2008年のアルバムです。エレクトリックサウンド多めのポップスですが、決してエレクトロニカではなく、アコースティック楽器も入っていますがフォークトロニカでもありません。ソフトロックでもなければひねくれポップスでもありません。かなり真面目に素直にポップなロックを作っています。仮にひねくれポップスだとしても、かなり時代を経て一人だけ大人びたひねくれポップスを作っています。過去の系列を遥かに飛び越えているのです。
1. The Morning Commute
2. Our History, Part 2
3. Wake Me Up
4. The Shallows
5. Clouds And A Bee
6. Hermit
7. Crossfire
8. Ten Thousand Years
9. Pink Ribbon
10. In Memory
ロックやポップスのおいしいところをちゃっかり頂いていますが、過去に比較出来るようなものが無い為、形容するのが難しいと思います。かといって中途半端な事をやってはいません。この人はこの人の出来る最善のものをきちんと作り上げています。例えば、ビートルズもポップな曲は親しみやすかったですが、他のポップスとは違う何かを当時は感じていたと思います。きちんとポップスしているのですが、何か分からないけれども違うものを感じていたはずです。それだけ自分達で咀嚼して自分達の
音楽 として完成させていたからだと思います。
彼の場合もそのレベルに達してると思います。何か特別なものを作ろうとしているわけでも無いが、一般的なフィルターではなく、自分自信というフィルターだけを純粋に濾過させた
音楽 を提供してくれていると思います。だから変わった事をやろうともしておらず、実に素直なポップスなのに個性的に聴こえます。歌が入っている曲もありますが、歌も悪くありません。しかし、それだけだと一つのイメージにとらわれがちなのでインストが多めなのが実にいい塩梅になっていると思います。売れる事を考えるとそこはマイナスですが。これで正解だと思います。
The Morning Commute
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