スコットランド出身のデュオHalf Cousinの2004年のファーストアルバムです。メンバーはJimmy HogarthとKevin Cormackの二人です。ローファイな録音の生演奏の部分とノイジーなデジタルサウンドんお組み合わせによるフォークトロニカ。コーネリアスのようなボーカル弱目のポップロック。インディーズらしいサウンドですが、最近では珍しいと思います。
1. Country Cassette
2. On The Way Down
3. Half Turn
4. Mrs. Pilling
5. Billy Redglove
6. Canned Laughter
7. KDK-12
8. Hindsight
9. Blue Ruin
10. Single Boy
11. Tiles
12. The Diary Fire
13. Girl
曲自体はソフトロックのような感じですが、サウンドがかなり歪んでいてベックの初期の頃のようなローファイさです。おもちゃ箱をひっくり返して掃除もしない部屋のような
音楽 。ラフな自宅録音のチープなサンプラーみたいなサウンドと哀愁感のあるポップソングの組み合わせは、乱暴なくらいに違和感がありますが、それを堂々とやりきっているところが違和感を調和に変えていくくらいの勢いを持っています。
ロックはそもそも異物が混入したくらいの嫌悪感を大人たちに与えましたが、若者には響くものがありました。今ではその若者が年寄りになりましたので、市民権を得ているような錯覚を覚えますが、実際のロックスピリッツは今でもそれくらいの衝撃生を持っているものだと思います。ロックもどきが多いのです。過剰な動きでギターを掻き毟るようなパフォーマンスはロックではないのです。こう言う一見ポップに聞こえる
音楽 に毒を盛っているような
音楽 にこそロックを感じます。
Tiles
VIDEO