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[20171231]

Communicating
(1998/07/14)
Hundred Waters

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2017年のアルバムで現在までの最新作になります。これまでになかったダンスビートも使うようになり、歩み寄りな姿勢を感じさせます。サイケフォークな雰囲気はなくなり、エレクトロニカな豊かなシンセサウンド、アコースティック楽器の使用。これにダンスビートが加わればもうそれは普通になってしまう危険性が増していますが、それでも自分達の作風は守っています。

1. Particle
2. Wave To Anchor
3. Prison Guard
4. Parade
5. At Home & In My Head
6. Re:
7. Fireflight
8. Fingers
9. Communicating
10.Blanket Me
11. Better

インディーズいといえど売れなければ生き残っていけませんから、ある程度売れる要素も出しつつ進化させています。一つ一つの音の質感はかなり良くなっていますし、自分達の演出の仕方も熟してきています。シンフォニックなアレンジとシンプルなダンスミュージックの共存、かなりの課題をクリアしての新境地を拓いています。

複雑だとしても難解にならずにシンプルに聴かせる塩梅が一番難しいものですが、少しうまくいっているようです。ノイジーな感じはやり過ぎだと思いますが、コントラストを付ける上では有効でしょう。かなり電子音寄りなアレンジになってきましたが、もっと洗練させる事で独自のスタイルに至る予感がします。機材次第でいくらでも音が変わってきますから、先立つものは金でしょうし、もっと知名度を上げていく事で新たな展開も見えてくると思います。

Particle
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[20171231]

The Moon Rang Like A Bell
(1998/07/14)
Hundred Waters

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2014年のアルバムです。エレクトロニカな部分が増えてサンプラーも多用。それでも90年代っぽくなった感じになったくらいです。アコースティック楽器を演奏したり、サンプラー音源で使ったりしているのでフォークトロニカ色が強くなっているので、そこは近年のスタイルかもしれません。曲自体がフォーク、シンフォニックなので普通のフォークトロニカとは違う雰囲気なのが特徴です。

1. Show Me Love
2. Murmurs
3. Cavity
4. Out Alee
5. Innocent
6. Broken Blue
7. Chambers (Passing Train)
8. Down From The Rafters
9. [Animal]
10. Seven White Horses
11. Xtalk
12. No Sound
13. Nowhere

アメリカのインディーズですが、ヨーロッパ志向のサウンドで、ロック系の人達ではないようだし、映像を見る限り裕福な環境で生まれ育った教養を持っているようだし、目指しているものが違うからアメリカのありがちなスタイルにはならない確固たる強い意志を感じます。かといって一般的なエレクトロニクスに染まっていない訳でもなく、ロック的な表現も踏まえて、熟知した上での表現になっています。

ビョーク的な節回しの歌い方ですが、もっと落ち着いた感じで別物だと思います。基本はフォークフォーマットな演奏で表現出来る音楽ですが、電子音にすり替える事で印象も違ってきます。そこから更に突き詰めたサウンドを導き出しています。このアルバムのリミックス盤も出てきますが、プログレッシヴな旋律を持っているので、どんなフォーマットにも耐えられるだけの素材となっています。

Show Me Love
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[20171230]

Hundred Waters
(1998/07/14)
Hundred Waters

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アメリカのバンドHundred Watersの2012年のファーストアルバムです。メンバーはボーカル、ピアノ、フルートのNicole Miglis、ベースとプログラミングのTrayer Tryon、ドラム、トランペットのZach Tetreaultの三人が中心です。曲調はサイケフォークな感じにアナログな感じのエレクトロニクスが加わったフォークトロニカスタイルですが、シンセはプログレっぽい使い方ですので、エレクトロニクスというと印象が違ってきます。

1. Sonnet
2. Visitor
3. Me & Anodyne
4. Thistle
5. Caverns
6. · · · — — — · · ·
7. Boreal
8. Wonderboom
9. Theia
10. Are/Or
11. Gather

プログレ的なシンフォニックな感じと、トラッドフォークをサイケデリックな雰囲気で表現しています。プログラミングの部分は効果音的な使い方、アルペジオ的な役割であり、ダンスビートではありませんので、エレクトロニクスではありません。ルネッサンスあたりの中世バロック的なプログレであり、幻想的に演出する事でサイケな印象も受けます。

これもアメリカらしからぬバンドでありますが、アメリカにもこんなバンドが育っているのです。インディーズが盛んにならなかったら、アメリカでは決して世に出てこないような作風ですが、時代も味方しているのか、インディーズだから許される部分がありますし、アメリカでは売れなかったとしてもヨーロッパでは支持されるような音楽です。

Sonnet
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[20171230]

Mercy
(1998/07/14)
Active Child

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2015年のアルバムで現在までの最新作になります。前作よりもポップな曲調で歌い方もソウルフルな歌い方になっています。ファルセットではないハイトーンな歌声でリズム&ブルースな曲調ですが、アレンジ構成は80年代的であります。それでも今回は明らかに80年代の音ではありません。90年代っぽい、90年代初頭の80年代を引きずっている感じのソウルミュージックになっています。

1. 1999
2. These Arms
3. Never Far Away
4. Darling
5. Mercy
6. Midnight Swim
7. Stranger
8. Temptation
9. Lazarus
10. Too Late

クラシカルな雰囲気は無くなりましたが、ハープなどのアコースティック楽器を演奏しているのでなごりはあります。楽器構成がソウルミュージックではないので、ブルーアイドソウル、シンセポップなソウルミュージックになっています。ポストパンクは白人によるソウルミュージック解禁なポップスが主流でしたので、80年代リバイバルとしては正統な継承と言えます。

これでビートを強調すれば90年代のグラウンドビートになりますが、そうしないのが彼の特徴とも言えます。アレンジ構成はあくまでもシンフォニックな概念を持っているのです。ですからブラックミュージックな雰囲気を出したくても成り立たない。それが彼のスタイルであります。それは80年代にはなかったものであり、レトロな感じがしないのはその為です。しかし新しい感じもしない。不思議な感じです。

Full Album
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[20171229]

You Are All I See
(1998/07/14)
Active Child

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アメリカのアーティストPatrick James Grossi の一人プロジェクトActive Childの2011年のファーストフルアルバムになります。シンセポップですが、作風はモダンクラシックみたいなゴシック音楽をエレクトロニクスさせたような曲調で、歌も聖歌のような歌唱スタイルになっています。一昔前のヨーロッパのシンセポップ風であります。

1. You Are All I See
2. Hanging On
3. Playing House
4. See Thru Eyes
5. High Priestess
6. Ivy
7. Way Too Fast
8. Ancient Eye
9. Shield & Sword
10. Johnny Belinda

男性版エンヤみたいな感じでしょうか、そこまでコーラスワークには凝っていませんが、雰囲気は似ていると思います。サンプリングによるコーラスなども構築しています。クラシック調ですからシンセサウンドも綺麗な音色を選んでいます。シンフォニックとまではいきませんが、室内音楽的なアレンジ構成になっていると思います。

歌が聖歌調ですからどうしても柔かな音色を使っています。リズムは80年代シンセポップ風ですし、音源もそれに近いものです。現行のシンセを使っていますので、80年代には存在しなかったような音もあります。その辺が不思議な感じになって注目されているのでしょう。アメリカのインディーズでは少なからず80年代リバイバルの風潮があるようです。

You Are All I See
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[20171228]

The Love That Remains
(1998/07/14)
Savoir Adore

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2016年のアルバムで現在までの最新作になります。バンド体制ですが、80年代後半のシンセポップな感じと、Deidre Muroが脱退したことにより男性メンバーで歌ったり、これまでのブロンディーっぽさとは違う雰囲気になっています。Deidre Muroを中心とした作風からバンド体制になった事で大きな変化が起こっています。

1. Lovers Wake
2. Giants
3. Mountains
4. Paradise Gold
5. Savages
6. Devotion
7. Heaven
8. Crowded Streets
9. Other Worlds
10. Beautiful Silence
11. Night Song

アレンジは相変わらず80年代しています。フランキーやスパンドゥバレーのような雰囲気。トレヴァーホーンの影響が大きいでしょうか。デジタルリバーブの使い方もメリハリが効いています。80年代リバイバルが命題なのか、ここまで徹底しているのも大したものですが、当時のものより格段に良くなっているので、物真似で終わっていないと思います。

80年代なシンセサウンドはプリセットとして現在のシンセでは再現しやすいですし、もっといい感じに出来ます。それだけではなくミックスもかなり当時を意識しています。だけど当時より音が良い。センスも良い。というよりいいとこ取りなのでしょう。こうして再構築されると80年代のいいところだけが前面に出ていて悪かった部分が消されているので現在でも通用するものになっています。70年代リバイバルばかりではなく、80年代も弱点を克服すれば後世に残しても良いものになる事を証明しています。

Lovers Wake
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[20171227]

Our Nature
(1998/07/14)
Savoir Adore

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2013年のアルバムです。バンド演奏を中心に80年代ポップスを再構築した内容になっています。シンセサウンドも80年代に近いものを選んでいますが、ヴィンテージシンセじゃなく現在のシンセを使っているようなので古臭い感じがしません。曲も80年代後半っぽいですが、90年代のネオアコに近い感じもあります。

1. Dreamers
2. Loveliest Creature
3. Sparrow
4. Imagination
5. Anywhere You Go
6. Our Nature
7. Regalia
8. At The Same Time
9. Empire Of Light
10. Speed Bump
11. Wild Davie
12. Sea Of Gold

ブロンディーのようなポップ感覚、90年代に登場した数多の女性シンガーなどを手本にしているみたいです。アレンジも80年代っぽいですが、音がいいので昔のチープな感じにはなっておらず、そこが良いところになっています。今でも十分通用するポップスになっています。このドリーミーで青春している感じは逆に新鮮かもしれません。

Paul HammerはJan Hammerの息子で顔もそっくりですが、小さい頃から音楽に慣れ親しんだ環境で育っていると思いますし、マイアミヴァイスなアレンジが身についているのかもしれません。家にはヴィンテージシンセが山ほど転がっていると想像してしまいますが、それを使っていないのが正解だと思います。それっぽい音を現在の機材で表現した方が断然いいですから。

Dreamers
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[20171226]

In The Wooded Forest
(1998/07/14)
Savoir Adore

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アメリカの男女デュオSavoir Adoreの2009年のファーストフルアルバムです。Jan Hammerの息子Paul HammerとDeidre Muroのデュオですが、バックメンバーというか、サブメンバーもいます。80年代ポップスに近い感じですが、古臭い感じはしません。アメリカに限らず、メジャーよりもインディーズの方が健全に音楽と向かっている印象が強いです。

1. The Scientific Findings Of Dr. Rousseau
2. We Talk Like Machines
3. Early Bird
4. Merp
5. Sarah's Secret
6. The Wooded Forest
7. Space Travel
8. Honestly
9. Bodies
10. Transylvanian Candy Patrol
11. Take Hollow Lane
12. Farewell My Love
13. Wonderlake
14. The Garden

Paul HammerのマルチトラッキングもDeidre Muroのボーカルも実力は確かだし、ポップ感覚も活かされて難解にはならず、メジャーでもまかり通るレベルを作り上げている事に感心します。寄ってたかって売れる音楽を作り上げているメジャーよりも素直で健全な感じがあります。インディーズの方がリスナーが求めているものに寄り添っているのかもしれません。

受け身のリスナーだけがメジャーを支持しているような状態だと思います。だとすると受け身のリスナーがかなりいるという事になります。だけど本当に聴きたい音楽はインディーズにあるというのが現実かもしれません。何れにしてもインディーズもメジャーも金があるかどうかの違いだけで、音楽の質は大差ありません。面白いのがインディーズにあって、メジャーには退屈しかないのかもしれません。

The Scientific Findings Of Dr. Rousseau
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[20171225]

King Con
(1998/07/14)
Alex Winston

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アメリカのシンガーソングライターAlex Winstonの2012年の唯一のフルアルバムになります。ミニアルバムは数枚でしていますが、フルアルバムはこれだけになっています。ポップで元気があって、アメリカの女性シンガーらしい内容になっています。メジャー級の出来栄えですが、これがインディーズというアメリカの層の厚さを物語るものになっています。

1. Fire Ant
2. Velvet Elvis
3. Medicine
4. Locomotive
5. Host
6. Guts
7. Sister Wife
8. Choice Notes
9. Shock Me
10. Benny
11. Run Rumspringa
12. The Fold

歌唱力も作曲能力も申し分ありません。ヒット曲があればそのままメジャーで通用するレベルであり、ヒット性も十分あり、変な癖もありませんし、なぜメジャーと契約出来ないのか不思議なくらいです。好きな事をやってこのポップさですからもっとやりたい放題でいいとも思います。売れてやろうという野心もそのまま曲に反映していると思います。これで売れないというのは無しだと思いますし、メジャーが放っておくというのはアメリカの闇なのでしょうか。

アレンジも演出もインディーズとは思えないくらいです。ルックスも良いとは言いませんが悪くはありません。曲も多彩ですし、才能のあるシンガーソングライターだと思います。青春映画の挿入歌にもなりそうですし、アピールの仕方が下手なのか、アメリカの闇なのか、もっと売れて良いシンガーだと思います。

Fire Ant
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[20171224]

I Will Kill Again
(1998/07/14)
Meursault

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2017年のアルバムで現在までの最新作になります。自分達のスタイルに立ち返りながらも、より切なく深みのあるパフォーマンスになっています。バラード調が多いですが、アレンジを変えればいつでもU2になるところは変わっていません。デジタルサウンドはわずかに脚色しているだけになっています。

1. Intro
2. Ellis Be Damned
3. The Mill
4. Ode To Gremlin
5. Klopfgeist
6. Oh, Sarah
7. Belle Amie
8. Gone, Etc...
9. I Will Kill Again
10. A Walk In The Park

大人のロックバンドという落ち着きと貫禄が備わり、味わいのあるバンドに成長しています。特別な特徴が無くなりましたが、これほど味わいのあるロックを演奏してくれるバンドは少なくなっていますので、とても貴重なバンドだと思いますし、ファンによって守っていかなければならい価値のあるバンドだと思います。

この路線で進んでいってもいいと思いますし、デジタルな遊びがあっても何ら問題ありません。この歌は揺るぎない説得力を持っています。アイリッシュソウルやトラッドフォークの雰囲気を活かしながらもロックであるという事が重要であり、こういうバンドを聴いた若者が新しい未来を作ってくれると思います。

Ellis Be Damned
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[20171224]

The Organ Grinder's Monkey
(1998/07/14)
Meursault

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2014年の作品です。カバー曲を中心に自分たちの曲も再録音されています。ライブレコーディングの形式でバンドグルーヴを重んじた内容になっています。アコースティック楽器にもこだわっておらず、ロックバンドとしての自分達のポテンシャルを表現しています。その為にカバー曲を演奏する事が分かりやすいという判断でしょうか。

1. Game Of Pricks
2. Dearly Distracted
3. Dinosaur Act
4. He Was A Friend Of Mine
5. No Children
6. One Day This'll All Be Fields
7. Whole Wide World
8. A Kind Of Cure
9. Rabid Bits Of Time
10. I'll Believe In Anything
11. Poor Old Christopher Robin
12. Fare Thee Well
13. Was Ist Das?
14.1. Asleep And Dreaming
14.2. Candle In The Wind
14.3. Thou Shalt Always Kill

メンバーも流動的ですから、その結束も含めてリハーサルみたいなライブ演奏になっています。その為、オリジナルアルバム扱いはされていませんが、彼らを知るには興味深いアルバムになっています。ケルトミュージックではないジャンルも演奏していますから、彼らの実力を知るにも適しています。

カバー曲もシンプルなバンド演奏ですし、バンドのベーシックな部分を垣間見ることが出来ます。カバーアルバムというより、余計なものを取り除いた、純粋に音楽を楽しむ事に重点が置かれていると思います。バンドも楽しんでいますし、聴く方も楽しめる内容になっています。

Dearly Distracted
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[20171223]

Something for the Weakened
(1998/07/14)
Meursault

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2012年のアルバムです。エレクトロニクスな部分を除いた、アコースティックバンドによる生演奏になっています。ケルトではなく、トラッドフォークをベースにティンパンアレイみたいな現代的なカントリーフォークロックに仕上げています。歌い方は相変わらずボーノみたいです。エレクトロニクスが抜けた分エレキギターは登場します。

1. Thumb
2. Flittin'
3. Lament For A Teenage Millionaire
4. Settling
5. Hole
6. Lightning Bolt
7. Dull Spark
8. Dearly Distracted
9. Mamie
10. Untitled

70年代のカントリーフォークロックをアイリッシュな感じと80年代ロックな感じで再現しています。これにデジタルサウンドが加わる事で個性を出していましたが、デジタルサウンドを封印した事で個性は薄らぎましたが、歌を純粋に楽しめるサウンドになっています。逆のこの方がこのバンドの良さをわかりやすく伝える事が出来ていると思います。

デジタルサウンドは完全に無いわけではありませんが、高速打ち込みは除いています。U2は当初演奏初心者の集まりでしたが、それでも戦略的に売り出していました。しかし、このバンドは演奏も達者であり、ロックスタイルに固執もしていないので、U2には出来なかった事が沢山出来ています。だから見た目に惑わされない人ならU2よりも楽しめると思います。

Thumb
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[20171223]

All Creatures Will Make MerryAll Creatures Will Make Merry
(1998/07/14)
Meursault

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2010年のアルバムです。クリスマスから新年にかけての、ちょうど今の時期を題材にしたコンセプトアルバムになっています。そしてこの題材から連想されるU2のパロディー的なアレンジが高速シーケンスで再現されています。しかしアコースティック楽器を使っているというところが彼らの特徴であり、80年代なアレンジにすればU2そのものになりますが、それを感じさせない自分たちのスタイルを確立させています。

1. Payday
2. Crank Resolutions
3. All Creatures Will Make Merry... Under Pain Of Death
4. Weather
5. One Day This'll All Be Fields
6. What You Don't Have
7. Another
8. New Ruin
9. Sleet
10. Song For Martin Kippenberger
11. A Fair Exchange

ソウルフルなアレンジにすればヴァンモリソンですし、アイリッシュな先輩達の影響を感じさせる曲調ですが、アレンジがフォークトロニカであるという、これまでになかったアイリッシュロックをスコティッシュの彼等が作り出しています。ケルトというくくりだとスコットランドも、アイルランドも共通するものがありますので、参考にする先達は沢山います。その伝統を受け継ぎながらもエレクトロニクスなサウンドを躊躇なく使っています。

高速打ち込みにデジタルノイジーなサウンド、その半分の速度で歌う事によって16ビートなケルトミュージックが出来上がります。ですからとってもロック的なのにアコースティックギターやマンドリンを弾いている、ドラムなどのリズムはプログラミングですし、ストリングスもデジタル音源ですが、ケルトの森は守られている。伝統と革新を共存させている正しいロックバンドであります。

Payday
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[20171222]

Pissing on Bonfires / Kissing with Tongues
(1998/07/14)
Meursault

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スコットランド出身のバンドMeursaultの2008年のファーストアルバムです。プログラミングされたリズムにシューゲイザーなノイズ、そして生演奏によるアコースティックギターを織り交ぜたスタイルとなっています。ケルトな感じもありますが、デジタルサウンドが勝っていますので、現代的なスコティッシュロックになっています。

1. Salt Part 1
2. Statues Of Strangers
3. The Furnace
4. Pissing On Bonfires / Kissing With Tongues
5. Salt Part 2
6. The Dirt And The Roots
7. A Few Kind Words
8. A Small Stretch Of Land
9. Ampersand After Ampersand
10. Lament For A Teenage Millionaire
11. Oh, Neighbourhood!

これまでもアイルランドやスコットランドからケルティックなルーツからのロックバンドが多数登場していますが、デジタルサウンド、高速シーケンスなどを多用するバンドはいませんでした。そういう意味では新しい試みに挑戦しているバンドだと言えます。パンクやオルタナを通過してきた新しい時代のスコティッシュロックと言えます。

ただ普通に演奏していてもイギリスでは受けそうな感じですが、普通では終わらせない、いじり倒したアレンジが特徴的です。既成のバンドスタイルにこだわらない感じが若々しくて好感が持てます。新しいところは一つもありません。全てこれまで誰かがやってきた事ですが、それらをミックスして、それまでになかったようなスタイルを作り出そうとしています。

Salt Part 1
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[20171221]

Unbinding
(1998/07/14)
Cibelle

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2013年のアルバムで現在までの最新作です。これ以降作品はリリースされていません。イギリスのKloseがプロデュースしています。エレクトロニクスなサウンドになっていますが、80年代ポップスのようなアレンジになっています。シンセサウンドは90年代、英語で歌っており、世界市場をターゲットに入れているようですが、この古い手法では売れないでしょう。Kloseの起用が裏目に出ていると思います。

1. Bassline
2. Oyl
3. Itsu
4. The Fall
5. Breathin
6. Brightlights
7. Keep On Target
8. Thrills
9. Weapon
10. Waterfalls

これまでもシンセやサンプラーは使っていましたが、全編エレクトロサウンドは初めてです。これまではブラジルのテイストがあったので新鮮な感じがありましたが、それを捨てて、しかも古臭いデジタルアレンジはマイナスでしかありません。もっと新しめなアレンジだったら話は別ですが、このレトロな手法は何が狙いだったのでしょうか。

世界進出に失敗したとも言えます。それでこれ以降作品が出ていないのか、そうだとしたら周りのブレインの作戦ミスだとしか言いようがありません。彼女の魅力も特徴も何も活かしきれていません。オーディエンスはそれほど鈍感ではありません。昔の作品の方が食いつきは良いはずです。ヒップホップによってもたらされた音楽の幼稚化という弊害から何とか立ち直ろうとしている昨今、又幼稚化へ逆戻りするとは正気の沙汰とは思えません。

Oyl
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[20171220]

Las Vênus Resort Palace Hotel
(1998/07/14)
Cibelle

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2010年のアルバムです。コンセプトアルバムのようになっていて、ブラジル音楽にこだわらずワールドワイドな音楽を自分なりに料理しています。全体的にエキゾチックな内容になっています。ゲストミュージシャンも多数参加して生演奏をベースに音を重ねています。カバー曲も多く英語で歌っています。スパニッシュじゃないだけで雰囲気が違ってきます。言葉って音楽的にも大きな意味を持つものなんですね。

1. Welcome
2. Underneath The Mango Tree
3. Man From Mars
4. Melting The Ice
5. Lightworks
6. Sad Piano
7. Frankenstein
8. Escute Bem
9. Mr And Mrs Grey
10. The Gun And The Knife
11. Sapato Azul
12. Braid My Hair
13. It's Not Easy Being Green
14. Bye Bye / Cervejinha

リゾートホテルで繰り広げられるショーのようなコンセプト。ハワイアンやジャズ系が多いでしょうか、ショートしてはかなり官能的なショーのようで、ほのぼのとした曲もありますが、アレンジを凝りまくる傾向は変わっていません。ラテン系でもブラジルではないラテン系だったり、ブラジル色は今回は抑えめになっています。

シンガーとしての実力をまざまざと見せつけてくれています。ジャズシンガーとしても一流な実力を持ちながら、ボサノヴァで培ったウィスパーボイスの織り交ぜ方など、表現豊かなシンガーであります。歌い手としての存在感を全面に出しながらもプレイヤーとして、演奏面も力を入れまくっています。ライブではこのショーをヴィジュアル的にも楽しめるような演出になっていますので、表現者としてのアクトレスの天性を持った人だと思います。

Underneath The Mango Tree
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[20171219]

The Shine of Dried Electric Leaves
(1998/07/14)
Cibelle

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2006年のアルバムです。英語の曲があったりして、世界を視野に入れるようになっているのかと思いきや、かなり実験的な内容になっていて、挑戦的な内容になっています。普通にボサノバ女性シンガーとして売り出しても売れる実力を持ちながら、それ以上のアーティストになろうとしています。マルチプレイヤーでもあり、演奏面にも力を入れています。

1. Green Grass
2. Instante De Dois
3. Phoenix
4. London, London
5. City People
6. Minha Neguinha
7. Mad Man Song
8. Por Toda A Minha Vida
9. Flying High
10. Arrete La, Menina
11. Esplendor
12. Train Station
13. Lembra
14. Cajuina

素直にボサノヴァを演奏しても十分な魅力を持っているのに、いろいろ付けたしたがる傾向があります。ブラジリアンポップスとしていろいろ吸収しようとするのはわかりますが、普通で終わろうという気は全くなく、いろいろとやらかしてくれています。打楽器を沢山使うのもブラジル音楽の特徴ですので、結構民族楽器の打楽器が登場しますが、それにデジタルサウンドによるパーカッションも加わったりします。

トロピカーナのようなブラジル音楽とロックの融合は時代的にサイケな雰囲気も持っていましたが、その精神で現在のデジタルサウンドも取り入れています。しかし、あくまでもブラジル音楽の部分が大きく、それ以外の要素は付け足す感じで、ブラジル音楽を進化させる為に挑戦する姿は、女戦士のように感じられます。

Green Grass
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[20171218]

Cibelle
(1998/07/14)
Cibelle

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ブラジルの女性シンガーソングライターCibelle Cavalliの2003年のファーストアルバムです。サンバのリズムを持ちながらもエレクトロニカな表現をする事で現代的なトロピカーナを作り出しています。マルチプレイヤーで様々な楽器を演奏、プログラミングしています。ドラムンベースではジャズバラードのような曲調が多いですが、彼女の場合はサンバジャズな歌を乗ってきています。

1. Deixa
2. Só Sei Viver No Samba
3. Hate
4. Luisas
5. Waiting
6. No Prego
7. I'll Be
8. Train
9. Inútil Paisagem
10. Um Só Segundo
11. Pequenos Olhos

ブラジルの音楽は多彩な打楽器が存在します。そうしたブラジル色をモダンなアレンジで再現しています。サンプラーも多用していて、ゲンズブールをサンプリングしているのか、オマージュしているような曲もあります。元々はモデル、女優をしていましたが、シンガーとしての道も進むようになります。それにしてはかなり歌い慣れた貫禄さえ感じさせます。

ブラジル音楽はジャズやロックなどでも吸収されてきた経緯がありますから、現代的な手法で再現するのも自然な感じで出来ています。リズムに特徴がありますから、それが活かされていれば、どのようにアレンジしても成り立ちます。ブラジル国内では世界で知られていない猛者が沢山いますが、その中ではスマートに世界共通とブラジル独自のスタイルを融合させています。これもセンスの問題でしょうか。

Deixa
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[20171217]

Light Information
(1998/07/14)
Chad VanGaalen

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2017年のアルバムで現在までの最新作になります。ロック色がさらに増し、グラムっぽい雰囲気も出てきてヴェルヴェットアンダーグラウンソみたいな感じに成っています。ルーリードってフォークシンガー的なところもありましたので、近い感じになっています。それにシンセサウンドが加わってロキシーみたいな感じになっているのもユニークです。

1. Mind Hijackers Curse
2. Locked In The Phase
3. Prep Piano + 770
4. Host Body
5. Mystery Elementals
6. Old Heads
7. Golden Oceans
8. Faces Lit
9. Pine And Clover
10. You Fool
11. Broken Bell
12. Static Shape

スプラウトロックに影響を受けていた頃のボウイの感じ。テクノ前夜のイギリス。そんな雰囲気がありながらもChad VanGaalenのポップ感覚はそれまであったようで無かったB級なサウンドになっています。70年代にこれを出していたら相当高い評価を受けていたでしょう。イーノよりもインテリジェンスな印象を受けていた事でしょう。それなら今聞くとどうなのでしょう。古いとも思わないし、新しいとも思わない不思議な存在であります。

昔の人がやり残していた事を今の人がやると、かなりかっこい感じになります。それだけ色んな事を反面教師として学んでいますので、やってはいけない事、やるべき事が明確になっています。そういう意味では正解な作品になっています。真似事では終わらずに好きな事をやる。これがプロの原則だと思います。それが出来ない、器用なのか、不器用なのか分からないようなミュージシャンばかりの今日。これこそ本物のロックミュージシャンのあるべき姿だと思います。

Full Album
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[20171217]

Shrink Dust
(1998/07/14)
Chad VanGaalen

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2014年のアルバムです。前作はありがちなサイケポップ作品になっていましたが、さらにそれを進化させて彼独自の感性によるサイケ感覚を発揮した内容に成っています。テープで録音したようなアナログ感とラップトップで録音されたデジタル感が渾然一体となって混沌としたサイケデリックミュージックに成っています。

1. Cut Off My Hands
2. Where Are You?
3. Frozen Paradise
4. Lila
5. Weighed Sin
6. Monster
7. Evil
8. Leaning On Bells
9. All Will Combine
10. Weird Love
11. Hangman's Son
12. Cosmic Destroyer

ギターとコーラスを同じ周波数で合わせてピンクフロイドみたいなレイヤー効果をもたせたり、かなり凝りまくった処理をしています。アートロック感覚を通過した果ての独自の進化に到達していると言えるでしょう。新しい事は全くやっていませんが、誰もやっていないような隙間に入っているような、それでいてきちんとポップロックとしての心地良さも出せています。

カントリー、フォーク、サイケデリック、デジタルロック、シューゲイザー、ソフトロック、それらが全く自然に同居したような、ありそうで無かった隙間に入り込んでいます。一言で言えばニールヤングにもっと柔軟なポップ感覚が備わったかのようなミュージシャンです。ベックを引き合いに出す人もいますが、ベックとは全く違う感覚を持っています。

Full Album
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[20171216]

Diaper Island
(1998/07/14)
Chad VanGaalen

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2011年のアルバムです。よりバンド色を演出。ポップさを通り越してサイケデリックな雰囲気になっています。これまではこのサイケ感覚が皆無だったので不思議な感じになっていました。普通ならサイケな感じにするような曲でも全くそのそぶりも見せていなかったからです。しかし、今回はサイケ感覚解禁になっています。

1. Do Not Fear
2. Peace On The Rise
3. Burning Photographs
4. Heavy Stones
5. Sara
6. Replace Me
7. Blonde Hash
8. Freedom For A Policeman
9. Can You Believe It?
10. Wandering Spirits
11. No Panic/No Heat
12. Shave My Pussy

60年代後半のアートロックに近いサイケポップなサウンドに成っています。これを生演奏で多重録音しているところがミソで、もっと現代的な感覚にすることこ可能なはずですが、この4トラックで録音しているかのような雰囲気が特徴に成っています。曲調もレトロな感じになっています。そういうコンセプトで統一されています。

これまではもっと独自のポップ感覚を持っていましたが、今回は独自では無い感覚を出しています。それでも現在では珍しいスタイルでしょうか。サイケからプログレに進化していく過程のアートロックの再構築。たった一人でこの演奏を重ねていく作業は結構楽しいと思いますが、バンドで演奏した方が手っ取り早いと思いますが、一人上手なんですね。

Do Not Fear
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[20171216]

Soft Airplane
(1998/07/14)
Chad VanGaalen

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2008年のアルバムです。一人でマルチレコーディングしているのですが、これまでよりも生演奏している事が多くなっています。プログラミングのパートは控えめになっています。ですからバンドサウンドによるポップソングになっています。ロック色の強い曲、フォーク調の曲が入り混じり、Chad VanGaalenのスタイルがある程度絞られてきました。

1. Willow Tree
2. Bones Of Man
3. Cries Of The Dead
4. Inside The Molecules
5. Bare Feet On Wet Griptape
6. Phantom Anthills
7. Poisonous Heads
8. TMNT Mask
9. Molten Light
10. Old Man + The Sea
11. City Of Electric Light
12. Rabid Bits Of Time
13. Frozen Energon

歌はロック調の曲でもニールヤングみたいになってきました。ボーカルスタイルはこれで定着したようです。オルタナ感覚にならない独自の進化によるその時代を経過してきた音楽性。ガラパゴス的な進化によるポップ職人になっています。サンプリングも多用しますし、電子音も使いますが、生演奏も大事にしている家内制職人であります。

作曲能力も巧みになっています。フォークトロニカと呼ぶにはロック寄り過ぎますし、本来流行に影響されない純粋なロックミュージシャンのあるべき姿なのかもしれません。それだけレコード会社からレッテルを貼られて売り出しているミュージシャンばかりの世界になってしまっているのです。こんな自由なアーティストが自由な環境で活動できる

Willow Tree
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[20171215]

Skelliconnection
(1998/07/14)
Chad VanGaalen

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2006年のアルバムです。かなりロック色が強くなりました。今回もほぼ一人で演奏しています。数曲ドラムでゲストが参加していますが、後はすべて彼の演奏、プログラミングになっています。これまでのようにフォーク調の曲もありますが、初めからロック作品として作曲しているものが増えてきました。

1. Flower Gardens
2. Burn 2 Ash
3. Red Hot Drops
4. Rolling Thunder
5. Viking Rainbow
6. Gubbish
7. Dandruff
8. Wing Finger
9. See-Thru-Skin
10. Wind Driving Dogs
11. Mini T.V.'s
12. Graveyard
13. Dead Ends
14. Sing Me 2 Sleep
15. Systemic Heart

ギター弾き語りとしてフォークスタイルを得意としていますが、それだけにこだわっていない事が明確になってきました。本当はロックをやりたいけれどバンド無し、それならラップトップでバンド演奏を作り出そう。それは普通の事になってきました。プログラミングしていたらバンド演奏にこだわる必要も無くなっって、いろんな表現をしてみたくなる。しかもセルフプロデュース、インディーズだからレーベルからの制約も少ない、そんな自由な環境を大いに謳歌している内容になっています。

何をやってもいいわけです。誰かが勝手に作ったイメージに縛られる必要も無いし、自分が面白いと思ったもの、自分が気持ちいいと思ったもの、そういうものを作りためてごっちゃ混ぜにしたような作品です。しかし、どんなに自由に作ったとしても、同じ人間が一人で作っているわけですから、その人ならではのスタイルが定まってきます。自分のスタイルの確立ですね、そこまでまだまとまっていませんが、ある程度の傾向性は見えてきます。自由な事でより鮮明に自分のカラーが見えてくるという旅の途上に着実に進んでいる過程の作品だと思います。

Flower Gardens
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[20171214]

Infiniheart
(1998/07/14)
Chad VanGaalen

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カナダのシンガーソングライターChad VanGaalenの2004年のファーストアルバムです。ニールヤングがポップな曲を演奏しているようなスタイルになっています。基本はフォークソングなのですが、アレンジはポップロックであり、すべて一人で演奏、プログラミングしているので、エレクトロニクスなサウンドも登場しますが、曲自体はフォークソングです。

1. Clinically Dead
2. After The Afterlife
3. Kill Me In My Sleep
4. J.C.'s Head On The Cross
5. Somewhere I Know There Is Nothing
6. Blood Machine
7. Echo Train
8. Build A Home Like A Bee
9. I Miss You Like I Miss You
10. Red Blood
11. 1000 Pound Eyelids
12. The Warp Zone / Hidden Bridge
13. Chronograph #1
14. Sunshine Snare Hits
15. Liquid + Light
16. Traffic

歌い方がニールヤングなのでフォークソングなのだとすぐ分かりますが、全体的にはサイケ感覚のあるポップロックになっています。ギターと歌だけにひんむいてみると単なるフォークソングだと分かります。しかしアレンジの考え方はフォークソングであろうとはしていません。かなり自由にやりたい事をやっています。

バンドを持たないシンガーソングライターにとって、ラップトップミュージックというのはバンド以上の想像力を具現化する道具であり、イメージ通りのものを作る事も出来ますし、イメージ以上のものも導き易くします。彼にとってはフォークソング、フォークロックに留まろうという意識が全くなく、ありとあらゆる表現を躊躇なく表現しようとする野心にあふれた作品になっています。

Full Album
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[20171213]

La Llama
(1998/07/14)
Savath & Savalas

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2009年のアルバムでSavath & Savalas名義では最後の作品になっています。この後このアルバムのダブバージョンがリリースされますが、オリジナルとしてはこれが最後です。これまでどおりブラジリアンフュージョンのような演奏にエレクトロニクスを加えた内容になっていますが、エレクトロニクスの部分が前面に出てくるようになっています。

1. Intro
2. Llama
3. 7 Sendas
4. Carajillo
5. Una Cura
6. Pavo Real
7. Colleccionista
8. Sounds of Bowery
9. Loba
10. Pajaros en Cadaques
11. Me Voy
12. Barceloneta
13. Postlude
14. No Despierta
15. Adeu

これまでは生演奏が素晴らしいものだったので、デジタル処理は控えめでした。前作で徐々に邪魔するようになり、今回ではエレクトロニクスのバックで生演奏が聴こえるような作りになっています。やっとScott Herrenらしい作品になったと思います。しかしこれ以上の変化は望めないと判断したのか、Savath & Savalasとしてやれる事はここで終わっています。

別の事をやりたければいくつもの名義をもっていますから、別名義でやればいいだけなので、その点は自由な立場でいられます。演奏もかなりフリーな感じもあり、演奏する方も自由にやっている感じがします。これ以上やるなら、もっとポップになるか、アヴァンギャルドになるかでしょうが、そこまでやる意味がないと判断したのでしょう。テクノ系アーティストとしてはかなりユニークな作風でした。

Llama
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[20171212]

Golden Pollen
(1998/07/14)
Savath & Savalas

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2007年のアルバムです。Warp RecordsからAntiレーベルへ移籍しています。スペインに移住して、そこのミュージシャンに演奏させたものにプログラミングを加える手法は変わっていません。前作は女性ボーカルでしたが、今回は男性ボーカルが中心になっています。スパニッシュ、ラテン系と言ってもスペインだけにとどまりません。スペインが征服していった場所にそれは息づいています。そうしたワールドミュージックなところがあります。

1. Intro - An Ode To Luiz Bonfa (Introspection Era)
2. Apnea Obstructiva
3. Paisaje
4. Concreto
5. Mi Hijo (Alejandra Elias Deheza-Herren)
6. Te Amo...¿Por Que Me Odias?
7. Estrella De Dos Caras
8. Olhos
9. El Solitario
10. Faltamos Palabras
11. Era Tu
12. Vidas Animadas
13. Tormenta De La Flor
14. Ya Verdad
15. Tiempo
16. Outro

ブラジルのトロピカーナみたいなミクスチャー感覚があります。雰囲気のある演奏に、決して合うようなものではないサンプリング、エフェクトを重ねるというアグレッシヴな手法になっています。土台となる演奏は揺るがないくらい存在していますが、邪魔するようにいろんなSEが登場してきます。中にはテンポが違うサンプリグを重ねたりしています。普通ではタブーな事ですが、それが今回の作品の性格付けになっています。

ブラジル音楽のような雰囲気が多いですが、ロックバンドのようなサウンドが登場したり、せっかくの雰囲気を壊しはしませんが、普通にブラジリアンフュージョンを楽しみたい人にとっては邪魔なサウンドです。深読みをすればリターントゥフォーエヴァーのファーストアルバムの雰囲気に、ウェザーリポートのファーストアルバムのような実験性をぶつけたような内容になっています。

Apnea Obstructiva
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[20171211]

Apropa't
(1998/07/14)
Savath & Savalas

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2004年の作品です。スペインで録音されており、スペインのミュージシャンによる演奏、歌とエレクトロニクスの共演になっています。スパニッシュな歌とフュージョンな演奏により、初期リターントゥフォーエヴァーみたいな感じになっています。やはりこの人はフュージョン系が好きなようで、それをデジタル編集したような内容になっています。

1. Introduccion
2. Te Quiero Pero Por Otro Lado...
3. Colores Sin Nombre
4. Balcon Sin Flores
5. A La Nit
6. Ultimo Tren
7. Sol De Media Tarde
8. Um Girrasol Da Cor De Seu Cabello
9. Radio Llocs Espacials
10. Dejame
11. Why She'd Come
12. Victima Belleza
13. Interludio 44
14. Sigue Tu Camino (No Sabes Amar…)

サンプリングによるインストものだったファーストアルバムとはまったく違う感じになっていますが、やっている事は同じだと思います。ただ、今回は生バンド演奏が中心になっているので、クリスタルフュージョンバンドがエレクトロニクスも使っているような感じになっています。歌が中心という事もあって、曲を尊重したアレンジにとどまっています。

これも彼にとってはフォークトロニカな試みなのかもしれません。スペインに移り住んでおり、違う環境での制作が大きく影響しています。アメリカにいては発想もしなかった試み。いや、こういうことがやりたくて移り住んだのかもしれません。テクノ作品としては異例中の異例な内容になっています。

Te Quiero Pero Por Otro Lado...
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[20171210]

Folk Songs for Trains, Trees and Honey
(1998/07/14)
Savath & Savalas

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アメリカのアーティストScott HerrenのプロジェクトSavath & Savalasの2000年のファーストアルバムです。インディーズ系のテクノ系ミュージシャンは、レーベルごとに名義を使い分けることが多く、彼もまたPrefuse 73、Delarosa and Asora、Piano Overlord、Ahamad Szaboなどの複数の名義を使い分けています。

1. Beginning
2. Transportation Theme
3. Binoculars
4. Conditioning
5. Aftergrude
6. F Ride+Blues
7. Journey's Homes
8. Paulo
9. Slabulas

スタイルとしてはサンプリング素材を切り刻んでつなぎ直すブレイクビーツ系のスタイルをもっと細かくエディットした感じになっています。サウンドはフューチャー系のフュージョンサウンドを再構築したような内容になっています。かなり無理やりなつぎはぎだらけのつなげ方をやったり、少し90年代の手法とは違う感じもありますが、同じ流れで来ています。

レコードからのサンプリングなのか、演奏されている音源を切り刻む事が多いようです。一つの素材を活かすために近い雰囲気の素材を重ねて曲に仕上げています。ブレイクビーツやドラムンベースの延長ですね。もう2000年の時点で私はこの手には飽きていましたので、もっと違う事を求めていましたが、ちゃんと引き継いで、次へのステップを模索している感じが健気な印象を受けます。

Full Album
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[20171210]

Blood Vine
(1998/07/14)
Yoav

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2012年のアルバムで現在までの最新作になります。ほぼ一人で演奏、プログラミングしていますが、これまでよりも出てくる楽器が増えています。大きな違いはリズムはそれなりの音源を使うようになっている事です。だからと言って普通のアレンジと違うところは、やはりギターで考えられたアレンジを軸にしているところです。

1. To The Woods
2. Know More
3. Karaoke Superstar
4. Blink
5. Keep Calm Carry On
6. Everything Is...
7. Pale Imitation
8. Hotel Oblivion
9. Sign Of Life
10. Shiver #7
11. Malice In The Garden

プログラミングはキーボードで打ち込むにしても、アイデアはギターで作られているので、それが反映した構造になっています。ギターと鍵盤楽器ではボイシングが違いますので、同じ曲でも違った雰囲気が出来上がります。ギターバンドでない限り、現在のヒットチャートはほぼ鍵盤によるボイシングで作られています。そこが昔のロックファンが現在のヒットチャートに馴染めないところでしょう。

Yoavの場合は今風のアレンジでもギターのボイシングで作られているので、普通のヒット曲とは違う雰囲気になっていると思います。後、白玉コードが少ないのも特徴です。重なる音も少ないので多くの空間が生まれるのです。だからディレイやリバーブの成分が大事になってくるのですが、そこはデジタルエフェクターで計算の上で施されています。80年代あたりからデジタルエフェクターが常用され、数値で計算して使われるようになりました。聴いた感じはビートに合っているわけですから、とても聴き心地が良くなります。しかしそこが気持ち悪く感じるのが70年代までのロックファンなのです。つまり、Yoavは昔からのロックファンに少し親近感を感じさせながらも、現在のロックファンに向けた音楽を作っています。

Know More
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[20171209]

A Foolproof Escape Plan
(1998/07/14)
Yoav

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2010年のアルバムです。ギターによる弾き語り、生ギターやボディーを叩く音をサンプリングしてリズムを作る手法は同じですが、曲調にブルース色が出てくるようになっています。これは世界を視野に入れるようになったからなのか、それにしてはファーストの方がメジャーっぽかったので、ある意味冒険するようになっているかもしれません。

1. Greed
2. Moonbike
3. Safety In Numbers
4. Yellowbrite Smile
5. Spidersong
6. Little Black Box
7. Easy Chair
8. Anonymous
9. 6/8 Dream
10. We All Are Dancing

アコースティックギターと歌が中心なのは変わりませんが、サンプリングによるプログラミングが派手になっています。生演奏したギターの一部分をサンプリングしてループさせる、あらゆるものを叩いたものをサンプリングしてリズムを作る。音数は少なめなアレンジですが、聴き慣れている音だけど、あまり使われていない音を使っていたりすると目立ちます。

聴き慣れている音というのがミソで、下手に加工していないので、どうしても耳を奪われてしまいます。何の音なのかすぐわかる音はかなり加工していますが、全体的にアコースティックな響きだという印象を持ってしまいます。電子音は使っていないので統一感があります。歌はオルタナっぽいのでルーツ音楽的な部分がモダンに感じられます。こういうセンスを南アフリカの地で磨いているというのはかなり驚きです。

Greed
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