2011年のアルバムで、現在までの最新作になります。ソロとしてはこれが最後になっています。このアルバムは奥さんの妊娠を知った日から赤ちゃんが誕生する前日までの間に制作され、アルバムタイトルは生まれた娘の名前、音葉から付けられています。ジャケットの子は本人でしょうか。いつもの手法ですが、愛情に溢れています。
1. A Street Corner Of OIA
2. A Spring On The Hill
3. Unfurling Of Young Leaves
4. Emergence Of The Forest
5. Floating Light On The Waves
6. The Sound Of The Moon
曲のタイトルは、その妊娠期間中の季節を現していますが、最後が月の音とは生々しい感じがします。実際に出産に立ち会っていない人には出来ない発想です。今回はギリシャでフィールドレコーディングを行っているようです。ピアノが主体になっていて、音数は少なめです。母体の鼓動を表現しているのでしょうか、変拍子になっています。
生理的な表現をする時、4分の4拍子では不自然となります。
音楽 の基本となる4分の4拍子は、とても分かりやすく、表現しやすいものですが、それは
音楽 という非日常的な分野を成立させるのには有効ですが、肉感的な生理的な人間性を表現するなら変拍子じゃないと不自然に感じられます。自分にないもの、日常に欠けているものを補えるのが
音楽 だからです。だけど、生理的には不自然だから、ずっと聴くには体力が必要となります。変拍子の方が落ち着くし、安らぎます。だから本作は癒しの効果も出ています。
A Street Corner Of OIA
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