2017年のアルバムで現在までの最新作になります。やっと本人名義でもインディーズと契約出来たようです。しかしスタイルは全く変わっています。フォークトロニカではありますが、廃退的な雰囲気でストリングスと歪んだシューゲイザーのようなサウンド、電子音も荒廃とした雰囲気を演出しています。
1. Coma Forever (Part II)
2. Anon
3. Melt
4. Unlimited Nutrients
5. Human
6. Concrescence
7. Ocean Is Gone
8. Coma Forever (Part III)
9. C-Sound
今まで全くテクノっぽいところが無かったのが、テクノに近い感覚を持ちながらサンプラーを使えるようになっています。アンビエントと言うよりアブストラクトな感じではありますが、ちゃんと
音楽的になっています。機材も最新のものにしたのか、音源もかなり集めているようで、サンプラーの使い方も巧みになっています。
ブレイクビーツみたいに、いかにもサンプラーで作っていますよという、わざとカットアップした痕跡を残す場合と、まるで生楽器を演奏しているように滑らかな編集をする事も可能ですが、その滑らかな感じでオーケストラを雇ったかのような使い方が出来るようになっています。それはフレーズサンプリングではなく、リアルなストリングス音源を使っているからですが、中には本当にストリングスを演奏しているとしか思えない演奏も入っています。かなり高度なアブスクトラクトになっています。
Melt