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[20181031]

Sure & Steadfast
(1998/07/14)

King Creosote商品詳細を見る


2013年のアルバムです。この作品はScottish Fisheries Museumを支援するために制作されています。ほぼ一人でレコーディングして数名のゲストが参加する形になっています。前年にJon Hopkinsとジョイントした事で作風にも何らかの影響が感じられます。無理に作風を変化させるのでは無く、自分の持っている雰囲気の中に違う音色を自然に溶け込ませるだけでも新しい感覚が生まれるという事を認識したのだと思います。

1. Cicero had an anchor tattoo
2. Bodes unwell
3. Third party
4. An ode to falling overboard
5. Salt Eyed At The Bathing Pool
6. Ounces
7. The grime reaper
8. Easojuly
9. Proverbial pine
10. Carry on dancing
11. Precious Lord / We have an anchor

曲の内容も船舶に関わるようなものになっていて、イギリスの船乗りには酒場で歌うような独特の音楽が存在していて、それはデヴィッドボウイが初期の頃に導入したり、プロコルハルムが芸術的に構築したりしていて、伝統的に親しまれているものであり、そういう雰囲気を出しています。ですからいつものKing Creosote節は控えめです。

スコットランドは寒い地方ですから、船乗りも陽気に酔っ払って歌うというより、どこか哀愁を感じさせるような曲調になっています。ローカルなだけのミュージシャンではなくなってきていますので、よりローカルな部分を強調するようになってきたと思います。どちらかと言えばアメリカ的なフォークソングを歌っていましたので、帰るべきところに帰ってきたという感じです。

Cicero Had An Anchor Tattoo
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[20181030]

That Might Be It, Darling
(1998/07/14)

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2010年のアルバムです。当初はアナログ盤だけの限定販売でしたが、後にダウンロード販売でもリリースされました。ほぼKing Creosoteだけでマルチレコーディングされていて、数名のゲストが参加しています。それでもバンド演奏になっていて、ロカビリー系の曲が多いロック、ニューウェイヴのようなロックになっています。

1. Single Cheep
2. Doubles Underneath
3. Near Star, Pole Star
4. On The Night Of The Bonfire
5. I Am No Cellist
6. What Exactly Have You Done?
7. The Right Form
8. February 29th
9. Ankle Shackles
10. Going Gone

ロックな曲も作れるというところを見せたかったのか、それでもオールドウェイヴな雰囲気は全うしているというこだわりよう。サウンド的にカーズのようなニューウェイブ系ですが、リズムがロカビリーです。メロディーのつけ方はKing Creosote節になっているので、古臭い感がせず新鮮です。こういう音楽はあったようでいて無かったと思います。

現代の人間がフォークソングしか作れないというのもおかしな話で、いろんな音楽が流れている世界に生きているわけですから、もっとモダンなサウンドだって作れると思いますが、あくまでもオールドウェイブにこだわった職人のような作品になっています。こういうところはやっぱり頑固者なのでしょう。

Single Cheep
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[20181029]

Flick the Vs
(1998/07/14)

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2009年のアルバムです。Domino協賛という事で複数のプロデューサーが関わっています。オープニングからボコーダーを使ったりと、まるでテクノ作品を聴いているのかと錯覚を起こさせるような展開から始まります。曲自体もリフレイン系が多くなって、明らかに作曲の段階からフォークじゃないものを作ろうとしているのが分かります。

1. No One Had It Better
2. Two Frocks At A Wedding
3. Camels Swapped For Wives
4. No Way She Exists
5. Fell An Ox
6. Coast On By
7. Nothing Rings True
8. Curtain Craft
9. Rims
10. Saw Circular Prowess

メロディーの作り方はいつものKing Creosote節ですが、ロック色とテクノ色が強く、サンプリングループを思わせるようなリフレイン、フレージングになっているので、オルタナ系のバンドがエレクトロニクスを取り入れているような雰囲気になっています。しかし、意図的なのかは分かりませんが、アナログな雰囲気のテクノサウンドになっています。

少しポップで明るい感じのレディオヘッドみたいなイメージも受けますが、曲はブリットポップっぽかったり、一筋縄ではいかないような内容になっています。プロデュースにはコラボレートもしたことのあるJon Hopkinsなどフォークトロニカ系の人を使ったりと、明らかにいつもとは違うものを作ろうとする意欲を感じます。彼にとってはサージェントペッパー的な作品と言えます。

No One Had It Better
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[20181028]

They Flock Like Vulcans to See Old Jupiter Eyes on His Home Craters
(1998/07/14)

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2008年のアルバムです。少し時間が飛んだ感じがしますが、Namesレーベルアから2005年のKC Rules OK、2007年にBombshell がリリースされています。これらは昔の曲をレコーディングし直した内容になっていて、オリジナルアルバムとしては久々の作品になっています。

1. On Esther's Planet
2. No One Had It Better
3. Ear Against The Wireless
4. Houston Tharoule
5. A Mighty Din Of 'What If?'s
6. Think Elephant
7. Dead Mouse Diary
8. 44BC
9. Home Creatures
10. The Minter Scale
11. It's Going To End In Tears
12. All Mine

このアルバムはFenceレーベル単独でのリリースになっていて、他のレーベルも借りていますが、どうも彼のリリースのタイミングが合わないようで、そういう時はFenceレーベル単独になっているようです。今作はフォーク色が強めで、そういう意味でも他のレーベルでは押しにくいものになっているのか、その辺のさじ加減は当事者じゃないとわからない部分だと思います。

それにしても長いアルバムタイトルです。この辺の自由さも自分のレーベルだから出来る事だと思います。内容としてはポップな作風になっているので、素晴らしい曲が揃えられています。こういう部分で理解された方が早道だと思いますが、世界で勝負するのには弱いのか、そこはやはりさじ加減であり、ファンがどうこう言えない部分かと思います。作品としては問答無用で素晴らしい出来栄えです。

On Esther's Planet
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[20181028]

Vintage Quays
(1998/07/14)

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2005年のアルバムです。Fence Recordsのみでのリリースですが、ある程度知名度が上がってきていますからFence Recordsだけでリリースしても売れるようになってきました。ソロデューした1988から1993頃に作曲されていた曲を新たにレコーディングしたものになっています。年5枚ペースでアルバムリリースしていた頃にレコーディングされていなかった曲がこんなにも残っていたのかと思うと恐ろしくなります。

1. Tease
2. Insect Bites
3. CA M'ennerve
4. Queen Of Tarts
5. Dischord At Second Midnight
6. Harvest Time For It All
7. Voices
8. Carbon Dating Agent
9. Deranged, Derailed And Derided
10. Asylum Clothing
11. The Millstone
12. A Final Story
13. Toxins

初期の頃作っていた曲ですが、ピュアな感じのフォークロックばかりです。レコーディングは2004年ですからそれなりに凝ったアレンジになっています。少し手を加えれば現在でも通用すると思ってアルバムを作ったようですが、さすがに遠慮してDominoとは別にリリースしているようです。基本はFence Recordsからのリリースで、配給してくれるレーベルがあったら協力を得るというスタンスのようではあります。

あくまでもローカルなフォークシンガーであろうというスタンスのようで、世界的にも知られるようになるのはテクノ系のミュージシャンとのコラボレートとか、武者修行に出かける事で外の世界に打って出るようになってからです。長く続けることでイギリスでは重鎮のような扱いになっていきます。一つの事に打ち込む頑固者のようにも感じますが、曲を聴く限りでは柔軟な方だとも思えます。

Insect Bites
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[20181027]

Rocket D.I.Y.
(1998/07/14)

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2005年のアルバムです。Dominoレーベルでもリリースされ、彼の知名度を一気に上げた彼の代表作になっています。ロックの手法、バンドによるタイトな演奏。世界を視野に入れられる内容になっています。自分のレーベル以外でもリリースしてもらえるというチャンスを彼は逃しませんでした。

1. Twin Tub Twin
2. Saffy Nool
3. Klutz
4. Crow's Feet
5. Spooned Out On Tick
6. Ph6.5
7. Circle My Demise
8. King Bubbles In Sand
9. Things, Things, Things
10. A Month Of Firsts
11. Thrills And Spills
12. The Someone Else

フォークロックバンドとしての演奏以外にも、電子音、サンプリングなどを使ってフォークトロニカ的な内容にしています。基本的な事は変えていませんが、時代にあったサウンドを取り入れようと意欲的になっています。生真面目にフォークロックを追求していたスタイルにテクノロジーを加えるというのは無理がありますが、素朴な中にもちょっとしたトリッキーなことが加えられた程良い雰囲気になっています。

又、このチャンスに尻込みする事無く彼は素晴らしい曲を書き上げています。Fence Recordsでは別に大量に作品を作っていたにも関わらず、これだけの曲を揃えられるというのは並大抵では無い底力を感じさせてくれます。ソロ活動を始めて17年くらい経っていますが、創作意欲も作品の出来栄えも全く衰えていません。

Twin Tub Twin
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[20181027]

Red On Green
(1998/07/14)

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2004年のアルバムです。オルタナでダウナー系のサウンドで、メッセージ性が強めの内容になっています。いつものスタイルとは違うので、当初はKwaing Creasiteという偽名を使ってリリースされていました。勿論Fence Records ‎限定での販売です。他のレーベルではやれない事を自分のレーベルだけで楽しむ事を覚えてしまいました。

1. My Misadventure Starts
2. Now Drop Your Bombshell
3. Gnomeberella
4. Stupid Ideas You Never Run Short Of
5. Fell An Ox
6. The World This Side Of Kilconquahar
7. Choir Practice For “Radio Hymns”
8. Dustin’ Ivories
9. The Soak
10. Circle My Shadow
11. Battle Calls
12. Jack Shit

いつもは身近な出来事を歌ってきたKing Creosoteでしたが、反戦のような外に向かってのメッセージの内容になっています。ですからサウンドもダークでダウナーな雰囲気を作っています。この方向性の方が売れると思うのですが、彼のスタイルとは違いますのでこれ限りになっています。フォークロックのロックの部分が強めに出ています。

大量に曲を作りますので、同じような曲ばかりであるはずがありませんし、いろんな曲を作ってみたくなるのが普通だと思います。こういう作品があってもおかしくありません。世界を相手にするには必要なイメージチェンジですが、自分のやるべき音楽というのを心得ているのか、割とアグレッシブなこのスタイルは、ここに集約されてしまっています。

Now Drop Your Bombshell
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[20181026]

Sea Glass
(1998/07/14)

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2004年のアルバムです。Domino Recordsとは別にFence Records独自でのリリースになっています。Kenny and Beth's Musakal Boat Ridesとダブっている曲もありますが、流石に大量リリースにDomino Recordsはついて行けない分をFence Recordsで補っていた時期があって、独自のリリースになっています。

1. For The Last Time - Hello
2. Nooks
3. A Friday Night In New York
4. Little Heart
5. This Flaw That Flaw
6. At The WAL
7. My Favourite Girl In All The World
8. Running On Fumes
9. So Forlorn
10. Your Guess Who's In At The Core?
11. Comfort In Rum
12. Waterfall

本当に売れる事に無頓着なのかもしれませんし、それだけ経済力を持っているのだと思います。出来た曲は全てリリースしないと気が済まないのか、アウトテイクという概念がないのかもしれません。実際Domino Recordsでもリリースされていない曲が含まれていますが、素晴らしい、捨てられない曲ばかりです。

それならDomino Recordsでもリリースすれば良いのですが、契約的に大量リリースラッシュには付き合いきれないのでしょう。ライブ受けするような曲も沢山ありますし、上手い事Domino Recordsでもリリース出来るようにはなっていきますが、この時期は昔の名残で独自リリースの作品がいくつか埋もれています。

Nooks
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[20181025]

Kenny and Beth's Musakal Boat Rides
(1998/07/14)

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2003年のアルバムです。この作品からインディーズではありますがDomino Recordsからも配給されるようになり、世界的にも知名度が上がっていきます。内容的にはいつものフォークロックをより質の高いものに仕上げています。世界的に彼を紹介するにはうってつけの内容になっています。

1. Lonepigeon's Wineglass Finale
2. Homeboy
3. Pulling Up Creels
4. Turps
5. Spokes
6. Counselling
7. So Forlorn
8. Harper's Dough
9. Lavender Moon
10. Space
11. Meantime
12. Missionary
13. A Friday Night In New York

自身のレーベルからだけのリリースだけではどうしても限界がありますから、他のレーベルの力も借りることが出来てローカルフォークシンガーから脱却出来ました。イギリス国内でも一目を置かれる存在となっていきます。地道にやってきたことがやっと実を結んだのです。様々な工夫も施されていますが、いつものKing Creosote節が健在です。

どこかブラジルやフランスのニューウェイヴ系の雰囲気も感じますが、King Creosoteの良さが十二分に発揮されています。王道のフォークロックに少しばかりの違う要素が加えられている、ミクスチャーとしては少し物足りないくらいの感じが逆に好感を与えています。絶対的なフォークという骨格がしっかりしているので、何をやっても風格を感じさせてくれます。それでいて初々しい感じがするという程良さがあります。

Homeboy
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[20181024]

Psalm Clerk
(1998/07/14)

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2003年のアルバムです。今回は短めの曲が23曲も入っています。曲は短めですが、内容はたっぷり詰め込まれた力作になっています。フォークロックにも様々な形があって、ブルース、ロック、ポップスとミックスされていたりしますが、今回はリズム&ブルースっぽい、跳ねた感じのリズムの曲が多いです。

1. One Angel No Wings
2. You Cuckoos
3. Plans Best Laid
4. Guess The Time
5. Clerkworks
6. Not One Bit Ashamed
7. Snakes From Single Socks
8. Figure 8
9. Who Did You Kill On The Way Up?
10. More Often Than Nought
11. Angela♥KC
12. Such Fine Deeds
13. Marianne♥KC
14. My Problem Is ...
15. Your Own Spell
16. Happy With Our Lot
17. Scoring You Twice
18. Love Your Present
19. Mercy Killing
20. No Contestvkwaing
21. Spy Attack
22. Musakal Lives
23. Buzz Off

サンプリングされたドラムによるブレイクビーツも入っていたりしますが、跳ねた感じを強調するのに役立っています。どれもよく考えられて作られているのです。作曲、演奏だけで無く、レコーディングテクニックにも力を入れるようになっています。ただ大量に曲を量産しているだけではないという怪物ぶりです。周りにもサポートしてくれるスタッフが沢山いるのでしょう。

流石にフォークスタイルだけではきつくなっているいるのかもしれません。バリエーション豊かになっていますが、装飾を省いたらそれはシンプルなフォークソングに他なりません。ギター一本で演奏しても通用するけど、似たり寄ったりになるところをなんとかアレンジで模様替えして飽きさせない工夫を施しています。つまり労力は倍以上になっているのに、曲数は増えるばかり。この精力はどこからきているのでしょうか。

Guess The Time
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[20181023]

Now (Nearly 36)
(1998/07/14)

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2003年のアルバムです。タイトル通り36歳になろうとしていたのですね。毎年大量のアルバムを制作していますが、益々精力的に制作活動を行なっています。曲もどんどん充実した内容になっています。単なるフォークロックリバイバルに終わっていない進化を見せています。

1. The Donaldsons
2. Talking Again
3. Over The Top
4. Musakal Lives
5. Going Gone
6. Matty Groves
7. Steal Away
8. Monsigneur

サウンドエフェクト、デジタルノイズ、バンド演奏での盛り上がり、ちゃんと曲に合った最適なアレンジを施しています。フォークソングは楽器のソロが無く歌い続けるパターンが多いので、曲は短めですが、フォークロックになってくると楽器のソロも入ってきて少し長めになってきます。今作はよりアーティスティックに作られているので、もっと曲が長めで、曲数は少なめです。

実際の曲自体はいつもの短めなのですが、前戯と後戯にたっぷり時間をかける愛情を見せています。作曲の次の段階、演奏を楽しむという事に重点を置いているとも言えます。それだけ余裕、熟練さが加わってきたという事だと思います。それでも作曲の量は増えていくばかり、カバー曲もたまに入れますが、モンスター級のシンガーソングライターです。

The Donaldsons
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[20181022]

Squeezebox Set
(1998/07/14)

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2002年の作品です。この年はこの作品一つしかリリースしていませんが、5枚のアルバムを一つにまとめたボックスセットになっています。ちゃんと独立した新作アルバムを別々にリリースするのがめんどくさくなったのか、ボックスセットでリリースするという前代未聞の作品になっています。

King Creosote's Losing It On The Gyles
1. The Sea Gyles
2. Cowboys And Canyons
3. Coyote Pups
4. Sun-Soured Milk
5. Home Again...
6. ...Safe?
7. It's Not The Drink That I Love More
8. Beguiles
9. Your Young Voice
10. Crailscapes
11. The Gyles
12. Julian's Unwitting Blues
More Afraid Of Plastic
1. Waashoot
2. Please...Give...Me...Peace...
3. Mooning
4. Choke Madelaine
5. Bad Harvest
6. Soul Disintegration
7. Voyeur
8. Citrus Budgies
9. Waving Your Right Arm
10. Bad Bad Harvest
11. Sea Rain
12. Sleepy Quay
13. Grabbing A Swan's Leg
14. Untitled
Whelk Of Arse
1. Work Of Art
2. Travis May Sue Your Ass
3. My Favourite Girl In All The World
4. Bootprints
5. 35cl
6. Pinning The Tail On The Donkey
7. Ding Dinio
8. All At Sea
9. Klutz
10. Cohones
11. Spokes
12. Go Rimbaud Go
13. The Importance Of Looking Right
14. Scales Of The World
15. The Coo's Tail
16. Captain Geeko The Dead Aviator
King Creosote's Favourite Girl
1. Mon Dieux
2. Little Heart, Littler Banjo
3. Chest Of Drawers
4. Please ... Give ... Me ... Pieces
5. Karlsruhe
6. Favourite Girl
7. Toast Time
8. Marguerita Bled Me Dry
9. Travis May Sue Your Dirty Ass
10. At The W.A.L.
11. Crailway Station
12. Little Death
13. How Brave Was I?
14. Kenny And Beth's Musacal Boat Rides
Fair Dubhs
1. Welcome
2. Eggshell Miles
3. Bathtime Maybe
4. Skinny Dipping
5. Clown
6. Moon Barking
7. Precious Daze
8. Shame On Sherlock
9. Insomniac
10. Let La Guerre Begin Again
11. Armistice
12. Untitled

いつもながらしっかり作られた容量もたっぷりのアルバムがいっぺんに5枚です。どれだけ曲作ってんだ、と呆れてしまいます。フォークロックをベースに電子音も積極的に使うようになっています。新しい事にも挑戦しているので曲も大量に出来てしまったのでしょう。しかもこれだけのドラマの歌詞を作るのも普通ではありません。阿久悠でも出来ない所業です。

アルバムごとに統一性も感じられますし、一つ一つリリースしても個性を感じさせる内容になっています。ボックセットにしてくれて面倒臭さは半減しますが、彼の作品を全部集めている人にとっては暴力的とも言えるくらいのリリースの仕方です。しかし、完成度はより高くなっているという充実ぶりです。

Bootprints
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[20181021]

Disclaimer
(1998/07/14)

King Creosote商品詳細を見る


2001年のアルバムです。かなりポップな作風になり、ドラムのサンプリングなども入れたり、徐々にデジタル系の音も使うようになっています。それでも全体的にはアナログな雰囲気のままです。そこを変えてしまっては彼の音楽ではありませんので、アクセントとしてサンプリングも使うというところです。

1. Carrion Place
2. Waltz Off With The Watch
3. Only Been Gone One Day
4. To Look Like Yachts
5. My Books
6. 6-7-8
7. Why Don't We Go Dancing Anymore?
8. I'm Up A Plum Tree
9. And I Mean 'S'
10. Gender Specific Toys
11. Hitch Hiker's Guide To The Yokey
12. In Need Of A Smile
13. Alias Etcetera
14. John Taylor Starts His Month Away
15. Where's Gordon?
16. Bal-a-leery
17. Pos Pos Pat
18. Bum Chord

後にエレクトロニカの人達ともコラボレートするようになりますので、デジタル系の音が嫌いな訳では無いと思います。ただオーガニックなフォークソングしか出来ない男なので、周りの人が働きかけなければデジタル系の音は使わないと思います。しかしデジタルサウンドとミックスする事には拒否しない柔軟性があります。ただし、大幅にデジタルに侵食されるような作風にはしません。

ギター一本で歌える音楽。フォークソングの絶対的なフォーマット。ここは崩しません。ギターを弾きながら曲を作っていけば自然とそうなってしまいます。それしか出来ない。だからこそのKing Creosoteなのです。歌いながら曲を作っている思いますので、感情の入れ方も入れやすい。だから魂のこもった音楽になる。しかし、それだと同じような音楽になってしまいがちなので、最近の人はそういう曲の作り方をする人は少なくなっています。この昔ながらの作曲法だからこそKing Creosoteであり続けられるのです。

I’m Up A Plum Tree
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[20181021]

Buy The Bazouki Hair Oil
(1998/07/14)

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2001年のアルバムです。カントリーフォークな雰囲気の作品になっています。アメリカではフォークロックの後にカントリーロックも隆盛していました。アメリカのフォークソングとカントリーは源流がアイルランドやスコットランドにありますから、親戚のようなものです。それを源流に戻すのでは無く、アメリカからの逆輸入のように演奏しています。

1. Whine Glasses
2. Conscience
3. Sunny-Side Up
4. Moral Tenderhooks
5. Bubble
6. It's Boredom Alright
7. Fine
8. Sunshine
9. Crybaby
10. You Want to Walk
11. I'll Fly By the Seat of My Pants
12. It's All Very Well Lester Flatt
13. How Brave Am I?

カントリーロックはバーズやビートルズが発信していたものが定着するようになりました。元々はリンゴスターがカントリー好きで、カントリーっぽい曲をリンゴに歌わせていた事から始まるのですが、カントリー特有の7thコードを気に入ったジョンレノンが、それを元にロックなアレンジに発展させていった事によるビートルズ独自の流れとは別に、そこからカントリーロックというジャンルを確立したのがバーズです。メンバーチェンジによりカントリー系のミュージシャンを参加させた事で、本格的なカントリーも演奏できるバンドになりました。

しかしKing Creosoteはあくまでもフォークロックをベースとしていて、そこにカントリーなアレンジを施しています。カントリーというと日本では馴染みがないように感じますが、吉田拓郎の昔のヒット曲はカントリーなアレンジになっているので、どこかで知らないうちに馴染んでいるのです。ですから彼の曲調は日本人にも親しみやすいものになっていると思います。

Bubble
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[20181020]

Radge Weekend Starts Here
(1998/07/14)

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2001年のアルバムです。フォークロックのロックの部分を広げる事でよりバリエーション豊かな作品となっています。普通にポップスでもフォークの影響を受けている曲はたくさんありますから、ポップスとしても通用するのですが、根幹であるフォークの部分を薄める事はしません。自分のテリトリーは死守しています。

1. Laid When I'm Lucky
2. With Hindsight Blues
3. No Daddy
4. Handswashed
5. Creos'medleyote:Kir(kc)aldy / Fun(Kc)Rap / Fol(Kc)Ough
6. High Wire
7. Heaven Come Down Tonight
8. Life Of Lows
9. Far From Saving Grace
10. Mantra-Rap
11. Whats With The Frown?
12. Were I Not So Tired Xhösa

アレンジのバリエーションも多彩になっていますが、素直でネイキッドな歌声は揺るぎません。彼のアコースティックギターを歌は何があっても動じません。だからどんなアレンジになってもKing Creosoteの曲でしかありません。だからファンは何があっても安心して聴けるのです。これは大事な事でファンの期待を裏切る冒険もたまには必要ですが、ファンを離さない為には変えてはならない事もあります。

だからといって冒険を忘れては進化はありません。ファンの求めているものだけを作っているだけではアーティストとは言えません。単なる商売人になってしまいます。近年の売れているミュージシャンはほとんどがこの商売人に成り果てています。誰も冒険をしないので最近の停滞している音楽シーンを築き上げています。それでも売れるんだから誰も咎めません。CDが売れなくなっている要因でもあります。ダウンロード販売で切り売りされる心に残らない音楽。そう言ってしまうと極端になってしまいますが、少なくとも彼の音楽は心に残る音楽であり、それを量産しているから印象に残る音楽を絞れないところもあります。おかしな現象です。

678

[20181020]

G
(1998/07/14)

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2001年のアルバムです。アルバムリリースのペースは徐々に落ちてきましたが、それでも年に2、3枚のペースでリリースしています。フォークロックというカテゴリーで勝負していますが、曲のバリエーションは豊かで、一つも手抜きの作品はありません。枚数をこなしてもどこかで手を抜いていては意味がありません。ちゃんと仕事をしての大量作品なのです。

1. Your Face
2. Two of a Kind
3. Missionary
4. Russian Sailor Shirts
5. S.E.P.
6. Once Was Lost
7. Now Who'd Believe It?
8. A Prairie Tale
9. Walk Tall
10. All I Ask
11. Once was Broken
12. Breaking Up...

フォークロックといっても、手本となる作品は数多くあり、いろんな曲からインスパイアされているのも分かりますが、それだけにとどまらず、それまでに無かったような曲調のフォークロックも作り出しています。もう21世紀になっていますから、それは当たり前の事ですが、現在の流行とは別物で、あくまでもフォークロックとしての進化を進めている事に意義があります。

かつてエレキギターを手にしたボブディランは裏切り者扱いされて非難されていましたが、裏切り者扱いされない範囲で新しい事に挑戦している許容範囲になっています。極端に斬新な事をやるのでは無くて、あくまでもフォークロックをより良くするためのトリートメントをしているようなところです。手法としては全く新しい事をやっているのでもありませんが、これまでに無かったようなフォークソングになっていたりするので新鮮に感じます。

Missionary
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[20181019]

Stinks
(1998/07/14)

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2000年のアルバムです。この年は2枚のアルバムで収まっています。流石に年5枚のリリースを連続というのは続けられないでしょう。それだけ曲の完成度も上げられますし、いいことだと思います。しかし、これまでの作品の完成度が低いという訳ではありません。しっかり作り上げての大量リリースでした。

1. Tongue In Groove
2. Little Grown Ups
3. Punchbag
4. Sulphur Breeze
5. X-reg Bartender
6. For Pity's Sake
7. Handful Of 78's
8. Hellen
9. Short & Sweet
10. Ten Posts, Nine Gaps
11. A Prairie Tale
12. Happily Never After
13. Small Child Bumps Her Head And Cries
14. La Dc Di Dah
15. Silence No More
16. All Over Caroline
17. Heaven Colour Dyes
18. Marie Celeste
19. Lost Again Billy

フォークロック調の曲は現在もありますが、もう別物になっています。フォークロック自体は標本化されているようなものですが、フォークロックの影響を受けながら、フォークロックを極めていく事で、フォークロックとしての進化を動かしていっています。再びフォークロックに生命が与えられたのです。

フォークリバイバルにとどまっている訳では無いのです。現在進行形のフォークロックなのです。イギリス国内での知名度はそれなりにありますが、世界的にはそれほど有名では無い、ローカルなシンガーソングライターによって、全盛期のフォークロックがまだ成し得ていなかった領域まで踏み込んでいます。

You Just Want

[20181018]

12 O'Clock on the Dot
(1998/07/14)

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2000年のアルバムです。フォークロックとしても昔のフォークロックのままでは無く、独自に進化させるようになっています。曲自体はサイモンとガーファンクルっぽいポップなフォークソングになっていますが、アレンジではブルースロックやポップロックなアレンジになっていたりと、曲を量産するだけでは無く、工夫もかなりやっています。

1. Something Beginning With D...
2. Teapot
3. Abacus
4. Tumble Dry
5. Greasy Railroad
6. All The 3's
7. Margarita Red
8. Hunger
9. Harper's Dough
10. Hans Waddesh
11. Just After Eleven She Left
12. Goodbye Mrs. Hyde

シンセサイザーも入っていたり、オーソドックスなフォークロックのままでは終わっていません。これだけ多作なリリースラッシュの中でもしっかり進化しているというのは驚異でしかありません。オーソドックスなままでは売れないというのも自覚しての変化だと思いますが、曲自体はフォークロックのままですので、バンドアレンジでかなりの協力があったのだと思います。

同じジャンルで曲を作っていたとしても、曲自体が違う分野のアレンジを呼び起こすこともありますし、曲の完成度を高めようとするとフォークロックだけで終わらなくなってくるのも必然です。それだけ音楽に真摯に向き合っている証拠です。こうした付属品がついてくる事で聴き手も増えてくるようになってきます。ただ作品を大量に作っているだけには止まっていません。

Something Beginning With D...
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[20181017]

Or Was It?
(1998/07/14)

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2000年のアルバムです。やっと3年目になりました。そしてアルバムは11枚目になります。年に5枚のアルバムリリースのペースになっています。何故それほど生き急ぐのか、もしかしたら1年に1枚アルバムをリリースするようなペースを当たり前と思っている方がおかしいのかもしれません。曲が次々に生まれてしまうミュージシャンにとっては当たり前のペースなのかもしれないと錯覚を起こしてしまいます。

1. Coming On Up
2. Closet Case
3. The Nobody Now
4. Play for the Kenny
5. Lighthouse
6. Chinese Landlord
7. Religious Boy
8. Heap of Trash
9. Wooden
10. The Bear
11. Bus Shelter Dirns
12. Untitled

曲を作るだけなら出来なくも無いペースですが、アレンジを考えて、バンドで練習して、レコーディングして、という作業を考えるとやはり普通ではありません。いくら自分のレーベルを持っていたとしても、やらないし、出来るものでもありません。曲は出来たとしても、一つ一つ物語を考えて詩を書くのには時間がかかります。いくら日常を歌うフォークソングだとしてもかなり無理があります。

プロテストソング時代に影響を受けているとはいえ、プロテストソングではありません。しかし、影響を受けている以上、そういうニュアンスも匂わせたいだろうし、歌詞には力を入れたがるのがフォークソングです。年に60曲以上も歌詞を書くなんて普通の脳みそでは無理だと思います。普通に生活している時間がないんじゃ無いかと思えるほどの容量です。それでもアルバムとしては普通に何も欠けていないものが届けられています。

Cockle Shell

[20181016]

Planet Eggz
(1998/07/14)

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99年のアルバムです。元The Beta Band で彼と同じくスコットランドでフォークシンガーとして活動しているGordon Andersonの曲が3曲入っています。それ以外はオリジナル曲ですが、ほぼ同じ感じの曲調なのでカバー曲があっても違和感はありません。それだけシンパシーを感じあっている間柄のようです。

1. Dutch
2. Worldly Wiser
3. Was I Ever?
4. Fall in Thee
5. I'm so Careful
6. Single Swan
7. Mantra Rap
8. Lonely Vagabond
9. Writer's Block
10. Advice
11. Touched by Tomoko
12. Case of the Missing Closet (Corset Case)
13. Ache
14. And so for Lorna

彼らの中ではフォークロックが流行っているようです。やはりそういうミュージシャンが何人かいなければ、今の時代純粋なフォークソングだけでやっていこうとは思わないでしょう。しかもローカルで活動しながらもローカルな感じの曲調ではありません。好きでなければやっていけないものだと思います。

ロックからリタイアしてレイドバックしたようなものですが、売れようという野心が無ければ好きな音楽を楽しむのが一番です。自分が聴いて楽しくなければ作っていても面白くありません。それだけ一つの事を極めていけばファンはついてくるものなので、静かにローカルで盛り上がっていきます。

Lonely Vagabond
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[20181015]

I Am 9
(1998/07/14)

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99年のアルバムです。この年も怒涛のリリースラッシュです。フォークロックリバイバルのような曲ばかりですが、クォリティは衰えていません。9作目という事でI Am 9というタイトルですが、ソロデビューしてから2年で9枚ものアルバムをリリースしています。いくら自分で立ち上げているレーベルと言ってもやり過ぎです。

1. Lullaby
2. Stalking the Famous
3. The Fat Messiah
4. In the Lift
5. Much in Like
6. Rise
7. Nobody Gives a Toss
8. Meantime
9. Dank Tenner Shone
10. Wunder Woman
11. Mr Benn
12. I am 99 Days Old

多作家のミュージシャンは割といると思いますが、作った曲が全部陽の目を見る訳ではありません。曲が多いという事は、その中から優れたものを選択出来る範疇が広いという事でありますが、自分のレーベルなら曲の良し悪しに関わらず全てリリースする事は可能です。売り上げを伸ばすという野心が無ければの話ですが、普通はやらないです。しかし、彼にとって自分の曲に駄作は存在しないのでしょう。

ほとんどの曲が一定の水準を超えていますし、惰性で作っているような曲はありません。そして弾き語りだけで無く、バンドアレンジもしっかり考えられていて、アルバムとしての水準も高いものになっています。しかし、あくまでもオールドウェイヴのフォークロックなのです。それ以上でも無く、それ以下でもありません。

Rise

[20181014]

Jacques De Fence
(1998/07/14)

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99年のアルバムです。アメリカ的なフォークロックの影響が大きかったのですが、徐々にトラッドフォークやスコティッシュな雰囲気も出てくるようになりました。スコットランドに住んでいて、これが出てこない方がおかしな事で、やはりどこかに地元の音楽からの影響を受けているはずであり、それをよくこれまで出さずに来られたと思います。

1. You Won't Regret It
2. Pulling Up Creels
3. Thanks But No Thanks
4. Counselling
5. The Nobody Now
6. Little Paint
7. Little Space
8. Leslie
9. Powerful Stuff
10. Caesar
11. Mark van Aasalt
12. Locked Together

彼にとっては地元の音楽よりも、古くてもアメリカ側の雰囲気の方が憧れがあったのかもしれません。しかし、それを地元で演奏するというのはかなりアウェー感があると思います。昔はエアロスミスでさえ受け付けなかった国民性を持っていましたので、地元愛をチラつかせた方が客も喜ぶというもの。しかし、それをやらない事が自主制作のような環境に追いやっていたと思います。

少しでも新しい感覚があればもっと知名度を上げられるはずですが、古いものを古いままやるという頑固さ、筋金入りです。アルバムをかなり複数リリースしていますが、Leslieという曲はよく登場してきます。彼にとっては代表曲のようなものですが、よっぽどお気に入りのようです。とても地味な活動をしていますが、徐々に知名度も上がってきます。

Pulling Up Creels
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[20181014]

Wednesday
(1998/07/14)

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99年のアルバムです。Fence Recordsは彼自身が立ち上げたレーベルのようで、だからこれだけ何枚もアルバムもリリース出来ているようです。ほぼ自主制作に近いようで、採算が合うのかどうかは二の次のようなリリースラッシュ。私も自分のレーベルを持てれば自由に制作出来ますが、年に何枚もリリースするような自殺行為はしないと思います。

1. Little paint
2. T-reg kiosk
3. All my legs
4. Madam
5. Today begins without me
6. 911
7. A paux fas bullshite
8. Turtles beentween me an rger dog

地道なライブ活動をしていく上では、アルバムリリースによって宣伝にはなりますが、これだけ曲があっても全部ライブで演奏は出来ないでしょうし、必要な行為とは思えません。これだけ曲と詩を作り続ける労力は生半可なものでは無いはずです。どれも手を抜いているようにも感じませんし、レコーディングも大変でしょう。それでも作らずにはおられない発力は並の生命力では到底出来ない所業です。

しかもフォークソングという限定された枠組みの中での作曲、普通はアイデアが枯渇して無の状態でいる時間も大事になります。正に現代の吟遊詩人と言えるでしょう。トラッドフォークでは無いにしろ、イギリスではフォーク好きも多くいますし、需要はあると思いますが、それでも限度というものがあります。まるで売れっ子アイドルがシングル曲をリリースするような感覚でアルバムを出し続けるローカルフォークシンガー、並の生命力ではありません。

Tiny Desk Concerts

[20181013]

1999: An Endless Round of Balls (Parties and Social Events)
(1998/07/14)

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99年のアルバムです。やっと年をまたぎました。この年も作品を連発していきます。トラッドフォークでも無く、普通にフォークソングだけでこれだけ作品を出し続けられるってすごい事だと思います。Fence Collectiveとの信頼関係があってこそのリリースだと思います。

1. An Understanding Man
2. The Line
3. Casino Clubbing
4. All Fours
5. Reds
6. The Blues
7. Green Times
8. Climbing Trees
9. Officer Dribble
10. Our Old Times
11. Size Matters
12. The Last James (Plus Bong's Greatest Hits / ...It's Sad, Here I Am...)

実にイノセントな歌声、ロックとは違うフィールドにいるとは思いますが、ポップ感覚はロックを無視しているわけでも無いようであり、お手本は60年代のフォーク、フォークロックである事は間違いありませんが、スコットランドにおけるトラッドフォークの流れとは違うものになっています。それでもローカルに活動して人気を得ています。

派手に売れようとか、そういう感覚が無いからこそ出来るパフォーマンスであり、好きな音楽を真面目に純粋に地道に追求していく頑固さは職人技とも言えます。道を曲げなければついてくるファンはいますから、本来はこういう活動をしていくのがミュージシャンとして正しい道ではないかとも思います。しかし、生活もかかってきますから、誰でも出来る事ではありません。

The Fence Collective mini-documentary

[20181013]

Gink Scootere
(1998/07/14)

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98年のアルバムです。多作家だというのはわかりますが、ソロデューした年に5枚もアルバムをリリースするという前代未聞の商売をしています。例えばシカゴはデビューから連続で2枚組をリリースしていたというのがありましたが、それでもシングルヒットを出していたので収益にはつながっていたので活動を続けられましたが、シングルヒットの無い彼が活動を続けるのは困難に等しいはずです。

1. Dr Alcopop
2. Huckleberry Homeboy
3. Thinners
4. Crushing Bach Piano
5. Marsha
6. The Lone Pigeon
7. Your Crappy Day
8. One and the Same
9. Breeze Once More On Me
10. Leslie
11. Outer Crail To Inner Space
12. Whatsoever
13. Dankety Dank
14. For the Last Time: Hello
15. Sighs Mattress
16. The Bear
17. Wooden
18. Comin' On Up
19. Bus Shelter Dirctions

スコットランドではある程度の実績はあります。ライブ活動も地道に続けているようで、ローカルな人気はあったと思います。それでも普通は年に2枚のアルバムが限界だと思います。CD買う方だってたまったものではありません。それでも5枚のアルバムリリースに踏み切ったレーベル側もそれなりの見返りが無いと無理だと思います。それだけKing Creosoteが金を払っというのなら納得が出来ます。そうなると自主制作に近いものなのかとも思えます。

5枚のアルバムにそれぞれ個性があるのかというと、多少のトータル性はあるにしても、ほぼマイペースにフォークロックをやっているのでしかありません。こんなアーティストはほぼいませんので、この点だけで認識するならば、スコットランドではよっぽどの重鎮なのか、という印象を受けてしまいます。あまり知られていないだけに、それだけのカリスマ性を感じてもらえるのなら、それはそれで成功なのかもしれません。

Leslie

[20181012]

Or Is It?
(1998/07/14)

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98年のアルバムです。フォークロックな曲が多くなっています。ポップな曲などバリエーションも増えてきましたが、それでもオールドスタイルなフォークロックの範疇であり、それ以上のものになろうとはしていません。商売を抜きにしていれば好きな音楽をストレートにやって問題ないわけですが、お金をもらう以上、ある程度折り合いをつけなければなりません。それでも自由にやらせてもらえるのがインディーズの良いところでもあります。

1. Powerful Stuff
2. Rain Weekend
3. Empty Town
4. Jump at the Cats
5. Folk Section #1
6. Sans Restraint
7. Head
8. So Forlorn
9. Find Me Town Empty
10. Leslie
11. Mail Train
12. Folk Section #2
13. Lighthouse
14. The Bear
15. Old John

自由にと言ってもインディーズレーベルも商売ですから、ある程度目算出来ないと成り立ちません。それでもこれだけ好きにやらせてもらえて、しかも同じ年に複数枚のアルバムをリリースさせてもらえるというのはかなり特殊です。スコットランドのバンド、Skuobhie Dubh OrchestraやKhartoum Heroesでやってきた実績はあったとしても、世界的にはほとんど知られていないバンドです。地元愛というやつでしょうか。

フォークソングも根強いファンはいると思いますし、それに特化した作品があっても良いと思いますが、少しは新しい要素も取り入れるように進言されるはずですが、そうしない方が根強いファンには受け入れられると思います。しかし、それはとても限られた人数だと思います。それだけをターゲットにする勇気は見上げたものだと思います。

Jump at the Cats
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[20181011]

Inner Crail to Outer Space
(1998/07/14)

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68年のアルバムです。かなり曲のストックがあったのか、同年に複数のアルバムを矢継ぎ早にリリースしています。
Fence Recordsというインディーレーベルですが、インディーズとしても、同じ年に何枚もリリースするというのは特殊な事だと思います。どういう契約なのかわかりませんが、それだけ即戦力の曲が溜まっていたのでしょう。

1. For The Last Time - Hello
2. Dressing Up As Girls
3. Camels Swapped For Wives
4. Visiting Hours
5. Promises
6. Your Happy Day
7. I.O.W.A.
8. Eight And The Same
9. A Friday Night In New York
10. Let It Come
11. A Breeze
12. Hymn
13. Over

フォークソングをベースにしていますが、これまでに比べてかなりポップスやポストロックの要素が加わってきています。アレンジだけでは無く、歌の旋律にもそれは表れています。基本ギター弾き語りで成立するフォークソングですが、しっかりバンドアレンジでレコーディングされていて、このリリースラッシュですから、ほぼ毎日レコーディングしていたのか、ほぼワンテイクでOKだったのか、普通では考えられないペースです。

デビューしたばかりだからファンもまだ少ないでしょうから、矢継ぎ早にアルバムリリースしてもそれが全て売れるかというと、まず売れないでしょう。熱狂的なファンなら全て手に入れるでしょうが、この時点でそんなファンがいるとは考えられません。レーベル側も自殺行為のようなものですが、それだけ個人的に制作費を賄えていたのかもしれません。

Camels Swapped For Wives
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[20181010]

Rain Weekend
(1998/07/14)

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98年のアルバムです。アメリカ的なフォークソングにロック、ポップス的なアレンジが施されています。歌い方も60年代のフォークブームの頃のような純朴な感じになっています。前作がボブディランっぽかったのに対して、今作はPPMみたいに感じます。曲調もカレッジフォークみたいにドリーミーです。

1. Lonesome Pigeon
2. Oh No It's Him!
3. Turps
4. My F.A.B Tatoo
5. Injecticide
6. Crazy Paving
7. You Wont Regret It
8. Had I Been Around
9. If Over
10. Try Again
11. Marigolden Growth
12. All Over Caroline
13. Woodlouse

この時代に全く汚れのないような清らかな歌声。ほとんど皆無と言っても良いくらいなので、逆に欲してる人が多いと思いますが、インディーズでの活動ですから広く知られるまでに時間がかかってしまいます。フォークソングと言っても、もっとネイティヴな感じの方が受けますから、この時代錯誤のようなフォークソングの需要がどれほどあるのかは未知数です。

60年代フォークを聴いていてた世代には愛されると思いますが、そういう世代の人たちの耳にまで届かなければ意味がありません。アメリカに移住したスコットランドの人達がアメリカで独自のフォークソングを築いていて、それはイギリスではあまり認められていませんでしたが、時代を経て、スコットランドの若者が継承しているという面白い現象。孤軍奮闘しながらも信念を持った歌声です。

Turps

[20181009]

Queen of Brush County
(1998/07/14)

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スコットランドのシンガーソングライターKenny Andersonの一人プロジェクトKing Creosoteの98年のファーストアルバムです。トラッドフォーク系のフォークロックのシンガーです。歌い方は、ボブディランがしゃがれ声じゃない地声で歌っていた頃のような歌い方になっています。つまりはディラン系のフォークシンガーです。

1. Dr Alcohol
2. Homeboy
3. Philatelist
4. Mantra-Rap
5. Russian Sailor Shirts
6. Piano Crushing Back
7. Me In Here
8. Flounder
9. Your Guess Who's In At The Core?
10. Fell The Way Down, Leslie
11. Sparsety Sparse
12. So Forlorn

基本はギター一本で弾き語り出来る曲ばかりですが、フォークロック系ですから、アコースティックフォーマット、エレキフォーマットでのバンド演奏になっています。ディランの黄金時代のような感じのアレンジになっています。スコットランド言えばケルト系になる事が多いので、ディラン系のフォークというのは珍しい。

時代にも逆行していますし、地元でも異端な存在だと思います。そういう意味ではアナーキーなフォークシンガーだと思いますが、歌っている曲自体は全くもってまともなフォークソングです。イギリスにもフォークブームはありましたが、トラッドフォークやケルト系のフォークとロック、ジャズとの融合とかやっていました。ここまでまともなフォークソングは珍しいと思います。

Homeboy
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[20181008]

Picnic On Mars
(1998/07/14)

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2013年のアルバムで現在までの最新作になります。前作から10年ぶりの作品で、自主制作でリリースされています。よっぽど苦労してきているようです。10年経っても作風を変えていませんから、よっぽど頑固な人達のようです。多少音源的に豪華にはなっていますが、けだるいサイケポップな世界観は変わりません。

1. Tomorrows
2. Untitled 2012
3. Static Temple Lush
4. Woodsum Lake
5. Artillery
6. Devotions
7. Utility
8. Astral Telephone

シンセサウンドやサンプリングの素材も本格的になってはいますが、デジタル感がまったく感じられません。生演奏、マイク録りしているのでしょう。電子音もテクノと言うより、スペースロック的な宇宙感を出す為の道具に過ぎません。エレクトロニカをやる気は全くありません。あくまでもサイケワールドなのです。

ソフトロック的な立場を残しつつ、前作よりもエフェクティヴな演出が施されるようになっています。機材も最新の物を入手しているようです。それでもこの60年代後半から70年代初頭の感じのサウンドを作り上げています。4トラックとか、8トラックで作り上げている感じのローファイ感があります。サージェントペッパーでさえ4トラックでレコーディングされていますから、あの頃の雰囲気を出すなら4トラックレコーダーは最適です。しかし、この音の分離、二人で生演奏であると言う事を考慮すると4トラックは考えにくい、しかし、シーケンスというトラックが存在していれば4トラックでも賄える。そんな事情を考えながら聴いても楽しいと思います。

Devotions
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