2009年のアルバムでSavath & Savalas名義では最後の作品になっています。この後このアルバムのダブバージョンがリリースされますが、オリジナルとしてはこれが最後です。これまでどおりブラジリアンフュージョンのような演奏にエレクトロニクスを加えた内容になっていますが、エレクトロニクスの部分が前面に出てくるようになっています。
1. Intro
2. Llama
3. 7 Sendas
4. Carajillo
5. Una Cura
6. Pavo Real
7. Colleccionista
8. Sounds of Bowery
9. Loba
10. Pajaros en Cadaques
11. Me Voy
12. Barceloneta
13. Postlude
14. No Despierta
15. Adeu
これまでは生演奏が素晴らしいものだったので、デジタル処理は控えめでした。前作で徐々に邪魔するようになり、今回ではエレクトロニクスのバックで生演奏が聴こえるような作りになっています。やっとScott Herrenらしい作品になったと思います。しかしこれ以上の変化は望めないと判断したのか、Savath & Savalasとしてやれる事はここで終わっています。
別の事をやりたければいくつもの名義をもっていますから、別名義でやればいいだけなので、その点は自由な立場でいられます。演奏もかなりフリーな感じもあり、演奏する方も自由にやっている感じがします。これ以上やるなら、もっとポップになるか、アヴァンギャルドになるかでしょうが、そこまでやる意味がないと判断したのでしょう。テクノ系アーティストとしてはかなりユニークな作風でした。
Llama