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[20181231]

Rock 'n' Roll Party (Honoring Les Paul)
(1998/07/14)

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2011年の作品でニューヨークのIridium Jazz Clubで行われた、巨匠Les Paulの95歳の誕生日を祝したトリビュートライブを納めたライブ盤になっています。DVD、Blu-rayでもその勇姿を見られます。ちなみに私が最初に買ったBlu-ray作品はこれになります。最初に買ったVHSがツェッペリンの永遠の歌だったので、最初に買う作品にはこだわりがあります。

1. Baby Let's Play House
2. Double Talkin Baby
3. Cruisin’
4. Train Kept a Rollin’
5. Poor Boy
6. Cry Me a River 
7. My Baby Left Me  
8. How High The Moon
9. Sitting On Top Of The World
10. Bye Bye Blues
11. The World Is Waiting For The Sunrise 
12. Voya Con Dios
13. Mockin’ Bird Hill
14. I'm a Fool To Care
15. Tiger Rag
16. Peter Gunn
17. Rocking Is Our Business
18. Apache
19. Sleep Walk
20. New Orleans
21. Remember (Walking in the Sand)
22. Please Mr. Jailer
23. Casting My Spell On You
24. Twenty Flight Rock
25. The Girl Can't Help It
26. Rock Around The Clock
27. Shake, Rattle & Roll

Les Paulは奥さんのMary Fordとコンビを組んでいたので、メインボーカルはImelda Mayになりますが、ロカビリーシンガーのDarrel HighamやBrian Setzerも登場します。若きジェフベックが一生懸命コピーしていたのがLes Paulですので、今回はジェフベック色は抑えめでセミアコを使ったり、弦も太めのを使ったりしている感じです。Les Paulはエレキギターの創始者の一人であり、革新的なレコーディング技術を使ってトリッキーな演奏を得意としていました。ジェフベックのトリッキーな感じもLes Paul譲りです。小さいライブハウスですから30ワットとか、20ワットくらいのアンプを使って楽しそうに演奏しています。

ジェフベックはリードギターですが、ボーカルを引き立てるバックバンドメンバーに徹したプレイを行なっています。Les Paulがテープの速度を早めて早弾きにしていたあの音色も再現する徹底ぶりです。ロックギターの基本的なプレイも勉強出来ますから、ギター覚えたてのギターキッズには教則本としても見てもらいたいと思います。ディストーションが登場する前のギターサウンドですから、アンプもフルセッティングではありません。ジェフベックはオリジナル作品でもアンプはフルにセッティングしません。だからコピーが難しいのですが、演奏している手元しっかり撮影されていますからとてもありがたいです。最近はフィンガーピッキングオンリーですが、そこは真似するかどうかはお任せしますが、ヘヴィメタばっかりコピーしないで、たまにはこういう演奏も身につけて欲しいと思います。

Rock 'n' Roll Party (Honoring Les Paul)
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[20181230]

Emotion & Commotion
(1998/07/14)

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ジェフベックもこのブログで紹介した時点ではリリースされていなかった残りの作品を紹介していきます。2010年のアルバムで、プロデューサーにはSteve LipsonとTrevor Hornを起用。フュージョン系の内容になっていますが、サンプラー、シンセによるオーケストラアレンジを加えたデジタルっぽさのある壮大なフュージョンプレイになっています。音質としてはギターショップあたりに近いでしょうか。

1. Corpus Christi Carol
2. Hammerhead
3. Never Alone
4. Over The Rainbow
5. I Put A Spell On You
6. Nessun Dorma
7. Serene
8. Lilac Wine
9. There's No Other Me
10. Elegy For Dunkirk

バラード系のプレイが多く、Over The Rainbowなんてクラプトンがこんなギターアルバムを作ると言って全く作らないので、ジェフベックが代わりに作りました的な作品になっています。クラプトンは昔はとんがっていましたが、歳とってからは保守的なおっさんに成り下がりました。一方ジェフベック師匠の方は今だに挑戦し続けるギタリストであり続けています。昔から新しいものは何でも取り入れる性質がありましたが、それは今でも変わっていません。どんな局面でもジェフベックとしてのギターを聴かせられるからです。

このアルバムのもう一つの目玉は若き天才女性ベーシストTal Wilkenfeld との共演でしょう。ライブでもよく彼女を起用しています。ブルースやジミヘンっぽい演奏など、新しさの無い作品ではありますが、オーケストラをバックにプレイするという統一感があります。Trevor Hornを起用している事からも分かるようにデジタルっぽい音質もあえて出しています。これも古い感じがしますが、生オーケストラでは無いけれども、生のような音質のオーケストレーションは見事で、映画音楽のような雰囲気の中で気持ち良さそうに演奏しています。Nessun Dormaのような誰も寝てはならぬカバーを演奏するという意味では、やはりクラプトンがやれなかった事をやってやったみたいなところがあります。

Corpus Christi Carol
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[20181230]

Blackstar
(1998/07/14)

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2016年のアルバムでDavid Bowieの遺作となったラストアルバムです。彼の69回目の誕生日にして、彼が亡くなる2日前である1月8日にリリースされました。正にこの作品を残すまで生きながらえていたと言える作品です。しかも、これまでのように自分を振り返るような内容では無く、当時勃興し始めていたジャズとエレクトロニクスを融合させたアートロックに挑戦した内容になっています。まだ流行るかどうかもわからないこのスタイルに感じるものがあったと思われます。

1. ★ (Blackstar)
2. 'Tis A Pity She Was A Whore
3. Lazarus
4. Sue (Or In A Season Of Crime)
5. Girl Loves Me
6. Dollar Days
7. I Can't Give Everything Away

彼の死、それ以上に驚かされたのがこのアルバムの内容でした。癌と戦い最後の最後まで新しい事に挑戦し続けた、ボウイらしい最後を締めくくったのです。ミュージシャンとして最高の死に様です。まだこれ以上の伸び代を感じさせる、次を感じさせながら最後を飾る、つまりそれは後継に託されたのです。見事な最後であります。ミュージシャンもジャズ系のミュージシャンが集められ、前作同様、旧友Tony Viscontiも関わっています。彼の転機となった作品がいくつかありますが、それと並べて語られるくらいの作品になっています。

新しい事に挑戦しながらも初期の頃のようなプログレッシブな展開にしていく、Earthlingを思わせる創作意欲時溢れています。大道芸人のようなデビューの仕方をして、サックスを得意としていたボウイにとって、最後にジャズとロックを融合させた、フュージョンとは違う形を示したのは何と運命的な事でしょうか。歌声も往年の頃に比べると衰えていますが、それを全く問題にしないくらいの完成度になっています。人間の生き様は、最後の最後の死に様に現れると思います。どう生きて、どう死んでいくのか、最後の最後まで創作者、ミュージシャン、表現者としてその使命を果たしたボウイに追悼の意を述べる必要はありません。その意思を引き継ぐ生き様を後継として生き抜くのみです。

Full album
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[20181229]

The Next Day
(1998/07/14)

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デヴィッドボウイの作品をこのブログで紹介していた頃にはまだリリースされていなかった残りの作品を紹介していきます。2013年のアルバムです。この前作にあたるRealityで原点回帰したような内容でファンを狂喜させましたが、ここでも以前のスタイルを彷彿とさせる内容になっています。ジャケットからも分かるように、Heroesのジャケットを覆い隠すようなジャケットになっています。そしてNext Dayというタイトルです。あのベルリン三部作の続編のような内容になっています。

1. The Next Day
2. Dirty Boys
3. The Stars (Are Out Tonight)
4. Love Is Lost
5. Where Are We Now?
6. Valentine’s Day
7. If You Can See Me
8. I’d Rather Be High
9. Boss Of Me
10. Dancing Out In Space
11. How Does The Grass Grow?
12. (You Will) Set The World On Fire
13. You Feel So Lonely You Could Die
14. Heat

カルロスアロマーのような感じのギター、フェイムのようなギターカッティング、自分自身をパロディー化したようなところが随所に登場してファンを喜ばせています。常に前進し続けてきたボウイが、自分のやって来た事を振り返るような内容になっています。常に新しいスタイルを突きつけられるファンは、毎回覚悟を持って新作を聴いてきた訳ですから、以前のスタイルをなぞらえる行為は少し安心して聴けます。しかし、それだけボウイも歳をとったという事で寂しくもあります。

もう引退かとも言われていましたから、これだけ元気な内容を聴けて一安心でもありました。新しいファンに過去のボウイの良さを説明しても理解してもらえないところもありましたが、こうした作品を聴けばボウイがどれだけ凄かったのかが伝わると思います。勿論往年の頃に比べればくたびれていますが、ロックミュージシャンとして第一線に立ち続ける勇姿は感動ものであります。ベルリン以降のボウイの歴史が再現されながらも、その頃とは違うアレンジが歴史の重みを感じさせます。

Full Album
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[20181229]

Dead Line
(1998/07/14)

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2009年の作品で現在までの最新作になっています。もう9年以上新作が無いので最後の作品かもしれません。シーケンスを多用してようやくエレクトロニカっぽくなりました。歌はありませんがスピークが曲を進行していきます。やはりダウンロード販売のみになっています。スタイル的にはトリップホップでしょうか。

1. Push Push
2. Daypusher
3. Think Again
4. Poly6
5. Knuckle
6. Gold Canyon
7. Mitglieder
8. Slow Ghost
9. Don't Point Your Paw At Me
10. Sailing Through The Bardo
11. Seventeen Days
12. The Cabin
13. The Dead

曲のタイトルがほとんど映画から引用されているものが多く、彼らなりのサウンドトラック的なイメージで制作されているのかもしれません。シーケンスを多用しているという事は、バンドとしてはもう成り立っていないのかもしれません。コンピューターエディットする事によって、これまでに無かった印象になりました。

所謂定番なスタイルにはなっていますが、曲の作りが明快なのでポップです。基本的にはBattiの一人プロジェクトと言えるグループですので、Battiの采配によってスタイルが変化していくのも当然ですが、最近はあまり活躍していないようです。本業のエンジニアとしても活発ではありません。この辺りまでが限界だったのでしょうか。若い素材を育てるとかした方が新しい事が出来るかもしれません。

Push Push
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[20181228]

All Becomes Music
(1998/07/14)

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2005年のアルバムです。これもダウンロード販売のみになっています。このバンドの作品はCD屋さんには売っていないんですね。レーベル契約していてもそういう形式になってしまう時代になってきたようです。物質として音楽を手に入れる時代は無くなってしまうのでしょうか。CDが売れない時代というのも虚しい言葉かもしれません。

1. All Becomes Music
2. Ergo
3. Dismantled
4. Duel
5. Clark Kent
6. A Crack In Time
7. Last Report
8. Bystander
9. Verge
10. In Transit

今回もエレクトロニカではありますが、歌ものがあったりして、よりポップなフォーマットになっています。曲自体エレクトロニカでは無く、ソウル系ロックな曲ばかりですから、本来はロックバンドと言うのが正しいのかもしれません。ただ音がデジタルサウンドでどっぷりなのです。バンドっぽい音を全く出そうという気は無いようです。

パート的にはバンドフォーマットになっていると思います。ドラムがあり、ベースがあり、歌、もしくはスピークがあり、上物は鍵盤楽器系で、ギターの類が無いのでロックという印象がしないだけで、音源を変えたら80年代、90年代ロックになります。しかし、それを感じさせない魔法がエレクトロニクスによってもたらされています。

All Becomes Music
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[20181227]

Sunset
(1998/07/14)

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スウェーデンのバンドstockfinsterの2005年のファーストアルバムです。マルメにあるレコーディングスタジオGula Studionのサウンドエンジニア兼プロデューサー兼共同所有者であるBattiを中心としたプロジェクト的なバンドです。典型的なエレクトロニカですが、ドラマティックな構成になっています。ダウンロード販売のみになっています。

1. Don't Point Your Paw At Me
2. Clark Kent
3. Polysix
4. Verge
5. Spreading Myself Thin
6. Fruitcake
7. Why Are You So Happy?
8. Knuckle
9. Snow

サウンドエンジニアだけあってサウンドメイキングはかなり力が入っています。バンド演奏もエレクトロニカな雰囲気に演出されていますので、バンド演奏という印象を受けません。コーラスやスピークは入りますが、ほぼインスト作品です。まるでゲーム音楽、映画音楽のようなドラマティックな展開になっています。

音は従来のエレクトロニカには負けていませんが、曲調がプログレ的な展開を見せていくので、従来のエレクトロニカとは違う感じがします。ここまでしっかり作曲されているエレクトロニカは無いし、これをエレクトロニカと言ってはいけないのかもしれません。最新の音源を使ったワールドミュージックという方がいいのかもしれません。

Don't Point Your Paw At Me
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[20181226]

Ke I Te Ki
(1998/07/14)

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2018年のアルバムで、恩田晃にとっての現在までの最新作になります。再び鈴木昭男とのコラボレートになっています。フルクサスの創始者ジョージマチューナスのスタジオであったアートスペースThe Emily Harvey Foundationでの録音になります。鈴木昭男のオリジナル楽器と恩田晃のテープ等のジャムセッションです。

1. Ke I Te Ki
2. Yo Ru No To Ba Ri
3. Hi Ka Ri

ライブレコーディングになっているようで、オーバーダビングは無いようです。ジャズはライブこそが命みたいなところがあって、スタジオでも何テイクも演奏を繰り返すものですが、そうしたスタンスでのその時の演奏を大事にした内容になっています。テープ処理も後からいくらでも編集は出来ますが、それではジャムセッションの意味がありません。二人のアーティストのぶつかり合いにこそ意味があるのです。

録音技術に頼るなら、いくらでも凄い作品が作れるでしょう。それではコラボレートとしての意味合いも弱まりますから、ジャムセッションの意義を重要視するならライブレコーディングにこだわるべきです。前衛アーティストという肩書きも、そうした潔さがなければ虚しいだけです。日本人の作品でこれほど海外の作品と比べて見劣りのしないものは少ないと思います。

Ke I Te Ki
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[20181225]

'HAZ​-​,​BINS
(1998/07/14)

Aki Onda / Tashi Dorji / Che Chen商品詳細を見る


2017年の作品で、ニューヨークを拠点に置くマルチインスゥルメンタル奏者のChe ChenとブータンのギタリストTashi Dorjiとのトリオ編成になっています。Aki Ondaはテープとパーカッション、エレクトロニクスで参加。カセットのみのでの販売で後にダウンロード販売も行なっています。

1. HAZ​-​BINS pt​.​1
2. HAZ​-​BINS pt​.​2

マルチプレイヤーのChe Chenはエレキギター、サックス、テープを演奏。Tashi Dorjiのギタープレイが民族音楽的なので、フリーな感じの民族音楽でのジャムセッションになっています。民族音楽って決まり事が多いのでフリーというのはあり得ないのですが、即興という概念では元祖なので、フリーな感じになってもおかしくありませんが、そうなると民族音楽では無くジャズという考え方になってきます。

民族音楽は単音楽器が多いのでモード奏法になります。モードを守っている以上フリーにはあり得ないのですが、このセッションではモードは無用の長物になっています。自由に発したい音を発する。フリージャズの精神で演奏されています。それでもジャムセッションですから、三人の演奏を調和させようとする働きが生じます。誰かがイニシアティヴを持つと、それに追従していくのがジャムセッションですから、アイデアが枯渇しない限り永遠に演奏が続けられていきます。曲をエンディングまで持っていけるコントロール力が必要とも言えます。

Sunburned / Viewer
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[20181224]

Un Jour Tu Verras
(1998/07/14)

Jac Berrocal, Dan Warburton, Aki Onda商品詳細を見る


2016年のアルバムです。今回はトランペット奏者Jac BerrocalとバイオリニストのDan Warburtonとのトリオ演奏になっています。 Aki Ondaはテープ、ドラムマシーン、電子音での参戦。白熱したフリージャズ系のセッションになっています。300枚限定のビニール盤での販売でしたが、後にダウンロード販売も可能になっています。

1. Pavlov's Dog
2. Lonely Woman
3. Soundcheck

かなり混沌とした演奏になっていますが、テープによる民族音楽的な声、ミニマルシーケンス等で何かしらの秩序の中での演奏になっています。非楽器なパフォーマンスのAki Ondaが軸になっているとユニークな構造で、バイオリンとトランペットはかなり自由な演奏に終始しています。それらの演奏をミックスコントロールしていくという、ライブセッションを命とするジャズセッションの概念すらも逸脱した面白みがあります。

既成概念に囚われない、それこそが現代音楽の意義でありますが、その方法論も繰り返されれば既成概念として定着してしまっているのが最近の前衛音楽になっています。もはやそれは前衛では無くなっているのです。そういう定着した概念を覆すような挑戦的な試みこそがAki Ondaの真骨頂であり、デジタルミュージックにも囚われない姿勢が独自の世界観を生み出しています。

Jac Berrocal, Aki Onda and Dan Warburton trio
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[20181223]

Lost City
(1998/07/14)

Aki Onda With Loren Connors & Alan Licht 商品詳細を見る


2015年の作品です。今回恩田晃は映像のみ、写真プロジェクトとしてのLost City、写真作品を視覚的なスコアとしてスライド投影したものに二人のギタリストLoren ConnorsとAlan Licht 演奏を加えていくという、ビジュアルとサウンドのコラボレーションになっています。

1. Lost City #1
2. Lost City #2

演奏は二つに別れていますが、最初の曲ではLoren ConnorsとAlan Lichtの共演になっていて、最後の曲ではLoren Connorsのソロ演奏になっています。恩田晃は今回テープすら使っていませんが、写真ありきでの演奏なので、写真により二人のギタリストに影響を与えているという意味においては、音楽にも参加しているようなものです。

前衛アーティストにとっては演奏しないというのもクリエイティヴな作業なのでしょう。即興演奏というのは自由に演奏を展開できますが、ジャムセッションを行う上では共演者とのコールアンドレスポンスが重要になってきます。会話するように演奏するのです。それは写真というビジュアルにより、演奏家に触発を与えるという参加の仕方も可能であるのです。

Lost City
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[20181223]

Ma Ta Ta Bi
(1998/07/14)

Akio Suzuki & Aki Onda商品詳細を見る


2014年の作品です。このあたりからずっとコラボレートが続いていきます。今回は日本のサウンドアートの重鎮、鈴木昭男とのコラボレートになっています。ブリュッセルの廃墟で行われたライヴパフォーマンスに二人の対談とパフォーマンス写真が載った冊子付きの作品になっています。映像も彼にとっては重要なファクターとなっています。

1. ta bi no ha zi ma ri
2. do ko ka ra
3. ma ta ta bi
4. do ko e
5. fu ta ta bi
6. ta bi no ha te

鈴木昭男はアナラポスと呼ばれる自作のエコー楽器や石、ガラス管で作られた楽器などを使った美しい音色を日々変えていますが、これに恩田晃は複数のウォークマン、ラジオ、テープエコーなどを使ったノイジーな音色を重ねていきます。ある程度打ち合わせはあったと思われますが、即興に近いパフォーマンスなのに、音楽的に美しいハーモニーを聴かせています。

美しい音だけなら飽きる事もあると思いますし、ノイズだけなら虚しい気持ちになっていたかもしれません。しかし、それらが合わさる事によって、美しいサウンドアートとして成り立っています。類似するものは交わり易いかもしれませんが、相反するものは調和する事によって、より豊かな広がりを見せるのです。

ta bi no ha zi ma ri
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[20181222]

South Of The Border
(1998/07/14)

Aki Onda商品詳細を見る


2012年のアルバムで、Cassette Memorieシリーズ第三弾になります。今回はメキシコでカセットに録り貯めたが使われています。街中に流れるマリアッチの演奏がそまま使われていたり、日本やヨーロッパ、アメリカには無い街の雑踏が独特の雰囲気を醸し出しています。ジャケットも土着な感じがあり、知らない世界の民族音楽のようであります。

1. A Day of Pilgrimage
2. Dust
3. Bruise and Bite
4. The Sun Clings to the Earth and There Is No Darkness
5. I Tell A Story of Bodies That Change

彼の場合のフィールドレコーディングはカセットに収められており、それを再現する時のエフェクト処理により日常では無い異次元の世界が奏でられていきます。この作品ではあまりループを使わずに、録音された音源をそのまま流しているのですが、独特のエフェクト処理によりアンビエントな世界観が現れてきます。

楽器を演奏しない、空間を録音したフィールドレコーディングなのに、必ずと言っていいくらい音楽的な印象を与えてくれます。身近にあるもの全てが彼にとっては楽器であり、音楽彫刻家と言われる所以であります。それは誰かに教えられるものでは無く、感覚として自分で持っている感性なのだと思います。

Full Album
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[20181222]

Five A's, Two C's, One D, One E, Two H's, Three I's, One K, Three L's, One M, Three N's, Two O's, One S, One T, One W
(1998/07/14)

Michael Snow, Aki Onda and Alan Licht商品詳細を見る


2008年のアルバムです。Alan Lichtとのコラボレートに加えてジャズピアニストであるMichael Snowが参加してトリオでの作品になっています。中心者はMichael Snowであり、彼の作品に二人が参加した形になっています。Michael Snowはピアノ、シンセサイザーを演奏。Alan Lichtは勿論ギター、Aki Ondaはカセットフィールドレコーディング素材とシーケンスを担当しています。

1. Allorolla
2. Doo Rain

フリージャズ系のMichael Snowのピアノを中心にノイジーなAlan Lichtのギター、Aki Ondaのフォールドレコーディングも負けないくらいの前衛的な素材を用いています。構造映画というコンセプチュアルな映画を制作してきた実験映画を作ってきたMichael Snow、写真や映像作品もこなす恩田晃によるビジュアルアートも作品としての役割を持っており、映像と音楽の前衛アート作品となっています。

シンセサイザーも初期のアナログシンセのようなモノフォニックサウンドを使っていて、ホワイトノイズのようなギターサウンド、それらを調和していくかのようなテープ処理。フリーフォームな即興音楽でありながらも、音としての調和が成された、現代音楽としても完成度の高い内容になっています。無秩序な感じが全くしないくらいお互いと向き合ったジャズセッションのような演奏になっています。

Allorolla
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[20181221]

Everydays
(1998/07/14)

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2008年のアルバムで、ニューヨークの前衛ギタリストAlan Lichtとのコラボレート作品になっています。Aki Ondaはフィールドレコーディングのカットアップコラージュを繰り広げ、それに負けないくらいのギターノイズを繰り広げるAlan Lichtの演奏。ほぼ同質の音のぶつかり合いになっています。

1. Tick Tock
2. Ship Shape
3. Tiptoe
4. Chitchat
5. Be Bop

ギターもフレーズサンプリングのループによるミニマルな組み合わせを使い、フィールドレコーディング素材との区別がつかないほどの役割を果たし、生演奏しているトラックもノイズ系の音を発しています。弦を擦る音のループ、プラグの抜き差しによるノイズなど、ここでも無調な音楽となっていますが、割と音程的には調和のとれている素材を組み合わせているようにも感じます。

ニューヨーク系前衛アーティストという事で大体想像はつくと思いますが、それにフィールドレコーディングが重なっている事により、より非音楽的な演出がなされています。しかし、ミニマルによるリフレインが音楽的な印象を植えつけていきます。ギターが楽器である以上音程も明確になりますし、割と調和のとれた組み立てになっていると思います。

Tick Tock
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[20181220]

Bon Voyage!
(1998/07/14)

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2003年の作品です。Cassette Memoriesシリーズの第二弾になっています。今回は打って変わって、フィールドレコーディングそのものになっています。最後の2曲は加工されていますが、前作のような攻撃的なものでは無く、アンビエント感を大事にしたような作りになっています。それでも民族音楽的ではあります。

1. For the Birds
2. Rain
3. Night
4. Underground
5. The Little Girl in Tangier
6. I'll Be Your Mirror
7. Good-bye

前半は曲のタイトル通りの音素材を集めたフィールドレコーディングになっています。短めの素材のループではありますが、音加工はしていないので、録音された状態そのものを集めたものになっています。それでも組み合わせ方でコラージュされていますので、現代音楽的であります。

20世紀初頭に現代音楽と名付けられていますので、現代音楽もかなり古いスタイルになっていますが、無調という究極の理論になりますので、それよりも現代的という表現が的確なスタイルは登場していません。クラシック音楽の歴史はそこが最終点のままです。それはジャズやロックに引用されてテクノロジーの発展により、より進化はしています。

For the Birds
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[20181219]

Ancient & Modern
(1998/07/14)

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2003年の作品でCassette Memoriesシリーズ第一弾になります。世界中をまわり、カセットに録り貯めたフィールドレコーディング素材を編集処理した内容になっていて、古い真空管ギター・アンプを歪ませたり、サウンドエフェクトのコラージュされたアブストラクトミニマルになっています。

1. One Day
2. Eclipse
3. Flickering Lights
4. Voice
5. Dream
6. Last

音の素材も様々なものがあり、一般的なフィールドレコーディングのような情景を思い浮かぶような印象を与えません。機械工場の中で作業をしているかのようなノイジーな処理になっています。昔のようなテープをつなぎ合わせるテープコラージュとは違い、音のつなぎ合わせ方が独特のものになっています。綺麗につなぎ合わせる気など毛頭無く、違和感、不協和音のような響きを信条としています。

音の組み合わせも意図的に不釣り合いなものにしていたりしています。前衛音楽がとんがっていた時期を彷彿とさせるアナーキーな感じがします。人は理解出来ないものに出会うと一目置いてしまう傾向がありますが、理解出来ないものは万人受けはしませんが、哲学的な面持ちを感じ取ってしまうところがあります。前衛音楽も最近はそういう傾向は少なくなってきていますが、久しぶりに人知を超えたような佇まいの音楽に出会えました。

One Day
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[20181218]

Don't Say Anything
(1998/07/14)

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2002年のアルバムです。ニューヨーク系のスタジオミュージシャンに演奏させてコラージュを重ねていった現代音楽になっています。ネオクラシック、ジャズ系の要素を持った、比較的前衛性は薄めの内容になっています。ニューヨークの都会的な前衛アーティストの影響が垣間見れます。

1. don’t say anything
2. cosmos
3. mellow
4. dance
5. naked
6. ballad

ゲストに演奏させた素材を料理していくみたいなスタンスで制作されています。サンプリングによるオーケストレーションなど、独自で集めたサンプリング素材の質感が生み出す空間構築は、時に何かの儀式を思わせるような無国籍な民族音楽のようでもあります。

全体的にパーカッションの存在感が強く、そこが民族音楽のような印象を与えています。メロトロンでは出せないようなストリングスのサンプリングサウンドなど、既成のものを拒否するようなところがありますが、楽器を素材にしているので、前衛といっても非常に音楽的です。

Mellow
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[20181217]

Precious Moments
(1998/07/14)

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2001年のアルバムです。梅津和時がクラリネットなどで参加しています。カセットに膨大なフィールドレコーディングを録り溜めていて、フィールドレコーディングのコラージュ、電子音、サンプラーも活用して作られた現代音楽になっています。ミニマル系のループに生演奏が絡んでいく無機質なアブストラクトな音楽になっています。

1. Toward A Place In The Sun
2. The Blank Space
3. Floating Souls
4. Caress
5. Someplace
6. To And Fro, Entangling
7. Orange
8. Fish Don't Know It's Raining
9. Ravage
10. Morning, June24
11. Gazing Into The Eyes, Then Closing The Eyes

フィールドレコーディング素材の質、量も半端無く、街の雑踏もものすごく近くで録られているものがあり、並みのフィールドレコーディングとはモノが違います。海外を渡り歩いてしょっちゅう録音に励んでいたようです。曲自体もミニマル系の組み合わせですが、梅津和時の生演奏により不思議な世界観が生まれています。

日本では珍しいタイプのスタイルだと思います。ここまで本格的で前衛的な現代音楽は近年では海外でも珍しいかもしれません。テクノロジーが進んでいるので安易にサウンドメイキング出来る環境は斬新な発想を奪う側面もあるからです。それに比べてかなりアナログなやり方でデジタル処理しているような感覚があります。70年代、80年代のアンダーグラウンドなサウンドに近いです。

Toward A Place In The Sun
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[20181216]

Beautiful Contradiction
(1998/07/14)

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日本のミュージシャン恩田晃の98年のファーストアルバムです。サンプラーを使ったアンビエントなループ。前衛ジャズのような演奏をデジタルに編集したもの、トータル的にはかなりジャーマンな雰囲気のインテリジェントロックになっています。グラムロックからテクノポップ、シンセポップに進化していく過程に存在していたジャパンの後期のような雰囲気を持っています。

1. Chrysanthemum
2. Red Light
3. In Windungen
4. Cattleya
5. Kumur
6. Rosemary
7. Petal
8. Compubra
9. Do You Remember?
10. Midnight Radio
11. Beauty
12. It's Gone

シンセポップにはならず、ポップでは無い方向に向かった類のミュージシャンの系列に入ると思います。しかし、手にしてるのはサンプラーやDTM環境で、当時のミュージシャンが持っていなかった武器を手にしていますから、よりグロテスクな世界観を作り出しています。現代音楽のような前衛性を持ちながらテクノ系の流儀もこなせるという強みを持っています。

ロックはポップである必要はありませんから、難解になればどこまでも突き進める事が可能でしたが、ポップであることを選択して生き延びています。本当に生きているかどうか討論は置いといて、あのままロックがポップである事を否定しながら突き進んでいたならどこまで進化していったのかは想像がつきません。しかし、その一歩、二歩くらいの進んだ姿をここで提示していると思います。オーディエンスに媚を売る事を選択しないという硬派のミュージシャンが居てもいいと思います。

Chrysanthemum
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[20181216]

Find Shelter
(1998/07/14)

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アメリカのプロデューサーNoah Georgesonが2006年にリリースしたファーストソロアルバムです。ほぼプロデュース業に専念している人ですが、その合間に自分の作品を少し出しています。フォーク系の作品をプロデュースする事が多いのですが、自分の作品ではガットギターなどマルチに楽器を演奏してKite Hill Chamber Orchestraを起用して歌も歌っています。

1. Tied To The Mountains
2. Walking On Someone Else's Name
3. Find Shelter
4. Build And Work
5. Hand Me, Please, A City
6. Priests Of Cholera
7. Glorious Glory
8. An Anvil
9. Wooden Empire
10. Shawm Overture
11. Tied To The Coast
12. Angry Afternoon

カントリー系フォーク調の曲をオーケストレーションアレンジしたアメリカンポップスな作品になっています。歌もデヴァインコメディーのような野太い声でアメリカンポップスな歌唱になっています。流石にプロデューサーですので、オーケストレーションアレンジも雄大です。60年代の映画音楽のようでもあります。ガットギターの演奏も貫禄があり、演奏能力もスタジオミュージシャン並であります。

近年この類の音楽をやるのはデヴァインコメディーのみであります。イギリスのデヴァインコメディーがアメリカンポップスを再構築するというのが面白かったのですが、アメリカにいるミュージシャンがアメリカンポップスを再構築するというのは珍しいものです。アメリカの若者がこういう音楽を聴くとは思えないのですが、本格的に作り上げたこの作品は貫禄があり、かっこよく感じます。ヒップホップなんかよりよっぽど良い。

Tied To The Mountains
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[20181215]

Chasing an Illusion
(1998/07/14)

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2017年のアルバムで現在までの最新作になります。Northern Spy Recordsに移籍しています。作品を出す度にレーベルを変えなければならないほど状況はよくはなっていないと思いますが。その音楽性はより洗練されながらも独自の世界観を確立しています。民族音楽的なエモーショナルとジャズ、ロックのエモーショナルな情感を見事に融和させて彼女にしか作れない音楽を生み出しています。

1. Ah Love Is Oceanic Pleasure
2. Beautifully Alone
3. Journey In Turiyasangitananda
4. I Don't Believe
5. I Found It On The Floor
6. A Perfect World
7. Keeping You Alive
8. Chasing An Illusion

ポップな曲もありますが、アレンジ構築が独特です。表現として必要ならシンセも使っていますが、基本はアコースティック楽器です。サイケデリックでは無く、その先のアートロックに近い雰囲気を持ちながらも、ポップスとして洗練された抑制も持ち合わせています。ロックバンドのようなフォーマットでは無いのでこの個性的な雰囲気が生まれていると思いますが、アレンジ構築はシンフォニックであったり、フリージャズであったりと幅広に繰り広げています。

歌はシンプルであったりしますが、ソウルフルに歌い上げたり情感たっぷりに歌い上げているので存在感があります。このまま自分の歌を突き詰めていけばノージャンル、彼女でしかあり得ないスタイルを確立出来そうです。それで成功しているミュージシャンは最近はほとんどいませんから、これからもっと成功して欲しいと思います。もっと個性を爆発さえてもいいと思います。

Ah Love Is Oceanic Pleasure
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[20181215]

Moons of JuneMoons of June
(1998/07/14)

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2015年の作品です。2008年頃に録音されていた未発表曲をバンドキャンプのみでのダウンロード販売で、リスナーが任意の価格で支払う投げ銭形式で購入出来るようになっています。ギターによる弾き語りで録音されていて、余計な装飾を施す前の段階でありますが、それだけでも十分彼女の世界観を堪能出来るものになっています。

1. Traveling Song
2. Trying to Fight the Rules of Time (That Old Crow)
3. Playing Music in the Garden, Hypnotizing Pretty Women
4. Serpent People Look Like You
5. Mourning Ragas
6. The Boat in the Bog
7. Wounded Soldier
8. Worry in your Spleen
9. When You Get Your Honeybaby
10. A Girl Who Never Cries
11. Astral Lover's Chair
12. Energy Weaving
13. Mina Mina Dying Cat
14. The Goddamn String
15. Tree Defenders from the Pleiedes
16. That Long Lonesome Road
17. Lizard Earrings

昔からのファンならこちらの内容の方が良いと思います。しっかりとアレンジされたバンド形式のスタイルは一般向けかもしれませんが、その分彼女の個性がデフォルメされてしまうので、この生々しいまでの歌を堪能出来るの作品になっています。お蔵になっていたとは思えないほど曲の完成度は高いです。フォーク色が強いのでアルバムの趣旨と違っていたので採用されなかったのでしょう。

爽やか目の曲が揃っており、過去の作品よりも聴き易いかもしれません。ファンサービスとしてのリリースとなっていますが、オリジナルアルバムとしても十分存在感を持った内容になっています。この頃のスタイルとは違っているので、わざわざアレンジを加えてまで作り込もうとは思わなかったのでしょう。この路線を極めていっても問題無いと思いますが、レーベル側の意図とは違っているのでありましょう。

The Early Years
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[20181214]

Soul Retrieval
(1998/07/14)

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2012年のアルバムです。Bad Bitch Recordsに移籍して4年ぶりのオリジナルアルバムになっています。売れる為に、生き残る為に普通に近づく努力をした結果、ソウルフルな黒人系な要素を入れるようになっています。冒頭からカリプソなアレンジでその変貌に驚かされますが、ケルトっぽい感じのフォークソングやリズム&ブルースがあったり、シンガーとしての挑戦が始まっています。

1. Paradise and So Many Colors
2. Flash and Thunder Came to Earth
3. Without a Body Or A Numb and Useless Mind
4. Road Is Paved With Leaves
5. Be a Great Burglar
6. Dirty Heart Dirty Mind
7. Lying in a Pool Of Milk
8. Hello Pool of Tears
9. I Am Not Real

普通に近づく為にオーソドックスな手法を取り入れていますが、やはり普通ではありません。ドラムもありのバンド演奏、オーケストレーションもありですが、アレンジの構築は相変わらず独特です。リードボーカルは普通に歌っていますが、驚異的なのはバックコーラスでの歌唱です。目立たないところで凄技を披露しています。何々風な作りをしていますが何ものでも無い音楽だと思います。

普通のポップシンガーとは別次元にいるシンガーだと思います。ヨーロッパの場末のキャバレーに潜んでいるような天才シンガーの類だと思います。ローカルな地元では人気のシンガーがそのまま器用に何でもこなすような歌を披露しているような、これまでいなかったタイプのシンガーだと思います。そこがブレていない限り、何をやってもLarkin Grimmでしか無い音楽を生み出しています。

Paradise and So Many Colors
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[20181213]

Parplar
(1998/07/14)

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2008年のアルバムです。レーベルを移籍して作風にも変化が見られます。弾き語り的な曲作りになっています。しかもフォークカントリーな感じが多くなっています。それでも独特な和音、アレンジなので普通ではありません。パーカッションは入りますが、基本ドラムレスというのも特徴的ですし、今回は中性的な楽器に加えてシンセも使われています。

1. They Were Wrong
2. Ride That Cyclone
3. Blond And Golden Johns
4. Dominican Rum
5. Parplar
6. Durge
7. Be My Host
8. Mina Minou
9. My Justine
10. Anger In Your Liver
11. All The Pleasures In The World
12. Fall On Your Knees
13. How To Catch A Lizard
14. The Dip
15. Hope For The Hopeless

宗教儀式のような音楽も残っていますが、基本カントリー系なので、これまでよりは聴きやすくなっています。ゲストによる演奏により多重録音な部分は歌のみになっています。ミュージシャンもカントリー系が多いのかもしれませんが、普通にカントリーしていないところがミソです。カントリーフォークが進化したというより彼女独特の世界観で作られています。

歌の旋律もポップフォーマットになっていることが多く、シンガーとしての彼女を売り出そうとするレーベル側の意図が聴き取れます。しかし、彼女の声色はカントリーでもフォークでも無く全く別次元に存在する歌声であります。バックの演奏もそれに触発されてか、かなり質の高い音色を奏でています。入門編としては入りやすい作品ではないでしょうか。

They Were Wrong
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[20181212]

The Last Tree
(1998/07/14)

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2006年のアルバムです。よりフリーフォームな感じでサイケ感も増しているのですが、彼女の歌声がサイケとは違う次元に向かわせています。おどろおどろしさが微塵もありませんので、中和させるような効果をもたらしています。中世系の楽器を好んで演奏していますが、声質が全く違う印象を与えてくれます。

1. The Last Tree
2. Into The Grey Forest, Breathing Love
3. I Killed Someone (Part 2)
4. There Is A Giant Panther
5. Little Weeper
6. The Most Excrutiating Vibe
7. No Moonlight
8. Strange Creature
9. The Sun Comes Up
10. Link In Your Chain
11. Rocky Top
12. The Waterfall

アレンジの組み立ても不思議なもので、普通のギターの弾き語りで作っている感じが全くしないくらいにかなり作り変えています。普通に弾き語りで録音して演奏部分を差し替えているのか、演奏部分が先にあって、歌を後から付け足しているのか、不明ではありますが、このフリーな感じからすると演奏が先にあるような気もします。

演奏を先に録音して歌の旋律、歌詞を考えていくやり方の方が自然かもしれません。ある程度即興的な感じもする演奏なので、歌が先にあればここまで自由な感じにはならないかもしれません。この独特な感じは普通に作曲していては成し得ないでしょう。曲の出来はじめは歌も覚えたてでこなれていませんから、何度も馴染んでいく必要がありますが、この馴染んでいない感じが即興的な効果をもたらしています。

The Last Tree
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[20181211]

Harpoon
(1998/07/14)

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アメリカの女性シンガーソングライターLarkin Grimmの2005年のファーストアルバムです。トラッドフォークを民族音楽のように表現しながら、ビョークとは違う感じですが、似たような祈りにも似た歌い方で独特な世界観を持った作品になっています。アコースティックギターもチューニングを変えているのか、古い楽器を演奏しているような響きを持っています。

1. Entrance
2. Going Out
3. Patch It Up
4. Pigeon Food
5. I Am Eating Your Deathly Dream
6. One Hundred Men
7. Future Friend
8. Go Gently
9. Harpoon Baptism
10. I Killed Someone
11. Don't Come Down, Darkness
12. Touch Me, Shaping Hands
13. White Water

歌は多重録音されていて、輪唱にはなっていませんが、ユニゾンする事なく独自にずれた時間軸で歌われた歌がハーモニーとなっていくような不思議な多重録音になっています。これはモード奏法で歌われていて、ずれていても同じビート感の元で歌われているから一つの流れの中の音楽として調和していくという天才的な音楽の結晶となっています。これを計算してやっているとしたら物凄い感性だと思います。

いくつかの声色を使い分けて歌を重ねているのでコーラスアレンジも立体感があります。リバーブも部屋の自然な残響音を利用しているようなデジタル臭く無い残響音なので、民族音楽としての存在感も増してきます。しかし出来上がってきた総体的な音としての結果は民族音楽でもトラッドフォークでも無く、Larkin Grimmでしか無い音楽となっています。まさに天性の歌姫だと思います。

Full Album
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[20181210]

Reigns: Her Majesty
(1998/07/14)

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2017年のアルバムで現在までの最新作になります。JJ Ipsenとのコラボレートで、これもビデオゲームのサウンドトラックになります。ネオクラシックな内容で、DTMで作られているシンセサウンド、サンプラーを駆使した壮大なオーケストレーションになっています。生演奏もあるようですが、かなりデジタルな音になっています。

1. Long Live The Queen
2. To Rule With A Heavy Heart
3. The Gilded Finches
4. Shadows In The Throne Room
5. Have You Said Your Prayers
6. Fading Memory
7. Emotional Labor
8. Murmur Of The Stars
9. The Smell Of Dirt Is In The Air
10. Mother's Grief
11. To Prove Herself
12. The Labyrinth Of Green
13. And They Will Remember Her Name
14. Glittering Dust
15. Tick Tock Mother Clock
16. The March Of Centuries
17. Is That For Me?
18. Forever, Forever, Forever
19. He Is Always Watching
20. My Time Will Come
21. Self-Care
22. Under Your Slippered Feet
23. True Power
24. I'll Do My Crying In The Reigns, Too

クラシックっぽい曲、民族音楽、フォークソング、サウンドトラックとしてのイメージ作りはいつもながら見事なものです。しかし、音楽としての出来栄えととしては前作の方がサウンドトラック抜きでも楽しめたので良かったと思います。こちらは完璧にサウンドトラックとしての性格を持った作品になっています。

Jim Guthrieはどこに進もうとしているのか、もうそろ作品には興味無いのか、歌は歌わないのか、と心配になってきますが、本人が楽しんで創作活動出来るのならそれが一番です。かなり作曲家として部分に重点が置かれるようになっていますが、そろそろ歌ありの音楽も聴きたくなってきます。

Long Live The Queen
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[20181209]

You, Me & Gravity
(1998/07/14)

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2016年のアルバムです。同じくフォーク系シンガーソングライターのJJ Ipsenとのコラボレートになっています。Planet Coasterというビデオゲームのサウンドトラックになっています。ですからインストものなのですが、歌が聴こえてきそうなくらい良く出来た楽曲揃いです。フォークカントリー系へのアンセム的な雰囲気がする誇らしげな音楽になっています。

1. The Light In Us All
2. Theories Of An Eager Heart
3. Breakfast Of Champignons
4. With Friendship & Peace
5. Small Hands Make Big Things
6. Dream. Build. Repeat
7. Aspect Imaginarium
8. Clever Candles Steal The Light
9. Sink Cat
10. You'll Know When It Turns Invisible
11. Theme Parks After Dark
12. Things To Consider During Freefall
13. You, Me & Gravity
14. Pride Of Pimlico
15. Heisenberg's Entryway To Matrix Mechanics
16. And So We See The Truth & The Beauty

サントラだけに終わらせておくには勿体無いような曲ばかりで、オリジナル作品として楽しんだ方がいいと思います。フォークカントリー系の音楽もイーグルスやジェイムステイラー、キャロルキング、ジャクソンブラウンなどのアーティストによりA.O.R.化がはかられ、アメリカの伝統音楽とおしゃれな都会的な音楽の融合が成されてきました。その流れを組みながら、先達よりも完成度の高い音楽を作り上げています。

大人が楽しめる音楽だと思いますし、こういう音楽をたしなめられる大人でありたいと思います。音楽の幼稚化が進むシーンの中において、こういう音楽に出会えるというのは幸せな事だと思います。ゲーム音楽だけで終わらせてはいけない作品です。生活の中で、こんな音楽が流れるような豊かな日々が理想ではないでしょうか。これに頭でっかちな意図が入るとパットメセニーになってしまいますが、難しい事は考えなくても楽しめる大人の音楽だと思います。

Full Album
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[20181209]

One Of These Days I'll Get It Right
(1998/07/14)

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2014年の作品でSolid Masとのコラボレート作品になります。人のアルバムに参加する事も多かったのですが、これ以降はコラボレート作品ばかりになっていきます。ソロとしては一つの達成感があったのでしょうか、違うタイプのミュージシャンとコラボレートする事によって新たな境地を拓こうとしているようです。

1. Intro
2. And We Dies Younger
3. Ode To The Boom
4. Personal Humans
5. Feeling Sunk
6. Flaws Run Deep
7. The Stankiest Tree
8. Lenny Bones
9. Lamenting Jim
10. Red Rust
11. Starring Loners
12. Peculiar Plants
13. We Search
14. The No Glow

このアルバムの特徴はこれまでのJim Guthrieに無かった部分である、ヒップホップの要素を全面に出している事です。ターンテーブルやサンプラーの使い方もこれまでのJim Guthrieに無かった部分であり、ビートの作り方もJim Guthrieに無縁の部分でした。というかあえてこのスタイルはやらずにいたのでしょう。しかし、やるにしてもその感性は持っていなかったと思います。なのでここでそのジャンルの人とコラボレートする事によって、新境地を楽しんでいます。

いくつかの作品でコラボレートした曲を集めた形になっていて、この作品のみでの共演となります。こうしたリミックス感覚の作り方にも興味があったと思いますが、この手のスタイルは本当は好きでは無いと思われます。ただ、これからの作品作りの肥やしになっていく事は間違いありません。かなり素材で遊んでいる感じがしますが、全体的には統一感があります。

Full Album
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