2013年のアルバムで現在までの最新作です。これ以降作品はリリースされていません。イギリスのKloseがプロデュースしています。エレクトロニクスなサウンドになっていますが、80年代ポップスのようなアレンジになっています。シンセサウンドは90年代、英語で歌っており、世界市場をターゲットに入れているようですが、この古い手法では売れないでしょう。Kloseの起用が裏目に出ていると思います。
1. Bassline
2. Oyl
3. Itsu
4. The Fall
5. Breathin
6. Brightlights
7. Keep On Target
8. Thrills
9. Weapon
10. Waterfalls
これまでもシンセやサンプラーは使っていましたが、全編エレクトロサウンドは初めてです。これまではブラジルのテイストがあったので新鮮な感じがありましたが、それを捨てて、しかも古臭いデジタルアレンジはマイナスでしかありません。もっと新しめなアレンジだったら話は別ですが、このレトロな手法は何が狙いだったのでしょうか。
世界進出に失敗したとも言えます。それでこれ以降作品が出ていないのか、そうだとしたら周りのブレインの作戦ミスだとしか言いようがありません。彼女の魅力も特徴も何も活かしきれていません。オーディエンスはそれほど鈍感ではありません。昔の作品の方が食いつきは良いはずです。ヒップホップによってもたらされた
音楽の幼稚化という弊害から何とか立ち直ろうとしている昨今、又幼稚化へ逆戻りするとは正気の沙汰とは思えません。
Oyl