2012年のアルバムです。フォークソングをサンプリングしてコラージュした。フォークトロニカに特化した作品になっています。彼流のフォークトロニカに対するオマージュと言えるでしょう。フォークソングのビッグビートのようなフレーズサンプリングになっていて、著作権的には際どいのではないでしょうか。
1. Berezka
2. In The Middle Of The Sixteenth Century
3. Intensivnost Otrajenia
4. Bojestvo
5. Pirat
6. Pobochnoe Deistvie
7. Glaznoe Dno Morskogo Chudisha
8. Daesh Uglya
9. Sluchai V Sosudah
10. Vsegda Krasni Cvetok
11. Izgnanie Demona
12. Shtoj Ti Delaesh
フォークというのは民謡であり、ロシアの民謡を再構築したようなところもあります。フォークトロニカも様々な形がありますが、かなり奇抜な手法が用いられていると思います。フレーズサンプリングですから、とても
音楽的に聴こえますが、いつものサウンドコラージュに過ぎません。アコースティックの柔らかな音色に惑わされがちですが、結局はフォークフランケンシュタインなのであります。
当初は100枚限定のビニール盤でのリリースでしたが、後に200枚追加され、評判がよかったのか、ダウンロード販売となっていきます。彼の
音楽を聴く人はかなりマニアックだと思いますので、ダウンロード販売という選択肢は正解だと思います。CDで
音楽漁りする事も少なくなっていますので、時代は小室哲哉が提唱していたダウンロード販売の時代になっていくのでしょう。しかし小室が提唱していたのはMP3では無く、CDやBlu-rayに収まりきれないサンプリングレートです。ハイレゾでもまだまだまかないきれていません。
Berezka