2014年のアルバムです。こちらもサンプラー中心の内容ですが、アンビエント感が増しています。最初の頃のようにエフェクトの効果を大事にするようになっています。インストものですから、何を表現しようとしているのかは、ジャケットなどから連想するのも一つのヒントになっていますが、森の中で動物と人が果物をかけて賭博しているようなジャケットです。
1. Faintheadness
2. Kid Dreaming Landscapes (That Might Have Astonished The Parrots)
3. Rosencrans Exit
4. Sulfurous Fog
5. Bad-Luck Planet
6. Nasal Breakdown
7. Angel-Less Halo
8. Time Steps
9. Care In Motion
10. Horizonless Brain
森を表現したアンビエント作品は多くありますが、ファンタジーな、
サイケデリックな、アシッドでドープな世界観を持っています。もっとナチュラルな表現をしたいのであればアコースティック楽器を多用するでしょうし、抽象的にしたいのであれば電子音だけでも良いしょう。あえてサンプラー音源で、しかもエフェクティヴに人工的な雰囲気を作り出しているところにファンタジーを感じます。
旋律らしきものは少なめで、信号のような演奏になっているところに、初期の頃のピンクフロイドのようなサイケ感を醸しています。信号で良いのであればサンプラーの使い道も容易になってきます。旋律でなくて良いわけですから非楽器な音も主役に出来ます。ミュージシャンサイドからのアプローチなら、割と最初に訪れるサンプラーの使い道ですが、写真家サイドからのアプローチはなんとか
音楽的にまとめようとしていましたが、サンプラーを使い倒していくうちに、この手法に行き着いたのでしょう。
Faintheadness