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[20180731]

Rune
(1998/07/14)

My First Trumpet商品詳細を見る


2010年の作品です。曲数はしっかりありますが、短めの曲なのでEPとしてのリリースになっています。これも100枚限定での販売でしたが、現在はダウンロード販売されています。サンプラーのみで製作されたブレイクビーツになっています。前作に比べてしっかりデジタル処理されている感がありますが、ロックならではの内容になっています。

1. Napola
2. Solid CT
3. Frogga
4. FFF#
5. Hutt
6. Windows
7. Kuenze
8. MarTwain
9. Readin Numba
10. Elephantos
11. Frsing
12. ...ting

ブレイクビーツはテクノ側がロック寄りな作品を作ることが多かったのですが、こちらの場合はロック側がテクノ寄りな作品を作ろうとしています。結果似たような内容ではありますが、アプローチ側が違うだけで微妙にやっている事は違います。こちらはロックとして作られた曲を分解してブレイクビーツにしていますから、細かいアレンジになっています。

本来のブレイクビーツは楽器が出来ない人がロックっぽい感じを出そうとして、迫力を出そうとドラムを強調して音数も少なめですが、こちらは元がロックなのでアレンジもしっかり出来ていますし、それをサンプリングとして分解させているので、音数も多いし、無理して迫力を出す必要もないので、音楽的には完成度が高いです。しかも手本となるものが沢山ありますから、サンプリング処理もしっかり出来ています。これこそがデジタルロックと呼べるものだと思います。

Frogga
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[20180730]

Frerk
(1998/07/14)

My First Trumpet商品詳細を見る


ドイツのアーティストの一人プロジェクトMy First Trumpetの2007年のファーストアルバムです。ClickClickDeckerというバンドでも活動しています。こちらでは打ち込みありですが、まるでバンドサウンドのように細かくない打ち込みにより、バンドグルーブを持ったスタイルになっています。

1. Pawlow
2. Digital Contact
3. Happy Plingi
4. D.Kitt
5. Max B.
6. Takt Short Takt
7. Eat Some Beaf Chief
8. Nordiopathie
9. Dipl. Link
10. Muerz
11. Autonarkose
12. The Owl Likes To Bowl
13. Im Wald
14. Der Halbe Liter

生演奏の部分もありますから、バンドスタイルっぽい感じになっていますが、わからない程度でプログラミングされています。名義のようにホーン系を入れたフォークトロニカという事かとも思いますが、ホーンにもこだわっていないふしがあります。デジタル系でインストばかりというスタイルをこの名義では使っていますが、オルタナをポップにしたようなスタイルの曲になっています。

ソロ作品という雰囲気ですが、本名にしていないところが、何か新しい事をやってやろうとしている意志を感じさせます。最初は100枚限定でリリースされていたものが現在はダウンロード販売出来るようになっています。全て生演奏してもおかしくないような曲ばかりですが、細かいところで打ち込みされているという、変わったパターンです。

Pawlow
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[20180729]

Résonances
(1998/07/14)

Luminocolor商品詳細を見る


フランスのデュオLuminocolorの2013年の世界リリースされている現在までの唯一のアルバムです。2008年にファーストアルバムLUMINOCOLORをリリースしていますが、現状世界的には流通しておりません。ダウンロード販売のみになっています。Benoît FarineとOlivier Minneの二人組です。

1. Lamirande Paypayo
2. Guapo
3. Amerigo!
4. Haarp'o Loop
5. Tezeta
6. Haarp'o Moines
7. Aoum

ブレイクビーツのようなプログラミングにサックスなどの生演奏を合わせたフォークトロニカになっていますが、他のアーティストと大きな違いがあります。ロック的なのです。ポップスでもテクノでもなく、ロックとしてデジタルプログラミングも利用するというスタンスです。デジタルロックというのもありますが、それと違うのは、バンドスタイルにこだわっていないというところです。プログラミングならではのテクニックを超越したフレージングを躊躇なく使いながらのロックなのです。

アフリカンビートやグラムロックのような感覚もありの、ストレートではないロック。その実験性も兼ね備えたスタイルだからこそプログラミングとも共存出来る。これまでになかった全く新しいタイプのスタイルを持っています。本来、ロック自体もこれだけの音楽的野心を持つべきところですが、商業ロックに骨抜きにされています。CANなどのようなバンドが今も現役だったら、こんな音楽を作っていなければおかしいところですが、今まで登場して来ませんでした。こういう骨のあるロックを創作してこそ本物だと思います。カッコだけのバンドに説教しなきゃいけないくらいロックのあるべき姿がここにあります。

Lamirande Paypayo
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[20180729]

Still Air
(1998/07/14)

Teruyuki Nobuchika商品詳細を見る


2016年のアルバムで現在までの最新作になります。サウンドトラック等は 別に手がけているので、ソロ作品はその合間にリリースしています。ドイツのOktaf レーベルからリリースしており、こちらでは世界を視野に入れた作品作りになっています。今回はエレクトロニカの部分、アンビエント、電子音、フィールドレコーディングの方が強調されています。

1. Still Air
2. Into The Silence
3. La Reve
4. Pulsation
5. Erosion
6. Lost In Meditation
7. Antilia
8. Petos

エレクトロニカのデジタルサウンドの中にアコースティック楽器のサンプリング素材が登場して来ます。明らかにフォークトロニカの手法からの自分の世界を表現しようとしています。ストリングスなど、かなりリアルな響きを保たせたサンプリング素材、その辺は自分で何とか入手出来る環境にいると思いますので、アマチュアには手が届かない世界です。

これまでのように明確な曲では無く、抽象的でコード感も曖昧な浮遊感があります。曲を作るというより、音で遊んでいるような感覚。アンビエント作品を作るなら正統なやり方です。作曲能力をひけらかすのならサウンドトラック方面でやればいいので、ここにきてやっとその方面では出来ないような事をやって来ました。単なる真似事に終わっていないところが、まだまだ伸びしろを期待させます。

Still Air
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[20180728]

sonorité
(1998/07/14)

Teruyuki Nobuchika商品詳細を見る


2011年のアルバムです。ピアノを中心としたアンビエント作品になっています。フィールドレコーディング、電子音に環境音楽のようなピアノが流れています。ネオクラシカルな内容です。エレクトロニカな音源はあくまでも装飾にとどまっていて、ピアノだけでも成り立つ作品になっています。

1. mou
2. cafe du parc
3. otonami
4. a day
5. bagatelle no.2
6. aquarelle
7. parallel
8. requiem
9. koto
10. hnappian
11. petite etude
12. loop line
13. kokyu
14. water ring
15. lastly

ノクターンな雰囲気、家具の音楽のような雰囲気、抽象派なところまでいかないところが彼らしいところかもしれません。しかしミニマルなところもあり、近代的な感覚を持ったクラシック作品になっています。あまりエレクトロニカに寄っていないだけでクラシック扱いになってしまいますが、ピアノも打ち込みならではのパッセージがあったりと、現代でなければ作れないアクセントを持っています。

クラシックの要素も持っている人なのでしょうが、電子音楽にも長けていて、残響音ありきの作曲法など、細かなところに繊細な処理がなされています。かなりシリアスにクラシックな手法で作曲されています。ただ、それだけで終わらないようにデジタル処理を施しているところが現代の作曲家らしいところであります。こういう作品を作れる環境にあるというのも羨ましい限りです。

Mou
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[20180728]

Morceau
(1998/07/14)

Teruyuki Nobuchika商品詳細を見る


ドラマ、映画、CM等のサウンドトラックを手がけていた作曲家、延近輝之の2009年のファーストソロアルバムです。フィールドレコーディングと生演奏、プログラミングを織り交ぜたフォークトロニカになっています。アンビエントな雰囲気になっていますが、そこは作曲で飯を食ってきただけあって、明確な曲作りになっています。

1. pola
2. tainy fairy
3. in the park
4. tranquille
5. half moon
6. piano bit 
7. deauville
8. p2d
9. hypnotique
10. bagatelle no.1
11. reposer
12. nocturne

生演奏されたアコースティック楽器のサンプリング素材をループさせる手法ですが、あらかじめしっかり作曲されているので、必要なフレーズ、アルペジオが用意されていて、サンプリングループを感じさせない滑らかな音楽になっています。そこはサンプリングで無くてもいいんじゃないかとも思えますが、生演奏では出せない微妙なアクセントが生まれるので、アンビエントな雰囲気に溶け込んできます。

サウンドトラックのようにキャッチーで無くてもいいという自由度が出せるのがソロ作品だと思いますが、しっかりとした印象を残すように作曲されています。そこは作曲家の性が出てしまうのでしょう。遊び心もありますが、それほど羽目を外していません。フィールドレコーディングを使ったフォークトロニカは数々ありますが、これほど完成度の高い作品は滅多に出会えません。

half moon
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[20180727]

L'inferno dei vivi
(1998/07/14)

Richard Benson商品詳細を見る


2015年のアルバムです。シンセプログラミングも使うようになっていますが、ゴスっぽいヘヴィメタサウンドをプログレッシヴに展開するようになっています。語り系ボーカルがコミックバンドっぽいので、全てが冗談のようにしか聴こえません。イタリアにおける彼の立場がよく分かりませんが、コミックバンドという立場なら許せる範囲でしょうか。

1. L’Inferno dei Vivi
2. I Nani
3. Sangue
4. Succhiavo Olio di Croce
5. Malleus Maleficarum
6. De Profundis
7. Vi Dovete Spaventare
8. Il Sale di Satana

ストーリーテラーな感じの語りが多く、演出力の低さが伺えます。その語りも冗談っぽい感じなので、ゴスなダークな雰囲気も冗談にしか聞こえません。やっとデジタルっぽさの演出も出ていますが、幼稚な印象しか受けません。これを真面目にやっているとしたら、かなりイタいアーティストだと思います。イタリアではそれなりに有名人のようなので、お国柄なのでしょうか。

不気味な感じを出したいのは伝わってきますが、全てが冗談に聞こえてしまうので、かなり中途半端です。音楽的にも、よっぽど知識が低いのか、オールドウェイヴな感性を持っている人しか周りにいないのか、誰も彼に的確なアドバイスをしてやれないのか、彼らだけ異次元にいるのかもしれません。それほど世間と隔離した存在です。

L'inferno dei vivi
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[20180726]

Madre tortura
(1998/07/14)

Richard Benson商品詳細を見る


イタリアのロックバンドBuon vecchio CharlieのギタリストだったRichard Bensonの99年のファーストソロアルバムです。シンセなども使っていますが、やっている事はブルース系ハードロック、プログレッシヴロックです。この作品で注目するような点はまったくありません。ほぼ80年代のハードロックっぽいサウンドで、時代遅れもいいところです。

1. Madre Tortura
2. C'è Ancora Un Colore Nella Notte
3. Gerarchie Infernali
4. Adagio In Re
5. Madre Tortura (Base)
6. C'è Ancora Un Colore Nella Notte (Base)
7. Adagio In Re (Base)

ギタープレイもアナログそのものだし、シンセもデジタルシンセの初期の頃のような厚みのないサウンドを使っています。打ち込みじゃなく、生演奏になっているからかもしれませんが、99年にこのサウンドはありえません。イタリアの演歌的な存在なのか。日本で全く知られていないのも頷けます。

ギターは多重録音で、ギタリストのソロアルバムとしてはやりたいようにやっている感じですが、あまりにも時代とはかけ離れたサウンドになっています。シンセも年代物なのか、よくこれだけダサい音を選択したものだと思います。後半はインスト曲になっていますが、カラオケのつもりでしょうか。やはり演歌系の人なのだと思います。

Madre Tortura
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[20180725]

Sub:side
(1998/07/14)

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2018年のアルバムで現在までの最新作になります。再びSchole レーベルからのリリースとなりました。より情緒的でクラシカルな作風になっています。アンビエントなミックスも続けていますが、やっている事をあやふやにしないで明確な音楽として表現するのが特徴的と言えるでしょう。

1. Listener
2. Moor
3. Aire
4. Waver
5. Whisperer
6. GMT+0
7. Sputnik
8. Wednesday
9. 336 Hours
10. Nephilum

繊細なプログラミングを施しながらもシンプルなミニマリズムで表現された森林を表現したような幽玄な音楽になっています。様々な要素を取り入れながらも何ものにも似ていない、独特のスタイルを持っています。ありがちな手法をありがちなままで終わらせていないところが良いところです。基本の感性はポップな感覚を持っているのだと思います。

アコースティック楽器もミニマルなループの素材の一つになっていて、そこにフュージョン感覚の和音が添えられています。ドラムンベースだとすると、ジャズ的な和音は当然ですが、出来上がった曲はネオクラシックのような雰囲気を持っています。シンプルでありながらも進化した作品を完成させています。

Listener
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[20180724]

Weekendary
(1998/07/14)

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2013年のアルバムです。当初これも自主制作していましたが、マレーシアのレーベルMü-Nestからリリースされる事になりました。内容は更にドラマティックになっていて、サンプラーによるアコースティック楽器の使い方も巧妙になっています。ブレイクビーツからグランドビートになった感じがします。

1. Lucid Dreams
2. 11:25pm
3. Midnight Call
4. Reforming
5. Weekendary
6. The Books
7. Ideal
8. Wasteland
9. Journey
10. The Space Elevator

グラウンドビートはリズムを重視していたので、うわものはそんなに多くありませんでしたが、彼の場合は、グラウンドビートにジャズ、ソウル系のアレンジをたっぷり加えています。隙間を埋めようと何でもつぎ込んでいく日本的なアレンジですが、度を過ぎなければ日本ならではの武器になります。これもセンスの問題となります。

今回はどの曲もドラマティックな演出をしているので、楽器の種類が増えても盛り上がりに必要な要素となっており、単なる完璧主義の日本っぽいものとは違うものになっています。情緒的ですが、リズムはかなり売れ線になるように配慮されています。そこは自主制作だった弱みなのかもしれませんが、演出としては間違いでは無いので作品としては問題ありません。もう少し冒険もあった方がいい感じですが、今後に期待したいと思います。

Lucid Dreams
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[20180723]

平成最後の名古屋場所。平成生まれ初、自身初の優勝を手にしたのは御嶽海でした。両横綱不在というチャンスをものにした精神力の強さも大きかったと思います。チャンスのあった遠藤は勝ち越し目前で意識しすぎたのか、連敗。その後も不甲斐ない内容で精神面の弱さが露呈しました。心技体。この3つが揃わなければ上には上がっていけないのです。

幕内上位の成績
鶴竜 3勝3敗9休
白鵬 3勝1敗11休
高安 9勝6敗
豪栄道 10勝5敗
栃ノ心 5勝2敗8休
逸ノ城 8勝7敗
御嶽海 13勝2敗 優勝
松鳳 3勝12敗
玉鷲 8勝7敗
正代 6勝9敗
琴奨菊 3勝8敗4休
千代の国 6勝7敗2休
勢 8勝7敗
阿炎 6勝9敗
貴景勝 10勝5敗


角番だった高安、豪栄道は角番脱出は出来ましたが、大関として優勝に絡めない不甲斐なさ、休場力士が多かった場所でもありましたが、初優勝の御嶽海は大いに場所を盛り上げました。逆に白星の無い嘉風が最後に2連勝した事も会場を盛り上げました。貴景勝は久しぶりにいい内容で二桁勝利、同じ部屋の貴ノ岩も十両優勝と、来場所は幕内に戻ってこれます。これだけ休場が多かったのに相撲ファンを熱狂させた場所になりました。大相撲の未来を垣間見た場所でもありました。

千秋楽幕内全取組
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[20180722]

Telepathy Dreams
(1998/07/14)

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2009年のアルバムです。早くも自主制作になっています。作品としてはより進化していますが、レーベルとして契約できない状況になっています。これまで以上にサンプラーを多用してアンビエントなエレクトロニカになっています。雰囲気はアンビエントですが、ビートがあり、生演奏も入り、どんどんコード感をぼやかして世界レベルになっています。

1. commes
2. drun
3. hie
4. in dreams
5. ind
6. istatic
7. midnight waving
8. seing
9. stairs

生演奏もデジタルの向こう側で鳴っていて、架空の近未来、加工された音空間を演出しています。今回のテーマは夢の世界のようで、彼に見えている映像を音楽化したような作品になっています。情緒性はありますが、夢のように儚い時が流れています。そういう意味では他との差別化に成功しています。

これだけの作品を作っているのに、インディーズですら契約出来ないなんて、最近の音楽業界は投資の仕方を間違っているのではないでしょうか。作り手も売り手も、良いものを作っていこうとする姿勢が垣間見えません。価値を見いだすのは人それぞれかもしれませんが、明らかに宝となる音楽には投資すべきです。それだけの価値がある音楽だと思います。

commes
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[20180722]

Nocturnal
(1998/07/14)

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2008年のアルバムです。日本のScholeレーベルからのリリースとなり、世界的に活動していく基盤を作りました。今回はピアノを中心とした内容で、ピアノの為の、夜の情緒を表す叙情的な楽曲としてNocturnalというタイトルがつけられています。夜のイメージという事でコード感は多少ぼやかされています。

1. All (Album Version)
2. Mid
3. Walk
4. Light
5. Well
6. Find
7. Fucir
8. Back
9. Say
10. Yi

ブレイクビーツのようなドラムプログラミングは古いスタイルなので、フォークトロニカとしては弱いのですが、逆に最近は少ないので新鮮かもしれません。エレクトロニカな音響派的なミックスは、まだフォークトロニカとしての道を極めていない感じがします。この分野ではレトロな作風なのです。情緒性と都会的な雰囲気をミックスするという趣旨ではいいのかもしれません。

Lightではチューニングが狂ったような弦楽器が出てきますが、これが意図したものなのか、録音し直すのが面倒くさかっただけなのかは不明です。日本的な完璧なトラックメイキングをしているようで、どこか天然的に抜けているのが特徴かもしれません。予測できる想定内の音楽よりは面白みがありますが、さほど新しい事はやっていません。

All
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[20180721]

Windvane & Window
(1998/07/14)

Flica商品詳細を見る


マレーシアのクアラルンプール出身の日本人司徒毅誠の一人プロジェクトFlicaの2008年のファーストアルバムです。シンガポールのレーベル mu-nest からリリースされていましたが、廃盤となり、幻のファーストアルバムだったのですが、日本のscholeレーベルから再発されました。サンプラーを駆使したフォークトロニカになっています。

1. f
2. g
3. h
4. i
5. j
6. k
7. l
8. m
9. l (Akira Kosemura remix)
10. i (haruka nakamura remix)
11. after
12. all (original version)
13. all (paniyolo remix)

アコースティック楽器の生演奏、サンプリングによるループ、電子音を組み合わせたフォークトロニカで、日本のフォークトロニカらしい優しい陽だまりを感じさせる音楽になっています。しっかりコード感を出したがるところが日本的です。しかもテンションを多用した洗練された感じを出したがるのも日本的です。あまりマレーシアというお国柄は関係ないようです。

日本で認められ、後に日本をはじめアジアで活動するようになっていきます。フィールドサンプリングを取り入れながらも、リズム、ビート感、コード感を明確に打ち出すという、エレクトロニカ、フォークトロニカとしては珍しいスタイルですが、日本ではこの分かりやすさの方が受けるので、日本のインディーズらしい感じに仕上がっています。

f
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[20180721]

Etch & Etch Deep
(1998/07/14)

Haiku Salut商品詳細を見る


2015年のアルバムで現在までの最新作になります。まだアルバムとしては2枚しかリリースしていませんが、これにて世界デビューとなり、人気も徐々に上がってきています。トラッドフォーク、エレクトロニカに音響派な側面も強調されるようになってきました。これはヴィンテージランプを使ったステージをより効果的に演出する為の進化だと思います。

1. Bleak and Beautiful (All Things)
2. You Dance a Particular Algorithm
3. Hearts Not Parts
4. Divided By Surfaces and Silence
5. Doing Better
6. Things Were Happening and They Were Strange
7. Becauselessness
8. Skip To The End
9. The No-Colour of Rain or Dust
10. Foreign Pollen

フォークトロニカにも様々な形がありますが、デジタルサウンドとアコースティック楽器が見事に、幸福な形で結ばれた形になっていると思います。相反するようなデジタルとアナログの組み合わせの違和感を楽しんでいたフォークトロニカですが、彼女たちがやっているのはデジタルもアナログも音楽として馴染みあっています。違和感ではなく共存なのです。

何でもありの時代、偏ったスタイルの方がファンも付きやすかったりしますが、これまでの音楽の歴史を取りまとめて尚先に進もうとする若々しさに満ちています。インスト曲なのにこの親しみやすさはどうでしょう。愛情、幸福感に満ちています。21世紀にあるべき姿を提示しているようにも感じます。末恐ろしい才能に満ち溢れた三人の才女が作り出した歴史的名盤だと思います。

Bleak And Beautiful (All Things)
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[20180720]

Tricolore
(1998/07/14)

Haiku Salut商品詳細を見る


イギリスの女性トリオHaiku Salutの2013年のファーストアルバムです。メンバーはGemma BarkerwoodとSophie Barkerwoodの姉妹とLouise Croftの三人です。アコースティック楽器の生演奏にも長けていますが、デジタルプログラミングにも長けている、フォークトロニカという立場で制作しているので、どちらかに偏ったものにはなっていません。

1. Say It
2. Sounds Like There’s A Pacman Crunching Away At Your Heart
3. Leaf Stricken
4. Los Elefantes
5. ||: Lonesome George (Or Well, There’s No-one Like) :||
6. Watanabe
7. Haiku Interlude #1
8. Six Impossible Things
9. Rustic Sense Of Migration
10. Glockelbar
11. Train Tracks For Wheezy
12. No, You Say It

日本語のHaikuとフランス語のSalutを組み合わせたバンド名からも、結構オタクな三人という印象を受けます。自分達の音楽をバロック-ポップ-フォークトロニック-ネオ-クラシカル-的な何かと表現しており、何か、という表現が、まだ出会っていない何かを生み出そうとしている意思を感じます。実際にトラッドフォークのようであり、クラシック音楽のようであり、エレクトロニカのようでもありますが、それまでに全く聴いた事の無いようなオリジナリティに溢れています。

ライブでは音楽に合わせて光るようにプログラミングされたヴィンテージランプを使ったり、視覚的な演出も行なっています。女性ならではの柔らかな発想、男性には無い感性を持ち合わせながらも野心的にアイデアを駆使した挑戦的な姿勢を持っています。音楽的にはトラディショナルな親しみやすさを持っているので、どんなに奇抜なアイデアを表現してもポップさを保っていますので、誰からも愛されるような音楽になっていると思います。

Sounds Like There’s A Pacman Crunching Away At Your Heart
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[20180719]

Metamorphosis
(1998/07/14)

Luc Arbogast商品詳細を見る


2016年のアルバムで現在までの最新作になります。エキゾチックなケルト系中世の音楽になっていますが、電子楽器も使ってデジタル編集された現代的な音楽になっています。売れようと思って現代的な処理をしていますが、それが逆に仇となって売り上げは落ち込むばかりです。現代的なサウンドになっても特徴的な音楽ではありますが、もっとネイティヴな感じの方が印象がいいみいたいです。

1. Ad Mortem Festinamus
2. Metamorphosis
3. Danza Ex Machina
4. Mandragora
5. Tempus Fugit
6. Ursae (Ursae Majoris)
7. O Fortuna
8. Liberta
9. Oniris (Hortus Deliciarum)
10. Nomad

今作では自分では歌わず、ほとんど女性ボーカルに歌わせています。トラッドフォークやケルト系ミュージックに近い感じにして、より受けを狙っているようですが、ゴージャスなデジタルサウンドはまるで映画音楽のような響きになっています。迫力はありますがどこか違うものを聴かされているような感じになってしまいます。

中世の音楽を現代的に再構築するという趣旨は良いと思いますが、どこか優等生的な音楽になってしまって、本来の音楽が持っているセンチメンタリズムが損なわれているように感じます。ロック以外の音楽でも、どこか毒を持っていた方が魅力的なのです。せっかくマッチョな体してるのですから、底知れぬ毒を盛って欲しいものです。

Ad Mortem Festinamus
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[20180718]

Oreflam
(1998/07/14)

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2014年のアルバムです。中世の音楽ではりますが、シンフォニックなアレンジになっていて、実にお金をかけた中世の音楽になっています。フランスを中心にヨーロッパではすでに大人気になっていて、しかもメジャーがバックアップしていますから、お金もたっぷりかけてもらえるのです。中世の素朴な感じが豪華絢爛なオーケストレーションになっています。

1. Vox Clamantis
2. Game Of Thrones - Main Title Theme
3. Antealtares
4. Bal Des Ardents
5. Mjöllnir
6. Doléances D'une Promise De Saintes Colombes
7. Oreflam
8. Ad Silentia Luna Amica Mea
9. Complainte Au Duc De Savoye
10. Maelancholia
11. Sentinel (Ultimum Cantum Arborum)
12. Cantica Coelestis
13. Ultima Nocte
14. Ja Nus Hons Pris
15. Veillée Des Oiseleurs

全体的に壮大なファンタジーの世界になっているので、まるで映画やゲームのサントラみたいな雰囲気になっています。中世の楽器もデジタル編集した明確な輪郭を持っていて、中世の音楽を再現させるという趣旨とは違った、現代の音楽として中世の雰囲気を拝借しているような感じになっています。ニューエイジミュージックのような質感です。

音もゴージャスになり、金にモノを言わせて売り出そうとしていますが、実際には徐々に売り上げは落ちてきいます。素朴な中世の音楽な感じが受けていたのでしょうし、その方がインパクトも強かったと思います。ケルトミュージックを現代的なアンサンブルにしたグループが売れていましたが、あんな感じになっています。それで売れはしますが、人工的な印象は本来の味わいを損ね、全く別の音楽になっています。

Vox Clamantis
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[20180717]

Odysseus
(1998/07/14)

Luc Arbogast商品詳細を見る


フランスのミュージシャンLuc Arbogastの2013年のメジャーデビューアルバムです。2003年から自主制作で5枚のアルバムを出していて、10年かけてレーベルからのリリースとなっています。音楽としては中世の音楽を再現しています。Blackmore's Nightみたいな感じだと思えばいいでしょう。

1. Cant De Gévaudan
2. Terra Incognita
3. Nausicaa (La Moldau)
4. Le Roy A Fait Battre Tambour
5. Akhenahema
6. Yelahiah
7. Bowen's Barley Field
8. Eden (L'Adagio D'Albinoni)
9. Mad World
10. Le Grand Coureur

中世の楽器を使ったり、アコースティック楽器での演奏ですが、たまに電子楽器も登場してきます。あくまでも中世の音楽の再構築という立場は崩していないので、電子音も演出の一つでしかありません。女性コーラスなどを使うところもBlackmore's Nightを意識しているのかもしれませんが、自分で歌いますからそこまで固執していません。もっと本格的です。

中世の大衆音楽、フォークソング等の再現ですから、大衆性という意味合いにおいてバンド形態な演奏も心がけています。昔はレコードがありませんので、生演奏でしか音楽は聴けません。クラシック音楽とは別に音楽を生業とする一団が冠婚葬祭だけではなく、酒場などで演奏していた事でしょう。ブルースなども売春宿で待合の時間に演奏されていました。娯楽としての音楽。大衆音楽としての中世の音楽の再構築。これだけで売るのは難しいものですが、好きな人は好きなので結構人気があります。

Cant De Gévaudan
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[20180716]

白鵬が支度部屋で転んで怪我をして休場、一人横綱となった鶴竜は連敗して休場、横綱がいない場所となってしまいました。そうなると新大関の栃ノ心に優勝のチャンスが巡ってきます。大関で優勝したら一気に綱が見えてきます。しかし栃ノ心も怪我で休場、勝ち越す前だったので、このままだと来場所は角番となってしまいます。このチャンスもモノに出来ないという不運。しかし、関脇御嶽海が調子良く全勝で単独トップ。大関への足がかりとなる場所になるのでしょうか。

中日までの上位の成績
鶴竜 3勝3敗3休
白鵬 3勝1敗5休
高安 6勝2敗
栃ノ心 5勝2敗2休
豪栄道 5勝3敗
逸ノ城 3勝5敗
御嶽海 8勝0敗
松鳳山 1勝7敗
玉鷲 5勝3敗
正代 2勝6敗
琴奨菊 3勝5敗
千代の国 4勝4敗
勢 3勝5敗
貴景勝 5勝3敗
阿炎 2勝6敗


優勝候補がどんどんいなくなる、平幕にもチャンスが巡ってきた場所ですが、若手で元気な力士が目立っていません。そこに自分の相撲を取りきっている遠藤も優勝候補に上がってきました。遠藤にしろ、御嶽海にしろ初優勝になる可能性があります。又と無いチャンスをモノにできるのは誰になるのか、横綱がいなくても満員御礼で名古屋は盛り上がっています。ベテラン嘉風が0勝で調子が悪いようですが気になります。

中日幕内全取組

[20180715]

Dust In The Corners
(1998/07/14)

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2013年のアルバムです。これも未発表曲を集めたものなのか、限定販売だったので現在はほとんど入手困難です。これ以降作品をリリースしていないので、インディーズからも販売が難しくなったようです。あとは自主制作ダウンロード販売という道が残されていますが、それもままならない状態のようです。

1. Bedroom
2. And Now It's Available For Everyone
3. Calcium
4. Shipmates Of Mine
5. A Lovely Sunshine Day
6. Dust
7. I Won't Say Anything
8. Oh, Wouldn't That Be Wonderful
9. Time
10. I Have A Remedy
11. St. Mark (Part 2)
12. I Was Kind Of Afraid
13. What Is Lacking (Part 1)
14. Interlude 3
15. Steal Away In The Night
16. Running To The End Of Time

才能があるミュージシャンが又時代に埋もれてしまっています。生き残るには映画音楽を作ったりとか、自分で発信していくしかないようです。メジャーから発信される音楽に全く刺激を感じなくなって久しいです。こういうアーティストを育てていく環境が無いという致命的な状況。売れないと続きませんから難しいところですが、こういう音楽を売っていこうと志すスタッフもいないのでしょう。

手っ取り早く売れる音楽を量産していく、そうじゃないと会社も保ちませんからいたしかたない事でしょう。しかし、未来に残していく音楽は良質なものでなければなりません。未来の人達から笑われるような作品ばかり作っていてもしょうがありません。文化という面でも残していくべき音楽ってあると思いますし、多様性の時代になっているのに似たような音楽しか売れていない。貧相な時代になっています。

Laughing at the moon

[20180715]

Before The Waves Roll In
(1998/07/14)

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2013年のアルバムでスウェーデンのKning Diskからリリースされています。以前製作されていた音源のようで、そうした作品をリリース出来るレーベルを探して以前の作品も世に出しているようです。曲自体はいつものノスタルジックなフォークソングですが、サンプリングやメロトロンなども使っているところが新しいのか、古いのかわからない状態ですが、彼らにとっては昔のやり方なのかもしれません。

1. I too allow myself to dream
2. White horses in a yellow sun
3. Hide from reality
4. A postcard from the past
5. Old unwelcome guest
6. The fear
7. In search of beauty
8. A mother's last word to her son
9. Backwards up a stream
10. In search of beauty (reprise)
11. There's nothing wrong with love
12. The waiting game
13. The year the curtains froze
14. Never forget
15. Sleep soundly in the setting sun
16. Don't make room for the devil
17. Mountain low
18. The guillotine walls
19. The last bastion
20. Before the waves roll in

使っている楽器が違うだけでかなり違う印象を受けます。自作で楽器も作っていて、ピッチベンダーみたいな楽器はテルミンのような効果になっていて、ビーチ・ボーイズがフォークソングやっているかのような雰囲気になっています。曲のストックはデビュー前から1000曲以上ある彼らですから、レーベルの許可があればいっぺんに作品をリリース出来るはずですが、商売としてそれをやってしまってはファンは困惑しますから、徐々に出していくのが正解だと思います。

プリンスも生涯全ての曲をリリースするのは無理だと言われるくらい沢山曲を作る人でしたが、果たして全てリリース出来たのでしょうか、これから未発表曲が沢山出てくるのでしょうか。まったく動きがありませんが、残されている人の手腕も問題になってきます。彼らも全ての曲をリリース出来るようになるには、もっと知名度が必要ですし、その才能を多くの人に認めてもらえるようにならなくてはなりません。音楽ってこんなに楽しいんだよと認識される風潮も必要でしょう。新しいだけがいい訳じゃないのであります。

The fear
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[20180714]

Lost At Sea
(1998/07/14)

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2013年のアルバムです。これまでのレトロ路線は無しで、普通のポップフォークロックになっています。普通のポップでも非凡な才能を発揮できるところを見せつけてくれます。曲も素晴らしいし、アレンジも見事です。懐かしい感じといういつもの印象は変わりませんが、ビートルズ以降のポップロックフォーマットになっているので、ブリットポップとして分かり易くなっています。

1. The Mystery Man
2. Quite Lies
3. I need to see sea
4. Can’t You Smile
5. Broken Radio
6. What will become of us all?
7. To be alone is to be free
8. Relax
9. Dead man
10. Sun is gone
11. A brief survey of the arts
12. Quiet, Peace and Silence

これまで登場してこなかったエレキギターなど、バンドサウンドでのアレンジ。それも生演奏ですが、ところどころ打ち込みもやってそうな部分もあります。僕らと同じロックフォーマットを聴いて育ったはずなので、こうした音楽が簡単に作れるのも不思議ではありません。これまでの作品が特異だったのです。

1000以上の曲のストックがあるので、いろんなスタイルの曲が眠っているはずです。そこからコンセプトに合った曲を選択しているのでしょうから、普通のポップソングがあってもおかしくないのです。アレンジ次第ではどんなジャンルにも適応出来るでしょうから、コンセプトとアイデア次第でいかようにもなるのでしょう。もっと奇抜な曲があってもいいくらいです。

Quite Lies
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[20180714]

Another Lost Night
(1998/07/14)

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2012年のアルバムです。このアルバムだけ日本のInpartmaint Inc. レーベルからのリリースになっています。初期の頃の作品を集めたLaughing At The Moonも同年にリリースさせてもらっているので、その見返りに新作もリリースした模様です。初期の頃の作風もレトロな作風なので変わりはないのですが、まだ録音環境が整っていないのか、ローファイな感じになっています。

1. Blue Bird
2. I Don’t Like What I See
3. Dirty Girl
4. Another Lost Night
5. Love Is a Blue Bottle Fly (It Violates A Room And Makes Children Cry)
6. Held the Hand
7. Let Us Go Then You And I
8. Dawning of An Old Era
9. The Sincerest Form of Flattery
10. After It Got Dark
11. The Sun Burns Our Skin
12. North Cumbrian Ukulele Song
13. To Lucy, Not Knowing Why

宅録の極みのような内容で、自らキッチン・シンク・フォークと呼んでいます。台所の流しのフォークとは“何か”が生まれ、消えていく場所という意味合いがあるようです。イギリスの片田舎での宅録だからマイク録音でも雑音が少ないです。鳥の鳴き声とかはフィールドレコーディングですが、まるで既製品のようにピンポイントで録音出来ています。この素晴らしい録音環境があってこその音楽とも言えます。

一人でオーバーダビングを重ねるマルチレコーディングですが、まるでバンドで演奏しているかのような臨場感。それだけ確かな演奏技術もなければ実現しない音楽でもあります。単なるレトロ主義でもなく、アレンジのセンスもずば抜けています。普通のポップスを作らせてもきっと素晴らしいものを作れる才能を持っていると思います。蓄音機ではなく、ターンテーブルを回す音をミックスさせて、わざとアナログ感を演出させたり、初めて聴く曲なのに懐かしさと心地よさをもたらしてくれる素晴らしい音楽です。

Full Album
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[20180713]

Songs From An Attic
(1998/07/14)

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2011年のアルバムです。おもちゃ箱から溢れてくるような音楽、そんな意味も含めての屋根裏からの音楽という彼らの音楽を見事に言い表したタイトル。時間軸が存在しないかのような様々な音楽が次々に流れていきます。演奏も楽器の選び方も熟練の燻し銀のような技が光ります。そしてそれを演出する表現力。どれを取っても古今東西No. 1です。

1. Good Morning Sun
2. Swan's Road
3. Tides And Sighs
4. The End Of A Love Affair
5. Blackbird On A Gravestone
6. What The Water Gave To Me
7. The Closest I've Ever Got To Love
8. Time Is A Bully We All Pretend To Love
9. Castles In The Sand, Pt. 2
10. Last Night
11. Backgarden Bastards
12. Barnaby Flower
13. I Am A Mountain Dog
14. From Beyond The Bridge
15. The Untold Joke
16. Rock Scissor Stone
17. Everything Has Changed
18. Song From An Attic

インストも数曲あってコンセプトアルバムの雰囲気を持っています。とても二人だけで作られているとは思えない完成度です。懐かしい子供の頃を思い出させるようなノスタルジーと遊び心。多感な子供の頃に感じた刺激こそ音楽の源であり、その頃に出会った音楽がバックボーンになるのは自然な事ですが、彼らの子供の頃にこんな音楽が本当に流れていたのかについては疑問があるところです。

普通に私たちと同じようにロックを聴いていたはずです。それがこれだけレトロなポップソングを作るというのはかなり無理がある話です。かなり探し出さないとこういう音楽には出会えないでしょう。しかし、さもこれこそが子供の頃から聴いてきた、慣れ親しんだ音楽であるかのような自然な流れ、表現力。恐ろしい感性です。単なる真似事に終わっていない完成度。素晴らしい名盤です。

Swan's Road
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[20180712]

I Sit At Open Window
(1998/07/14)

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2009年のアルバムです。スウェーデンのKNING DISKレーベルからフランスのANOTHER RECORDに移籍しました。レトロな雰囲気のポップソングですが、今回はシンセやサンプラーの音も入っています。これが本来のストックされている音源なのでしょう。アコースティック楽器だけのアレンジにするのも簡単に出来るはずですから、今回は違う意図を持った作品になっているようです。

1. Oradea at dawn
2. Castles in the sand
3. Run run run
4. A ghost of right wing america
5. Days of regret
6. Skylark in F
7. Lost march for the dead
8. Rest asleep
9. Bull horn instrumental
10. The faces in the window
11. Interlude 2
12. Cow bell blues

イギリスのロックといえばブリティッシュロックというイメージが強いですが、ビートルズが登場するまでは、このようなポップなポピュラー音楽が親しまれていました。その証拠に初期の頃のピンク・フロイドやキンクス、マッドネス辺りから感じ取れます。私はこのノスタルジックな雰囲気の感じを取り入れた曲が結構好きなので、このデュオが作り出す音楽はかなり好みです。ひねくれポップとも呼べますが、さほどひねくれていません。

演出が上手いだけで、素直なポップさを持った曲ばかりです。フォークソングというのも本来は北欧、アイルランドなどの民謡ですから、こういう曲こそが他にないイギリスらしい音楽だと思います。ブリットポップもビートルズ以降の曲調を指しますが、こういう感じもブリットポップと呼んでいいと私は思います。サージェントペッパー以降のビートルズの作品にもこんな雰囲気の曲はあります。そういう意味でも素晴らしいイギリスのポップ職人と評価して良いと思います。

A ghost of right wing america
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[20180711]

Be Glad You Are Only Human
(1998/07/14)

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2008年のアルバムです。楽曲のストックはたっぷりありますから、それをどうリリースしていくか、選曲するのも楽しいでしょうが、しっかりコンセプトアルバムとして編集されています。今回はサーカスのようなイメージで全体のイメージをまとめています。ヨーロッパではサーカスは日頃から馴染みのあるもので、少年の頃の思い出を描くにはぴったりの雰囲気になります。

1. Cavalcade
2. The motherless moth headed bread boy
3. Grey clouds (part 2)
4. Goodbye
5. As she walked out of the door
6. One last time (part 2)
7. Be glad you are only human
8. I sleep like the dead
9. Homeward, gone
10. Spisske nova ves
11. Been in the storm
12. I hope i might be wrong
13. Life is good

ポップな曲ばかりで、まるでキンクスのような世界観を自分たちのオリジナリティとして表現出来る熟練の巧さを持っています。曲のアレンジはシンプルにまとめて、サーカスや遊園地を思わせるSE的なアレンジを加えています。hurdy gurdyのような音、アレンジを加える事で普通の曲だったのが瞬く間に少年の頃へと誘って行きます。

蓄音機をイメージさせるノイズなど、デジタル環境だから簡単に出来るものを利用して、非常にアナログでレトロな時代にタイムスリップさせてくれます。テレビもラジオもなかった時代、サーカスは数少ない娯楽で楽しい思い出って、二人はそんなに年をとっていないと思いますが、そんな時代に合った楽曲をしっかり作れているというのも凄いですし、それをキンクス的にコンセプト作品としてまとめる才能も見事なものです。もっと高く評価されるべき作品だと思います。

Full Album
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[20180710]

Where Has It Gone, All The Beautiful Music Of Our Grandparents? It Died With Them, That's Where It Went...
(1998/07/14)

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イギリスのデュオMisophoneの2007年のファーストアルバムです。メンバーはm.a.welshとs.herbertの二人組で、元々はs.herbertが一人で作っていたインスト曲にm.a.welshが歌詞を書いて歌った事から二人の関係は始まりました。ほぼ生演奏の多重録音で出来たポップソングですが、所々デジタルっぽいエフェクトがかかっています。

1. White waves
2. Nothing down there but trees
3. Deluded and obscene
4. You can’t break a broken heart
5. It's good to be alive
6. Song thrush
7. Turning hay in the fields
8. Seaweed on the rocks
9. The sea has spoken
10. Petroleum lampa
11. Don't be afraid
12. Tired of silly dreams

デビューに至るまで二人で何千曲を作りためていたようで、かなり熟練の演奏が収められています。ポップといってもひねくれポップな雰囲気が満載です。イギリスにはひねくれポップという伝統がありますが、久しくその伝統を守る強者が登場してきませんでしたが、デジタルの環境が整っている現在にこそ沢山出てきてもおかしくないのですが、周りに少ないので中々日の目を見ないでいたのでしょう。

デジタル環境と言っても生演奏をオーディオレコーディングしているだけで、ほぼマルチトラックでレコーディングするのと大差ありませんが、テープ録音よりもヒスノイズがない分、音がクリアです。様々なジャンルの音楽に要素が一色たんに混じり合ったポップソングの数々。そしてそれを表現出来るだけの演奏力。素晴らしい才能の持ち主だと思います。

White waves
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[20180709]

熱い名古屋場所が始まりました。新大関の栃ノ心は白星スタート、白鵬は危なかったですが、体は動いているようで白星。6枚目まで下がった遠藤は怪我の後遺症はないようでいい内容の相撲でした。稀勢の里は今場所も休場。横綱になったばかりの時は頑張りましたが、怪我をおしての活躍は大きな代償を与えたようです。

初日上位の取組結果
◯鶴竜 突き出し 松鳳山
玉鷲 掬い投げ 白鵬◯
豪栄道 送り出し 正代◯
琴奨菊 突き落とし 高安◯
勢 寄り切り 栃ノ心◯
逸ノ城 送り出し 千代の国◯
阿炎 押し出し 御嶽海◯
◯魁聖 押し出し 貴景勝
大翔丸 押し倒し 輝◯
◯遠藤 寄り切り 嘉風


逸ノ城は体つきが迫力が増していましたが、気力がついていけていないのか簡単に負けてしまいました。高安と豪栄道は角番ですから、今場所がかなり重要な場所になってきます。いつまでも角番を繰り返す大関ではいられないと思います。今の所横綱が安定しているように見えますが、今場所も誰が優勝するか最後までもつれそうな予感がします。

初日幕内全取組

[20180708]

Draft Battle
(1998/07/14)

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2011年のアルバムで現在までの最新作になります。電子音の割合が多くなってエレクトロニカになっています。最初の趣旨とだいぶ違ってきています。サンプラーを多用していたのがシンセを多用するようになっています。新しい機材を手に入れたのか、サンプラーに頼らなくなっています。テクノポップっぽさも薄れてダウンテンポなエレクトロニカが多くなっています。

1. A Million Buzzing Locust
2. Unsult
3. Matter Of Tempo
4. Sugar Honey Iced Tea
5. Oil Rig Heli Pad
6. Draft Battle
7. I Guess
8. Dämmerung
9. Ten Devils
10. Club & Maces
11. Rivage Barbare

サンプラーを多用する事で何とか他にない個性を出していたのが、その武器を懐にしまいこんで普通になってしまっています。これまでの若々しさ、青さも影を潜めてだいぶ大人になったということか、普通になってしまうくらいなら大人になるのも考えものだ。世間に淘汰されて牙を抜かれるくらいなら大人になる事にはなんの魅力もありません。特にミュージシャンならなおさらです。

以前から編集能力はあったので、シンセベースになってもいろんな仕掛けを施していますが、どこにでもあるようなエレクトロニカになっています。それでも、このどこにでもあるような感じの方が売れてしまうという悲しい現実も存在します。90年代リバイバルのようなところは以前からありましたが、今やる意味をしっかりと提示してほしいものです。

A Million Buzzing Locust
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