2011年のアルバムです。シングル曲や未発表曲を収めた作品になっています。シンセポップなアレンジを施す前の純粋なネオアコな曲が多く、いかにシンセポップアレンジが邪魔していたかが分かってしまいます。アイドル的なネオアコデュオだという事が明確になってしまうアルバムになっています。スウェーデンではアイドルとして通用するかもしれませんが、世界的にはアイドルといえばダンスグループになりますから、認識されるには難しいところです。
1. You Tend To Forget
2. Puttgarden
3. Information
4. Flipside Of A Memory
5. New Plans
6. Heathrow
7. Make Me Sad
8. St8
9. No Thanks
10. C'Est La Vie
11. E6
12. I Lay Awake
13. Who Put The Ass In Embassy?!
勿論シンセたっぷりの曲もありますが、ネオアコアレンジを邪魔するような曲がありません。オリジナルアルバムではいかにオーバープロデュースしていたかが伺えます。しかし、シンセがたっぷり使われていないと彼らの個性も薄れるところです。未発表曲では歌無しの曲が多く、歌詞やメロディーをつける前のトラックと思われます。アレンジから作っていくという80年代さながらのトラックメイキングになっている事が分かります。
つまり、彼らにとっては歌やメロディーよりもリズム、グルーヴが一番重要であり、シンセポップとネオアコのミックスに命をかけている事がよく分かります。メロディーはいくらでも考えられますからその土台をしっかり作るということは80年代から続く曲作りになります。それは踊れる
音楽 を作るという観点で言えば王道でありますが、ポップスという観点で言えば、歌、もしくは歌詞から始まる曲の方が説得力を持つのも事実です。しかし、そういう作品はかなり少なくなってきています。だから使い捨てのような曲ばかりになっているのも事実です。たまには歌ありきで、アレンジをどうするか悩むのも楽しいものです。
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