2016年のアルバムです。初めて限定販売じゃなくリリースされていますが、カセットとダウンロードのみの販売です。電子音やサンプリングっぽい感じを前面に出したフォークトロニカを意識した内容になっています。曲自体はポップでロック的ですが、アレンジにはテクノ感を出すようになっています。インディーズといえど、テクノ感がないと売れないと理解したのでしょう。
1. Ursi Ii
2. Adat Clock
3. Die Fabrik
4. Pya
5. Baklava
6. Zürich
7. Agadir
8. Wagen Fünf
9. Formular
10. Cheesecake
11. Gorbi
12. Pak Choi
13. Borkweg
14. Eis Essen
シンセを使うにしても70年代っぽい感じであり、ニューウェイヴ以前の過渡期だったロックの面白かった時期の雰囲気があり、ロックとテクノの折り合いをつけるのは適している感じがします。サンプリングによるドラムパターンの作り方も独特ですが、巧みになっています。ロック寄りという事でダンス系ではないところが好感が持てます。昔のロックファンはディスコ系を毛嫌いするところがあります。今はそういう時代ではありませんが、好まれると思います。
前作から6年のインターバルがありますが、その間にプログラミングの技術も身につけているようです。バンドマンでしたから、プログラミングの細かい事は必要無いような感じでしたが、バンドでないソロ作品ですから、バンドで出来ない事をやる面白みを覚えて来たようです。それでも生演奏した方が手っ取り早いですから、それが元になっています。そこをどこまで分解していくかがキモだと思います。
Ursi Ii