2011年のアルバムです。B-CORE DISCレーベルに移籍して更に世界を目指すようになりました。バンドとしても熟成してきて表現力も増してきました。アシッドフォークのスタイルに、ロック的な
サイケデリック感を足してきました。生ストリングスを入れたり、アコースティックな部分で音の厚みをつけるようになっています。
1. Trenco Una Branca
2. Blue Eyed Tree
3. Hannah
4. That Black Hole
5. Howlin' Zombie
6. Boirina
7. 1979
8. Taüt
9. Winedrops
10. La Pols I El Punyal
楽器編成も増えてドラマティックな演出が可能になっています。しかし、基本はギター1本で歌えるフォークソングですから、音のメリハリをしっかりつけたアレンジ、構成を考える幅が広がっています。ヘタウマ時代が嘘のように見事な演奏を披露しています。それは素晴らしい成長の軌跡でありますが、ヘタウマな感じを残していた方がロック的でカッコよかったとも思えます。少し勿体無い感じがします。そういうバンドって最近いませんから。
演奏が上達したら今度は曲の良し悪しが評価されてきます。個性という意味ではまだ足りませんが、こんなスタイルのバンドって少ないので評価すべきところが多々あります。今回はデジタルサウンドは少なめで、ほぼ生演奏になっています。それだけ自分たちの演奏力に自信を持ってきたのでしょう。それでこの完成度ですから素晴らしい進化だと思います。
Trenco Una Branca