2008年のアルバムです。前作以上に民族楽器を中心とした楽曲になっています。民族楽器を多用すると音階も限られる場合があります。そうなってくると歌の旋律も民族
音楽っぽくなってきます。ですからフォークよりも民族
音楽っぽい感じになってきています。トラッドフォークにも民族
音楽的な要素はありますから、違和感はありませんが、独特の雰囲気となっていきます。
1. Lue Kartalta
2. Painovoimaa, Valoa
3. Ruususuu
4. Rubiinilasia
5. Lahtolaulu
6. Maapahkinapuu
7. Mooste
8. Jouhet
9. Vuoren Laelle
アコースティック楽器による生演奏なのでフォークトロニカとは無縁のような感じですが、フィールドレコーディングした風の音や、テルミンなのか、テルミン系のシンセ音も織り交ぜるようになっています。エレキギターを歪ませたり、アシッドフォークと言った方が正解かもしれません。かなり
サイケデリックなアレンジになっています。
彼女の歌声がフォーク調なだけで、やりたい事は結構アグレッシヴで実験的なアシッドフォークなのでしょう。民族楽器を多用するのも実験的な
音楽の道具の一つなのかもしれません。曲自体はギター一本で弾き語りできるようなシンプルな仕上がりなのですが、実験的な要素が絡んでくるので更に広がりを持った展開となっていきます。スキャットによるコーラスもまるでシンセサイザーのような響きとなって、独特なサウンドを生み出しています。
Lue Kartalta