アメリカの女性シンガーLia KesselことLia Icesの2008年のファーストアルバムです。ピアノによる弾き語りでのフォーク、カントリー系のシンガーです。ストレートなフォークカントリーでは無く、ジョニミッチェルのようなジャズ感覚も持っていますし、ロック感覚も持っています。それをどのように出すかというのがセンスを問われるところですが、天才的に素晴らしい感覚の持ち主のようです。
1. Medicine Wheel
2. Half Line
3. Reason In Remain
4. Healed
5. Many Moons
6. (Un)Chosen One
7. Twins
8. You Will
南部感覚のバンドスタイルをコンパクトにしたようなバンドアレンジ、ストリングスを入れて洗練させたり、ティンパンアレン時代のような優れたシンガーソングライターです。それを古臭く感じさせないのが彼女の歌声であり、最大の魅力だと思います。アレンジどんなに変わろうとも存在感を示せる魅力的な歌声だと思います。
アコースティックな響き、レコーディングされた空気感はジョンレノンのソロでの初期の頃のような感じがします。フィルスペクターがプロデュースしていた頃です。Jim Keltnerのようなドラム、Klaus Voormannのようなベース。これは意識的にそういう音にしていると思われます。70年代初期の頃を代表するサウンドです。それは雰囲気作りの問題で、やっている事はもっと複雑で現代的な感覚を持っています。デビュー作から既に見事な名盤を生み出しています。
Medicine Wheel