2009年の作品で現在までの最新作になります。ミニアルバムとしてリリースされていますが、7曲もあって、アナログ盤なら普通にLPサイズの容量になっています。全然ミニではありません。全くの新曲ばかりなのでオリジナルアルバムもしくはHintergartenのアウトテイク集という趣です。Hintergartenと同じくサンプリングを大胆に使った内容ですが、Hintergartenよりもロックに近い音源を使っています。
1. Masseudun Tulevaisuus
2. Harhailua
3. Kautta Aikain
4. Hakolahti
5. UniversuminTomu
6. Hyyris
7. Vanhadrone
フレーズサンプリングを分かりやすく使っているのでブレイクビーツのようです。Hintergartenはその先にある使い方をしているので、Hintergartenのプロトタイプ的な内容かもしれません。聴く方はこちらの方が馴染みやすいかもしれません。多少のエフェクトを加えていますが、そのままのサンプリング音源を使っているからです。それではあまりにもこれまでのサンプリングミュージックと変わらないので、さらに編集してHintergartenが生まれたのだと思います。
フィールドサンプリングも含めてこの手法をやっているミュージシャンは少なからずいます。ですが、それでも完成度はかなり高いです。ただ、制作している方はもっと踏み込んだものを作りたいという欲望からHintergartenが出来上がったと思われます。それはサンプリングミュージックとしては複雑な処理がなされていて、馴染みが少ない印象だったので、馴染みやすさではこちらの方に軍配が上がりますが、未開の地に踏み込んだHintergartenの方がオリジナル作品とされているので、この人の意識の高さを伺えます。
Harhailua