2010年の作品です。今回もアンビエントな内容になっています。アンビエントな作品ばかり連発するとネタも無くなってくると思いますが、大体アルバムタイトルが内容を表しており、今回のテーマは波形、周波数にあるようです。うねりのある電子音が使われており、これまでの作品の中でも表情がありますが、それでも延々とドローンサウンドが続いていきます。
1. Regarding Wave (Part 1)
2. Rainbow Body
3. Regarding Wave (Part 2)
シンセサイザーでの波形を生成するのはオーシレーターで、Sine Wave、Triangle Wave、SawTooth、Square Waveの4種類の波形があります。これまでもそれぞれの波形に特化した作品を作ってきましたが、今回はSawTooth、ノコギリ波でしょうか、幾つかの音色を重ねており、その一つをステレオでうねらせるという効果を使ったり、かなり動きが出ています。
現代
音楽における実験的な試みの集大成が現在のロック、ポップス界で活かされています。つまり、今現代
音楽の真似事をするという事は、その一部分にスポットを当てた試みというだけであって、特段新しい事をやっているわけではありません。ですから、あえてこういう作品を作り続ける意図が良く分かりません。自分で納得がいく作業を進めているだけかもしれませんが、それでお金を取るというのはかなり大胆な事だと思います。挑戦する挑みの境地、身勝手の極意かもしれません。
Regarding Wave