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[20190131]

Something Comes Our Way
(1998/07/14)

Balún商品詳細を見る


アメリカのインディーエレクトロポップバンドBalúnの2006年のファーストアルバムです。元々はプエルトリコ出身でAngélica NegrónとJosé A. Olivaresの二人で結成されましたが、後にAndrés FontánezとNoraliz Ruízが加わり、男女混合バンドとしてブルックリンに移り住み活動するようになりました。

1. Opening The Box
2. A Surprise
3. People
4. Moving Pictures
5. I Shouldn't Do This
6. Squared Triangles
7. Snol
8. To My Room
9. Everything's Alright
10. Be Careful When You Walk
11. They're Calling Us
12. Disappearing Act

ノイズ系電子音を多用しながらも明るいポップな作風になっています。アコースティック楽器を使ってフォークトロニカな雰囲気もありますが、シューゲイザーの影響もあるので、ポップだけな感覚で聴いていると、その毒性にやられます。歌物はまるで日本のインディーズ系女性グループのような感覚があり、ニューヨーク受けしそうな感じに仕上がっています。

インストの曲の方が多く、サンプリング素材も軽めの音源を利用したりと、エレクトロニカらしいサウンドメイキングになっています。歌モノになるとドリーミーな演出になったりと、流石に四人もの頭脳が合わさると多彩な演出と成り得ています。それでいて、各メンバーが役割を心得ていて、でしゃばる事なく自己主張しながら調和したアレンジを編み込んでいます。普通は一人でやるエレクトロニカもバンドでやるとこれほどカラフルになるのかと感心いたします。

A Surprise
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[20190130]

Elektronik Für Praxis Und Hobby
(1998/07/14)

Erdgas商品詳細を見る


オーストリアのエレクトロバンドErdgasの2011年の唯一のフルアルバムです。バンドといってもAndreas AignerとMario Wienerroitherのデュオになっています。97年から活動していて、やっとアルバムリリースにこぎつけていますが、それ以降続いていません。少しひょうきんな感じのトリップホップになっています。

1. Menthol 1965
2. Täuschung Nach Fick
3. Ein Auge Zu Und Zwei Offen
4. Der Picknick Und Das Biest
5. Sie Haben Butter In New York
6. The Everytime Boy
7. Popaugen Dixie
8. Schmalz Auf Unserer Haut
9. Meine Schönen Langen Beine
10. Intermezzo
11. Knusperhaus Delight
12. Smooth Johnny Smooch
13. Frisch Gepresst
14. Der Mann Mit Dem Guten Humor
15. (Nur) Naturtrüb
16. Bronko Express
17. Weltraum Jesus
18. Humobaby (Live)

女性ボーカルが参加した楽曲はファンク、ソウルフルでかっこいいですが、2011年にやるにはもうレトロな部類に入ります。サンプラーもブレイクビーツっぽい使い方で、少し古めかしい感じがしますが、大真面目にやっていますので、そこはご愛嬌。オーストリアではいけているのかもしれません。

90年代風ならまだしも80年代っぽいサウンドもあったり、レトロ志向なのかもしれません。それでもジャズっぽいリズム構築は新鮮ですし、古臭いだけでは終わっていません。パロディー精神でやっているのならPVとか作り込むと理解されると思いますが、そういう予算も無いのでしょう。ジャズの部分を強調した方が武器になったと思います。

Menthol 1965
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[20190129]

Dis Cover
(1998/07/14)

Donna Regina商品詳細を見る


2015年のアルバムで現在までの最新作になります。というか、Donna Reginaへのトリビュートアルバムになっています。Donna Reginaのアレンジは少し癖がありますが、他人がカバーする事で彼らの楽曲の素晴らしさを再認識する事ができます。各アーティストの個性が出ているアレンジになっていますが、エレクトロニカが多めです。

1. Driving In Your Car - Dean & Britta Version
2. End Of September - The National Jazz Trio Of Scotland Version
3. Make My Nana - Schlammpeitziger Version
4. How Beautiful - Chica & The Folder Version
5. Coloured Like Ashes (Monochrome) - Leichtmetall Version
6. Lift Me Up - Console Version
7. Blue (Happy Without You) - Il Tempo Gigante Version
8. Les Claviers De Colours - Astrobal & Tom Terrien (Feat. Nina Savary)
9. Northern Classic - Dani Siciliano Version
10. Star Ferry - Betrand Burgalat Version
11. Late Trans Lated - Mouse On Mars
12. Let's Get Slow (Wolniej Bądź ) - Miłka Version
13. Holding The Mirror For Sophia Loren - Thomas Fehlmann Version (Feat. Gudrun Gut)

これだけのアーティストが本気でカバーしているのを見ると、どれだけ玄人受けするグループだったのかが分かります。Donna Regina自体はどちらかというとオールドウェイヴな感覚を持ったグループだったので、ニューウェイヴ以降の感覚を持ったアーティストによる解釈が興味深いところです。曲自体が素晴らしいので、どんなアレンジにも負けていなにのが頼もしいと思います。

どの曲も愛情に満ちた作品になっていて、25年も活動していた彼らがどれだけ愛されてきたかを物語る素晴らしいトリビュート作品になっています。特にエレクトロで無い部分にその愛着を感じます。逆にエレクトロニカな部分は、最新の電子音、音響を使っているので、Donna Reginaに無い洗練された感じがしますが、普通のエレクトロに終わらせていないところに彼らに対する敬意を感じさせます。

Driving in your car
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[20190128]

玉鷲が初の優勝を果たし初場所は幕を閉じました。全勝できていた白鵬が後半連敗して最終的には休場となり、追っていた玉鷲がそのまま優勝となりました。もともと実力のある力士でしたが今場所は順調に勝ち進みました。しかもこの千秋楽に第二子が誕生したというおまけ付きです。貴景勝は二桁勝ち準優勝でした。先場所優勝ですから大関になってもおかしくありませんが、大関の条件は三場所連続二桁ですから、そこは厳しい条件となっています。

上位の成績
白鵬 10勝4敗1休
稀勢の里 0勝4敗
鶴竜 2勝4敗9休
高安 9勝6敗
豪栄道 9勝6敗
栃ノ心 0勝5敗10休
玉鷲 13勝2敗 優勝
貴景勝 11勝4敗
妙義龍 5勝10敗
御嶽海 8勝4敗3休
逸ノ城 6勝9敗
栃煌山 6勝9敗
錦木 7勝8敗
北勝富士 9勝6敗
松鳳山 5勝10敗
正代 7勝8敗


自分の相撲が取れて調子が良かった逸ノ城でしたが、どうしても自分より背の低い力士を苦手としており、なかなか勝てません。そのまま気力を失い負け越しとなりました。同じく自分の形を掴みかけている魁聖は二桁勝利となりました。遠藤も二桁勝っています。しぶとさも出ていますが、後は馬力が必要でしょうか。新入幕の矢後は9勝と健闘しました。上位が不調の場所でしたが、中堅以下の力士達の活躍で最後まで盛り上がりました。来場所はいよいよ平成最後の場所となります。誰が主役となるのでしょうか。

千秋楽幕内全取組
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[20190127]

Holding The Mirror For Sophia Loren
(1998/07/14)

Donna Regina商品詳細を見る


2014年のアルバムです。ポストシンセポップ、ポストパンクな80年代後半のような作風になっています。自分達のスタイルにアメリカ的雰囲気も加えながらもイギリス的であろうとしている姿勢から80年代後半のようなスタイルに類似してきました。それでもセンスの光るアレンジをこなしていたり、彼らなりの進化の結晶となっています。

1. Holding the mirror for Sophia Loren
2. Les claviers de couleurs
3. Carlos
4. Cities
5. Lift me up
6. Koyasan
7. For the love of
8. I wanna know
9. Escúchame
10. I know now
11. Gatsby
12. In the company of friends
13. Leaving

デジタルサウンド、シンセサウンドが復活してシンセポップ、エレクトロニカになっていますが、今回は管楽器の生演奏が入ってジャズ的な感じを出したり、カントリーロック的なアレンジがあったりと、アメリカ的な雰囲気を出しながらもブレイクビーツとして成り立っているという作法。どんなにダークな雰囲気になったとしても歌はポップであったりと、Donna Regina節が炸裂しています。

総体的に見て、デジタルサウンドに惑わされなければブリティッシュロックそのものだというのが本質だと思います。やはりオールドウェイヴな人達なのです。オールドウェイヴの人が最新のテクノロジーを使用する事によって、他に類似しない個性を生み出すという、本当の意味でのニューウェイヴになっています。引き出しが多いからミックス加減もいい具合になっております。

Holding The Mirror For Sophia Loren
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[20190127]

The Decline Of Female Happiness
(1998/07/14)

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2010年のアルバムです。3年のインターバルがありますが、又作風に変化が表れています。エレクトロ少なめでアコースティク楽器の生演奏がメインのフォークロックになっています。フォークロックといってもアメリカのそれは違って、イギリスのトラッドフォークとロックが融合したツェッペリン的なフォークロックです。

1. The Decline Of Female Happiness
2. Vague
3. Until You Do
4. Perfect Stranger
5. Tied To Your Ship
6. Lost Sunday
7. Last Love
8. Diamond Of The Day
9. Still Looking For A Home
10. For Good Again

Regina Janssenの歌も官能的になって日本のシーナみたいになっています。リズム系はサンプラーによるデジタルサウンドですが、アコースティック楽器は生演奏しています。マンドリンなどを使ったトラッドフォークとブルース的な構成のフォークロックと、このウィスパー系だけど官能的な歌の組み合わせ、それでいて彼らならではのポップ感覚。作風は変わっても、これは紛れも無くDonna Reginaの音楽です。

ピンク・フロイドの影響が強い彼らですが、ピンク・フロイドもフォーク系のプログレバンドですから、彼らの作法としては違和感は感じません。ネオアコな作法からソウル系のグルーヴを除けば、このポップなフォークロックになるのはおかしな事ではありません。とてもイギリス的な内容になっていると思います。テクノ感を排しながらもデジタルサウンドはサイケな味付けに感じられます。

The Decline Of Female Happiness
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[20190126]

More
(1998/07/14)

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2007年のアルバムです。流石にアメリカっぽさを出すのは気の迷いだったのかみたいに元に戻っています。又ハネないグルーヴに戻っていますが、ブレイクビーツ、エレクトロニカ、アコースティック楽器のサンプリングを使ったフォークトロニカなど、オールドウェイヴじゃない手法も取り入れるようになっています。

1. More
2. Cry Baby
3. Good Morning Day
4. Playing Free
5. To Be Around
6. Shape My Day
7. Là Où Je Suis
8. She's My Friend
9. Heart Oh Heart
10. Dream On

明るいわけではありませんが、ポップな曲が多くなっています。ネオアコなポップさだけでは無く、ブリットポップなどの英国的なポップさがあります。自分達のスタイルと世間との兼ね合いみたいなものを考慮した結果たどり着いたようなサウンドになっています。アメリカっぽさは封印したのではなく、どこかにルーツとして取り入れていて、ブレイクビーツの手法もあるという事はヒップホップの影響も少なからず備わっています。

どこかひねくれていますが、ポップセンスには磨きがかかっています。基本は何でも出来る器用さがありながらも、やる事、やらない事を明確に持っていると思います。もろヒップホップのような単細胞的な事はやらないという信念でしょうか。プログレ畑の人だと思うので単純な事はやらないが、ポップセンスとして作り込まないという心得は持っております。だから独特でありながらもお洒落な心地よさも出せています。

More
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[20190126]

Slow Killer
(1998/07/14)

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2005年のアルバムです。劇的な変化が訪れました。これまで全くアメリカを感じさせてこなかったのに、いきなりサザンロック、カントリーロック曲調で始まります。徐々にジャズっぽいアレンジ、ファンクなどもろアメリカンなサウンドを展開していきます。Steffen Irlingerが参加した事が、ここまで影響力を持っていたのか、ハネなかったリズムがハネまくっています。

1. Little Baby
2. End Of September
3. Lazy Heart
4. Secrets
5. My Melocholy Man
6. Fast As A Shark
7. Enemy - No Enemy
8. Mirame Miraba
9. How Beautiful
10. Slow Killer

Regina Janssenの歌とシンセサウンドはいつもの感じですが、全体的なアレンジが激変しています。つまりはDonna Reginaとアメリカの融合が試まれています。これまではデイヴギルモアのようなギタースタイルだったのが、カントリーやファンクなプレイを展開。ストリングス系のシンセサウンドはディスコっぽい明るめの感じになっていたりします。アメリカをターゲットにした方が金になるとは言え、オールドウェイヴなアメリカを取り入れるというのも彼ららしい。

ダークな雰囲気のシンセサウンドも出てきますが、ハネたグルーヴ、これだけでハネてこなかったDonna Reginaを覆すがごとき変化を感じさせます。それでもあくあまでもヒップホップにたどり着かないところが個人的に好ましく思います。これでアメリカで売れるかといったら疑問ですが、ファン層は大きく広がると思います。

Little Baby
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[20190125]

Late
(1998/07/14)

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2003年のアルバムです。Steffen Irlingerが加わりトリオ編成になりました。DJ系のミュージシャンですが、作風は全く変わっていません。ネアアコのソウル系の部分を強調していますが、どんなに頑張ってダンスミュージックを作ろうとしても、ハネ無いグラウンドビートになるのが関の山です。

1. Not A Girl Anymore
2. Aimes-Tu
3. Bad Chemistry
4. Late
5. You Better Believe
6. Passer-By
7. Driftwood
8. Rain
9. Blue Of The Pool
10. Fountain Of Love

ヒット曲Driving In Your Carでもグラウンドビートの傾向がありましたが、その部分を強調するようになっています。自分達のスタイルとして定着させようとしています。Steffen Irlingerが加わったからなのか、ソウル系のアレンジが目立ちます。しかし、負けじとこれまでのようなアメリカに影響されていませんよオーラがぶつかり合っています。このファジー感覚が特徴的とも言えます。

前作のダーク雰囲気はやめて、前々作のポップな雰囲気に戻り、彼らなりに売れようと努力しているみたいです。グラウンドビートは90年代始めに革命を起こしながらもすぐ途絶えたスタイルです。それを武器にするとは本当に売れようとは思っていないと思います。しかしグランドビートが心地良いビートだという再認識は出来ます。トリオになった事で新しい局面に発展してほしいと思います。

Not A Girl Anymore
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[20190124]

Northern Classic
(1998/07/14)

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2002年のアルバムです。もしも世の中にヒップホップが興らなかったら、シンセもサンプラーも使うけど、ヒップホップに影響される事無く進化していたらどうなっているのだろうか、そういう事を考えさせるミュージシャンってほとんどいませんでしたが、彼らはまさにその通りに進化してきています。プログレ、シンセポップは通過してきて、ネオアコにも触れているけれども、ヒップホップの影響が全く無くガラパゴス的な進化を遂げています。

1. Let's Get Slow
2. 3Blue (Happy Without You)
3. Why Do You Ask?
4. Favourite Human
5. Northern Classic
6. Who's You Is Me
7. When I Was Younger
8. Sea People
9. Drifting Around

前作では明るめのポップな傾向がありましたが、今作ではポップではありますが、ダークで冷淡な感じのサウンドになっています。Northern Classicと銘打っていますから、北欧の淡々としたクールさを表現しています。ヒップホップには影響されていないのですが、Favourite HumanではDJ Crazy Cutsが参加してスクラッチとラップを取り入れています。しかし、曲は全くヒップホップしていないという恐るべき曲です。つまり異次元での共演になっているのです。

サンプラーもデジタルシンセも使いますから本来はヒップホップ文化は無視出来ないものでありますが、リミックスされたりしているうちに、そういうアレンジも取り入れる考えは持っていると思います。しかし、このハネ無いユーロダウンビートはヒップホップ文化を凍てつかせるほどの、ヨーロピアンな文化の鉄壁の守りに覆われています。ジャズっぽいアレンジもサロン的なお洒落な雰囲気に包み込んでしまいます。

Let's Get Slow
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[20190123]

A Quiet Week In The House
(1998/07/14)

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99年のアルバムです。エレクトロ強めのネオアコが行き着いて、ハネ無いエレクトロR&Bに進化しています。淡々としたヨーロピアンソウルで、ダウナー系でもありますが、ポップにまとめるセンスに磨きがかかり、シングルヒット出来る曲を作れるようにもなりました。

1. Why
2. Day By Day
3. Bouge-Toi
4. A Quiet Week In The House
5. Shadow Of Your Love
6. I'm Walking Alone
7. Snow Is Only Frozen Water
8. Big Bright Star
9. Devotional Sleeper
10. Blue Echo
11. Star Ferry
12. Finally

レーベルもKaraoke Kalkに移籍して発信能力が一気に上がりました。ここから世界的にも注目されるようになっていきます。かなり独特な進化の仕方をしながらも流行にシンクロ出来るようになっています。時代はブレイクビーツからエレクトロニカに傾き、シンセポップ系だった彼らにとっては音色的に近いものになっていきます。

シンセポップといっても、アナログシンセにこだわることも無く、デジタルシンセ、サンプラーも多用していますし、ネオアコなポップセンスも持ち合わせていますから、作り方次第ではヒットソングも量販出来るはずなのです。独自性を少し抑えて、かなりコマーシャルな内容に仕上げてきました。こなれてきたとも言えますが、もうオールドウェイヴとは呼べません。

Why
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[20190122]

Planet Me
(1998/07/14)

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98年のアルバムです。サンプラーを使った抽象的な内容になっています。ポップな作風の曲も残っていますが、ダークな雰囲気を強調するようになっています。サンプラーの音色も攻撃的なサウンドに加工するなど、アブストな雰囲気になっていて、抑揚のないフレーズをループさせるようなシンプルさになっています。

1. Planet Me
2. Surfer In The Sky
3. Dream In Black
4. Blue Heart
5. Trois Jours, Trois Nuits
6. Make My Nana
7. Moody Tune
8. Move Me
9 . Parles-moi!
10. Ayako
11. Veena Rain

これまでのような既製の音色を使わないようなくらいに、エフェクト処理により個性的なサウンドメイキングになっています。テクノポップな雰囲気ではなく、退廃的なドイツ的な部分を強調するようになっています。それでもこの時代にこのサウンドは独特なもので、流行の音ではありません。普通にやろうという感覚は無いようです。

マイペースに最新の機材を使いこなす。そういう時間軸で創作しているので周りが何をやっていようとぶれることがありません。売れる売れないに関係してくる事だと思いますが、音は古く無いので、これに食いついてくるファンも少なからずいます。それで活動出来るのなら、自分達の好きなようにやるのが一番だと思います。

Make My Nana
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[20190121]

平成、恐らく最後になるであろう天覧相撲が行われた中日、天皇、皇后が入ってきてからは自然と気迫のこもった土俵となりました。稀勢の里は勝つ為に土俵に戻っておらず、自分の相撲が取れない状況で連敗。そのまま引退となりました。自分の相撲がどういうものなのかすら忘れているような内容でした。それで土俵に戻るなんて彼の相撲人生を物語るようなものです。自分の相撲の形を自覚していれば怪我も引退もまだ無かったと思います。なんで横綱になってしまったのでしょう。どこか大乃国とダブるところがあるので、解説者になったら自分の相撲は置いといて、口が良くまわるのかもしれません。

中日までの上位の成績
白鵬 8勝0敗
稀勢の里 0勝4敗 引退
鶴竜 2勝4敗3休
高安 4勝4敗
豪栄道 3勝5敗
栃ノ心 0勝5敗4休
玉鷲 6勝2敗
貴景勝 6勝2敗
妙義龍 3勝5敗
御嶽海 5勝2敗2休
逸ノ城 5勝3敗
栃煌山 3勝5敗
錦木 4勝4敗
北勝富士 5勝3敗
松鳳山 3勝5敗
正代 2勝6敗


白鵬は万全では無いですが、勝つ事への執念、勝ち方を心得ているので全勝。どんどん調子を上げてきていますが、万全な状態では無いので、まだ付け入る隙があると思います。鶴竜は悪く無いと思いましたが、金星を上げすぎて休場。栃ノ心は足の状態が良くなくこれも休場、来場所は角番となります。絶好調だった御嶽海は土俵下で足を痛めて、これも球場、勿体無い場所となりました。

逸ノ城が調子がいいです。前に圧力をかけ、積極的に勝ちに行っている姿勢が良い結果に結びついていてると思います。最初っからこういう相撲が取れる人なのに、気持ちがついてきていませんでした。やっと本領発揮出来るようになりました。遠藤も調子は良さそうです。遠藤は不利な状態になった時の返し方に磨きをかける必要があるようです。貴景勝は常に自分の相撲を取りきっており、いい感じです。魁聖も積極的に前に出る相撲で7勝しています。今場所は脆さが見えないので期待できます。新入幕の矢後も体格を活かした相撲で、将来が楽しみです。今場所は白鵬が有利ですが、ひょっとするとという期待も持てる場所になっています。

中日幕内全取組

[20190120]

Follow The Sea
(1998/07/14)

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96年のアルバムです。サンプラーで曲を作ることが定着してきて、曲調にも変化が現れています。ミニマル系ループの組み合わせにより、シンセポップな作風から脱却しています。そうなると上に乗せる旋律にも変化が出てきています。それはRegina Janssenのシンガーとしての可能性を広げる事につながっています。

1. Cool Moon
2. Lazing Away II
3. Jungle
4. "Interlude"
5. Something Happy
6. Follow The Sea
7. Come To Me Softly
8. Smile
9. Make My Heart Happy
10. What Was Your Name Again?
11. Douce-Amère

やっと90年代っぽいサウンドになってきました。でもデイヴギルモアっぽいストラトのボリューム奏法は無くなっていません。ネオアコっぽいけどソウル系では無いボーカルも90年代には珍しいもので、サウンドは追いついてきましたがかなり個性的と言えます。自分達のルーツを大事にしているので滅多な事では時代になびかないのです。

最新の機材を手にしてもそれでプログレを作るというスタンスだからでしょう。勿論昔のプログレと同じ事もやっていませんし、進化した姿を見せつけています。プログレやハードロックをシンプルにする手段としてアメリカ的な事をやるのが常でしたが、彼らはアメリカにも媚を売りません。彼らなりの手法でシンプルに、ポップに仕上げているので独自のスタイルを構築しています。

Jungle
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[20190120]

Her Beautiful Heart
(1998/07/14)

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95年のアルバムです。サンプラーを多用するようになっています。バンドを雇うよりコストを削減出来ますから、バンド編成じゃ無い場合はサンプラーを使うのが定番になっていますが、彼らもその手法を使うようになり、オールドウェイヴな雰囲気が少し変化するようになりました。

1. Make A Move
2. My Perfect Friend
3. Loop Of My Life
4. Melba's Dream
5. Loin De Moi
6. On Dirait
7. Driving In Your Car
8. My Favourite Mystery
9. Clouds In Your Eyes
10. I Don't Want To Talk
11. Until I Die
12. My Perfect Friend (P.E.T.E. Remix)

Driving In Your Carが日産のCMに使われて少しだけ知名度が上がりました。この曲はRegina Janssenが歌うバージョンとGünther Janssenが歌うバージョンがあります。Günther Janssenが歌うバージョンはシンセポップなアレンジですが、Regina Janssenが歌うバージョンはサンプラーを使ったブレイクビーツっぽいアレンジになっています。彼らの作風に変化が見え出している時期と言えるでしょう。

基本的な部分は変わらないのですが、使用する楽器、音源を変えるだけで劇的に印象が変わります。ですからDTM環境も常に新しい音源をインストールするようにかられたりします。いつも同じ音源だと作っている本人がまず飽きてきます。しかし最近のソフト音源は競争からどれも似たり寄ったりになりつつあります。シンセの構造は同じなので個性的な音を見つけるのは難しいです。レイヤーのかけたの仕組みが違っていれば個性になりますが、エフェクトで工夫するのが一番だと思います。それはアナログの時代から変わらない事です。

Driving In Your Car
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[20190119]

Almaty
(1998/07/14)

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93年のアルバムです。サウンド的には前作と同じで、ピンク・フロイドのフォークプログレをシンセポップとして再構築しているので、かなりけだるい感じですが、当時はダウナー全盛期だったので暗い傾向の音楽が好まれていました。だからこの傾向はあながち間違っていなかったと思います。しかし、まるでヒップホップが起こらなかったくらいにオールドウェイヴしています。

1. Full Silver Moon
2. Dream Pop
3. I'll Travel Light
4. La Madrague
5. In Between Day And Dream
6. Sometimes
7. Siren Calls
8. I'm Your Star
9. Touch Of Spring
10. Almaty

テクノもヒップホップの影響でリズム改革がなされて、ハネた感じになりますが、ヒップホップの影響を受ける前のシンセポップの世界ですからハネ無いリズムになっています。ただしスウェディッシュポップのようなネオアコな曲はファンクの影響を受けているのでハネます。この微妙な線引きの間で創作活動しています。

タンジェリンドリームのようなプログレとテクノの中間のようなサウンドにポップな歌を添えたようなスタイルが彼らの持ち味でしょう。ヨーロッパ系では受けると思いますが、アメリカでは受けないサウンドです。ドイツらしいクールさとも言えます。現在ではドイツも様々なスタイルが生まれていますが、伝統的なドイツのサウンドでのシンセポップです。

Full Silver Moon
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[20190119]

Lazing Away
(1998/07/14)

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ドイツの男女デュオDonna Reginaの92年のファーストアルバムです。Günther JanssenとRegina Janssenの夫婦によるデュオになります。奥方のRegina Janssenが歌を歌い、曲は二人で作っています。80年代の流れをくむシンセポップ系サウンドになっています。曲調としてはピンク・フロイドのようなけだるい感じをポップフォーマットにしたようなスタイルになっています。

1. Morning Mood
2. Times Without Number
3. Water So Blue
4. Lazing Away
5. A Paris
6. Heart Of Gold
7. Coloured Like Ashes
8. Clair De Lune
9. Avec Le Temps

ニールヤングのHeart Of Goldなどのカバー曲もシンセポップなアレンジにしています。この辺に彼らの原点を感じます。70年代ロックの影響を受けながらもクラフトワーク系のテクノからの影響も感じます。90年代には古めかしいサウンドですが、スウェディッシュポップのようなポップ感覚も加わって独自のスタイルを作ろうとしている様子が伺えます。

基本的にはポップな曲を作ろうとしていますが、影響を受けてきた陰のある音楽によるアレンジ構築でアンニュイなRegina Janssenのボーカルを活かすスタイルをとっています。どちらかといえばオールドウェイヴの部類ですから、サンプラーは使わず、生演奏、打ち込みもシンセに限っています。90年代のスタイルには真逆な感じですが、スウェディッシュポップのようなネオアコスタイルは取り入れているので古い感じがしません。

Times Without Number
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[20190118]

Omnipresence
(1998/07/14)

OMFO商品詳細を見る


2009年のアルバムで現在までの最新作になります。民族音楽と様々なスタイルとのミクスチャーを試みています。まるでムード歌謡みたいな曲から、ダブ、ブレイクビーツ、シンセポップ、ディスコ、彼に取っては題材は何でもいいみたいで、バルカン音楽を楽しく再構築するのが命題のようです。

1. Tipsy Djinn
2. Sinbad The Spaceman
3. The Sorcerer
4. Expedition East
5. Pamiri Dub
6. Baghdub
7. Arabesque
8. Windhorse
9. Tajik Equations
10. The Lost Polyphonics
11. Pagansonic
12. Caravanserai
13. Siberian Abracadabra
14. Almasti
15. Kashgar Chai
16. Beauty Mark
17. Native Nocturne
18. Opium
19. Omnipresence

民族音楽の部分はサンプリングしているビッグビートのようになっています。これだけ大々的にフレーズサンプリングして著作料がどうなっているのか気になるところですが、民族音楽だからといって無料で使おうなんて差別社会のような図式ではあるまいか、そこはお国柄でもあるでしょうが、ここまで拝借していたら、それなりのペイは発生して差し支えないと思います。

民族音楽によるビッグビートだと思えば全て合点がいきます。かなり冗談交じりに、時にシリアスにもなってきました。中にはカッコ良くなっているものもあります。明るめの曲ばかり集めているとユーモラスですが、暗めの曲をやればシリアスになります。素材次第という事でしょう。それでもやっている本人はかなり楽しんでいるみたいです。

Tipsy Djinn
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[20190117]

We Are The Shepherds
(1998/07/14)

OMFO商品詳細を見る


2006年のアルバムです。スカンジナビア音楽と四つ打ちのテクノサウンドの融合は、ジンギスカンなどのディスコ音楽になるという結果に、本人も意識してディスコサウンドとして曲を作っています。しかし音源的にはディスコ時代には無かったものを使ったりしていますから、不思議な感じになっています。

1. Choban In Space
2. Shepherd Disco
3. Jok De Doi
4. Drunk'N'Space (Mad Volinka)
5. Orbital Hora
6. Neobiknovenije Glaza
7. Azerbaijan
8. Tequila Gang Bang
9. Dagistan
10. Utomlonnoje Solntse
11. Oxamit
12. Voskresenie
13. Flujerash
14. 2007 Baran Odyssey

クールに決めようという意識は無く、陽気におどけたような感じの曲調になっています。民族音楽を強めにしているのでテクノ感は音源のみです。ファーストではまだテクノ感を出していましたが、民族音楽との融合をうまくやるには四つ打ちがやり易いという図式になっています。中央アジア、東欧のディスコサウンドになっています。

民族楽器も多用しているので、音階も民族音楽に従っています。シンセサウンドはあくまでも愛嬌程度の使い方で、アナログなサウンドが多いですが、どうしてもデジタルに近い音源も使ってしまっています。その辺の忖度がユニークな結果を生み出しています。レゲエやポルカのリズムもあったり、かなり無節操になっています。

Choban In Space
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[20190116]

Trans Balkan Express
(1998/07/14)

OMFO商品詳細を見る


ウクライナのアーティストGerman Popov 、Наш Человек Из Одессыの一人プロジェクトOMFO、OUR MAN FROM ODESSAの2004年のファーストアルバムです。テクノ、エレクトロニカと民族音楽をミックスしたスタイルになっています。民族楽器のアコースティック楽器のサンプリングと電子音というフォークトロニカな手法でもあります。

1. Trans Balkan Express
2. Gutsul Electro
3. Dolia
4. Tixi Rock
5. Chupino
6. Munteanul 2000
7. Money Boney
8. Sirtaki On Mars
9. Taras
10. Magic Mamaliga
11. Chachak
12. Drimba'n' Bass
13. Cucoo Dub
14. Space Hora Dub

クラフトワークのTRANS EURO EXPRESSのパロディーTrans Balkan ExpressはTRANS EURO EXPRESSをリメイクしながらもエスニックな要素を加えた不思議な音楽になっています。かなりユーモラスにユーゴスラヴィア系の音楽を取り入れています。エレクトロニカそのものをやる事も出来たでしょうが、それだけでは面白くありませんし、自分のアイデンティティを示すには最適なスタイルを編み出しています。

どんなにシンセポップなアレンジにしても音階が民族音楽になっていますから、普通のシンセポップにはなりません。リズムの作り方も民族音楽の特徴を全面に出しているので、シーケンスパターンも独特です。もっとカッコ良くする事も出来たでしょうが、ユーモラスに陽気に表現して無機質なシンセポップをイメージを覆しています。リズムとか、カッコ良く決めればもう少し有名になれるでしょうし、世界的にも通用するようになってくると思います。

Full Album
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[20190115]

Short-Term Fix For A Long-Term Death
(1998/07/14)

The Binary Marketing Show 商品詳細を見る


2018年のアルバムで現在までの最新作になります。サンプラー、打ち込みを多用しながらも自分たちのスタイルをしっかり構築しています。キングクリムゾンのようなバンドを目指しながらも、演奏力が無かったからロキシーミュージックのようなスタイルが生まれたように、ロックを進化させていくのに演奏力があり過ぎるのも仇となる場合もあります。

1. A Very Old Conversation
2. Daydream (I Cannot)
3. The Unknowing
4. Whisper In The Dark
5. Days From Now
6. Passage (Movement Of The Stars)
7. Radiation
8. Whatever
9. Daydream (I Could)
10. Orbitals (An Acoustic Model Of The Solar System)

目指すべき高みは高いほどいいですが、自分たちに見合ったスタイルを確率する事によって個性が生まれます。それこそがロックバンドのあるべき姿であり、誰かに似る事が目指すべき姿では無いはずです。そういう意味において、ロックバンドのあるべき姿をまざまざと見せつけてくれる数少ないバンドだと思います。

よりシンプルでポップにまとめようとする傾向が出てきていますが、かなりダークで個性的ですからポップスとは呼べないものですが、これこそがロキシーミュージック以降のインテリジェンスなミュージシャン達が目指していたものです。それが80年代の狂騒によって消化不良となっていき、その道が途絶えていたと思いますが、このバンドが成功して、続いてくれるバンドが出てくれば、その道は再び開いていくと思いますし、願います。

Very Old Conversation
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[20190114]

平成最後となる初場所が始まりました。三横綱が揃っての場所、白鵬も鶴竜も十分に仕上げてきた感じがしますが、稀勢の里は相撲感戻っておらず、腰も高い立会いで黒星スタート、巻き返せれば何とかなるでしょうが、このままだと覚悟せねばなりません。先場所優勝の貴景勝は大関取りがかかりますが、気負い無く自分の相撲を取っていますので、集中力を切らさなければやってくれると思います。

初日上位の結果
稀勢の里 押し出し 御嶽海◯
妙義龍 叩き込み 白鵬◯
◯鶴竜 突き出し 栃煌山
高安 突き出し 逸ノ城◯
◯錦木 上手投げ 豪栄道
◯勝富士 押し出し 栃ノ心
◯貴景勝 突き出し 正代
松鳳山 突き落とし 玉鷲◯
◯琴奨菊 寄り切り 隠岐の海
◯碧山 押し出し 嘉風
千代大龍 押し出し 阿武咲◯
竜電 突き出し 大栄翔◯


栃ノ心は足の故障で力が出せません。高安は逸ノ城の前に出る相撲で黒星、両大関が黒星スタートとなりました。逸ノ城は上位定着出来る実力がありますから、あとは気持ちと相手に圧力をかけていく相撲に徹すれば上が見えてくると思います。遠藤は好調とは思えませんが何とか勝ちました。返り入幕も多く、中堅も切磋琢磨していて充実した場所となりそうです。横綱が揃っている場所での結果が求められている貴景勝がどこまでやれるか楽しみです。

初日幕内全取組

[20190113]

Anticipation of Something Else
(1998/07/14)

The Binary Marketing Show 商品詳細を見る


2014年のアルバムです。エレクトロニクスの部分が多くなって、それに伴ってポップにはなっていますが、普通にポップにはならないのが彼らの流儀のようで、テクノっぽい感じもありますが、決して踊れるようなリズムは作りません。グルーヴは殺す。黒人音楽が存在しないヨーロッパ的な退廃感を漂わせています。

1. I Could Live Without a Hand
2. Picnic on Makemake
3. Anthropomorphic Moon Landing
4. Initial Response
5. Synapse Failure
6. A Niente
7. Lost After Nightfall
8. Weather Balloon
9. Out of the Void
10. Transmission by the Wayside
11. T-Bird Got Shot down
12. All the While
13. Silence

ダウナーとは違う暗さを持っています。ダウナー文化で最近は麻痺していましたが、これほど生命力を持った暗いロックは久しぶりです。黒人音楽は存在しませんが、無国籍な民族音楽的なところがあります。そこは問題にしないほど独自の世界観を突き進んでいますから、これまでに体験したことがないようなスタイルを構築しいています。

さほど複雑にしないようにシンプルにまとめようとする客観性も持ち合わせていますが、必要な音を集めていくとシンプルというには似つかわしくない音楽が出来上がります。だけど複雑ではないのでポップの領域にも含まれるような音楽になっています。これだけのセンスを持ったバンドは久しくいませんでしたから、ほとんどの人は面食らっていると思いますが、この我が道を突き進む感じは頼もしい限りです。

I Could Live Without a Hand
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[20190113]

Because Of This, This And This
(1998/07/14)

The Binary Marketing Show 商品詳細を見る


2011年のアルバムです。やっとレーベルデビューしました。サンプラーを多用したアブストラクトな曲から始まりますが、デジタル処理にばかり頼らない強みが彼らにはあります。曲を面白くする為にサンプラーや電子音を使いますが、基本はアナログな手作業の感覚を大事にしています。だから類似するものが見つからないくらい個性的です。

1. Humans
2. Blue Glass
3. Losing Altitude
4. Surface Of The Sun
5. The Sea Made Machines
6. Like Flies
7. Don't Bother
8. The Weather
9. Anything Or Nothing
10. Different Kind Of Memory
11. Run For Your Life
12. Shut Down

前衛的だけどポップという感覚はルーツはオノヨーコにあります。あまりいい印象を持たれていなかったオノヨーコではありますが、彼女から影響を受けた人たちがアヴァンギャルドポップをロックに根付かせていきます。自己満足的な前衛性だけでは無く、ポップスとしても成り立つくらいの感覚、これは前衛芸術かのヨーコがジョンレノンから影響を受けた事によります。ヨーコがやると気持ち悪がられますが、白人がやるとなんとか成り立つものなのです。

そうした音楽を当初はオルタナとも呼んでいましたが、90年代のオルタナティヴロックは別のものになってしまいます。この手の音楽はアブストラクトなどと呼ばれ、実験性の強いロックとなります。しかし80年代、90年代のものから比べると、脈略のない音が並べられていながらも、音楽としての秩序を持って展開しています。そういう意味ではポップ性の方が強く出ていると思います。そして過去にも無かったくらい個性的です。

Humans
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[20190112]

Pattern
(1998/07/14)

The Binary Marketing Show 商品詳細を見る


アメリカのバンドThe Binary Marketing Showの2009年のファーストアルバムです。自主制作でリリースされていました。メンバーはドラム、サンプラー、ボーカルのJason Meeks、ギター、シンセ、パーカッションのConrad Burnham、ボーカル、ギター、ホーンのAbram Morphew、ボーカル、パーカッションのBethany Carderになります。エレクトロニクス有りのアヴァンギャルドポップになっています。

1. Shape Of Your Head
2. Tesseract
3. Trust And Candor
4. La Bohème
5. Shut Up... Kathy
6. White Template
7. Fear
8. Iona
9. 628 Hz
10. Precipice
11. Present Day Armor
12. Words...

民族音楽的なリズムがあったり、うめき声があったりと、アヴァンギャルドなポップロックなのですが、80年代ではこういう感じをオルタナと呼んでいました。90年代になってからオルタナのイメージも大分変わっていきますが、今までになかった新しいことをやってやろうとする意思はパンクもオルタナも同じでした。いつしかイメージが定着してくるとその最初の意思とは裏腹に提携型にはまっていく末路を辿ります。

型にはめようとする大人たちの思惑を横目に、こうして既存の音楽を打破しようとするバンドがいる事は喜ばしい事です。こういうバンドを若々しいバンドと言うものです。ありきたりの音楽をやっているバンドは若くして年老いているとしか言いようがありません。決められたレールの上を歩かないというのがロックのステイタスだったはずです。しかし現在、現実は決められたレールの上を歩きたがるものばっかりです。だからロックは死んだと言われるのです。こういうバンドが頑張ってくれると、まだまだロックも捨てたものではないと思えます。

Shape Of Your Head
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[20190112]

Albion Voice
(1998/07/14)

Bishi商品詳細を見る


2012年のアルバムで現在までの最新作になります。現在でも活動していますが、アルバムのリリースまで至っていないのが現状のようです。このアルバムも限定販売だったものがダウンロード販売も出来るようになっていますが、これだけ才能もあり、注目もされているにも関わらず周りの環境はインド人の彼女には厳しいものになっているようです。

1. Prologue
2. Albion Voice
3. Di Ti Maria
4. The Last Of England
5. Saturday's Child
6. Rade Le Muri Rade
7. Do Not Stand At My Grave And Weep
8. Gram Chara
9. Ship Of Fools

インドの楽器を使ってはいますが、やっている音楽はケルトミュージックです。中世的なコンセプトアルバムになっていて、オーケストレーションにオペラティックな彼女のボーカル、コーラスアレンジが壮大な中世の一大絵巻となっています。インド人の彼女がケルトをやるのが気にくわない人達がいるのかもしれません。しかし、これだけの完成度を持った作品を作れる人がどれだけいるでしょうか。

イギリス生まれの彼女が大英帝国を表現しても何の問題もないと思いますが、イギリスはまだまだ閉鎖的な社会なのでしょうか、彼女が生まれ育った環境によって培ってきた音楽性を十二分に発揮した内容になっています。イギリスにも多民族が暮らしています。それは大英帝国の時代から続いています。その封建的でもグローバルな世界観を表現するには彼女はうってつけであり、その使命を立派に果たしています。こういう無二の才能には援助を惜しんではいけないと思います。

Prologue
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[20190111]

Nights at the Circus
(1998/07/14)

Bishi商品詳細を見る


イギリス在住のインド人女性シンガーソングライターBishi Bhattacharyaの2007年のファーストアルバムです。インド音楽をポップスとして表現しているのでサイケデリックな感じですが、テクノ、フォークなど様々な要素も含まれてポップスとしての深みを持った音楽になっています。シタールなどのアコースティック楽器とエレクトロニカが融合したフォークトロニカとも言えます。

1. Nights at the Circus
2. Magus
3. I Am You
4. The Swan
5. Grandmothers Floor
6. Never Seen Your Face
7. Nightbus
8. After The Party
9. Vicious Stories
10. Broken Creatures
11. On My Own Again
12. Namaste
13. Never Seen Your Face (HardSky 7” Mix)
14. The Three Ravens

歌はケイトブッシュのような感じで歌唱力、表現力も天性のものがあります。シタールをギターみたいに持って弾き語りしたり、タブラがあるのでタルヴィンシンみたいです。タブラって高速テクノにも負けていないスピード感があります。ケルトっぽい曲もあったり、インド音楽がベースでは無く、イギリスらしさがベースでインド音楽を上乗せした感じがあります。しかし、物真似インド音楽では無いのでとてもユニークな感じになっています。

イギリスには多くのインド人が住んでいますが、音楽で成功している人は少ないです。彼女が注目を集めているのは彼女の歌唱力とポップセンスだと思います。ポップシンガーとしても成り立っているので、普通に売れる曲を書いています。そして本格的なインド音楽という特色、売るためのポイントがしっかり明確です。ソングライターとしての才能も申し分ないです。

Nights at the Circus
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[20190110]

Both Lights
(1998/07/14)

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2012年のアルバムで現在までの最新作になっています。今回も凄腕ミュージシャンが参加して超絶ハードフュージョンで始まります。打ち込みのように高速フレージングが炸裂しますが、これは生演奏です。昨今のジャズミュージシャンでもここまですごい演奏をするバンドはおりません。それだけでも彼らのすごさが伝わってきます。

1. Epic
2. Get Alive
3. Crazy Idol
4. OJ
5. The Veil
6. Solid Gold
7. Today/Tonight
8. Why I Must
9. Go Slow
10. Old Friend
11. Don't Lie Down

曲調はやはりトーキングヘッズを連想させる曲が続きますが、フュージョンを通り越してプログレのような展開になっていく曲もあります。音色的にもサンプリングによる打ち込みだとわかる曲もありますが、ライブで再現してる事から、彼らにとって、これだけの演奏は朝飯前なのです。これが固定バンドによる演奏だったら話題になると思いますが、複雑な曲には目もくれてくれないのが現実のミュージックシーンです。

バンドとしてもっと露出を多くしていけば必ず話題になれるくらい凄い演奏です。プログレ時代にもこんな凄いバンドはいませんでした。評価する人が評価すれば世界は仰天する事間違いなしです。しかし、演奏力を誇示したい人達ではないようで、アルバムの中では打ち込みも使っていますし、デジタルな編集も行なっています。あくまでもアメリカのルーツミュージックの再構築から発展させた形としての演奏なのでしょう。ここで終わってしまうには勿体無い才能です。

Full Album
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[20190109]

Verbs
(1998/07/14)

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2008年のアルバムです。今回はゲストが多数参加した生演奏になっています。ジャズやクラシック、マーチングバンド等様々なスタイルをサイケデリックに表現しています。生演奏なのに実験的という挑戦的な内容になっています。20名のコラース隊によるゴスペル風コーラスや、陽気でトロピカルなカリプソなど既存の音楽を利用した楽しい作品になっています。

1. All My Friends
2. Are Animals
3. Summerheat
4. RR Vs. D
5. All Myself
6. Two Seasons
7. Prelude
8. The Waltz
9. Sleep

かなりの演奏力のある人達を招いて演奏しています。打ち込みのようなシーケンス的な演奏も生でやっています。アメリカのルーツミュージックをリバイバルさせるミュージシャンもいますが、基本地味になりがちでありますが、こんなに陽気なルーツミュージッックの方がリアルだと思います。様々な人種の坩堝であるアメリカのリアルな躍動感があります。

トーキングヘッズがアフリカ音楽から南米音楽まで手を出していましたが、その精神をアメリカ発掘で表現しているような感じです。トーキングヘッズの場合はファンクを融合させた事によって成功しましたが、そこまでのポップ感覚は持っていないようで、かなり実験的でサイケデリックな雰囲気になっています。だから売れるのは難しいかもしれませんが、素晴らしい音楽に仕上がっていると思います。

All My Friends/Are Animals
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[20190108]

Au
(1998/07/14)

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アメリカのデュオAuの2007年のファーストアルバムです。メンバーはDana ValatkaとLuke Wylandの二人組です。アコースティック楽器を多用したアブストラクトなスタイルですが、生演奏している部分もあって、不思議な世界観を持っています。歌はトーキングヘッズっぽいのですが、アレンジは全く違います。

1. Boute
2. Sum
3. Shelter
4. Death
5. Remain
6. Honeybee
7. Life
8. Ask The River

フレーズサンプリングによるミニマル感もありますが、自分たちで生演奏したアコースティック楽器のサンプリング素材を使っているので、機械っぽく感じません。実際にサンプリングじゃ無い演奏も含まれていますので、ちょっとしたサイケデリックな雰囲気にもなっています。曲調は違いますが、トーキングヘッズの頭でっかちな感じの印象を受けます。

理屈で音楽を作っているような感じがしますが、手作り感があるので、これもトーキングヘッズっぽいです。つまりニューウェイブ、パンクの初期衝動、それはそれまでに無かったロックを若者の手で作っていくという気概。それが反社会的な方向に進んでいなかったら、このような進化の仕方をしていたに違いありません。

Boute
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