2004年のアルバムです。バンドスタイルの演奏になっています。トラッドフォークとロックが見事にミックスされるとキンクスになってしまうという、いかにもブリティッシュなポップロックになっています。アレンジはネオアコのようにソウル系のおしゃれなアレンジになっていて、ブリティッシュロックファンにはくすぐったいくらい好みのサウンドになっています。
1. Floating
2. Reminding Me
3. How Much Light
4. The Hardest Thing To Do
5. To The Sea
6. A Journey Is Just A Memory
7. Autumn Summer
8. Always Knew
デジタルサウンドも音源の一つとして存在していますが、デジタルロックな印象はまったくありません。少し抑えめなブリティッシュポップロックであります。トラッドフォークをいかにロックとして形成するかという、普通にイギリスのミュージシャンが考えるような曲作りになっています。しかし、最近はそのようなミュージシャンが少なくなってきているので、とても新鮮ですし、少しだけ物足りなかった心の隙間を埋めてくれるような
音楽になっていると思います。
派手では無く、控えめなアレンジだと思いますが、フォークっぽい曲なのにソウル系のアレンジを施していて、センスのいいおしゃれな感じがします。ネオアコと呼ぶにはビート感が薄めですが、これもネオアコと呼んだ方がネオアコの株が上がると思います。70年代初期の頃の感じがしますが、70年代初期にこんな作品が出ていたら名作だと呼ばれていたことでしょう。それほど秀逸な作品だと思います。
Floating