2014年のアルバムです。よりエモーショナルになり、より軽やかになった、バンドとしての充実ぶりと成長を感じさせる作品になっています。何よりアレンジが的確に効果的に機能するようになり、無駄が省かれながらも曲の良さを十分に引き出すようなアレンジ構成になっています。デジタルとアコースティック楽器のバランスも見事です。
1. Replicate
2. Deconstruction
3. Lenslife
4. Shiny Things
5. Tunguska
6. Everything Turns
7. Tightrope
8. Feathers
9. Bones
10. Dig
11. A Flood
12. Everything Resolves
ディキシーっぽさは更に浮き彫りになっています。ディキシーはロック史に金字塔を打ち立てる作品を残しましたが、すぐに解散してしまって作品は少なかったので、それを受け継ぎながらもディキシーに出来なかった様な事も出来る彼らの登場は嬉しい限りです。アイリッシュソウルという雰囲気を持ちながらもニューウェイヴ、ネオアコのようなイギリスの伝統も備わっている最強のバンドではないでしょうか。
後はヒット曲さえあれば世界的にも知られていくと思いますが、こういうのが好きなのはイギリスに限定されてしまうか、私の様なディキシーびいきの人間だけでしょうか。もう十分に世界に通用する実力は備えていますので、メジャーに負けないだけのヒット曲を作ってくれれば安泰でしょう。もしくはもっと大胆なアレンジができるプロデューサーと出会うか、という運も必要かもしれません。
Replicate