2005年のアルバムです。より歌心を大切にした作風になってきましたが、淡々とした雰囲気はミニマルの趣を残しています。エレキギターもナチュラルサウンドですから温もりのある音色の楽器が揃えられています。アコーディオン系の音が一番印象的でしょうか、ペンギンカフェみたいなニューエイジミュージックになっています。
1. Sonn
2. Wass
3. Nie
4. Langen
5. Bitt
6. Lunten
7. Blick
8. Wandel
9. Fund
10. Oberer
11. Nah
12. Nachhall / Chroma Key
Nachhall / Chroma KeyではゲストのDavid Grubbsが歌っており、Colleen Frenchのタップダンスをフューチャーしています。デジタルサウンドも使っていますがループというよりリフレインになっています。ループにもモノリズムとポリリズムがありますが、ポリリズムになって来るとリフレインと大差なくなってきます。この辺の
音楽用語は微妙な表現になってきます。作者の意図するものが何なのかによるでしょう。
サンプラーを使うとフレージングループという概念も出てきます。ここでは生演奏になっていますが、印象としてはこのフレージングに近い感覚になっていると思います。どこかにいつもテクノマインドを持って演奏しているからだと思います。だけど歌心も表現したい。それが彼の
音楽なのでありましょう。
3voor12