 | 6 (1998/07/14) Wacky Southern Current
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2016年のアルバムで現在までの最新作になります。これもポップな内容ですが、今回は黒人
音楽風のポップな内容になっています。リズム&ブルースという感じでしょうか。前作はジャケットからして70年代な車がある風景で70年代を意識した感じがありましたが、今回のタイトルは6です。真意はよくわかりませんが、60年代を意識しているような感じがします。
1. Unda Maris
2. We Had Many Fights Along the Way
3. Not Afraid (of Spiders)
4. Turn Up for the Rush
5. End of the Hansa
6. Jazz Scene
7. Learning to Dance
8. Girl With a Future
アメリカのポップスは黒人
音楽を白人向けに洗練させた事で生まれています。それはそれまでのヨーロッパには無かった感覚でした。イタリア人の彼がそういう
音楽をあえて選んだところがミソだと思います。白人向けにするという箇所をイタリア人向けにして情緒的なアレンジにしています。だから題材が黒人
音楽なのだという事がストレートに伝わってきません。それこそが彼のやりたかった事で、このアルバムの特徴になっていると思います。
一人多重録音でダウンロード販売。売れなくてもなんでも自由に作っていい環境にいる彼が、なぜこんな内容の作品を作るのか意味不明ですが、それなりに楽しんで作っているのは分かります。恐らくクラシックの教養を持っている彼にとって、ポップスとか、黒人
音楽というのは新鮮な領域なのでしょう。60年代も70年代も経験せずに育った彼にとって料理しがいのある
音楽だったのでしょう。これで気が済んだらもっと自分にしか出来ない音楽というものを追求して欲しいものです。
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