2015年のアルバムです。トリップホップ系シンセポップな内容になっています。今回はシンフォニックな部分よりリズムを強調した作風になっていて、普通にシンセポップと呼んで差し障りありませんが、その中でもEivorのエモーショナルな歌が独自の世界を築いています。ファルセットも含めて安定感のあるコーラスワークは見事なものです。
1. Silvitni (Calm)
2. Brotin (Broken)
3. Salt (Salt)
4. Mjørkaflókar (Fog Banks)
5. Petti Fyri Petti (Piece By Piece)
6. Røttu Skógvarnir (The Right Shoes)
7. Í Tokuni (In The Mist)
8. Verð Mín (Be Mine / My World)
9. Slør (Veil)
10. Trøllabundin (Spellbound)
ケルトに世界でもデジタルサウンドで演奏する時代になっていますから、こういう
音楽 も珍しくはありませんが、音の質感、曲の構成、表現力、どれを取ってもイギリスの作品にひけをとっていません。それ以上といっても言い過ぎではないくらいです。ケイトブッシュやビュークとはスタイルが違うかもしれませんが、同等の表現力を持った歌声だと思います。
フォークスタイルにはこだわらなくなっていますが、やはり根底にはフェローの精神が息づいています。様々なスタイルを吸収して尚練り上げてきた自分の
音楽 性をより磨き上げながらも、仰々しくなり過ぎずに見事にまとめあげた作品になっています。ヒットチャートに登場しても負けないくらいの楽曲、説得力のある歌、世界を舞台にしてもなんら問題ありません。
Silvitni (Calm)
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