対的な説得力を持った作品に仕上げてきました。
自分達の
音楽を自信を持って世に送り出したような風格さえ感じられます。表現すべき形が見えて、余計なものを省いて表現すべき音を発する。熟練の領域に達しています。グループとしても一番脂が乗った状態だと思います。三人のメンバーが別々にアイデアを出すのではなく、自分が何をなすべきなのかを熟知して一つの
音楽を作り上げていくという、理想的なリレーションシップを発揮しています。彼らにとって最高傑作であり、近年稀に見る名盤であります。
Seagulls