2014年のアルバムです。今回はポップな作風になっています。ここまでやったら歌も入れたほうがいいと思いますが、あくまでもインストで表現しています。作品ごとにスタイルを変えていますが、どんどんシンプルになっていっています。この方向性だともう次にする事がどんどん無くなってくると思います。どうせインストをやるのならとことん複雑にしてみたほうが面白いと思いますが、そこは自由な世界なので見守りたいと思います。
1. Greeted by a Swarm of Butterflies
2. No Safe Harbor
3. Trains Are Cool
4. Your Aria
5. In Fear of the Aztec Sun
6. Montevideo
7. Good At Guessing Accents
8. Kogan Tribute Piece
9. House Wrapped in Vines
あまりにも普通のポップソングではありますが、さすがにアレンジは凝っています。アイデアを持っているからこそのトータルコンセプトな内容になっていますから、ただ気分任せで作っているのでは無いのは分かります。ポップソングなのでナチュラルなギターサウンドが多いですが、そこをもっとカラフルにしたほうがカッコ良くなっていたと思います。
シンセサウンドも主旋律には古臭い音源を使用したり、70年代を意識しているのか、彼にとって表現したい世界観では統一されているのでしょう。しかし、ここまで来てしまうと、もはや売れる作品の要素が見当たりません。そこが逆に反体制的に聴こえてきてしまうのは考えすぎでしょうか。かなりゆるい内容ではありますが、アレンジが凝っている分、何とか飽きずに聴けます。
Full Album