2017年のアルバムです。豪華ブックレット付きで200枚限定販売されていました。1曲のみ内容ですが、いくつかのパートに分かれています。自主制作で限定販売してでも世に出したいプロジェクトのようですが、彼のキャリアならインディーズで作品をリリースしていく事は可能ですが、自分でもよっぽど内容が偏っていると感じているのでしょう。
1. Held Against The Light
テープループにエフェクト処理といういつもの手法ですが、音源的にもエフェクトの種類としても幅が広がっています。淡々と続くアンビエントの波は、どれも同じように聴こえてしょうがありません。それをやり続けるのですから、これまでと同じ事を繰り返していても意味がありません。今までにない事をやって、初めて新作と呼べるものだと思っています。
しかもアンビエントの世界も最近ではかなりの人数の作者がいる訳で、その中でも際立つ為には普通の事をやっていてはらちがあきません。テープループなんて20世紀の産物であって、これを今やる意味を提示しなければ人は聴かないでしょう。そこまでの主張は持っていませんが、自主制作だから許される世界になっています。
How to make and use tape loops