2009年のアルバムです。前作に比べるとリズムも作るようになっています。サンプリングを多用するようになっており、アブストラクトな作風で民族
音楽、楽器の使用も目立ちます。多国籍な多用な要素はサンプリング音源からきていますが、それも狙いのようです。北欧だけに限らない風景がそこにはあります。
1. Pop
2. Lauttasaari
3. Theme For Grant
4. Valtameri
5. Kimallus
6. Maniac Moshers
7. Kaipaus
8. Tassunjälkiä
9. Hintergarten
10. Unenviejä
11. Valssi
生楽器のサンプリングを使ったエレクトロニクス、それはフォークトロニカとしての手法、それだけは守っています。あとはかなり自由に作っています。サンプリング素材からインスピレーションを受けて曲を作っていくと、偶然性による
音楽となっていきますが、ある程度方向性が見えたところで彼の
音楽センスが試される事になります。あとは
音楽がその先へと導いてくれます。最初は何が出来上がるか分からない、つまらないものが出来てしまったらどうしよう、と考えながらうまくいったものが作品としてリリースされているように思います。
ジャズっぽい曲は最初から出来上がっていると思いますが、既成の
音楽にならないようにする為には、最初から結果が見えていない方が良かったりします。想像つくような
音楽を作っても面白くない訳です。作っている本人にも想像がつかない、それが素晴らしい音楽となった時の感動は作曲家にしか分からない喜びとなります。主観で作曲ばかりしていると巡り会えないような喜びです。彼もきっとそういう喜びに出会っているミュージシャンだと思います。
Hintergarten