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[20180930]

Braveface
(1998/07/14)

Esser商品詳細を見る


イギリスのシンガーBen Esserの2009年の唯一のフルアルバムです。バンド演奏しているロックな曲とプログラミングで制作されているブリットポップみたいな曲、ルックスからビリーアイドルのようなグラム系パンクのような曲があったり、シンセポップな曲があったりしています。基本はポップシンガーみたいにしていますが、本質的にはロックの血が騒いでいる感じがします。

1. Leaving Town
2. Braveface
3. Headlock
4. Bones
5. Satisfied
6. Work It Out
7. I Love You
8. This Time Around
9. Real Life
10. Stop Dancing

売れる為にポップな道を進んでいるようにも感じますが、それにしては少し古臭い感じがします。昔はこの手のシンガーは沢山いましたから、珍しくもありませんが、現在この手のシンガーは少なくなっているので、久しぶりに骨のあるシンガーの登場という感じですが、時代に求められていないのでなかなか成功するに苦戦しているようです。

自分でもマルチに演奏して、プログラミングしてプロデュースもしていますから、それなりに才能がありそうですし、曲も悪くありません。後は売り方なのでしょう。アイドル的に売ってもいいと思いますし、実際そんな感じですが、才能がある分、アイドルになりきれていないようですし、オールドスクールな感じもなんとかなればもっといけるのか、微妙なところです。

Leaving Town
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[20180930]

For Good
(1998/07/14)

Fog商品詳細を見る


2016年のアルバムで現在までの最新作になります。9年ぶりのアルバムでゲストミュージシャンも多く、バンドっぽい演奏もありますが、再びソロプロジェクトのようになっています。サウンドもエレクトロニカが強めで歌い方がプリンスみたいになっています。つまりソウル、ファンク色が強くなっているのです。

1. For Good
2. Kid Kuma
3. Cory
4. Jim
5. Sister Still
6. Trying
7. Made To Follow
8. Father Popcorn

サウンドの変化は、やっとサンプラーなど一般的な環境を整えてきた事が大きいと思います。これまでのように遊び感覚で最新機器を使ったらこうなったという趣だと思います。そして曲のの作り方も大きく変わっています。もうフォークもロックもありません。80年代っぽいシンセファンクになっていて、歌い方もそれにふさわしい感じになっています。

ただ、普通にシンセポップに終わっておらず、クラシック音楽のような広がりを持ったアレンジがあったりと、単なるエレクトロニカには終わっていません。この部分が一番大きいと思います。やはりこの人は流行り物には全く関心が無いようで、それっぽい事はやっていますが、初歩的な事を平気でやっていたり、本格的な事もやっていたり、ターンテーブルもまだ使っていたり、もう御構い無しです。それでいてこの完成度は見事なものです。ネオクラシカルシンセファンク。まったく意表をピンポイントでついてきました。

For Good
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[20180929]

Ditherer
(1998/07/14)

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2007年のアルバムです。ここから正式にトリオ編成のバンド体制になります。曲もロック色が強くなってインディーズバンドらしさが出てきました。ブリットポップ色もある感じのニューウェイヴ系のコンパクトな感じのロックになっています。いかにもトリオバンドっぽいソリッドなロックですが、随所でエフェクティブな音も入ってきます。

1. We Will Have Vanished
2. Inflatable Ape Pt. 3
3. I Have Been Wronged
4. Hallelujah Daddy
5. What Gives?
6. You Did What You Thought
7. The Last I Knew Of You
8. Ditherer
9. Your Beef Is Mine
10. On The Gallows
11. What's Up Freaks?

途中サイケデリックに即興的な展開になるところはビートルズっぽいので、どこかにブリットポップな意識があります。アシッドというよりサイケデリックな雰囲気、それをニューウェイヴ、オルタナという歴史を経験している若者が作っていますから、60年代サイケとは違うものになっています。単なる過去主義とは違うのです。

かといってオルタナ、グランジとも違うアプローチ、それはブルースっぽい事も平気で取り入れている事です。最近はこんな若手バンドがいませんでしたので、とても新鮮です。流行は気にせず、自分たちが気持ちいいと感じるロックをやる。その気持ち良さはきっと聴き手にも伝わってくるはずです。そこに時代に翻弄されない今が生まれるのです。

We Will Have Vanished
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[20180929]

10th Avenue Freakout
(1998/07/14)

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2005年のアルバムです。ここからバンドとして機能していきます。Tim Glenn、Mark Ericksonが入りトリオ体制ですが、ここではJeremy Ylvisaker、Martin Dosh、Michael Lewisもメンバーとしてクレジットされています。曲はフォークを貴重としたポップロックになっています。

1. Can You Believe It?
2. We're Winning
3. 10th Avenue Freakout
4. The Rabbit
5. Song About A Wedding
6. Holy! Holy! Holy!
7. The Small Burn
8. Hummer
9. O Telescope, You
10. Goody Gumdrops
11. The Poor Fella
12. A Murder
13. The Hully Gully

バンド体制で演奏しているものもあれば、サンプラーを使ったり、ターンテーブルを使ったりしたりしてローファイなインディーロックを展開していますが、ゲストも含めてバンドとしてしっかりとしたパフォーマンスを聴かせてくれます。少しけだるい感じのポップロック、薄めですがアシッド感もあり、ポップロックとしての王道のアレンジもあったりと、メンバーが増えた事により幅が広がっています。

実験性は薄れてきましたが、遊び心は失われていません。基本はAndrew Broder一人で成り立つプロジェクトですから、そこをいかにバンドとしてまとめていくか、バンド体制にこだわらないでいくかというバランスが見事です。バンドになって得する事はライブでの再現力になりますが、ライブを想定しないで制作しているので完成度も高いです。詰め込むものは詰め込む、差し引きするものは差し引く。このバランスにおいてセンスの良い仕上がりになっています。

Full Album
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[20180928]

Ether Teeth
(1998/07/14)

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2003年のアルバムです。イギリスのNINJA TUNEからのリリースになり、知名度が上がってきました。ゲストも複数参加してバンド体制での演奏にターンテーブルという形式になっています。ここから後のバンド編成へのきっかけとなっていきます。曲も歌を中心としたものに変わってきました。

1. Plum Dumb
2. What A Day Day
3. See It? See It?
4. The Girl From The Gum Commercial
5. CheerupCheerily
6. Under A Anvil Tree
7. No Boys Allowed
8. Apologizing To Mystery
9. I Call This Song Old Tyme Dudes
10. WallpaperSinkorSwim
11. Cardinal Heart

オルタナフォークバンドと言っていいのでしょうか、ニールヤングのような感じのフォークソングにスクラッチや電子音が重なっていきます。電子音といってもかなりアナログな感じの音色です。テクノ感はまったく感じられず、普通のフォークソングに無理矢理アヴァンギャルドな音を挿入している感じです。

フォークソングしか作れないけど普通で終わるのでは目立たない、そこでいろんな非楽器な音を入れて見た入りしてアシッドな雰囲気を作っています。しかし、曲自体は王道のフォークソングで、そこはいじらず、装飾音だけで独自の味付けをしています。歌は下手うまというか、ニールヤング系なので違和感も無く受け入れられます。新しい事は全くやっていませんが、こういうバンドは滅多にいませんから個性的に感じます。

Plum Dumb
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[20180927]

The Fog
(1998/07/14)

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アメリカのインディーバンドThe Fogの2000年のファーストアルバムです。この時点ではまだバンドにはなっておらず、Andrew Broderの一人プロジェクトになっています。ターンテーブルを使ったり、電子音をミックスしたり、かなりノイズ系の実験的な音楽をやっています。

1. A Word Of Advice
2. The Smell Of Failure
3. Hitting A Wall Blues
4. The Fool
5. Check Fraud
6. Heartcrusher
7. Fucked Up Fuck Up Blues
8. Staring At The Dashboard
9. We're A Mess
10. The Truth In The Laughing Gas
11. Pneumonia
12. Just A Kid Growing Up

サンプリングでは無く、ターンテーブルですから、レコードをそのまま回してループを作るDJスタイルです。それにエフェクトをかけたり、電子音を混ぜたりしてダブスタイルを継承したやり方で、これといって新しい事はやっていませんが、ここまでアヴァンギャルドにやってしまうと独自のスタイルになってしまいます。

Andrew Broderによるマルチ演奏も含まれており、フォーク、カントリー系の曲を演奏したりするところがアメリカ的であります。サンプリングループではないので、ブレイクビーツのような攻撃的な感じにはなりませんが、オルタナ感覚の演奏もあります。一人でも完璧な音楽は作れますが、この未完成な感じを作り出せるのも又一人ならではであります。

A Word Of Advice
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[20180926]

Milk Money
(1998/07/14)

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2013年のアルバムで現在までの最新作になります。かなりエレクトロニカ寄りのサウンドになってきました。何台ものギター・アンプを同時に使って音を出して、またそれを同時にマイクで拾ってループさせるといったような録音の手法で、音の広がりというものを追求するようになっています。

1. We Are The Worst
2. Death Set
3. Kisses
4. 20 Year
5. Unto Internity
6. Golden Silver
7. Legos (For Terry)

曲はポップで、ライトフュージョンのようであります。歌も入っていたりしています。いつものようにループ、ブレイクビーツのようでもありますが、その音の出し方を工夫するようになっていて、エフェクターによらない残響音、つまり、昔ながらのレコーディングの手法を斬新な展開にする事で新たな進化を見せています。

リミックスという概念がありますが、オリジナルの時点でリミックスに近いいじり方をして、より独特な作品に作り上げていると思います。スタジオでの録音方法で音を作り上げるという、非デジタルな感触のエレクトロニカ。かなり不思議な感じになっています。フォークトロニカとも違うアナログ感。独自の進化を続けています。

Unto Internity
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[20180925]

Tommy
(1998/07/14)

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2010年のアルバムです。これまで以上にゲストの参加も多く、生演奏の部分も多くなっています。パーカッシヴでアコースティックな楽器も多くなり、フォークトロニカっぽいブレイクビーツになっています。ゲストによる歌もあったりと、曲はポップになりながらも、攻撃的なブレイクビーツにです。メロウとアグレッシヴの共存という新たな境地を開拓しています。

1. Subtractions
2. Yer Face
3. Number 41
4. Town Mouse
5. Loud
6. Airlift
7. Country Road X
8. Call The Kettle
9. Nevermet
10. Gare De Lyon

ドラムの生演奏もありますが、かなり前衛的な演奏をしています。前衛とポップという相反するもののバランスを常にとっているように感じます。普通では終わらないという意識が曲を作るモチベーションなのかもしれません。しかし、前衛のまま終わらない、しっかりとポップにまとめてくるところが昔のブレイクビーツには無かった姿勢です。

エレピも歪ませたり、フュージョンの黎明期のような雰囲気もあったり、かなりマニアックな音作りをしていますが、曲がポップなので、ジャズロックを消化させてフュージョンに進化していく過程の胸踊るような時期の音楽にも似ています。マイルスがリズムを追求していた頃もブレイクビーツみたいに、普通じゃないドラムパターンのループの連続に即興で演奏していくような方法論、それに近い感じのブレイクビーツが面白かったものですが、その精神はちゃんと継承されながらの洗練。見事なものです。

Subtractions
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[20180924]

白鵬(ムンフバト・ダヴァジャルガル)が全勝で今年初めての優勝、前人未到の1001勝という異次元の結果となりました。現役時代が長いという事もありますが、それだけ体を維持出来ている。暴力問題があっても首謀者にはなっていない等の事もあり、ここまで現役を続けられるというのも精進の賜物でしょう。相撲内容は全盛期に比べればいいものではありませんが、それでも全勝出来るという事は並大抵の努力、集中力ではかないません。他の力士が一番見習わなければならない事です。

幕内上位の成績
白鵬 15勝0敗 優勝
鶴竜 10勝5敗
稀勢の里 10勝5敗
豪栄道 12勝3敗
高安 11勝4敗
栃ノ心 9勝6敗
逸ノ城 8勝7敗
御嶽海 9勝6敗
玉鷲 4勝11敗
貴景勝 9勝6敗
勢 3勝12敗
魁聖 8勝7敗
千代大龍 5勝10敗
豊山 3勝10敗2休
正代 6勝9敗
遠藤 3勝12敗


栃ノ心は勝ち越して角番脱出、稀勢の里は相撲内容も良くありませんでしたが、二桁勝って文句は言われない程度にしてきました。鶴竜は後半力負けしてしまい10勝で終わり、豪栄道は調子よく準優勝になっています。逸ノ城はギリギリ勝ち越して関脇を維持、上位が好調なだけに御嶽海は大関取りに必要な二桁は叶わず、9勝で1番足りませんが、先場所優勝しているので、もしかしたらという解説もありました。最近は昇進に甘い相撲界ですから、どうなるか分かりませんが、相撲内容がどれだけ評価されるかにかかっているでしょう。前半に星を落としているのが響きました。

貴ノ岩は二桁勝って幕内に留まる事が出来ました。15枚目で後が無かった嘉風も11番勝って持ち直しました。筆頭の魁聖は勝ち越して三役になる可能性があります。遠藤は今だに勝ち方が下手で、器用な力士とは言えません。調子が悪くても勝てる実力を身につけないと上位を維持出来ません。練習方法を見直した方がいいと思います。万全で無くても二桁勝ててしまう稀勢の里のような体幹、実力を磨く必要があります。

千秋楽 幕内全取組
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[20180923]

Wolves and Wishes
(1998/07/14)

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2008年のアルバムです。どんどん進化が止まらない勢いに乗っています。ブレイクビーツのアーティストがエレクトロニカに変化していったのに対して、ブレイクビーツのまま進化しようとする彼のやり方は大絶賛に値するものになっています。ポップな楽曲とワイルドなブレイクビーツの融合、それはこれまであってもおかしくなかったはずの音楽であります。

1. Don't Wait For The Needle To Drop
2. Bury The Ghost
3. If You Want To, You Have To
4. First Impossible
5. Kit And Pearle
6. Wolves
7. Food Cycles
8. Keep Up Appearances
9. The Magic Stick
10. Capture The Flag

ロックやジャズ、ラウンジポップなエッセンスを縦横無尽に発揮しています。今回もゲストによる生演奏も多めですので、まるでバンドで演奏しているかのようですが、ドラムはちゃんとブレイクビーツならではのパターンになっていますし、バンドと打ち込みの境界線がどこにあるのか分からないくらいごっちゃ混ぜになっていますが、しっかりポップな曲としてシェイプアップもされています。

つまりは、もはやバンドであろうがなかろうが、関係なくロックは進化していく道筋が見えているという事であり、それはメジャーにも浸透しなければならないものであると思います。21世紀になって、かなり足踏みしているミュージックシーン、そろそろ大きな第一歩を踏み出す時期にきているのではないでしょうか。

Don't Wait For The Needle To Drop
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[20180923]

The Lost Take
(1998/07/14)

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2006年のアルバムです。2005年に自主レーベルから限定版でPowder Hornをリリースしていましたが、限定版なので出回っていません。こちらはタイトルは何やら未発表作品を集めたような雰囲気ですが、この人の作風では未発表とか関係ありませんし、どうも新作ばかりのようです。もしかしたらアウトテイクに新たに手を加えたものかもしれません。

1. One Through Seven
2. Everybody Cheer Up Song
3. Um, Circles And Squares
4. A Ghost's Business
5. Ship Wreck
6. Mpls Rock And Roll
8. 7. Fireball
9. Unemployed Blues
10. Pink Floyd Cowboy Blues
11. O Mexico
12. Bottom Of A Well
13. The Lost Take

何やら素直なブレイクビーツにラウンジ系のおしゃれ系のポップなアレンジが施されています。気をてらったブレイクビーツでは無く、曲として素直に表現しています。そこが全くもってブレイクビーツらしからぬところでもあり、進化でもあると思います。機械をいじる楽しさから音楽を作る楽しさにシフトしてきた感じがあります。

いい感じでサンプリングループさせていますが、ループディレイのような単純なものは少なくなっています。ゲストによる生演奏のパートも増えています。DTMの黎明期はとうに過ぎていますから、そうしたテクノロジーを使って、どう音楽を作り出していくのか、という課題に取り組まなければならない時代にきています。単なるマルチトラックレコーダーとして使うのか、奇想天外な事をやらかすのか、その中間、中道としての取り組み方であるべきだと思いますから、そうした内容になっていると思います。

Full Album
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[20180922]

Pure Trash
(1998/07/14)

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2004年のアルバムです。ポストブレイクビーツのようなもので、ほぼドラムとベースのみだったブレイクビーツにそれ以上のものを付け加えたような内容になっています。ブレイクビーツの方がぶっきらぼうでクールだったのに対して、いろいろ付け加えてしまうとポップになってしまいます。音楽的にはその方が面白いのですが、ヒップホップという観点から見ると邪道になってしまいます。

1. Simple Exercises
2. Dark Lord Of Rhodes
3. This Is When Things Were Looking Up
4. Rock It To The Next Episode
5. Bye Rhodsy
6. I Think I'm Getting Married
7. Bring The Happiness
8. Geye
9. Naoise
10. Pure Trash
11. Building A Strange Child
12. The Last Plan

ネイキッドなブレイクビーツにばかりこだわっている訳にもいきません。次を目指さなければなりません。それがこういう形になるのは仕方ない事で、クールな雰囲気にばかりこだわっていると新しいものが生み出せなくなってしまいます。次のステップに進む事で見えてくる風景があります。そこまで登っている途中のような音楽です。色々付け加えていますが完成度が高くなっている訳でもないのです。

まだまだ色んな機器で遊んでいる段階みたいで、この手法に飽きた頃に何かが見えてくるのでしょう。そこまで突き詰めていかなければ方向性も定まらないでしょうし、そうやってロックは進化していくものだと思います。そういう試行錯誤を行わないミュージシャンが増えています。ですからこういう人はとても貴重で、こういう音楽を聴いて何かを感じ取ってくれる若手が増えてくる事を期待したいです。

Simple Exercises
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[20180922]

Dosh
(1998/07/14)

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アメリカのアーティストMartin Chavez Doshの一人プロジェクトDoshの2002年のファーストアルバムです。生演奏したサンプリングループを組み合わせたエレクトロニカになっています。ポップな構成のブレイクビートな感じがあります。サンプラーというより、ディレイによりフレーズループさせるエフェクトを使って一人で同時に演奏させてしまうというパターンですが、DTMではその手法にこだわる必要がありません。

1. Water Turn Off Notice
2. You Can't Make Me Cry
3. Song For Zelbert Moore
4. DJ DJ
5. India India
6. My Favorite Color's Red
7. My Girl's Ex-Car
8. Chuck, Jane
9. Steve The Cat
10. If I Could Sing
11. Party Tractor
12. Forgot Myself

生演奏にこだわっていた頃のスクアプッシャーみたいな感じですが、ループによる組み合わせになっていますからコンパクトな構成になっています。生演奏によるグルーヴ感もありながらのビートになっていますが、ループですから規則正しい反復によるデジタル感もあります。こういうスタイルのミュージシャンも多くなっていますから珍しくはありませんが、生演奏している分個性も出せます。

エレピを得意としているようで、Rhodesを中心とした演奏も目立ちます。最終的にバンド構成になっていくループなのですが、途中いくつかのお遊びも入れてくるので即興的な雰囲気も出しています。一人でどこまでやれるかという挑戦もあるでしょうが、レコーディングでそこまでこだわる必要もないので、聴いている分にはさほど大きなサプライズはありません。

You Can't Make Me Cry
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[20180921]

Arcadia
(1998/07/14)

Eurielle商品詳細を見る


イギリスの女性シンガーEurielleの2015年の現在唯一のアルバムになります。ヨークの聖ペテロ教会で鍛えあげた歌声、声楽も学び、様々なコンテストで優勝してきた実力者です。その歌声からサウンドトラックなどの作品でひっぱりだこになっています。音楽もネオクラシックなデジタル系クラシカルポップになっています。

1. City of the Dead
2. Raindrops
3. Rescue Me
4. Whispers
5. Je t'Adore
6. Carry Me
7. Eurielle
8. You Said
9. Hate Me
10. Dies Irae
11. Burning Cold
12. I'll Be Waiting
13. Waterfalls
14. Gold

教会音楽的なコーラス技術もさることながら、ケルトなどの民族音楽的な節回しも得意としており、伝統音楽を基礎としながらも新しい可能性を追求しているようであります。まだ確固とした活動基盤を確立していないので作品も少ないのですが、これだけの歌声と歌唱力をもってすれば何でも出来ると思います。

後は音楽的なアイデアになります。センスのいいプロデューサーと巡り会えればいいと思いますが、この作品のようなイメージに固執してしまうと宝の持ち腐れになってしまいます。かといって彼女の持ち味を台無しにするようなプロデュースでも潰れてしまいますから、しっかりとした彼女の方向性を明確にしていく事が重要だと思います。

City of the Dead
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[20180920]

The Author And The Narrator
(1998/07/14)

Channel In Channel Out商品詳細を見る


アメリカのシンガーソングライターMarcus Cottenの一人プロジェクトChannel In Channel Outの2011年の唯一のアルバムです。映像や写真などの分野で活躍している人で、音楽もこなしているしまっています。なのでPVも自分でこしらえています。音楽スタイルは割と正統なフォークトロニカです。

1. It's Rather Amicable/Addling Authors With Narrators
2. Calculate The Surveillance
3. Legitimate And Permissible
4. Invalid Entry And The Enchanting Word
5. A Modulating Perception
6. I'm Pondering A Number Between 1 And 10
7. Them Embedded Company Claws
8. Affirmation Confirmation
9. Drop By Drop I'll Measure It Myself
10. Kind Euphemisms Part B

アコースティックギターによる弾き語りのフォークソングと電子音を織り交ぜるフォークトロニカとしては、さほどひねったところは無く、そのまんまですが、ここまでストレートにやっているのは逆に珍しいので個性的とも言えます。音楽的にはレディオヘッドのような陰な感じですが、ダウナーなほどではありません。アメリカらしくビーチ・ボーイズがフォーク系の曲をやっているような雰囲気もあります。

フォーク系ですから、サンプリングループの作り方もダンス系では無く、サイケポップな感じになっています。そこがビーチ・ボーイズがサイケな作品を作っていた感じに雰囲気が似ていると思います。だからレディオヘッドがポップな曲をやってしまったような感じになっています。ビジュアルをイメージさせるような音楽では無く、映像が音楽についてくるような、求心力のある音楽になっています。

It's Rather Amicable
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[20180919]

It's Only Wasteland, Mum!
(1998/07/14)

VINCENT (blankrecords)商品詳細を見る


ドイツのアーティストVINCENT (blankrecords) の2009年の唯一のアルバムです。アコースティック楽器とサンプリング、電子音を組み合わせたフォークトロニカです。一人多重録音で生演奏したものにサンプラーによるシーケンスを組み合わせた内容で、ダウンロード販売のみになっています。

1. Sober Morning Walk
2. Take Off My Shirt
3. Summer Hollow
4. Wordy Sticks to Pinch Me
5. Ragged Alone
6. So, I Must Be Lucky
7. Trippin' Over Molehills
8. Empty Skies
9. As I Go Down (I Take an Old Time Movie With Me)
10. Let My Nickle Roll
11. Trouble Gear At Hand
12. Clip Off State Radiation
13. Time Slips
14. In the End You Get a Headache (I Came Down)
15. Stop Buggin' Me
16. Never Be Sure, No One's Watching
17. Bow Winder Square

曲調はサイケなフォークソングで、曲のアイデアもしっかりビジョンを持って作曲されています。サイケフォーク、アシッドフォーク、暗さで言えばオルタナとも言えます。家で一人で制作しているという点で新しい感じがあります。バンド構成のようになっていますが、バンド演奏とは違った雰囲気が特徴です。

よくありがちなフォークトロニカのようですが、ドイツのミュージシャンとしては珍しく、生演奏が中心になっています。電子音やサンプリング音は装飾でしかありません。本当はバンドでやりたかったのでしょうが、一人でやってしまうあたりが現代風です。曲調もイギリスっぽいし、ドイツには滅多にいない感じのミュージシャンです。これだけ終わるには勿体無い才能を持っていると思います。

Take Off My Shirt
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[20180918]

Observation
(1998/07/14)

Zastabuj Kopec商品詳細を見る


フィンランドのアーティストZastabuj Kopecの2012年の唯一のアルバムです。本職はプロデューサーですが、自主制作、ダウンロード販売のみでのリリースとなっています。幅広い感じのエレクトロニカで、アコースティックギターの生演奏を入れたり、日本的だったりしている旋律を入れたり、民族音楽的な要素も多めです。

1. Noble Savage, Parts 1 & 2
2. Post-Glacial Rebound
3. That Makes Two Of Us
4. Pecking Exercises
5. Key To Goetia
6. The Fransiscan Order
7. Autumn Siege
8. Secret Garden
9. Moonlit Rooftops
10. Sun, Moon, And Water
11. Voyage Out
12. Invoking Your Angels
13. Divers Hands
14. Grain Decoder
15. The Moon-Bog

サンプリング素材が特殊なのか、フィンランドの音楽と日本の音楽が似ているのか、モーダルなスケールの音源を使っています。ビートの作り方はテクノ系の一般的な作り方をしていたり、特殊な感じはないのですが、音階が独特の素材を取り入れているので、普通のエレクトロニカとは違う印象を受けます。

自主制作でしか活動できないくらいマニアックな世界かもしれませんが、売り方によってはヨーロッパ圏では売れると思います。しかし、これ以降のリリースがないので断念しているようです。フィンランドからも独特なミュージシャンは割と出てきていますが、世界的に売れるには厳しい現実があるようです。

Noble Savage, Parts 1 & 2
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[20180917]

鶴竜と白鵬が全勝で折り返しました。稀勢の里はなんとか負けない相撲を取っていましたが、集中力が切れると脆いです。白鵬もなんとか勢いで勝っている感じで、鶴竜だけが相撲内容のいい勝ち方をしています。しかし勝ち方を知っている白鵬が調子を上げてくるとどうなるか分かりません。御嶽海は前半戦で2敗、後は上位に勝っていかないといけません。

中日までの上位の成績
鶴竜 8勝0敗
稀勢の里 6勝2敗
白鵬 8勝0敗
高安 7勝1敗
栃ノ心 5勝3敗
豪栄道 7勝1敗
御嶽海 6勝2敗
逸ノ城 2勝6敗
貴景勝 3勝5敗
玉鷲 1勝7敗
勢 1勝7敗
魁聖 3勝5敗
千代大龍 2勝6敗
豊山 0勝6敗2休
正代 3勝5敗
遠藤 1勝7敗


幕下の北勝富士が稽古十分、気合十分で全勝していましたが、中日に意識し過ぎたのか、黒星となりました。不甲斐ないのが逸ノ城と遠藤です。特に今場所の遠藤は軽さが目立ちます。調子が悪いにしても、そこで勝てる相撲が取れないと上位を死守出来ません。この二人はいったいいつになったら大成するのでしょうか。栃ノ心は満身創痍な感じですが何とか食らいついています。豪栄道がたまにくる調子のいい場所になっています。

貴ノ岩はきっちり6勝しています。新入幕の隆の勝は4勝4敗で健闘しています。白鵬は横綱で800勝という前人未到の記録を更新しました。後半まで持ちこたえられるかわかりませんが、今年一度も優勝していない白鵬になるのか、鶴竜が最後まで集中できるかが鍵となりそうです。この二人を倒さないと盛り上がらなくなってしまいます。

中日幕内全取組

[20180916]

Anecdotes Tape
(1998/07/14)

yutaka hirasaka商品詳細を見る


2018年のアルバムで現在までの最新作になります。アコースティック楽器にもこだわらず、ジャズ、ソウル雰囲気を持った打ち込み。ネオアコっぽい感じになっています。わざとスケールからエスケイプしてBGMとしては終わらせない音楽にしようとしています。生演奏にもこだわらず、新しいスタイルを打ち出そうとしています。

1. akari (Intro)
2. afterwards
3. back to the basic
4. day by day
5. fall
6. linear
7. narrative
8. young and foolish
09. nightly dew
10. float float
11. ruelle
12. behind the city lights
13. rain beat
14. repeating
15. Ordinary Day
16. forbidden flower
17. roulette, rewind
18. B1
19. afterwards(rainy guitar edit)
20. searchlight

ソウルフルなブレイクビーツなど山ほどあります。都会的な雰囲気を醸し出すのも簡単なものです。そんな既存のスタイルを取り入れつつ、これまで自分がやってきた呼吸するようなフレージングスタイルを組み合わせた新境地を拓いた内容になっています。中には歌も入っていたり、これまでになかったものを作ろうとする意欲を感じます。

ネオアコとエレクトロニカを組み合わせた大人のムードを持った音楽になっています。自己顕示欲を前面に出さないフレージング奏法、しかしそれも完成度を高めようとするとニュートラル性を失います。つまり押し付けがましい音楽になってしまうのです。その手前でなんとか食い止めようとする、ギリギリの音楽になっています。ここからどう進化していくのか見えてきませんが、このセンスをキープ出来ればいいものができると思います。

back to the basic
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[20180916]

breath
(1998/07/14)

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2014年のアルバムです。これまでのようにアコースティック楽器の演奏とフィールドレコーディングに加えて、あからさまに電子音も使うようになりました。中にはラップ調の曲もあったりして違和感を覚えますが、明らかにフォークトロニカとしての作品作りになってきています。

1. harmo
2. eau
3. eternal moment
4. wander about
5. ether
6. foliage
7. amaretto
8. acro
9. exit
10. spool
11. sweet crack
12. birdland (taste)
13. open
14. awake
15. orion
16. call
17. distance from palette and orange lines
18. lilia

空間の中で呼吸するように音楽を作りたいと思って制作しているようで、フレージングのリフレインも呼吸するような感覚で繰り返されています。確かにアコースティック楽器をマイク録音する事で演奏家の呼吸している感じは伝わります。呼吸を押し殺すように演奏する人もいますが、呼吸するように演奏する事で生理的に受け入れやすい音楽が生まれるという事はあると思います。

母親の胎内にいた時のリズムが一番馴染みやすいと言われていますが、4/4拍子では表しきれない部分があって、音楽は人々に感動を与えられるものだと思います。打ち込みだけではそこまで表現するのは難しい。生演奏の良さはそこにあると思います。だから機械的に楽譜を正確に演奏するのが正しいとは言い切れないのです。楽譜はあくまでも記録ですから、そこから何を読み取るかというのもクラシック界では必須事項になっています。だから音楽は奥深いものなのです。

eau
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[20180915]

air’s relic
(1998/07/14)

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2013年のアルバムです。基本路線は前作と同じで、アコースティック演奏とフィールドレコーディング、もしくはそれに近い質感のマイクレコーディングをHDDで組み合わせたような内容になっています。旋律というよりフレーズのリフレインによるゆったりと動く情景の描写となっています。

1. in white flow
2. acrylic acoustic
3. astral heart
4. lotus
5. path
6. spent reading and thinking about human suffering
7. nightline
8. shade clock.
9. cut up / realise
10. nemuneko
11. 絵葉書みたいな街の午後
12. silent smile
13. from here

電子音はほとんど使っていませんが、エレクトロニカな雰囲気がするのは、アナログな素材をデジタル環境で編集しているからだと思います。HDDレコーディングは長いスパンでのサンプリングみたいなものですから、その素材を自由自在に扱う事が出来ます。それでも録音した素材はそのままに近い状態ではありますが、デジタルエフェクトをかけることによって、実際の空間とは違う響きになるので、そこにエレクトロニクスな加工された雰囲気を感じるのだと思います。

あまり話題にはなりませんが、フレージングという手法が音楽、特にロックにはあると私は思っています。ロックで言えばギターリフのようなものですが、テーマ、旋律とは別に存在するフレージング、そのフレージングを全面に出している曲がたまにあります。売れている音楽にはほとんどありませんが、こういう描写的な音楽にはよくあります。彼の場合も歌ものではありませんから、このフレージングの手法で曲が成り立っています。普通はこれに主旋律がついて完成なのですが、主旋律をつけない事によって余白のある、負担を感じさせない音楽になります。主張を誇示するような押し付けがましい音楽とは違った楽しみ方が出来ます。

in white flow
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[20180915]

colors
(1998/07/14)

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日本のミュージシャンyutaka hirasakaの2012年のファーストアルバムです。アコースティックギターを中心にした日本のインディーならではのフォークトロニカになっています。一人で多重録音したマルチプレイヤーで、今作ではまだ電子音は少なめです。

1. river of light
2. and you
3. innocent blue
4. drop
5. walk
6. slow
7. rain
8. by the air
9. leaves
10. lost
11. memoria
12. a day.
13. nano sleep

元々はポストパンクバンドをやっていましたが、ソロ活動するにあたり、アコースティックの柔らかでオーガニックなサウンドメイキングをするようになっています。インスト作品で日常の情景を描いたような日本のフォークトロニカ系のスタイルになっています。

曲調としてはソフトなフュージョン系のアレンジをシンプルにミニマル的に生演奏している感じ。郷愁を感じさせる演出、上質なBGMみたいに聴く事も出来ますが、それだけでは終わらないところがあります。ポリリズムによるリフレインを繰り返し、エレクトロニカな雰囲気も持っています。デジタルレコーディング時代ならではのアナログな響きを大事にした作品です。

innocent blue
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[20180914]

Music for New Materials No. 1
(1998/07/14)

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2017年のアルバムで現在までの最新作になっています。自主制作ダウンロード販売のみでのリリースですから怖いもの無しです。デザイナーとして音楽もやっているので、音楽で成功しようという野心は持っていません。あくまでもアートワークの一部なのです。

1. Music for New Materials No.1

今回は21分の1曲のみのミニアルバムです。アブストラクトなサンプリング音によるコンクリートミュージックのような感じで、非楽器な音ばかりですが、ちゃんと音程、リズムという概念を持っており、曲として成り立っています。アンビエントという概念は持たずに制作されているように感じます。

あくまでも空間をデザインするという観点から音楽も創っているように感じます。しかし、ロックにも精通しているようで、感覚的には70年代のニューウェイヴが勃興する前の実験性を持った音楽から影響を受けているように感じます。現在では忘れ去られている感覚です。しかし、一番忘れてはいけない感覚だと思います。ロックが一番面白かった時期であり、先鋭だった時代。その感覚で最新テクノロジーを利用する。出来上がったものがどうであれ、この感覚、今のロックシーンに一番必要なものだと思います。

Live at the Exploratorium
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[20180913]

Simulateur
(1998/07/14)

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2016年のアルバムです。かなり電子音楽のみに偏ってきました。アンビエントと言えるほど残響音はありませんが、かなり抽象的な音をループさせています。サンプリング音源を加工したり、非楽器な音のミニマルになっています。やはりこの人は踊るための音楽は作らない。

1. Objecthood
2. Non-Objecthood
3. Transmateria
4. Simulateur
5. Purple Cycle
6. Mediated Intimacy
7. Formant Network
8. Traceroute
9. Euclidean Tropism
10. Ungendered
11. Nomos

クラウト系ニューウェイヴの影響のある人だと思われますが、そういう人が最新の機器をいじくったら出来上がったような音楽になっていました。今回もそういう雰囲気は残っていますが、かなりエレクトロニカに特化しています。彼にとってはポップである必要もなく、アート作品の一部でしかないのでしょう。

アンビエント作品としてもかなり個性的だと思います。曲としてまとまりそうだと思うとまとめない。しかし、電子音の扱いはかなり手馴れたもので、見事なミックスになっています。一般的な使い方をしていないので、かなり伝わりにくいですが、このセンスはテクノミュージシャンには真似出来ないものです。

live performance at CJM YUD Gallery
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[20180912]

Vulpes Vulpes
(1998/07/14)

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2011年のアルバムです。ブリストル系ですが、割とロック寄りで、カンタベリーっぽい感じのバンドスタイルであったりしています。レゲエだけで無く、アフリカ等の民族音楽的なリズム。歌もあったりと、かなりロックに精通している人のようです。それでもエレクトロニカな環境での制作ですから、かなり独特な感じになっています。

1. Two For The Company
2. Soft
3. Wondering If
4. Your Home, My Home
5. Preparing For Winter
6. Underscore
7. While I Wait
8. Clean State
9. Moodbeard
10. Non Sequitur Lopsided Titty Stampede
11. Lust Break
12. Sometimes
13. Before The World

エレクトロ系ですが、テクノ系では無く、クラウト系のニューウェイヴっぽい雰囲気を持っています。つまりロック系なんですね。本来こういう系列でエレクトロニクスも進化していくべきだったのですが、ヒップホップの影響で脇道に逸れてしまっています。脇道に逸れる事なくこうして進化している人がいるというのは嬉しい限りです。

テクノやダンス系では無いエレクトロニクスサウンド、こういう分野をもっと極める人が出てきてほしいと思います。シンセにしても、サンプラーにしてもより可能性が広がり、道が開かれていきます。ヒップホップは手法だけいただいて、影響受ける必要もないと思いますし、ロックだからってギターガンガン鳴らすだけが能ではりません。

Live at Dolby Laboratories

[20180911]

Stolen Nature
(1998/07/14)

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アメリカのアーティストCullen Millerの2009年のファーストアルバムです。オーディオ/ビジュアル作曲家、空間メディアデザイナー、キュレーターという複数の肩書きを持っており、音楽は彼の活動の一部であり、博物館、ギャラリー、クラブが彼の作品の発表の場になっています。

1. The Magus
2. Cactus Maps
3. Spore
4. Curwen's Saltes
5. Aethyr Or
6. Devil's Anchor
7. Milieu
8. Mem Phase Image
9. Stolen Nature

音楽的にはアンビエントなエレクトロニカです。しかしテクノ的な感覚は持っておらず、建物を構築するように電子音を組み立てています。どちらかというとトリップホップに近い雰囲気ですが、ドープな感じは無く、参考にした音楽がたまたまブリストル系だったのかもしれません。

デトロイトのTwoCircles Recordsというマイナーなインディーレーベルからのリリースなので、あまり出回っていません。この後はネットを活用するようになり、ダウンロード販売などで作品を出していきます。それほど時代とは関係のない作品作りになっています。あくまでも空間メディアデザイナー的な意味での音楽制作になっています。

Spore

[20180910]

稀勢の里を含む横綱、大関勢揃いで秋場所がスタートしました。進退を問われる稀勢の里、白鵬、鶴竜、角番となった栃ノ心は白星スタート、稀勢の里はいつもの変な顔にはなっていないので、落ち着いていると思います。諸問題があった貴ノ岩が十両から上がってきました。こちらも白星。そして一番注目すべきは大関取りの御嶽海です。初日白星スタートです。先場所は優勝ですから、二桁いけば問題無いと思います。

初日上位の取組結果
◯鶴竜 押し倒し 貴景勝
玉鷲 寄り切り 白鵬◯
◯稀勢の里 寄り切り 勢
豪栄道 寄り切り 魁聖◯
豊山 寄り切り 高安◯
千代大龍 吊り出し 栃ノ心◯
◯御嶽海 押し出し 正代
遠藤 上手捻り 逸ノ城◯
千代の国 叩き込み 阿炎◯
妙義龍 突き落とし 朝乃山◯
◯輝 押し出し 阿武咲
◯松鳳山 突き出し 栃煌山


初日から遠藤と逸ノ城のライバル対決がありました。遠藤はうまく懐に入り込みましたが、体格の差か、逸ノ城にうまく捻られました。幕内休場無しという久々の土俵。ここで優勝する意味はかなり大きいと思います。3横綱も万全とは言いにくい、全ての力士に可能性があります。どこまで上位陣が集中力を持続できるかが鍵だと思います。

初日幕内全取組

[20180909]

fantasica
(1998/07/14)

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2017年のアルバムで現在までの最新作になります。4年ぶりの作品ですが、TakmaはSerph名義やReliq名義でも活動しているので、その合間にN-qiaをやっている感じなのでしょうか。こちらはNozomiの女性ボーカルをフューチャーしたポップな内容になっていますので、こちらはこちらでやるべき分野があると思います。

1. seven nights circus
2. time leaper
3. glitter
4. dream ocean
5. fouk
6. love transmitter
7. lost kids
8. like a little bird
9. light
10. lover’s rock
11. neondrive

これまでの作品よりも曲、歌を重視した内容になっています。その為プログラミングもおとなしくなっていますが、その分インテリジェンスを感じさせます。激しいアレンジにするのはたやすくも、シンプルにポップにまとめ上げるのが一番難しい。凝り性なミュージシャンにとっては最大の問題点であり、幼稚でシンプルでないと曲が売れない時代には深刻な問題でもあります。そういう意味では一つのターニングポイントを乗り越えた内容になっていると思います。

凝り性な部分はどうしても出てしまいますが、歌を聴かせるという事に徹したアレンジになっているので、その一歩引いた悟ったようなところにインテリジェンスとセンスを感じさせます。それだけこれまでの作品が攻撃的だったので、ボーカリストとしてのNozomiの存在感がやっと活かされてきたと感じます。これからどのように進化していくのか、日本のミュージシャンながら、大いに期待出来る逸材だと思います。

seven nights circus
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[20180909]

Fringe Popcical
(1998/07/14)

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2013年のファーストフルアルバムです。アコースティック楽器のサンプリングも取り入れた16ビートフォークトロニカになっています。Nozomiの歌い方もウィスパーヴォイスに定着してきて、自分たちのスタイルがとりあえず完成された形になっています。Takmaのトラックメイキングも大胆かつ雄大になっています。

1. shootingstar
2. microfolk
3. pastel
4. cocoonsong
5. sirius
6. tree
7. someday
8. sunshine-mix
9. tobu
10. vinci
11. chooseone
12. lafunk
13. sailor

海外のレーベルVirgin Babylon Recordsからのリリースになっていて、世界的にも通用する内容になっています。サンプラーの使い方もブレイクビーツとは違った、アブストラクトなペインティング感覚で組み合わされており、Bpmも高速なのでフレーズサンプリングでも疾走感があり、めまぐるしく次から次へとサンプリング素材が展開していきます。そこにウィスパーヴォイスという中性的な素材が加わって、独特のフォークトロニカに仕上がっています。

高速なのでドリルンベースのような勢いがありますが、サンプリング編集はそこまで細かくなく、歌自体はポップでありますから、今までに無い新しい形のエレクトロニカになっています。映画の断片のようなノスタルジックな雰囲気も疾走する窓辺から垣間見えます。これまでのデジタルミュージックを総括しながらも別のものを作り出そうとする力強さを感じます。

shootingstar
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[20180908]

Audio Illustrations
(1998/07/14)

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日本の男女デュオN-qiaの2012年のデビュー作です。ミニアルバムにリミックスが加えられた構成になっています。女性ボーカルのNozomiとTakmaによるトラックメイキング。エレクトロニカなアレンジですが、曲自体はポップな曲で、日本のインディーらしい作風になっています。

1. Two Dreamers
2. Earth
3. Fearless
4. Lost
5. Paris
6. Gratitude
7. Outertake
8. Lost (Go-qualia In The Beginning-mix)
9. Earth

サンプラーも多用したプログラミングはシャッフル気味の攻撃的なリズムを作り出し。音源の数も多彩で、めまぐるしく展開されていきます。どちらかというとアグレッシヴなエレクトロニカですが、女性ボーカルが入る事で和らいだポップな印象に生まれ変わっています。

リミックスも必要無いくらい、オリジナル曲でもアグレッシヴな展開になっています。既存のありがちな展開にならないように、かなり工夫されています。それでもポップである為にシンプルな作りになっていたり、ただ凝っているだけのアレンジではありません。しっかりとしたコード進行を持ったポップソングですが、コード感をぼやかしたような構成がユニークです。日本的でありながら、それまでに無かったような感覚を持っています。

Two Dreamers
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