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[20190331]

Shadow Temple
(1998/07/14)

Prince Rama商品詳細を見る


2010年のアルバムで、Prince Rama名義での最初の作品になります。Larson姉妹のデュオになっていますが、サブメンバーとしてシンセ、パーカッションで Michael Collinsがクレジットされています。サイケではありますがインド音楽よりもロック色が強くなっています。リズムはアフリカンっぽいし、かなり混沌としています。

1. Om Mane Padme Hum
2. Om Namo Shivaya
3. Thunderdrums
4. Storm Worship
5. Lightening Fossil
6. Mythras
7. Satt Nam
8. Raghupati

歌は相変わらず何を言っているのは分かりません。まるで祈祷でもしているような歌はオノヨーコっぽいし、アヴァンギャルドと呼ぶにはちゃんとした規則にのっとっています。打ち込みの部分が多くなっているのか、音は格段に良くなっています。60年代後半というよりも80年代のアンダーグラウンドなニューウェイヴっぽい感じになっています。

リズムを作ってからサイケなエフェクト処理をしているので80年代っぽく感じるのかもしれません。サイケというよりゴス系な感じになっています。デジタル環境でサイケを作ったらこうなりました的な感じでしょうか。でも感覚的にアナログな雰囲気もあって、やっぱり一番しっくりくる言葉はなんちゃってですかね。

Om Mane Padme Hum
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[20190331]

Architecture Of Utopia
(1998/07/14)

Prince Rama of Ayodhya商品詳細を見る


2010年のアルバムです。Prince Rama of Ayodhya名義では最後の作品になります。インディーズからのリリースになりますが、ビニール盤で限定販売でした。現在はダウンロード販売もできます。三人組でのPrince Rama of Ayodhyaとしては最後で、この後はLarson姉妹のデュオとしてPrince Ramaと名乗っていきます。

1. Dawn Of Astronomy
2. Breaking The Kitsch Barrier
3. Aeolian Divine
4. Om

長い曲と短い曲が交互になったミニアルバムみたいな内容です。サイケデリック的な宗教儀式のような音楽ですから、曲を長めにする事でより自由な表現が出来るようになっています。結果、インド音楽でも無く、ヴードゥーな、黒魔術のようなオカルティックな雰囲気になっています。これまでのような自宅録音では無いようで、ローファイさが薄くなっています。

サンプリング、デジタルサウンドも全面に出ています。元々インド音楽の知識も持っていないような、アイデアとして、イメージとしてインド的にしていただけなので、限界を感じたのか、インド音楽と関係無い世界になっています。サイケデリックからプログレに進化していきますから、その途上のアートロックのような雰囲気でしょうか。最近の若者が、こういう感性を持っているという事に驚きです。

Dawn Of Astronomy
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[20190330]

Zetland
(1998/07/14)

Prince Rama of Ayodhya商品詳細を見る


2009年のアルバムです。当初は自主制作で限定発売になっていました。現在はダウンロード販売されています。まったくの白人3人組が何故これほどまでにインド音楽にこだわるのかは分かりませんが、サンプリング素材としてインド音楽のものから引用しています。エスニックテクノというジャンルはありますが、テクノでは無く、明確にアシッドフォーク調のサイケデリックミュージックになっています。

1. Govinda Hare
2. Golden Glow
3. Panoptic Yes
4. Haunted Aquarius
5. Celestial Jewery
6. Son Of Bees
7. Mystical Creation
8. Fossil House

自宅録音なのか、音はかなり悪い、それでも60年代後半のサイケミュージックも4トラックとかで録音されていましたので、近い雰囲気になっています。違うのはシンセも入っているし、チープなサンプリングサウンドも使っている事です。録音はアナログっぽいですが、デジタルサウンドが含まれる事で不思議な感じになります。

インド音楽の素材を使っていますが、おそらくこの3人はインド音楽の教養は無いようで、なんちゃって感が半端ないです。やりたい事は混沌としたアシッドサイケなのでしょう。そこに強引にロックのフォーマットをはめ込んだり、21世紀の若者が考えないような事をやってのけています。どこか儀式的な雰囲気もあり、60年代後半に流行っていた黒魔術のヒンズー版といったところです。

Golden Glow
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[20190330]

Threshold Dances
(1998/07/14)

Prince Rama of Ayodhya商品詳細を見る


アメリカのサイケデリックバンドPrince Rama of Ayodhyaの2008年のファーストアルバムです。ボーカル、ギターキーボードのTaraka Larsonとドラム、パーカッションのNimai Larsonの姉妹とギター、シンセのRyan Sciainoの3人組でスタートします。テーマとしてインド的な雰囲気とロックを融合させたサイケデリックな世界を作っています。

1. Gita Nagari
2. Behind The Curtain
3. Voyage To Corinthia
4. Beast Of Jewels
5. Everything
6. Mastodon
7. Skipping Stones
8. Gifting
9. I See/I Saw
10. Gita Nagari Pt II
11. Mothlight

インド音楽とロックの融合と言えばラーガロックが始まりで、インド人が多いイギリスにおいて、ヒンズー教に興味を持ったジョージハリソンがシタールを勉強し始めた事に始まります。ビートルズの曲の中にシタールを取り入れたりしていました。やがてエレクトリックシタールも登場。ビートルズの影響力は凄まじく、世界中に波及する事になります。ビートルズがやっている事をまとめあげて一つのジャンルとして確立させたのがアメリカのバーズです。バーズによってラーガロック、スペースロック、カントリーロック、フォークロック等のジャンルが明確化され、ラブアンドピースの精神にのっとりサイケデリックロックが定着するようになってきます。

どんなに時代が変わってもサイケは常に愛され、模倣されてきました。何故なら、サイケは気持ちがいいからです。生き物は本能として気持ちが良い事は大好きなのです。しかし、インド音楽というのは物凄い規則の上に形成されており、宗教的な意味合いも強く、インド音楽にはまるには深すぎるので、音階を頂戴する程度でした。このバンドも結構なんちゃって感が強いのですが、インド音楽強めのロックになっています。まだまだローファイ感も強く、なんちゃってラーガロック感が愉快です。

Full Album
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[20190329]

Patterns
(1998/07/14)

Aroah & Dot Tape Dot商品詳細を見る


2012年のアルバムで現在までの最新作になります。同じくスペインの女性アーティストAroahとのコラボレートになっています。Aroahの歌が中心になっているので、トラッドフォーク色が強めです。エレクトロニクスも絡んできますが、この絡み方が絶妙で、トラッドフォーク色を崩さずに、それでいてしっかりとエレクトロとして主張させています。

1. Antipatterns
2. Heritage
3. Sound Of Keys
4. Wyrd Gd Theme
5. Two Boys Maybe Three
6. Wyrd Gd
7. The Con
8. Ost
9. Bees
10. Enp
11. Sunday
12. 13 Hard Hits
13. Xmas Wish

二人ともアコースティック楽器を得意としているので、ほぼアコースティック楽器が占めています。そしてその雰囲気を崩さないようにサンプリング音源が豊かな味付けとなって音場を膨らませていきます。時にはDot Tape Dot色が強めに出てくる時もありますが、曲の流れの中で主張してきますからソロの時のように前衛的にはならずに、ポップフォーマットとして成り立っています。

.tape.としての活動期間は短かったので、知名度は低い方ですが、こうしたコラボレート作品によって、その存在感を示しています。アコースティック感をイメージさせながら電子音も自然と存在させるという、フォークトロニカ作品としては満点の出来栄えではないでしょうか。電子音もテクノだけに使われるというイメージを払拭したという功績がフォークトロニカにはあります。

Antipatterns
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[20190328]

Paintings
(1998/07/14)

.Tape.商品詳細を見る


2005年のアルバムです。レーベル移籍して多少知名度が上がってきます。ミニマルの集合体のようなループの組み合わせ、サウンドはポップだけど、組み合わせ方がかなり複雑になっているので全体的には前衛な感じがします。生アコースティック楽器のサンプリングループが入ってくると多少分かりやすくなりますが、分かり易くなる事を拒否するかのようにミックスしまくっています。

1. Walden Dos
2. Defight
3. Lo-Pencil
4. With Paul
5. Franky Rendered
6. Mountain Office
7. The Projectionist
8. Lactoc Fuck
9. Slow Birds
10. You've Bought A Minicity Free Of Plastic Squirrels

あまり激しい感じはなく、ほのぼのとした雰囲気なのですが、癖のあるアクセントのつけ方がくせ者で、決してBGMにはしてくれません。普通の事をやっていては意味がありませんので、普通の事はやらないという趣旨なのでしょう。現在の耳で聴くとそれほど珍しい事はやっていませんが、音素材が独特ですから風化しないサウンドになっていると思います。

電子音には流行り廃りがありますが、サンプリング素材はプリセットでは無く、自分で用意していれば誰にも類似しないサウンドを作り出す事が出来ます。そこがサンプラーの強みだと思います。どういう素材を用意するかはセンスと偶然性などにも依ると思います。結果としてどういうものになるかは運任せ的な部分もあると思います。自分でも予測出来ないから面白い、ある意味即興音楽に近い感覚です。

Walden Dos
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[20190327]

Flying Over Bañugues - Loops & Sketches
(1998/07/14)

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スペインのアーティストDaniel Romeroの一人プロジェクト、ドット・テープ・ドットの2002年のファーストアルバムです。Electric Bass, Electric Guitar, Acoustic Guitar, Synthesizer, Accordion、トイギターなどを演奏し、サンプラーに取り込んでループさせるアブストラクトなフォークトロニカになっています。

1. Point
2. Bm Song Preludic
3. Bm Song
4. Full Smoking
5. Snowing On Desert Lull
6. Hello Flucky
7. Scholarship Holder
8. Biciclette Part 1
9. Buying Cigars With Feet (Kicking My Computer)
10. The Night You Shouted Bye
11. Too Much Coffee Circus
12. Goodbye Flucky
13. My Life As A Comedy
14. Biciclette Part 2
15. Miniode
16. Bm Song Collage
17. Biciclette Part 1 Missing Person Mix
18. Snowing On Desert Lull Sweet Trip Mix
19. Biciclette Part 1 Kunstner5 Mix

フィールドレコーディングやノイズ、電子音とアコースティック楽器の組み合わせは多くの人がやっている手法ですが、おもちゃの楽器なども使って、まるでガラクタをひっくり返したようなサウンドループになっています。スペインというお国柄も多少反映されていると思います。スペインってラテン系だからなのか、どこかブラジルをかぶるところがあります。

ブラジルも独自の進化、発展をしていますが、スペインも他の国には無いような感覚を持ったアーティストがいます。現代音楽の一つと言ってしまえばそれまでですが、デジタルサウンドとアコースティック楽器の組み合わせも千差万別だと思いますし、もっと幅広くやっていける手法だと思います。非楽器な雰囲気を誇張する為に、普段使わないような楽器を使う事で新鮮さを保てます。

live at Ahornfelder Festival 2007

[20190326]

Space Between
(1998/07/14)

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2006年のアルバムで現在までの最新作になっています。これ以降作品はリリースされていないので解散しているかもしれませんが、そこは不明です。あまりにも知名度がないので情報が少ないので分かりません。フォークを基調としながらも、カントリーやサイケな雰囲気を出して、彼らなりに工夫を凝らした作品になっています。

1. My Refrain
2. A Rehearsal
3. Paint Your Fingernails
4. Do You Remember When (We Overthew The Government?)
5. Always the Sound
6. I Envy the Photons
7. Claire Danes, If You Ever Get a Nose Job, I Swear to Jesus I'll Hang Myself
8. Spider Outside
9. So the Bear Wipes His Ass with the Rabbit
10. The Devil's Rope
11. Take the Leaves
12. A Mother's Arms
13. You are My Sunshine

歌は下手なままで、正にローカルなインディーグループという印象です。最近はアマチュアでも歌が上手かったり、リズム感が良かったり、演奏もプロ並みなバンドが多いと思います。その中でもこれだけの作品を作れるというのは、ヘタウマバンドにとっては勇気をもらえます。下手だから、センスが無いからとかで音楽を選択しない人もいると思いますが、音楽が好きという感情だけで音楽をやってもいいんだと思わせてくれます。

好きこそ物の上手なれという言葉もあります。好きだという気持ちが努力させてくれて、それなりのものを作り出せるようになると思います。センスはなかなか難しいところですが、自分の感性を磨き続けていれば、そこそこのセンスは磨けると思います。天性の才能を目の当たりにしたら気が引けてしまいますが、自分にしか作れない音楽というものを追求していけば、誰にも真似できない作品を作っていけると勇気ずけてくれる作品だと思います。

I Envy the Photons
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[20190325]

平成最後を締めくくる場所は白鵬の全勝優勝で幕を閉じました。危ない相撲もありましたが、最後まで集中を切らさずに勝ち続ける事はやはり凄い横綱だと思いました。準優勝が逸ノ城ですが、今場所はほとんどがハタキで勝っています。初入幕の時の快進撃も変わったり、はたいて勝っていて批判された事でハタキは封印していましたが、当たってからのはたきなので、今場所は不問になっています。楽して勝つ事を覚えてしましたが、苦手としていた背の低い力士に対しては有効だというのが分かったので、前に圧力をかけながらのはたきなら問題ないと思います。しかし、上を目指すにはあまりいい印象は与えないでしょう。

上位の成績
白鵬 15勝0敗 優勝
鶴竜 10勝5敗
豪栄道 12勝3敗
高安 10勝5敗
栃ノ心 7勝8敗
貴景勝 10勝5敗
玉鷲 5勝10敗
北勝富士 7勝8敗
御嶽海 7勝8敗
魁聖 3勝12敗
遠藤 7勝8敗
妙義龍 6勝9敗
大栄翔 7勝8敗
錦木 4勝11敗
正代 5勝10敗
逸ノ城 14勝1敗
栃煌山 3勝12敗


大関を目指す貴景勝が二桁をかけて、カド番脱出をかけて勝ち越したい栃ノ心が千秋楽に組まれるという残酷な取り組みとなりましたが、貴景勝はなんとか自分の相撲を取りきって二桁をもぎ取りました。栃ノ心は関脇に陥落ですが、来場所二桁勝てば大関に戻ってこれます。それまでに怪我を治しておいてもらいたいと思います。最初は調子良さそうだった御嶽海は負け越し、遠藤もいい内容はありましたが、いつまでたっても足腰の軽さが改善されず負け越し。妙義龍も上手い相撲が多かったのですが負け越し。それだけ内容の濃い場所だったと思います。

平成最後という事で、みんな真剣に取り組んでいたと思います。来場所からは新しい元号となり、新しい時代が幕を開けるという期待を持って、新しい力が育っていく事と思います。

幕内千秋楽全取組
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[20190324]

String Of Bees
(1998/07/14)

The Lesser Birds of Paradise商品詳細を見る


2004年のアルバムです。サイモンとガーファンクルみたいなトラッドフォークスタイルになっています。ぼそぼそと歌う事により、ボーカルの弱さをカバーするようになっています。彼らなりに曲つくりも演奏面も進化させてきています。カントリー色はかなり薄めになり、フォーク色が強まっています。元々トラッドフォークが進化してカントリーになっていますから親戚のようなものですが。

1. A Magnet In You
2. When The Devil Does A Drive By
3. This Is The Song I Wrote Last Night
4. Mermaid On The Blvd.
5. Where The River Meets The Sea
6. Because We Are Also What We Have Lost
7. You Snooze, You Lose
8. Assorted Aphrodisiacs
9. Josephine
10. Come Back To The City
11. Back There On Foot

フォークソングもスリーコードで完結できますから、ブルースっぽい曲もあります。普通に歌ってしまうと歌が下手な事がバレてしまいます。そこはうまくやってほしいものですが、オルタナフォークという趣旨ならこれもありかもしれません。もう少し毒っぽさがあれば面白くなると思うのですが、そこは優等生タイプのオタクのようなので無理があるかもしれません。

オタクというと器用なイメージがありますが、不器用なオタクはどうすればいいのでしょう。ストーンズのように下手さを隠すために悪ぶるというのがいいと思うのですが、それが出来ない生真面目さがあります。いつまでもインディーズでくすぶっているのなら、これでもいいと思いますが。もう少し頑張ってもらいたいものです。余談ですが、日本のXジャパンはインディーズだったから許されていたと思うのですが、メジャーになる器では無かったというのが私の個人的な感想です。実力に見合った場所にいる事も大事なのかもしれません。

A Magnet In You
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[20190324]

A Suitable Frame
(1998/07/14)

The Lesser Birds of Paradise商品詳細を見る


アメリカのバンドThe Lesser Birds of Paradiseの2000年のファーストアルバムです。ひ弱なザ・バンドのようなカントリーフォークロックです。歌が弱いのでまるでフリッパーズギターみたいですが、ネオアコではありません。いかにもインディーズらしいバンドで、最近の巧みなインディー系バンドとは違って微笑ましいくらいです。

1. Her Velvet Elvis
2. You're A Statue
3. The Middle States
4. Crystal Clear
5. Row Of Lights
6. When You're A Pretty Girl
7. And, I Miss You
8. God-Forsaken Polaroids
9. Find Me
10. Me Or Scurvey

カントリーを基盤としながらも、新しい要素を取り入れようとしています。カントリーはアメリカでは根強い人気を誇りますが、若者がカントリーをやる場合、それなりにポップフォーマットも取り入れようとします。そこから新しいポップスタイルも生まれてきましたが、2000年にこのスタイルというのも珍しいと思います。

カントリー界ではニューウェイヴバンド的なローファイさがあって面白いと思うのですが、どこかオタク的な雰囲気も感じます。それなのにエレクトロニクスには行かずにカントリーロックというところが微笑ましく感じます。意外とカントリーをベースにしたヒット曲って多いので、この道を極めるのも悪くはないと思います。

Me Or Scurvey

[20190323]

Invitation
(1998/07/14)

Heather Woods Broderick商品詳細を見る


2019年のアルバムで現在までの最新作になります。といっても来月のリリースなので、全ての音源は現時点では聴けていないのですが、聴ける曲から判断すると、やはりバラード系の曲になっていて、歌を中心としながらもアレンジ面がかなり躍動的になっています。それだけ表現の幅が広がっています。

1. A Stilling Wind
2. I Try
3. Nightcrawler
4. Where I Lay
5. Slow Dazzle
6. A Daydream
7. White Tail
8. Quicksand
9. My Sunny One
10. These Green Valleys
11. Invitation

アレンジ面が豪華になってくればそれだけ普通になってしまうものですが、作曲能力も進化していて、それに見合ったアレンジになっているので、彼女の個性、確立されたスタイルは損なう事なく豊かな表現となっています。最初はほぼドラムレスだったのが徐々にリズムにも重点を置くようになっています。リズムが明確になっても彼女の叙情性は保たれています。

全体像がまだ見えていませんが、おそらく今回もバラード系ばかりで、フォーク系の曲ばかりだと思われますが、リズムを強調する事によって、単調にはならずに、より表現の豊かな作品になっていると思います。どこか70年代っぽさもあるのですが、70年代にはなかったような雰囲気もあり、いつもながら古くも新しくもない、彼女ならではの音楽になっています。

Where I Lay
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[20190323]

Glider
(1998/07/14)

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2015年のアルバムです。前作から6年のインターバルを経ていますが、その間にかなり作曲能力と表現力を磨いています。フォークスタイルにA.O.R.的な要素を加えながらジャクソンブラウン的なバラード系に統一していますが、表現力が増しているので単調にはならずに心地良く聴き通す事が出来ます。

1. Up In The Pine
2. Mama Shelter
3. Fall Hard
4. Wyoming
5. The Sentiments
6. A Call For Distance
7. Desert
8. Glider
9. All For A Love

アコースティック楽器にこだわらず、エレキギター、シンセなどバンドスタイルのアレンジなのですが、彼女の歌を中心にアレンジされているので、控えめに雰囲気を大事にしたアレンジになっています。今回も弟のPeter Broderickがプロデュースしていますが、彼もかなり感性を磨いてきたと見られます。全体的に統一感を持った空気感を演出しています。全曲バラードなのですが、退屈に感じ無いというのは、繊細なアレンジと表現力によるものだと思います。

これまでの6年間の間に自分のスタイルを確立するのに努力してきたのでしょう。売れていれば、その過程にある作品も聴けたと思いますが、そこはインディーズの厳しいところでしかたありません。納得のいく作品を作るのに時間をかけていたとも思えます。やっている事もサウンドも新しいものはありません。70年代、80年代くらいの感じを現在の機材で作っています。しかし、自分のスタイルを確立させた事で、新しさとか古臭さとか関係無い作品に仕上げています。

Up In The Pine
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[20190322]

From The Ground
(1998/07/14)

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アメリカのシンガーソングライターHeather Woods Broderickの2009年のファーストアルバムです。弟のPeter Broderickがプロデュースして演奏でもバックアップしています。彼女自身もピアノ、ギター、チェロ、フルートとマルチな演奏をしています。曲調は普通にフォークソングですが、フィールドレコーディングやシンセなどが加わり、なんとか単純なフォークソングでは終わらないようにしています。

1. Something Other Than
2. Cottonwood Bay
3. From The Ground
4. The Colors
5. For Misty
6. Wounded Bird
7. Back Room
8. Left
9. Turned
10. Old Son

歌声はウィスパー系でカントリー的な節回しも無いのでピュアなフォークソングとして楽しめると思います。ただそれだけだと何の特徴も無いので、弟が様々なサウンドエフェクトを付けてくれているという感じになっています。基本弾き語りで完了するような曲調で、自分でオーバーダビングしているので、アレンジも控えめです。その分エフェクト処理で空間を埋めている感じです。

お金も無いので豪勢なアレンジは付けられませんが、不足している事で個性を生み出すのがロックのセオリーですから、そこは工夫次第という事になります。そこにフィールドレコーディングというのは安直過ぎますが、インディーズでのファーストアルバムとしては許せる範囲です。一番の魅力は歌声だと思いますから、それをどれだけ活かせるかが課題だと思います。五万といるアメリカンシンガーソングライターの中から浮かび上がるには少し力不足です。

Something Other Than
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[20190321]

Repave
(1998/07/14)

Volcano Choir商品詳細を見る


2013年のアルバムで現在までの最新作になります。現在も活動はしていますが、作品のリリースがありません。自分達のグループも持っているので、そちらが忙しいのでしょう。前作と違って、まず演奏面が達者になっています。アメリカンプログレみたいな楽曲で、その分コーラスも控えめになっています。コーラスグループと銘打っていますが、一番の弱点でもあるコーラスを控えた事で曲の完成度は上がっています。

1. Tiderays
2. Acetate
3. Comrade
4. Byegone
5. Alaskans
6. Dancepack
7. Keel
8. Almanac

現代音楽の色が強かったファーストに比べてロック色が強めに出ているので聴きやすいと思いますが、デジタル処理も加わったプログレスタイルですから、かなり凝ったアレンジになっています。しかし、アメリカンプログレですから曲はポップです。AUTO TUNEも普通に使っていますから、大前提としてコーラスワークを構築しようという意思は皆無だと思います。まったくユニークなグループです。

かなり仰々しいカントリーロックのような雰囲気もあり、かなりロック寄りにはなっていますが、基本は現代音楽的な感覚を持っていて、こだわりを持たないというこだわりを持っています。普通ではあり得ないような事を織り交ぜてきますので、そこは現代音楽感覚なのだと思います。自分達のバンドでは出来ないような事を楽しんでいるのでしょう。こういうバンドが自由に楽しめる時代にならないと文化としての音楽は死に絶えてしまいます。

Tiderays
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[20190320]

Unmap
(1998/07/14)

Volcano Choir商品詳細を見る


アメリカのグループVolcano Choirの2009年のファーストアルバムです。アコースティック楽器とコーラス隊でフォークフュージョン、プログレみたいな曲調を演奏しています。アメリカのフォークグループBon IverのメンバーJustin Vernonを中心にミュージカルアンサンブルグループCollections of Colonies of Beesのメンバーで構成されています。

1. Husks and Shells
2. Seeplymouth
3. Island, Is
4. Dote
5. And Gather
6. Mbira in the Morass
7. Cool Knowledge
8. Still
9. Youlogy

コーラスグループと銘打っていますが、綺麗なハーモニーのコーラスではありません。みんな歌が上手いわけではないので、気持ちでコーラスしている感じです。電子楽器も含まれていて、ミニマルな感じの現代音楽の雰囲気もあり、生演奏しているようで、自分たちで演奏したフレーズをループさせたりしています。なので、どこまで演奏力があるのか検討がつきません。なんといってもコーラスそのものがど素人ですから。

ロックだったり、宗教音楽だったり、民族音楽のような要素もあり、かなり奇抜な演劇集団のようなパフォーマンスになっています。プログラミングされたアコースティック楽器による演奏なので、コーラスもAuto-tuneで補正してもいいくらいです。そこまでやってしまったらコーラス隊とは言えないかもしれませんが、実際Auto-tuneも使っています。そこまで掟破りな事も平気でやってしまう人達なんですね。ここまで下手なコーラスを堂々と歌い上げるのはマザーズくらいでしょうか。感性もマザーズに近いかもしれません。

Husks And Shells
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[20190319]

Own It
(1998/07/14)

Trails and Ways商品詳細を見る


2016年のアルバムで現在までの最新作になります。女性メンバーだったEmma OppenとHannah Van Loonは脱退、Keith Brower BrownとIan Quirkの二人組になっています。後はゲストの参加によって完成させています。自主制作でビニール盤のみでの販売でしたが、現在はダウンロード販売も出来ます。インディーズですら契約が厳しい状況になっています。

1. Get Loud
2. Happiness
3. How Do I Turn
4. Coral Bleach
5. My Things
6. Pure Blues
7. Troubled
8. Ursula
9. Intuition
10. Bent Glass
11. The Answer

男性メンバー二人が中心になって作り上げているので作風にも変化が現れています。ファーストほどバリエーションが顕著ではなく、様々な要素は隠し味程度に抑えて、シンプルにポップロックしています。パワーポップ、ソフトロックとも違うような彼ら独特のポップワールドを展開しています。微妙にブラジリアンなギターポップなのかもしれません。

ディストーションレスのギターサウンドを中心にタイトなリズムにドリーミーなコーラスワーク、まるでニューウェイヴのようなものが出来上がりそうですが、そうなっていない、独特のポップ感覚、パワーポップに一番近いのかもしれませんが、ブラジリアンな要素が根底に隠れていて、単純にパワーポップとも呼べないものになっています。パワーポップよりも聴きやすいし、ピュアな感じがします。売れる要素はしっかりと持っていると思いますので、後は売り方次第なのでしょう。

Get Loud
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[20190318]

白鵬が全勝で折り返しました。並行して全勝だった逸ノ城は栃ノ心に十分にさせて1敗。今場所ははたき系で勝っていたので相撲内容は良くありませんでしたが、それでも勝って来られたのは体調は万全だったのだと思います。しかし、相手に十分にさせていては通用しませんでした。やはり前に圧力をかける相撲に徹した方がいいでしょう。はたき系は最後の手段です。調子の良かった御嶽海は失速しました。貴景勝は2敗になっています。残り全部勝つ気持ちで行かないといい結果には結びつかないでしょう。審議委員は相撲内を問うとしきりに言っていますが、これまで優勝、準優勝と続いた力士になんと手厳しい事でしょうか。伊勢の里とは大きな違いです。

中日までの上位の成績
白鵬 8勝0敗
鶴竜 7勝1敗
豪栄道 7勝1敗
高安 7勝1敗
栃ノ心 5勝3敗
貴景勝 6勝2敗
玉鷲 4勝4敗
北勝富士 2勝6敗
御嶽海 3勝5敗
魁聖 1勝7敗
遠藤 2勝6敗
妙義龍 3勝5敗
大栄翔 4勝4敗
錦木 1勝7敗
正代 0勝8敗
逸ノ城 7勝1敗
栃煌山 1勝7敗


鶴竜、豪栄道、高安が1敗で続いていますが、中日でのこの成績は当てになりません。白鵬もこのままいくとは思えません。差が開いてくるとはっきりすると思いますが、最後まで縺れた方が盛り上がると思います。遠藤は調子は悪く無いと思いますが、いまだに上位陣に通用しないというのは問題です。いつになったら大成するのでしょうか。しなやかさは持っているので、後は力強さだけだと思います。

幕内中日全取組

[20190316]

Pathology
(1998/07/14)

Trails and Ways商品詳細を見る


アメリカの男女混合バンドTrails and Waysの2015年のファーストアルバムです。メンバーはパーカッションのIan Quirk、ギターとキーボードのKeith Brower BrownとHannah Van Loon、ベースとキーボードのEmma Oppenの四人組です。全員がボーカルをとりますが、曲によってはゲストボーカルを招いたりしています。歌に重点を置いたポップグループだと思います。

1. Skeletons
2. Say You Will
3. Mtn Tune
4. Jacaranda
5. Heavy Sleeper
6. Nunca
7. Downright
8. Defined
9. Terezinha
10. Dream About Me
11. Vines

曲自体は80年代ポップスです。80年代の様々なスタイルを取り入れていますが、音質が全く違うので、80年代のそれとは違うものだと思います。現在の感覚、現在の機材を使って演奏されていますから、80年代ポップスの明るいポップな曲調ですが、別物になっているというユニークさがあります。ですから古臭さを全く感じません。

80年代のようにホワイトソウル、レゲエ、ファンクなどを取り入れたアレンジになっています。それに加えてボサノヴァのようなブラジリアンリズムもありますから、結構立体的なアレンジを構築しています。この辺のセンスは素晴らしいものがあると思います。そのリズムの作り方に現在のデジタルサウンドも加えてきますから、80年代には無かった、そして現在でも珍しいようなセンスが光るアレンジになっています。そして少しばかりゆるいテンポが心地よく感じます。

Skeletons
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[20190315]

Analemma
(1998/07/14)

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2017年のアルバムで現在までの最新作になります。Slavo Solovicとのコラボレート作品になっていて、いつものロックな感じではありません。どちらかというと現代音楽でしょうか。オーケストラをバックにShinaが歌い上げるという内容になっています。どこかヨーロッパ映画のサントラ的な雰囲気もあります。

1. Nová Tvár = A New Face
2. Deň Noc = A Day, A Night
3. Príliš = Overly
4. Dych Zatajujem = Holding My Breath
5. Také = Sort Of
6. Budúca Rieka = The River To Be
7. Nič Menej = None The Less
8. Na Okraji Vzťahov = On The Edge Of Relationships
9. Kráľovná Prázdnych Šchovníc = The Queen Of Empty Chessboards

プログレ志向が強くなっていましたので、極端にその方向になっています。やはりロックの要素があった方がかっこいいですが、これはこれで新しい方向性を見出す為には必要な禊のような作品になるのでしょうか。デジタル素材も使っていますし、サンプラーとオーケストラの質感が見事に馴染んでいます。故に現代音楽的と言えます。

いつまでたっても英語で歌わないところもいいです。英語発音によるロックには無い雰囲気を作り出すためには、英語以外の言葉で歌うのいいと思います。それだと世界的に売れないという感覚ももう古いでしょう。英語じゃ無いロックにこそ新しい道は開かれていると思います。日本語もアニメの影響で世界的になっていますし、日本語ロック大いに結構だと思います。私SAMARQWANDはそうしています。そのうち中国語でも歌ってみようかと思っています。中国語は結構ロックにハマる言葉がたくさんあります。もうアメリカ、イギリスの時代でも無いのです。

Nová Tvár = A New Face
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[20190314]

Divoko
(1998/07/14)

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2016年のアルバムです。6年ぶりの新作になります。その間二人で頑張ってライブアルバムをリリースしていましたが、今作では打ち込み無しのバンド演奏になっています。かなりプログレッシヴ感が強い内容になっていて、アコースティックギターもフォーク的な演奏では無く、プログレになっています。ツェッペリンというよりクリムゾンに寄ってきて尚オリジナリティに溢れています。

1. To Čo Je
2. Rozpletám
3. Krídla Samoty
4. Spokojná A Sýta
5. Dni Dlhé
6. V Oku Veľryby
7. Verím neverím
8. Muž Ktorý Neexistuje
9. Divoko

デジタルロックも取り入れていましたが、バンドとしての演奏を大事にしているので、テクノ感を取り除いたコアな部分を進化させたような新たなスタイルを生み出しています。クラシック、ジャズ、トラッドフォークを飲み込んで進化していったプログレをもっとソリッドなロックとして表現しています。

彼らの特徴的だったポップ性が無くなって、よりシリアスになった大人のロックになっています。二人だけになった事で、売れることより、自分達が楽しめる音楽に徹しているのでしょう。70年代ロックの影響を色濃く持っていながら、過去にはこだわらない未来を向いたロックの姿を提示しています。分類化される事を拒否するかのようなエネルギーに満ちた作品になっています。

To Čo Je
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[20190313]

Teraz
(1998/07/14)

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2010年のアルバムです。メンバーがShina LoとDaniel Salontayの二人になっています。よって打ち込みが多くなっていますが、この生演奏感は凄いです。テクノ、ヒップホップの要素も取り入れていますが、基本ハードロックなので、フュージョンみたいな演奏になっていて、プログラミングされた部分もファンク、ジャズ的なので生演奏しているように聴こえます。

1. Len Letia Okolo / Just Flying By
2. Tak / So
3. Von Von / Outside
4. Mraky Draky / Dragon Clouds
5. Bránou / Through The Gate
6. Na Horu A Dolu / Up And Down The Mountain
7. Zlatá / My Dear
8. A To Je Všetko? / Is That All?
9. Bodka / Full Stop

世界を視野に入れたのか、英語表記もついています。トータルコンセプトを持っているのか、テーマ的なリズム感があって、一つのリズムで複数の曲を作ったような感じになっています。まるで古典組曲のようです。サンプリング素材もオーケストラ楽器を用いていたり、かなり凝ったプログレフュージョンの要素をまとったハードロックになっています。それでいてポップなので、全く新しいタイプのハードロックを生み出しています。

このプログレ的なハードロックもツェッペリンの遺伝子を継承していると思います。聴いた感じは違うと思うかもしれませんが、リズムを強調する、ファンクも取り入れる、それでいてシンフォニックな構成にする。アコースティックな要素も入れる。やっている事はツェッペリンそのものです。これが正しいツェッペリンの継承なのです。しかももっと新しい要素だったり、ポップに作ったりして、その先を進めているのです。新しい形のハードロックを提示しているのです。

Len Letia Okolo / Just Flying By
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[20190312]

Gloria
(1998/07/14)

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2008年のアルバムです。ロック色が強くなり、ポップなロックアルバムになっています。やはりツェッペリンの影響を感じますが、それをポップに演奏して尚且つ、民族的な要素もどこかしこに散りばめています。とても個性的というか、すでに自分たちのスタイルを構築しかけていると言えます。

1. Už Len Raz
2. Ani Náhodou
3. Berlin-Grenoble-Arles
4. Zrkadlo
5. Som Modré More
6. Červená Modrá
7. Anjel Môj
8. Okná Oči Čisté
9. Dary
10. My Dve
11. Slnko Stúpa
12. Mlyny
13. Gloria

70年代ロック的な楽曲なのですが、サンプラーなども使っていますからデジタルロックなところもあります。しかもポップなのでオルタナとも違いますし、演奏力も表現力もかなりの腕前なので、既存のロックバンドとはポテンシャルが違います。とてもトリオ編成のバンドとは思えません。しかし、トリオなので余計な音はあまり加えようにしてポップであるから、重過ぎずいい感じです。

70年代ロックの影響を受けながらも、自分たちにしか出来ないスタイルを身に付けています。アメリカやイギリスのバンド忘れかけているものを持っているバンドだと思います。新しい要素も含みながら個性的ですからかなり素晴らしいバンドだと思います。ツェッペリンの影響はバイオリンの弓でエレキギターを演奏するというところにも現れていますが、歪ませず、しっかりメロディーを奏でられるという強みも持っています。

Už Len Raz
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[20190311]

平成最後の場所となる大阪場所が始まりました。5人も新入幕力士が入り、上位陣も揃って充実した場所になりそうです。初日上位陣は安泰でしたが、唯一鶴竜だけ黒星。相手が力をつけてきている御嶽海ですから致し方ないと思います。大関挑戦の場所貴景勝も快勝。逸ノ城は相撲内容は良くありませんでしたが、力強さは感じました。遠藤はまだまだ立会いに課題がありそうです。

初日上位の対戦結果
◯白鵬 突き落とし 北勝富士
◯御嶽海 送り出し 鶴竜
◯高安 寄り切り 魁聖
遠藤 押し出し 豪栄道◯
◯栃ノ心突き落とし 大栄翔
◯貴景勝 押し出し 妙義龍
錦木 押し出し 玉鷲◯
◯栃煌山 肩透かし 正代
千代大龍 突き落とし 逸ノ城◯
隠岐の海 押し出し 阿武咲◯
◯碧山 突き落とし 阿炎
◯朝乃山 掬い投げ 宝富士


豊ノ島が十両から帰ってきました。力は衰えていますが、曲者としては健在だと思います。栃ノ心はまだ怪我の状態はよくないと思いますが、角番だけに踏ん張りどころです。どの力士もいい感じできていますから、誰が調子いいのか見えていません。今場所も誰が優勝してもおかしくない場所だと思います。

初日幕内全取組

[20190310]

Výprava / Voyage
(1998/07/14)

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スロバキアのバンドLongitalの2006年のファーストアルバムです。元々はDlhé dielyというバンド名で2001年から活動していますが、世界を視野に入れたのか、バンド名を変更して活動するようになっていきます。メンバーはベース、女性ボーカルのŠinaとDaniel SalontayとMarián Slávkaの三人組になっています。スロバキアフォークというか、民族音楽とエレクトロニカ、ブレイクビーツを組み合わせたスタイルになっています。

1. Je Čas Ísť (It's Time To Go)
2. Výprava (Voyage)
3. Konečne Si Letel (You Flown At Last)
4. Drzka (Bold Girl)
5. Modrý Plyn (Blue Gas)
6. Semafóry (Traffic Lights)
7. Na Mori (On The Sea)

スロバキアの民族音楽だけでは無く、ケチャなどのリズムも取り入れたり、サイケフォークな雰囲気からロック色も持っています。バンドですから生演奏を土台にプログラミングを加えていくやり方で、基本はロックバンドのようであります。ライブでの再現性も重視しているのか、トリオ編成による演奏で必要最小限の音でサイケな雰囲気を作っています。あまり音を重ね過ぎない事で個性的に聴こえるという効果が生まれています。

英語では歌っていませんから、それだけで普通のロックじゃない感じがします。それにより輪をかけてより効果的にしているのが民族音楽の要素です。アコースティック楽器によるロックはツェッペリンのようでもありかっこいいです。そこにブレイクビーツによるドラムパターンが加わったりして独特の雰囲気を作り出しています。第三国にはまだまだ隠れた強者がいるものです。

Je Čas Ísť (It's Time To Go)
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[20190310]

Xylos
(1998/07/14)

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アメリカのバンドXylosの2011年のファーストアルバムです。現状フルアルバムはこれだけになっています。男性二人、女性二人の混合バンドで、ギターのEric Zeiler、キーボードとボーカルのNikki Lancy、ベースとボーカルの Jordan Brooks、ドラムのChris BerryにマルチプレイヤーのMonika Heidemanngが加わった形になっています。

1. Darling Dearest
2. X-Ray
3. Second Order
4. Blind Eye
5. Not Enough
6. Wrapped In A Page
7. Too Late
8. Suburbia
9. Mission
10. Dust

スタイルは80年代ポップのシンセポップになっています。80年代リバイバルは陰ながら結構いるものです。バンド演奏なので、生演奏とプログラミングの混じり合った演奏で、80年代のシーケンサーよりも現在は複雑なプログラミングが出来ますし、音源も豊かになっているので、80年代の欠点は払拭されています。曲がシンプルでポップという利点もあります。ただ、微妙に古臭いレトロな印象を受けるのは致し方ありません。

こういうバンドが多いという事は需要もあると思うのですが、これ以降のレーバル契約が出来ていない事情を鑑みると厳しい状況なのかもしれません。アメリカでも歌謡界レベルみたいなヒットチャート信仰があるようで、多勢にはかなわないと言う事か、自主制作でもいいから、アメリカでも反勢力的なミュージシャンには頑張ってもらいたいと思います。だって、ここ20年くらいのアメリカのヒットチャートはクソですから。

Darling Dearest
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[20190309]

Rare Form
(1998/07/14)

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2018年のアルバムで現在までの最新作になります。5年のインターバルを経てレーベルも移籍していますが、やっている事は全く変わりがありません。以前よりも80年代ポップ色が強くなっているかもしれません。Chillwaveとか新しい名前をつけられていますが、80年代にやっていた事の焼き直しにしか過ぎません。

1. Concept of Time
2. Wonder/ Run
3. Rare Form
4. What to Do
5. Only Space
6. Never be the Same
7. Highlights
8. Your Love
9. All Reality
10. Together

90年代初めくらいまでは、こんな感じのシンセポップはありました。ハウス系といいますか、テクノポップという日本だけで呼べれていた名称が世界で使われだした頃のスタイルです。ただし、使っている素材がソフトもハードも含めて近年のものですから、80年代の作品に比べると音の分離が良くなっています。これだけリバーブをかけているのに一つ一つの楽器の音が明快に鳴っています。この辺のミックス感覚はピカイチです。

ホワイトファンクと呼ばれていたシンセポップのスタイル。懐かしい感じです。特にイギリスの80年代ポップのスタイルをアメリカにいる若者がやっているという不思議な感覚、特に最近は全滅しているようなスタイルですから逆に新鮮なのでしょう。もう一つ二つサムシングニューがあった方が面白いと思うのですが、果てしてこれから何らかの変化は起きるのでしょうか。

Concept of Time
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[20190309]

Variable
(1998/07/14)

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2013年のアルバムです。ここからはダウンロード販売のみになっていきます。80年代ポップみたいなシンセポップになっています。音源が違いますから80年代ポップよりも音はいいですが、リバーブの掛け方とか80年代リバイバルみたいになっています。ボーカルには自信がないのか、デビュー当時からリバーブを深めにかけていますが、歌は上手い方だと思います。

1. Variable
2. Lovin
3. Reciprocal
4. Swish
5. Grow
6. Nao
7. Keeps
8. Everyday
9. It's Fun To Remember
10. Into Your Heart

歌にリバーブを深めにかける事により、演奏の方が前面に出てきますから、ダンスナンバーとしてはリズムが強調されます。これは80年代の手法で、最近ではこんなにリバーブを深くかける曲は少なくなっています。フィルスペクターに影響を受けたビーチ・ボーイズなどウェストコースト系A.0.R.も深めにかけて、山下達郎もたっぷりかけていましたが、ビーチサイドミュージックという観点からそうなっているのだと思います。

しかし、デジタルリバーブたっぷりですから、どちらかというと80年代のABC等の雰囲気があります。後に90年代に開花するNew Orderタイプのテクノとも言えます。リズムを強調させる事が優先されるとリバーブは薄目が主流になってきます。ですから最近では珍しいくらいしっとりとしたサウンドになっています。最近のリバーブは空間モデリングタイプが増えていますから、もっさりせずにリズムを強調しながらしっとりさせる事に成功している優等生作品とも言えます。

Variable
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[20190308]

Amanecer
(1998/07/14)

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2012年のアルバムです。やっている事は90年代テクノの雰囲気そのものですが、アフロ、トロピカルなリズムを取り入れる事でフロアのダンスミュージックでは無く、ビーチサイドでのダンスミュージックになっています。アコースティック楽器の生演奏、サンプラーも含めてエレクトロニカで最終的にまとめ上げるというスタイルになっています。

1. Chlorophyll
2. Hammock
3. Weak Ends
4. Youthless
5. SunnDreamm
6. Cynthia
7. Soft Denial
8. Mien
9. Pilfer
10. Day We Met
11. Feel The Same
12. Desperate Measures
13. Quasar

明るい、楽しいダンスミュージックではありますが、それほど能天気でもありません。一つ一つの音素材がかなり工夫されていて、一筋縄ではいかない感じになっています。リズムの作り方も前作よりもかなり凝った感じになっていて、リズムを作る上で、音色もかなりグルーヴに関係してきます。そこでのEQ処理も極端ではありますが、しっかりリズムを歌い上げるような処理になっています。

参考になるところもありますし、参考にしなくてもいいじゃないかというところもあります。同じテクノパターンでも、もっと自由でいいんだと思わせてくれる作品です。アカデミーで習うような定番処理ではない自由さが豊かなグルーヴを生み出しています。本来なら褒められないような処理でも、最終的にかっこよければやがてスタンダードに成っていくものです。テクノにもまだまだ未来が残されているように感じさせる作品です。

Chlorophyl/Hammock/Weak Ends/Youthless/Sunndreamm
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[20190307]

Replicants
(1998/07/14)

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アメリカのアーティストMike Diazの一人プロジェクトMillionYoungの2011年のファーストアルバムです。基本シンセポップですが、ファンクやユーロビートなどのダンスビートを取り入れたポップなスタイルになっています。やっている事は古いかもしれませんが、古さを感じさせないのは、ここでもやはり組み合わせの妙であります。

1. Obelisk
2. Cosmonaut
3. Easy Now
4. On-On
5. Replicants
6. Tokyo 3
7. 001
8. Forerunner
9. Perfect Eyes
10. Calrissian
11. Sentimental
12. Gravity Feels
13. Synanthropic

一場面だけ捉えると既成感は強いのですが、そこはまるでパロディー感覚で、組み合わせの流れによって、これまでになかったような感覚になるという不思議な現象が起こります。どれも懐かしい感じが漂っているのに、これまでここまで爽快にポップに徹していたアーティストがいなかったので、不思議な感覚になってくるのです。DTMをフル活用しながらも、やはり重要なのはアイデアという事でしょう。

一回りも、二回りもしているスタイルなので、新鮮に感じる人もいるでしょうし、懐かしい感じになる人もいるでしょう。様々な要素がからまり合いながらも、難解にはならず、常にアッパーチューンなダンスナンバーに徹してポップ精神満載なところが、嫌味の無い作品に仕上げていると思います。フロリダ出身という事で、海に似合う音楽というテーマもあるのかもしれません。

Obelisk
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