スペインの男女デュオu_mäの2007年の唯一のアルバムです。メンバーはPau Vallvé とMaria Comaで、それぞれソロで活動していますが、この時期はデュオとして活動していました。スタイルとしてはオルタナな少し翳りのある曲ですが、エレクトロニクスも存分に活用したバンドスタイルの作風になっています。微妙にブリットポップな味付けもあります。
1. Efecte Dòmino
2. Adéu
3. Blanc
4. Escarbats
5. L'Hospital per Animals
6. Miau
7. Por
8. Nocturn Nº1
9. El Cargolet
10. 26
11. Cassets
12. µ
ボーカルは男性のPau Vallvéが中心で女性のMaria Comaはコーラスを重ねる感じで入ってきます。基本はバンドで再現できる曲調ですが、デジタルアレンジでポップな雰囲気があります。ほぼ生演奏にエレクトロニクスサウンドも味付けとして入っています。意図しない形でフォークトロニカになっているような感じです。プログラミングは少なめで、ほぼ生演奏になっていると思われます。
デジタル環境にも慣れ親しんでいて、生演奏もしっかり出来るとこんな感じになるのでしょう。バンドっぽいけど、バンド演奏でも無い感じ、21世紀のロックはこうでなければならないと思います。フランクザッパがシンクラヴィアを積極的に使っていたように、使えるものは何でも活用するぐらいの貪欲さが必要だと思いますし、だからといって、無機質である必要も無いと思います。ロックの生き死には様式にこだわる事で生じると思います。
Efecte Dòmino