2002年のアルバムです。明るくはありませんがポップな内容になっています。独特のポップさを持っています。サンプラーも使ったり、テクノ感覚も満載なのですが、曲自体がシンプルでコンパクトな非テクノな曲なので不思議な感覚になってしまいます。後のフォークトロニカにも無いような独自の世界観を持っています。
1. Ester
2. Wester
3. Lens
4. Auen
5. Freitag
6. Kleiner
7. Braun
8. Paul Geht's Gut
9. Lespit
10. Sandy Says
11. Picker
12. Weiter
サロンミュージックのような洗練されたところもありながら、どこかとぼけたようなポップさを持っています。ミニマルなフレージングを発展させた先のテクノポップ。ドイツらしい職人技とドイツらしからぬ洗練さ、ドイツでも特殊な存在だと思います。2曲ほど歌も入っています。
クラシック感覚とフォーク感覚もあり、プログレの要素もありながら複雑にはならず、ポップにまとめる。ポップ職人としても満点だと思いますが、ポップスにも止まっていない。この微妙な感覚が心地よいと思います。大人のためのポップスといいますか、出しゃばらず、それでいて足らなくもなく。程よいセンスが好感をもたらせます。
Muner