2012年の作品で、ファーストと同じく自主制作でリリースされています。容量としてはミニアルバムな内容になっています。これも前作同様Buchla 100 synthesizerとギター、ピアノ、歌の生演奏を4トラックで重ねた作品になっています。ジャケットのように牧歌的な雰囲気のフォークトロニカになっています。
1. Alder
2. Cedar
3. Spruce
4. Chestnut
5. Ash
6. Oceanspray
7. Oak
前作の実験的な内容とは違って、ミニマルな作法で牧歌的な雰囲気を作り出すという離れ業をやってのけています。シーケンスも細かい動きでは無く、ゆったりとしたフレージングにしているので、ミニマルの無機質な印象を払拭するかのような作品になっています。今回はスキャットの部分が多めなのも特徴です。
歌唱の部分でも力がある事が分かります。抽象的だった前作に比べて、明確な形を作り出しています。Useful Treesというタイトル、それはBuchla 100を使いこなしてきた自信が現れた事を意味しているのでしょうか。確かに木のぬくもりを感じさせるデジタルミュージックになっています。
Spruce