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SAMARQANDというアーティスト名にて音楽配信をやっております。曲は、Eggsと SoundCloudというサイトにて無料でストリーミングが出来ますので,そちらにてご鑑賞下さい。リンクを貼ってありますので、お手数ですが、そちらをクリックして下さい。
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[20170531]

Mugimama Is This Monkey Music?
(1998/07/14)
Mugison

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2004年のアルバムです。オリジナルアルバムではバンド編成での演奏になっています。雰囲気としてはグランジ、オルタナっぽいのですが、やっていることはブリットポップだと思います。しかもかなり深いブリティッシュポップを掘り返したような作風です。そこに加えられるおかずはあくまでもデジタルさを感じさせないアナログな音達です。

1. I Want You
2. The Chicken Song
3. Never Give Up
4. 2 Birds
5. What I Would Say In Your Funeral
6. Sad As A Truck
7. Swing Ding
8. I'd Ask
9. Murr Murr
10. Salt
11. Hold On 2 Happiness
12. Afi Minn

ギターを中心に生楽器を生演奏していますが、非楽器な音源も音楽的な使われ方をしています。90年代後半にはオルタナティヴフォークが出てきましたが、さほど流行りませんでした。それでも継承している人はいるようで、イギリスに留学した時に出会ったのかもしれません。そうした90年代を消化して自分なりの音楽に昇華したようなスタイルになっています。

自分なりの音楽にするという事がミュージシャンにとって一番重要な事で、その部分が薄れてしまっているのが最近のヒットチャートだと思います。誰しも最初から曲が作れるわけではありませんから、手本となる音楽を模倣する事から始まります。それを模倣のままで終わっていてはプロとは言えないと思います。そういう意味でプロフェッショナルだと思える人は最近ではほとんどお目にかかれません。昔は人とは違う事をやろうという意識は暗黙の了解でした。だから優れた名曲が沢山生まれてきました。ロックが商業化されてから、そんな冒険は避けられるようになってきました。だから響く音楽がほとんど無くなってしまっています。既存のスタイルでも、これだけ響かせる音楽はもうアメリカ、イギリス、日本では出てこないのかもしれません。

I Want You
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[20170530]

Niceland
(1998/07/14)
Mugison

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2004年の作品でアイスランドの映画のサウンドトラックになっています。ほぼ一人でギターの弾き語りフォークソングを歌っています。ピンクフロイドのような感じのフォークソングで、それに多少楽器が加えられています。あまりデジタルっぽい音源はありません。かなりアナログなサウンドです。サウンドトラックにありがちな重厚なサウンドはほとんどありません。

1. 2 Birds
2. Move On
3. Love Theme
4. I'm On Fire
5. Later... With Jools Holland (Out-Take)
6. To The Bank
7. I'd Ask - Acoustic Version (Out-Take)
8. I'd Ask Theme
9. Still - Song For Hippies
10. Fyirheit By Kippi Kaninus
11. Mugigospel
12. Patrick Swayze
13. Move On Man (Out-Take)
14. I'd Ask Jolly
15. Poke A Pal (Take 2)
16. Sun King
17. Blessuo Sorgin
18. Gráturnar
19. Scrap Yard
20. I'd Ask (Finale)
21. 47 Sec Symphony
22. Gráturnar + Voice

一人で多重録音したデモテープのような雰囲気です。映像は見ていないのでこの音楽がどう絡んでいくのかわかりませんが、この音楽が流れる音楽っていうのは、ニューシネマ系の映像なのではないかと想像してしまいます。教会で録音されており、音数が少ない分、教会で生まれる残響音を効果的に使っています。

現代音楽とトラッドフォークの絡み合いみたいな音楽です。ゆったりとした曲の中に張り詰めたような緊張感を投げかけるような、癒し系にはなりえない音楽であります。もっと重厚なサウンドも作れるはずですが、そうしないところに彼が意図するもの、映画監督が意図するものがあるのでしょう。サンプラーも使っていますが、全くテクノ感はありません。

2 Birds
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[20170529]

白鵬が全勝で1年ぶりの優勝を決めました。故障もあって優勝から遠ざかっていました。今場所も最初は小手先で勝っていたようなものでしたが、白星を重ねるごとに体も動くようになり、従来の勝負強さが出て全勝を守りました。高安は11勝したので大関昇進が確実となりました。玉鷲も関脇の地位で二桁勝ったので大関昇進に向けて挑戦出来ます。豪栄道は角番脱出。琴奨菊は負け越したので三役を落ちる可能性もあります。

上位の結果
白鵬 15勝0敗 優勝
日馬富士 11勝4敗
稀勢の里 6勝5敗4休
鶴竜 1勝4敗10休
豪栄道 9勝6敗
照ノ富士 12勝3敗
玉鷲 10勝5敗
高安 11勝4敗
琴奨菊 7勝8敗
嘉風 8勝7敗
御嶽海 8勝7敗
千代の国 2勝13敗
遠藤 6勝9敗
千代翔馬 5勝10敗
隠岐の海 3勝12敗
大栄翔 4勝11敗
碧山 4勝11敗


照ノ富士は12勝でなんとか準優勝していますので、次回も綱取りに挑戦できますが、相撲内容は良くありません。ずっとバタバタした取り口でした。遠藤は前頭筆頭でしたが負け越しました。しかし、相撲内容は悪くありませんでした。あとは重量感が必要でしょうか、重みと前に出る圧力があれば上位でも安定した相撲が取れると思います。御嶽海は小結で勝ち越しましたので来場所は関脇です。横綱に勝ったり、上位でも踏ん張れる実力を身につけています。親友幕の阿武咲 が二桁勝って将来が楽しみです。見応えのある取り組みが多かった充実した場所となりました。

千秋楽幕内全取組
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[20170528]

Lonely Mountain
(1998/07/14)
Mugison

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アイスランドのアーティストÖrn Elías Guðmundssonの一人プロジェクトMugisonの2003年のファーストアルバムです。ラップトップとギターで弾き語りをするスタイルです。このアルバムでは曲によってはゲストによる他の楽器の生演奏も入っていますが、基本はサンプラーやエレクトロで制作されています。スタイルとしてはグランジ寄りのブリットポップのような曲調です。

1. Sea Y
2. Ear
3. One Day She'll Park The Car
4. I'm On Fire
5. Pet
6. Probably
7. The Night Is Limping
8. Poke A Pal

サンプラーによるポップアヴァンギャルド、それに生ギターが入っているのでフォークトロニカとも言えます。次々に様々なポップソングが飛び出してくるオモチャ箱的な作品になっています。イギリスに音楽留学していた事もあり、アイスランドだけの世界で生まれた音楽とは違います。しかし、イギリスでは到底生まれないような要素もたんまり入っています。

歌やギターはゆるい感じなのでハイパーな感じはしませんが、サンプリングエディットは結構エグい事やっています。エグいというか、繋げる素材の組み合わせが唐突な感じで、そこがアヴァンギャルドな印象になっています。しかし曲自体はゆるい感じなのです。そのバランスセンスが絶妙という事でしょう。これならイギリスでも評価される内容になっています。これくらいの事は普通にやれる人がいっぱいいてもおかしくない時代だと思いますし、現状少ないのが変な時代だと思います。

Sea Y
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[20170528]

Alt er tabt
(1998/07/14)
Under Byen

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2010年のアルバムで現在までの最新作になります。スタイルとしては完璧にトリップホップですが、生楽器による生演奏なのでテクノ感が無く、全く別に進化したような音楽になっています。エレキギターをまた使わなくなりましたが、エレキが入ればそのままオルタナとしても通用します。既存の音楽でも音源が違えばこれだけ雰囲気が変わるというのがよくわかります。

1. 8
2. Territorium
3. Alt Er Tabt
4. Således
5. Ikke Latteren Men Øjeblikket Lige Efter
6. Unoder
7. Konstant
8. Er Noget Smukt Glemt Findes Det Muligvis Endnu
9. Kapitel 1
10. Protokol

メンバーの中にはサバスやクリムゾンのようなメタリックプログレ、ヘヴィメタの影響を受けている人もいるようですが、それをアコースティック楽器でやっているので、これも別物になっています。普通のバンド編成とは違った楽器を演奏しているからこそ、この独特な世界観が作り出せています。これはこのバンドならではの強みです。しかし、それだけでは中々広く理解されにくいところでもあります。諸刃の剣ですね。

このバンド編成での特色を活かした曲作りをしても新しいものが作れるというものでもありません。このバンド編成とはギャップがある事をやっているのが特色ではありますが、それをもっと解りやすい形で表現して、まずは理解者を増やしていく事が課題かと思います。バンドとしては熟成期に達した混沌さが一つの形になりつつある完成度を高めています。結構マニアックな世界です。

8
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[20170527]

Samme stof som stof
(1998/07/14)
Under Byen

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2006年のアルバムです。管楽器、弦楽器をバンドで演奏する強みがありましたが、ここにきてエレキギターもよく使うようになっています。そうなるともろにオルタナ色が強くなってきます。完全に90年代の世界にどっぷり浸かっているバンドです。デンマークのバンドにとっては、まだ使い古されていないスタイルなのでしょう。

1. Pilot
2. Den Her Sang Handler Om At Få Det Bedste Ud Af Det
3. Tindrer
4. Heftig
5. Panterplanker
6. Af Samme Stof Som Stof
7. Film Og Omvendt / Mere Af Det Samme Og Meget Mere Af Det Hele
8. Siamesisk
9. Liste Over Sande Venner Og Forbilleder
10. Palads
11. Slå Sorte Hjerte

オルタナの重苦しい感じからプログレッシヴな展開にもっていこうとするところも北欧らしいところかもしれません。デジタルサウンドとアナログな生楽器が共存しているということではフォークトロニカなのかもしれませんが、アナログなバンドサウンドが主体ですから、フォークトロニカという概念では制作されていないと思います。自分たちのやりたい事をやった結果がこのサウンドなのです。

これがイギリスのバンドだったら、もっとデジタルなサウンドの出番を増やすように言われるところですが、デンマークではそこまで流行りにこだわらなくても、良いものは良いと認められる環境が残っているのでしょう。それが売れるかどうかは別として恵まれた環境にあると思います。日本ですらここまで自由にやらせてくれる環境はありません。レコード会社の思惑は偏った音楽しか配信しなくなっているのです。こうした第三国から出てくる才能に期待するしかないのかもしれません。

Pilot
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[20170527]

Det er mig der holder træerne sammen
(1998/07/14)
Under Byen

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2002年のアルバムです。EMIからの配給になりメジャーから世界的に発信されるようになりました。トリップホップ色が強くなっていて、ファーストはストリングスがフューチャーされていましたが、ここでは管楽器がよく使われています。Henriette Sennenvaldtの歌はビョークっぽい感じですが、ビョークほどの歌唱力はありません。高音は出ませんが、低いキーでも魅力的な歌声です。

1. Det Er Mig Der Holder Træerne Sammen
2. Plantage
3. Mission
4. Ride
5. Byen Driver
6. Batteri Generator
7. Legesag
8. Lenin
9. Om Vinteren

世界を視野に入れるようになりましたが、英語で歌わずに母国語で歌う事で独特な雰囲気が生まれています。サウンド自体はまだ90年代に引きずられていますが、生楽器、生演奏だから古臭い感じはしません。シンセサウンドには流行り廃りはありますが、生楽器はいつの時代でも通用します。演奏の仕方で古くさく感じることはありますが、そこのセンスは問題ありません。

デンマークという事で流行には敏感じゃないところがあるように思いますが、このスタイルでバンドサウンドがバッチリ決まっていますから説得力があります。バンドメンバーの演奏力、ポテンシャルが凄いと思います。第三国から出てくるバンドは強者が多いです。ベースもウッドベースを多用してアナログな雰囲気とデジタルな感じのバランスがかっこいいです。

Det Er Mig Der Holder Træerne Sammen
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[20170526]

Kyst
(1998/07/14)
Under Byen

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デンマークのバンドUnder Byenの99年のファーストアルバムです。女性ボーカリストのHenriette Sennenvaldtを中心にキーボードのRasmus Kjær Larsen、バイオリンやスチールギターのNils Gröndahl 、ドラムのMorten Larsen、ドラムのSara Saxild、パーカッション、ギター、ハーモニカのAnders Stochholm、パーカッションのStine Sørensen、チェロのMorten Svenstrupの8人組です。大所帯です。

1. Sejler
2. Hjertebarn
3. Vindeltrappe
4. Gå Ind I Lyset
5. Vinterbørn
6. Ingenting Hos Mig
7. På Disse Kanter
8. Fugle Og Ild
9. Syng Hvide Nat
10. Sylfiden
11. Kyst

スタイル的にはダークでダウンテンポの曲調で、トリップホップなどの手法を取り入れたりしたオルタナ系のサウンドになっています。ストリングス系のメンバーがいますので、そこは生演奏で出来る強みがあります。しかし、ドラムにしろ、ストリングスにしろエフェクト処理で、まるでサンプリングしたようなサウンドになっています。

ラップトップ環境でも再現出来るようなサウンドですが、バンド演奏という事は、ライブで強みを発揮します。ライブでもラップトップで再現するアーティストも多くなっていますが、生演奏でこうしたサウンドを眼の前で見せられたらとてもかっこいいと思います。Henriette Sennenvaldtのウィスパー系から歌い上げる感じも表現できる歌が中心で、ファーストでこのクォリティは凄いと思います。

Hjertebarn
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[20170525]

Daytrotter
(1998/07/14)
Casiotone For The Painfully Alone & The Donkeys

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2014年の作品で、The Donkeysというバンドとのジャムセッションを収めたアルバムになっています。前半はCasiotone For The Painfully Aloneの持ち曲で、後半がThe Donkeysの持ち曲になっています。Daytrotterとはインディーズのレーベル名で、Daytrotterのスタジオでのジャムセッションになっています。

1. Blue Corolla
2. New Years Kiss
3. Half Ghost
4. I Should Have Kissed You When I Had The Chance
5. Jeane, If You're Ever In Portland
6. Tonight Was A Disaster
7. Bobby Malone Moves Home
8. Oxblood
9. Ceiling Tan
10. Kaleidoscope
11. West Coast Raga
12. Born With Stripes

ライブレコーディングであり、バンドを従えての演奏はこれまでとは違った印象があります。この頃のCasiotone For The Painfully Aloneは新作はリリースしておらず、ライブ活動ばかりしています。ですからライブアルバムはリリースされていますが、スタジオ盤での新作は出ておらず、このジャムセッションが久々のスタジオ作品になっています。本当はラップトップミュージックじゃなくてバンドをやりかったのでしょう。というか、バンド演奏に目覚めてしまったというのが正解かもしれません。

ライブでもThe Donkeysをバックに演奏することが多く、歌う事にも目覚めたようで、歌とキーボードを担当しています。シーケンスも無く、ゆるい演奏ですが、アメリカらしくていい雰囲気です。曲調はボウイですから暴力的ではない初期の頃のパンクバンドのようでもあります。The Donkeys自体はパンク、だったりカントリー調の曲、ラーガな曲を演奏したりしています。これ以降のスタジオ作品はまだリリースされていません。

Blue Corolla
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[20170524]

Vs. Children
(1998/07/14)
Casiotone for the Painfully Alone

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2009年のアルバムです。Owen Ashworthは歌とラップトップといういつものポジションですが、それをバンド体制で演奏しています。ですからほとんど生演奏です。もちろん打ち込みもありますが、シーケンスやサンプリングにこだわらない、歌、楽曲が中心になって制作されています。ほとんど楽器も音楽的な知識も少ないところから始まっている人ですが、大きな進化だと言えます。

1. Casiotone For The Painfully Alone Vs. Children
2. Tom Justice, The Choir Boy Robber, Apprehended At Ace Hardware In Libertyville, IL
3. Optimist Vs. The Silent Alarm (When The Saints Go Marching In)
4. Natural Light
5. Traveling Salesman's Young Wife Home Alone On Christmas In Montpelier, VT
6. Man O'War
7. Northfield, MN
8. Killers
9. Harsh The Herald Angels Sing
10. You Were Alone
11. White Jetta

曲調はポップですが、普通のポップスではありません。やはりデヴィッドボウイの影響が強く現れています。しかも初期の頃の、グラムロックになる前のボウイです。ボウイが影響を受けたキンクス等の雰囲気もあります。シーケンサーやサンプラーを駆使するミュージシャンにとっては珍しいパターンだと思います。でも本当はこんな音楽をやりたかったのでしょう。

こんな音楽をやりたくても曲の作り方もわからないし、演奏も出来ない。手っ取り早くラップトップを手にして音楽を始めたら結構受け始めた。何やっても許されるんだったらやりたいことをやろうとした結果ここにたどり着いたんだと思います。協力者も増えてきて多少なりとも儲けるようになればシーケンスにこだわる必要も無くなった。特にテクノ色は最初から強くありませんでしたから、これが本来やりたかったスタイルだと思います。

Full Album
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[20170523]

Etiquette
(1998/07/14)
Casiotone for the Painfully Alone

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2006年のアルバムです。前作はヴェルヴェットアンダーグラウンドみたいでしたが、今作はデヴィッドボウイみたいになっています。オープニングからファイブイヤーズみたいな始まり方をします。そのままグラムロックになるのかと思いきや、三部作時代のボウイになっていきます。いわゆるニューウェイヴの元祖的なスタイルです。

1. Etiquette I.D.
2. New Year's Kiss
3. Young Shields
4. I Love Creedence
5. Nashville Parthenon
6. Scattered Pearls
7. Happy Mother's Day
8. Holly Hobby (Version)
9. Cold White Christmas
10. Bobby Malone Moves Home
11. Don't They Have Payphones Wherever You Were Last Night
12. Love Connection

ほとんど曲の作り方も、楽器の演奏も分かっていなかったようなファーストアルバムに比べると格段に能力がアップしています。ちゃんと作りたい曲を作れるようになっています。ゲストも多く参加していますが、ゲストを必要とするだけの曲を作れるようになっているのです。そうなってくると自分はテクノ畑の人間じゃなく、ニューウェイヴ系のミュージシャンだという自覚も出てきているように思います。

シーケンスの使い方にしてもニューウェイヴなセンスが出ています。もっと言えばニューウェイヴに影響を与えた音楽を好んでいるように思います。歌い方もディランじゃなくなっています。女性シンガーなどに歌わせていたりするので、その印象は大分変わっています。ボウイもディランに強く影響を受けていた時代がありましたから、本当はボウイの大ファンだったという事が分かります。曲の幅も増えてドラマティックな演出も出来るようになりました。それでもどこか不器用な感じが魅力かもしれません。

New Year's Kiss
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[20170522]

日馬富士と白鵬の2横綱が全勝で折り返しました。万全では無い二人ですが、白星を重ねるごとに体が動くようになっています。ここは経験値ですね。鶴竜は4敗してたまらず休場。稀勢の里はまだ傷が癒えていませんがなんとか6勝しました。不利な態勢になっても、時間がかかっても勝てるというのは、それだけ体が出来上がっているのでしょう。重みがあります。

中日までの上位の成績
稀勢の里 6勝2敗
日馬富士 8勝0敗
白鵬 8勝0敗
鶴竜 1勝4敗4休
豪栄道 5勝3敗
照ノ富士 6勝2敗
玉鷲 6勝2敗
高安 7勝1敗
琴奨菊 1勝7敗
御嶽海 3勝5敗
嘉風 4勝4敗
遠藤 3勝5敗
千代の国 2勝6敗
隠岐の海 1勝7敗
千代翔馬 1勝7敗


照ノ富士はなんとか6勝していますが、どこか自信の無さが感じられる取り口になっています。優勝とか考えないで自分の相撲を完成させる事に集中すべきだと思います。それが横綱への近道です。玉鷲が関脇の地位で安定した相撲を取っています。上が目指せそうです。大関取りの高安は1敗だけで順調です。毛むくじゃらですが稀勢の里と同じ部屋で人気にあやかっています。御嶽海、遠藤は上位で健闘していると思います。どちらも鶴竜を破る金星を手にしています。それに比べて逸ノ城 は全く成長していません。日々なんの練習をしているのでしょうか。琴奨菊は1勝しかしていません。いよいよヤバイ状態になっています。このままいけば2横綱の優勝争いになるのか、それとも波乱が起こるのか、最後まで楽しめそうな場所になっています。

中日幕内全取組

[20170521]

Twinkle Echo
(1998/07/14)
Casiotone for the Painfully Alone

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2003年のアルバムです。サウンド面は変化はありませんが、ポップな曲を作れるようになっていて、まるでニューウェイヴのような感じになっています。ボブディランのような歌い方とニューウェイヴと云う組み合わせで、まるでヴェルヴェットアンダーグラウンドのような感じになっています。このローファイさもまるでアンディーウォーホールがプロデュースしたようなサウンドに聴こえます。

1. To My Mr. Smith
2. Jeane, If You're Ever In Portland
3. Toby, Take A Bow
4. It Wasn't The Same Somehow
5. Hey Eleanor
6. Half Ghost
7. Calloused Fingers Won't Make You Strong, Edith Wrong
8. Blue Corolla
9. Casiotone For The Painfully Alone In A Yellow T-Shirt
10. Students For Scarves & Charm
11. Roberta C.
12. Artic Room
13. Giant
14. Twinkle Echo

これまでに比べると旋律に抑揚が出るようになっています。だkらポップソングとして聴くことができます。まるでリズムボックスのように音粒を潰したようなビート。テクノと言うよりニューウェイヴです。ニューウェイヴはバンドでありながら、このローファイな無機質な感じを演出していましたが、一人でテープMTRに録音したようなこの感じは正にそのものであります。

シーケンサーを使えば4トラックでももっと綺麗な音で録れますが、このピンポンしまくったようなテープコンプレッションに歪んだ音は最近では聴けないものですが、サンプラーでの処理で似たような音が作れますので、ある意味、このチープでローファイなサウンドは好まれているところがあります。ラップトップでノイズレスな環境であったとしてもアナログ卓を通す方が個性的なサウンドが作れると思いますし、このような星屑のような音楽も次世代の新星を生み出す原動力となり得ると思います。

Jeane, If You're Ever In Portland
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[20170521]

Pocket Symphonies for Lonesome Subway Cars
(1998/07/14)
Casiotone for the Painfully Alone

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2001年のアルバムです。内容は前作とほぼ変わりありませんが、少しばかり曲のキーに工夫が見られるようになっています。それでもリズムボックスのようなドラムパターン。ローファイ、旋律がはっきりしない歌。このスタイルは貫かれています。ジャケットからして手作り感満載ですが、サウンド面もそのイメージそのものです。

1. We Have Mice
2. Tonight Was A Disaster
3. Suitcase In Hand
4. Caltrain Song
5. Dying Batteries
6. Oh, Contessa!
7. Bus Song
8. Yr Boyfriend
9. Casiotone For The Painfully Alone In A Green Cotton Sweater
10. Number Ten
11. Destroy The Evidence
12. Lesley Gore On The Tami Show
13. Oh, Illinois!
14. The Subway Home
15. Airport Samba
16. We Have Mice (Boombox Version)

普通歌に自信がなければゲストを招くなりの対処をしますが、お構いなしに自分で歌う事にある種にアーティスト性を感じます。綺麗に音楽を聴かせようなんて初めから思っていないのです。ある意味テクノ界のボブディランのようであります。それだけの歌詞ではないと思いますが、こういう売れる事よりもやりたい事をやると云う精神は芸術界では必要な事だと思います。

実際に売れなければ活動を続けられませんが、コストをかけずに製作出来る環境、それを許してくれるレーベルがあれば活動出来るのです。結構このパターンでライブもこなしていますので、ファンは増えているのです。多少なりとも音源の工夫をするようになっていますので、多少なりとも幅が出てきています。しかし、ここでしっかりした曲を作ってしまうとテクノファンからは受け入れられなくなってしまいます。このファジーさがいいというファンもいる以上、どういう方向へ進んでいくのか、それを選択する彼のセンスが試されるところです。

We Have Mice
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[20170520]

Answering Machine Music
(1998/07/14)
Casiotone for the Painfully Alone

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アメリカのアーティストOwen Ashworthの一人プロジェクトCasiotone for the Painfully Aloneの99年のファーストアルバムです。日本のCasiotoneを名前に入れるほどカシオの愛用者のようです。サウンドはかなりローファイで、90年代ならではのブレイクビーツやシンセポップのスタイルで、語るような歌い方の歌が入っています。

1. Theme from Answering Machine Music
2. When the Bridge Toll Was a Dollar
3. Casiotone for the Painfully Alone Joins the Foreign Legion
4. Cold Shoulder
5. Rice Dream Girl
6. Secretest Crush
7. Normal Suburban Lifestyle Is a Near Impossibility
8. Baby It's You
9. You Never Call
10. Daina Flores You're the One
11. Beeline
12. I Should Have Kissed You When I Had the Chance
13. Hey Jelly [From Scumrock]
14. Hotel Huntington Sigh
15. It's Winter and You Don't Love Me Anymore
16. Seattle Washington

短めな曲がたくさん入っていますが、どれも似たような曲ばかりです。キーがほとんど同じで、コード進行も似たようなものばかりなので代わり映えがしません。段々飽きてきます。曲を作るという能力はおそらく皆無であり、いろいろと真似事をしてやっているような、本当に素人の領域の内容ですが、インディーズではこれが許されるのです。

このホームメイドな、誰でも出来るような感じを誰でも発信できる時代になった事を告げる時代だったのが90年代だったと思います。21世紀になるとそれは当たり前のようになり、ネット環境も良くなり、プロである必要性すらもないくらい、素人の作る作品のレベルが上がってきました。そういう人達に勇気をあたえてくれるような過渡期の存在であると思います。

Theme from Answering Machine Music
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[20170520]

Muse
(1998/07/14)
Piana

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2014年のアルバムで、現在までの最新作になります。前作からは7年ぶりの作品となります。それだけ時間が経っている分、内容の熟成度も濃密になっています。アンビエント性も深く、ドラムも必要なところで出てきますし、英語で歌ったり、ウィスパーボイスにも色気が増すようになっています。色気が増せばそれだけ表現の幅も広がってきます。

1. I Think...
2. Imaginary Window
3. In Silence
4. Nostalgia
5. Ruins
6. 7 years
7. Phosphorescence
8. Borderless
9. Tohanab

フォークトロニカの手法も当たり前になってきていますが、そういう手法を使いながらも、それに固執する事なく音楽の完成度を高めるための手段として何でも使うようになっています。だから古いやり方も何のためらいもなく使っています。それでも音楽の完成度を高める為に必要な使い方をしているので違和感もなく、説得力を持ったサウンドになっています。

ロック的なサウンドでも違和感無く存在していますし、逆に彼女がロック的なアレンジを使う事が新鮮に感じられます。ウィスパーボイスに色気が出ていますので、ロック的なアレンジにも負けていませんし、エレクトロニカにこだわらない表現が味方してくれています。シンガーとしても実力がついてきた事の証明でしょう。これからも期待が持ているような作品になっています。しかし、インディーズでインターバルが長くなるのは良くないと思います。もっと存在感を誇示するような活動をしていくべき優れたミュージシャンだと思います。

I Think...
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[20170519]

Eternal Castle
(1998/07/14)
Piana

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2007年のアルバムです。バイオリンやチェロ、ギター以外にもドラムなどの生演奏もあり、プログラミングよりも生演奏の比重が多くなっています。それだけ歌が中心になりつつあります。それでいてエレクトロ感覚もしっかり構成されていて、女性版コーネリアスのようになっています。

1. With The Sea
2. Norway
3. Two Of Us
4. Snowflakes
5. Ancient Note
6. Hydrangea
7. Beyond The Season
8. Prayer

ドラムはそれほどフューチャーされていませんが、以前よりビートを強調した感じになっています。そうする事でよりドラマティックな展開を作り出しています。曲も長めになっていますので、起承転結のある表現によりエレクトロニカを超えた表現をするようになっています。ストリングスもシンセやサンプラーではなく、生ものですから響きが違います。

これまではエレクトロニカを意識した曲調だったのが、エレクトロニカ、フォークトロニカという手段を使いながら自分の表現したい物を作れるようになっています。それだけで印象がガラッと変わりますから、音楽って生き物なんだなって思います。作り手の気持ち次第で印象に変化が生まれます。楽譜に縛られない音楽。ポップス、ロックにはそうした魅力があるのです。

Two Of Us
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[20170518]

Ephemeral
(1998/07/14)
Piana

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2005年のアルバムです。よりエレクトロニカ色が強くなっていますが、チェロやバイオリン、ギター、オルガン、ピアノなどの生楽器の演奏も加わってきます。歌は日本のインディーズらしいもので、J-POPとは又違います。サンプリング音源よりも電子音の割合が多くなっています。それだけポップに聴こえます。

1. なくしたもの Something Is Lost
2. 初夏 Early In Summer
3. 僕のとなりで Beside Me
4. 風色 Color Of Breeze
5. 小さな女の子の詩 Little Girl Poems
6. 空想の響 Muse
7. 母性愛 Mother's Love
8. 月とチェロ Moon And Cello
9. はじまり Beginning

パーカッションの音源は入っていますが、ほぼドラムレスでほのぼのとした雰囲気を作っています。ボーカルも多重録音させたコーラスなど、ボーカリストとしての役割も重要になっています。どちらかというとプログラミングの方が主体で、キーボードやギターも自分で煙草するマルチぶりを発揮していますが、歌を中心とした曲作りになっています。

ウィスパーボイスですが、日本語ではっきりと言葉を伝えるところが他のインディーズ女性ボーカリストとは違うところだと思います。それほど個性的ではありませんが、ちゃんと自分の世界観を持っているので、説得力のある音楽になっています。電子音なのに野原に寝転がっているような気分になれる音楽です。

Something Is Lost
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[20170517]

Snow Bird
(1998/07/14)
Piana

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日本の女性アーティストPianaの2003年のファーストアルバムです。サンプラーを多用したエレクトロニカと少々生楽器を組み合わせたサウンド。ウィスパーボイスの歌声と、日本ではよくあるタイプのスタイルですが、ここまでサンプラーのエディットを大胆に使いこなす女性アーティストは少ないと思います。

1. 20 Years Ago
2. Butterfly
3. Snow Bird
4. Spring Has Come!!!
5. Winter Sleep
6. Hide And Seek
7. Voice
8. Monster
9. April
10. Blue Bell
11. After 20 Years

全て一人でトラックメイキングしていますが、ゲストによりギターやクラリネット、ベースの生演奏が加わってきます。打ち込みですがドラムレスです。アレンジもプロデュースも自分で手がけています。非楽器のサンプリング音源、クリスタル系のシンセ音源など、ほっくりさせてくれそうでいて、緊張感を感じさせる音源も加わってくるので癒し系にはなれません。

ビートを刻むのもドラムじゃない音源を使うところはエレクトロニカらしいところです。ウィスパー系の歌が入る事で不思議な空間を作り出しています。結構よくあるタイプではありますが、その中でも個性を出せていると思います。相当エディットしまくっているサンプリング音源はひっかりながらも音楽的に解決出来ています。結構挑戦的な音楽だと思います。

20 Years Ago
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[20170516]

Aurora
(1998/07/14)
Remi

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2016年の作品で現在までの最新作になります。ソロアルバムはまだ2枚ですが、どちらも英語バージョンが存在します。世界をターゲットに考えているのでしょうが、まだそこまで知名度はありません。音楽的には前作と変わりませんが、ロック色が強くなってきて、よりドラマティックなストーリー展開になっています。アニメソング的であるのは変わりありません。

1. Before the Dawn
2. Emergence
3. Lost Locus
4. Breath of Love
5. A Little Romance
6. O Cisne e a Lua
7. Loves Gone to the Sea
8. A Torch Song
9. Realize a Dream
10. Moon Glowing
11. Amarantine
12. The Pole Star
13. Aurora
14. Into My Imagination

クラシック的な発声による歌、シンフォニックなロック、ヨーロッパの古い町並みに迷い込んだような印象はロールプレイングゲームの世界のようでもあります。アニメファンには受け入れられそうな世界であります。実際テレビアニメや映画のアニメに採用されるようになっています。ゲームのサウンドトラックにも使われるようになり、そこから知名度を上げています。

生オーケストラとバンド演奏。シンフォニックなプログレのようでもあり、歌い方も徐々にポップスにも慣れてきた感じがあります。音域もかなり広いので、作曲する時も大胆にレンジを広げる事が出来ます。それは曲を作る上では大変有利ですが、誰でも歌えるようなポップスから外れる事になります。本来歌ってそれでいいと思います。カラオケのように誰でも歌えるような歌っていうのもポップスでは大事な要素ですが、とても自分には歌えないと思わせるような圧倒的な歌唱力を聴かせてくれる音楽が最近は少なくなってきています。本来そんな歌こそが憧れるべきだと思います。

Emergence
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[20170515]

まだ怪我の回復になっていない稀勢の里は黒星スタート。これで負け癖がつかなければいいのですが、白鵬も本調子じゃないですが、ごまかしながらでも勝てるのが白鵬です。先場所準優勝の照ノ富士は今場所優勝すれば綱取りですが、取り口が雑になる悪い面が出て、対する遠藤は体の柔らかさが活きて遠藤が勝ちました。角番の豪栄道は白星スタート。

初日上位の取組結果
稀勢の里 押し出し 嘉風◯
◯御嶽海 押し出し 鶴竜
◯日馬富士 寄り切り 琴奨菊
千代の国 寄り切り 白鵬◯
照ノ富士 寄り切り 遠藤◯
隠岐の海 下手出し投げ 豪栄道◯
◯玉鷲 押し出し 千代翔馬
大栄翔 叩き込み 高安◯
◯宝富士 押し出し 碧山
◯栃煌山 寄り切り 貴ノ岩


宇良や石浦など若手が元気なので活気があります。勢も負傷していますが、怪我しているならそれなりの鍛え方がありますので、力強さを感じる取り口でした。横綱が四人になっていますが、四人とも万全とは言えませんので、誰が優勝してもおかしくない場所となっています。鶴竜に勝った御嶽海なども期待が持てます。個人的には照ノ富士に優勝して欲しいですが、雑な相撲を取っているうちは横綱にはなって欲しくないです。

初日幕内全取組

[20170514]

Fantasia
(1998/07/14)
Reminiscent Song

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RemiとバイオリニストのSONGiLとのコラボレートReminiscent Songの2013年のファーストアルバムです。ファーストと言っても、2作目は出ていないので、今後も続いていくのか分かりませんが、とりあえずファーストアルバムとして世に出ています。音楽的にはRemiのソロ作品にバイオリンが加わっている感じであり、ソロ作品と大差ありません。

1. 人魚姫
2. 交響詩『FallenAngel』
3. 菫-すみれ-
4. Wandering in the Night
5. Elegeia
6. Lux aeterna
7. Lights of Grace〜女神の恩寵〜

少しロック色のあるアレンジになっているのでRemiの歌い方がポップス寄りになっている感があります。SONGiLの作る曲は俗っぽい感じがして、そこがソロ作品と毛並みが違うかもしれません。せっかく二人でコラボレートしているのに面白みがありません。ここまでポップス寄りにする意味がわかりません。二人でインスパイアしながら作品を作っているというよりは、SONGiLの作るありきたりな音楽にRemiが参加しているだけで終わっている感は否めません。

真面目すぎる性格が音楽に反映すると面白みがなくなってしまう。という悲しい結果になっています。どんなに美しい音楽でも作曲家にはそれなりの人間的な闇があったりするものですが、そういう普通の人から見ると欠陥人間だからこそ美しい音楽が作り出せるものであり、欠陥人間に見えてしまう普通の人が作る音楽は退屈なものが多かったりします。SONGiLの作る音楽ってそういう感じがします。Remiのソロ作品の方がまだ面白みがあります。

人魚姫
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[20170514]

Fairy Dance
(1998/07/14)
Remi

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日本の女性シンガーRemiの2013年のファーストアルバムです。クラシックの教養を持ったソプラノボイスによるシンフォニックな楽曲。日本からはこの手のシンガーは結構出てきていますが、クラシックからポップスへの理解を持った人が多くいます。60年代まではクラシック畑の人はポップスやロックをバカにしている人ばかりでしたが、ビートルズ世代の人達がベテランになってからは変わってきました。

1. The Place Were a Story Is Born
2. Fairy Dance
3. Secret Garden
4. The Thought of You
5. Missing Season
6. Don’t Close Your Eyes
7. On This Day
8. Moon
9. Pas de Deux
10. Too Late Summer
11. Winter
12. Giselle

オーケストラをバックに歌うことが多いですが、そこにバンドが加わったアレンジもあります。イメージ的にはアニメのサウンドトラックを聴いているような感じになります。歌の内容もそういう感じになっています。Sound Horizonのサポートメンバーとしても活躍するようになり、クラシックに偏らない作品を出しています。

歌は上手いですが、クラシック畑で勝負するには弱い感じもします。大体そういう人がポップスに流れてきます。ポップス界でなら上級クラスの歌唱力ですから、表現の幅も広がります。発声はポップスシンガーに無いものですから個性を活かす事が出来ますが、もう少し声に艶やかさがあった方がポップスとしては良いと思います。余計なお世話かもしれませんが、もっと女に磨きをかけることで本物のシンガーとして成長していけるでしょう。

Fairy Dance
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[20170513]

Folktronica
(1998/07/14)
Kurbeats

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Andreas LingbrandとMathias Erikssonの二人からなるKurbeatsの2013年の唯一のアルバムです。タイトルがそのもののFolktronicaとなっていますが、フォークと言っても普通に知られているフォークソングでは無く、スカンジナビアのフォークソングとトランス、アシッドテクノなどを融合させたサウンドになっています。

1. The Noid
2. Mono/Poly Wants A Cracker
3. Molaren
4. Perineum #1
5. Sub Serum
6. Lemming Leisures
7. Phony Pony
8. Perineum #2
9. Celestial Lights

北欧のスカンジナビアのフォークソング、それもかなりシャーマンな雰囲気のする妖しい音楽です。そのダークな感じを表現するのにアシッドコアなアレンジが見事にマッチしています。エスニックな部分はサンプリングと言うより、録音してきた音源をそのまま使っているようなところがあります。もちろんデジタル編集しているのでしょうが、その題材を元に作曲されているようです。

これまでもブレイクビーツとエスニックの融合はありましたので珍しいものではありません。あくまでもフォークトロニカとしてスカンジナビアンフォークを題材に使っているのであって、ブレイクビーツの時代とは違うスタンスを持っていると思います。ただ、題材を大事にするあまり、ドラムパターンなどはありきたりなものになっている印象があります。もう少し崩した方が迫力が出ると思います。

Full Album
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[20170513]

The Stillness Of The Sea
(1998/07/14)
I Am Your Autopilot

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2013年のアルバムです。現在までの最新作になっています。前作のようなフォークスタイルだけではなく、ロック色も出したバンドサウンドになっています。デジタルサウンドもありのフォークロックになっています。マンチェスターと言えば90年代は空前のバンドブームであり、道を歩けばバンド加入を促されるほどでありましたから、こういう演奏も当たり前のように出来るのですね。

1. Maps
2. Little Neutrino
3. Stormy Waters
4. The Stillness Of The Sea
5. Conifer Drive
6. Winter's Song
7. When Sunday Comes
8. Build A House
9. Beauty In Numbers
10. Guns And Gadgets
11. Love Will Make Your Heart Beat Faster
12. Deep Water Horizon
13. Slow Weather

フォークを基調にしているのでバンド演奏でも情緒的であり、前作ほどハーモニーを強調していませんが、歌声は甘美でありながらも安定した音程をキープしています。エレキも出番が多いのが特徴的です。それでいてシンフォニック。自分達の特徴を活かしながら進化しています。それでもかなり早い進化の仕方でありますが、それだけ最初からポテンシャルを秘めていたと思います。

ファーストアルバムがフォークにこだわっていただけで、本来は何でも出来る器用なバンドなのです。こうした優れたアルバムがインディーズでもなく自主制作でリリースされています。メジャーでもおかしくないくらいの出来栄えです。こうした優れた才能を埋もれさせてしまうのは、メジャーレーベルの大罪であります。それほどメジャーは力を失っているのです。これだけの作品なら売り文句はいくらでも出てくると思いますが、それだけ優れた発想も失っているのでしょう。経済面に苦しむ事なく活動を続けて欲しいと望むばかりです。

Maps
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[20170512]

Robots In The Orchestra
(1998/07/14)
I Am Your Autopilot

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イギリスのグループI Am Your Autopilotの2009年のファーストアルバムです。メンバーはBen Evans、Jasper Wilkinson とGraeme Brookerの三人組でマンチェスター出身です。フォークソングとエレクトロニカをミックスしたスタイルでフォークトロニカに分類されますが、かなりフォーク色が強いです。

1. Smokescreens
2. All In Our Hands
3. We've Been Here Before
4. Airside
5. Think Of The Words
6. Empty Heart
7. Yesterday's Signs
8. Traces
9. Timelines
10. Five Lanes

ギターによる弾き語りを基本とした美しいハーモニーのフォークソング。それだけで終われるのですが、エレクトロサウンドも遠慮なくフューチャーされています。サイモンとガーファンクルのようなトラッドフォークをベースにしながらも美しいハーモニーを響かせる三人。曲調は完全にフォークソングなのですが、ヴォコーダーを使ってみたりと現代的なフォークソングとして成り立たせています。

デジタル世代ならではのこだわりの無い電子音。昔なら違和感を覚えているところですが、何故かこれが見事に調和しています。教会の中で歌われているような残響音。それと電子音が妙にマッチしているのです。だからと言ってテクノ感は
感じられません。フォークソング以外の何物でもありません。サンプリングのシーケンスも生演奏と見事に調和しています。

All In Our Hands
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[20170511]

Things
(1998/07/14)
Apjiw

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2009年のアルバムです。これが最新作になっています。2枚のアルバムしか残していません。インディーズで活動していくのも難しいものがあります。スタイルとしては前作と同様で、シンフォニックな作品をアンビエントに響かせながらエレクトロな動的な動きを加えたスタイルになっています。

1. Things
2. Anilu
3. Maat
4. Fly With Me
5. Continuous Present
6. 134
7. Tears For Us
8. The Shared Fate
9. Breach
10. Human Rights
11. Just A New Day
12. Printemps
13. The Magic Circle

スタイルとしては新しい感じがありませんが、一番の魅力は音源の個性的な響きでしょう。シンセにプリセットされた音源をそのまま使うのではなく、かなり際立った加工を行っているので、既存のスタイルであっても古臭さを感じさせません。エスニックな民族音楽からのサンプリングも加えられて独特の雰囲気を生み出しています。

個性的であっても前作と同じ事をやっていればだれた感じになりがちです。前作ほど新鮮には聴こえません。それでも前作よりもポップに分かりやすくなっています。歌が入っていたり、ビートもポップになっていますが、個性的な音源も使い回しが多く、アルバム2枚までが限界だったという事でしょうか。もう少し毒っぽさを出したほうが受けも良かったかもしれません。

Things
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[20170510]

Think Over
(1998/07/14)
Apjiw

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カナダのアーティストApjiwの2007年のファーストアルバムです。プロデューサーはYves Chamberland。サンプラーを使ったエレクトロニカです。生楽器をサンプリングしたり、生演奏も含まれているのでフォークトロニカ的でもありますが、この冷淡な感じはエレクトロニカ色が強いです。

1. Living In A Box
2. 1 Sec Left
3. Is That All You Want From Me
4. The Man Who Talks To Birds
5. Think Over
6. Amniotic
7. Angel Sleep
8. 15
9. Tears
10. 2 Secs Left
11. Lacrima Lullaby
12. Ouverture
13. A Silent Love
14. Make A Wish
15. Prism Flame
16. Py Loop
17. 3 Secs Left

シンフォニックでもあり、ヨーロッパ調のテクノの部類です。時計の音などのサンプリング音など、アブストラクトな音色もありますが、非常に情緒的で音楽的です。抑揚もあってドラマティックな音楽になっています。エスニックな音源も使っていたり、かなり野心的なアンビエント寄りのサウンドだと思います。

偏った映像のサウンドトラック的な感じもします。映像をイメージさせるところがあるので、秩序のある音楽になっています。音色がかなり凝っているのが特徴と言えるでしょう。ですから飽きがこないし、常に音楽に集中して聴いていられます。サウンドエディットが生半可ではありません。音楽的には緩やかなシンフォニックですが、サウンドが普通では無いので特別な体験をしているような雰囲気になります。

Living In A Box
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[20170509]

ZOO
(1998/07/14)
PoPoyans

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2012年のアルバムです。現在までの最新作になっています。ファーストはドラムレスでしたが、今作ではドラムも入ったたっぷりなアレンジが施されています。その為フォークから発展したあらゆるアレンジを試みています。カントリーだったりジャズだったり、ポップスとして聴かせる事に重点を置いているので、親しみやすさはありますが、個性が少し抑えられています。

1. Daisy
2. tink pank
3. Little Little Little Pixie
4. 仔馬のギャロップ
5. 星になりたい
6. 深い深い眠り
7. 抱きしめたい
8. 湖
9. When the owl sleeps
10. からっぽの箱舟
11. ZOO
12. さよなららん

女性フォークシンガーなんて、これまでもいくらでもいましたから普通のアレンジにしたら普通の楽曲になってしまいます。売れるようにしなければなりませんが、こうなると個性が埋没してしまいます。彼女たちの特徴である二人の歌声のハーモニーを活かしているので、彼女たちの世界観は壊されていません。曲の世界観から導き出されるアレンジも間違いではありませんが、普通は使われないような楽器などの工夫が欲しいところです。

これ以降の作品が出ていないという事は、これが精一杯の表現だったのか、次の道標を導き出せるようなプロデューサーに恵まれていないのかもしれません。思い切ってセルフプロデュースにしたほうがいいのかもしれません。インディーズならどんなアイデアも許される許容がありますから、思い切った事をやったほうがプラスになると思います。

Little Little Little Pixie
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[20170508]

祝日
(1998/07/14)
PoPoyans

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日本の女性フォークデュオ ポポヤンズの2008年のファーストアルバムです。cheruとnonの二人でギターの弾き語りだけでなく、グロッケンやベルなどの楽器も演奏しています。自主制作のアルバムを2枚を出していましたが、鈴木惣一朗のプロデューサーにレーベルデビューしました。

1. 笑い太陽
2. おとしもの
3. 太陽のラ
4. 呼んでるね
5. 祝日
6. はじまりの火
7. 花もよう
8. おめでとう
9. こわくない森
10. 笑ったよ

純粋にフォークソングを歌っています。すべて生演奏です。日本にもフォークソングの伝統がありますが、アレンジとしてはクラシックな雰囲気もあるので海外のフォークのような感じになっています。歌は日本語で日本的な歌を大事にしていますが、日本のフォークソングと言うよりそこから発展したニューミュージック的な感覚を持っています。

ウィスパーボイスで性格的なチャーミングさが歌から伝わってきます。ウィスパーボイスでも二人の歌声が重なると厚みを出すほど声質の相性がいいようです。やりたい事もシンクロしているのでしょう。シンプルな曲調ながら、楽しそうに演奏しているのがそのまま伝わってきます。コンビネーション、ハーモニー、息の合った二人だからこそ生まれる心地良さを持っています。

笑い太陽
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