2012年のアルバムです。アンビエントなサウンド、この方向性は変わらないようであります。Balladsシリーズ第二弾で、アメリカの12Kレーベルからのリリースなので、彼らの知名度を上げる役割を果たしてくれています。曲には全てBalladと銘打っており、どうも彼らにとってのBalladはアンビエントな
音楽の事なのかもしれません。
1. The Ballad For Achievement
2. The Ballad Of Failure
3. The Ballad For The Girl On The Moon
4. The Ballad Of Indecision
ほぼいつものメンバーになりますが、チェロのDanny Norbury、ボーカルのChris StewartとCuusheが参加しています。もう無くてはならない存在になっています。10分以上の曲が4曲揃えられています。アンビエントなサウンドですが、ずっとアンビエントなままではありません。ドラムや歌が入りますからデジタルプログレみたいな構成になっています。
タンジェリンドリームはデビュー当時ジャンル分けが難しかったのでプログレの一種として紹介されていました。流れとしてはプログレからの枝分かれかもしれませんが、特殊な存在だったと思います。彼らのやっている
音楽もそうした流れの中の一つなのかもしれません。ジャンル分けなんて、聴く側が勝手に一旦理解するために枠にはめ込んでいるだけに過ぎません。作り手側にすれば指標とするある程度のジャンルの意識はあるかもしれませんが、自由にこぼれ出るアイデアをまとめ上げるのにジャンル別けは単なる足枷にしか過ぎません。型にはめたがりたくなるのはレコード会社だけの思惑であり、ミュージシャンはもっと自由であるべきだと思います。そうした
音楽を心がけているだけのデュオなのだと思います。
The Ballad For Achievement