2014年の作品で、日本映画 最後の命のサウンドトラックになっています。ピアノ曲が中心で時折弦楽四重奏も加わってきます。不協和音を用いた緊張感のある演出になっています。最近の映画のサントラがピアノだけの
音楽というのはかなり地味な印象があります。登場人物の機微を特徴付けるように作曲されています。
1. Opening Title オープニングタイトル
2. Reunion 再会
3. Reminiscence 追憶
4. Promise 約束
5. Root of Evil 禍根
6. Flashback 回想
7. Confession 告白
8. Vacuousness 空虚
9. Madness 狂気
10. Embrace 抱擁
11. Ripple 波紋
12. Recall 想起
13. Monologue 独白
14. Chaos 混乱
15. Letter 手紙
16. Truth 真実
17. Implore 哀願
18. World’s End 終焉
19. Embers 最後の命
淡々とリフレインするように演奏されるピアノ。ヨーロッパ映画だったらもっと悲哀のある音色になっていると思いますが、悲哀は感じられません。レコーディング環境も影響があるかもしれませんが、このピアノの音色は混沌と緊張感、それのみを表現しているように感じます。物語の性質もあるのかもしれませんが、ずっと同じ雰囲気が続いていきます。
バレエ
音楽の時のようにいろんな表現を演出するのではなく、エンディングに向かって統一された雰囲気で進んでいきます。不協和音の使い方は大胆ではなく、細々と散りばめられています。音響の問題でしょうか、ピアノの音色が硬く感じられます。少ない楽器でまとめる場合、もう少しマイクの配置等に気を使った方が効果的だと思います。
Monologue