2000年のアルバムです。フィールドレコーディングを使った環境
音楽になっています。雑踏の様々なノイズがシーケンスされていくように計算された使い方をしていて、そこは
音楽的な部分になっていると思います。ただ録音してきた雑踏を垂れ流すのでは無く、発する音を音源として活用するという事ではテクノに近い考え方になってきたと思います。
1. Nichi Nichi Kore Ko Nichi
2. Paste And Roundwound
3. Pink Hummm
4. How Do You Do Tabletalk
5. Sigrun Hardardottir
6. Anne No Hi
曲のタイトルに日本語らしきものがありますが、親日家なのでしょうか、中にはお経のようなループもありますので、東洋的な感覚にも惹かれているのでしょう。以前に比べるとビート感的な概念が発生していて、とても計算されたコラージュになっていると思います。非
音楽的な素材で
音楽を構築する。これは現代
音楽においては定番の概念です。
音程を確保出来にくい素材、それも打楽器だと思えば使いようがあり、調性を可能な限り薄めていくのも現代
音楽の生業であります。ロックでもテクノでも無い感覚だからこそ生み出せる独自の音楽です。しかし、やっている事は結構古いやり方なので、もう少しだけでも革新的な事をやってもらわなければ面白みがありません。
Full Album