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[20190531]

Wolf Children OST
(1998/07/14)

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2012年の作品で、日本のアニメ映画おおかみこどもの雨と雪のサウンドトラックになっています。全体的にノスタルジックでほのぼのとしたオーケストラアレンジの小曲が並べられています。全体的に統一感があり、組曲風の作品になっています。先行シングルおかあさんの唄は監督の細田 守の作詞ですが、高木正勝の名前を世に知らしめた出世作になります。

1. 産声
2. めぐり
3. 陽だまりの守唄
4. ほしぼしのはら
5. そらつつみ
6. 莟
7. ねね
8. あたらしい朝
9. オヨステ・アイナ
10. がさぶらたあた
11. たねめみ
12. きときと - 四本足の踊り
13. ひふみのまじない
14. 太陽をもった日
15. すべての暖かいみち
16. 秘糸
17. あなたが編む世界
18. やわらかいまなざし
19. 少年と山
20. あめつちひといぬ
21. あなたはわたしの美しいうた
22. 虹のたてがみ
23. 雨上がりの家
24. おかあさんの唄

エレクトリックレスな作風になりつつありましたが、完全なオーケストラ作品となりました。サウンドトラックという性質もありますが、これまでとは全く違うスタイルの一つとして確立された作品になっています。音楽としてはとても爽やかで優しい感じのものばかりで、いかにも日本のアニメらしいものですが、物語を描くような起承転結にはなっておらず、全体を通したテーマに沿った流れに統一されており、ブリッジになる部分がないのですが、心地よい音楽なので、船体を通して聴き込めます。

ピアノ曲が多く、これはこれまでの高木正勝の世界の発展形とも言えます。映画自体が大ヒットしているという恩恵もありますが、その一躍を担っているのが彼の音楽である事は間違いありません。オーケストラアレンジもとても立体的ですし、日本の女性シンガーAnn Sallyが歌うおかあさんの唄に象徴されるような童謡的な優しさに包まれた音楽になっています。

産声
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[20190530]

Tai Rei Tei Rio
(1998/07/14)

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2009年のアルバムです。生オーケストラと祈祷のような歌、少しばかりのフィールドレコーディング素材を使っていますが、電子音は使っていません。デジタル編集しているので、少しばかりデジタル感はありますが、架空の民族音楽、もしくは原始宗教音楽のような趣があります。

1. Homicevalo
2. Utafu
3. Ana Tenga
4. Lava
5. Ceremony
6. Laji
7. Tidal
8. Philharmony
9. Mukafu
10. Watch the World
11. WAVE
12. Elegance of Wild Nature
13. Tai Rei Tei Rio
14. NIHITI
15. Omo Haha
16. Naraha

クラシック音楽でも民族音楽を取り入れたものがありますが、それに近い感じでしょうか、これは文庫本との組み合わせでのリリースになっていて、物語をつぐむサウンドトラックという感じでしょうか、世界各国の民族音楽がミックスされたような感じなので、無国籍という表現になってしまいます。歌も野暮ったい男の唸りのような歌だったり、女性コーラスもありますが、プロっぽくありません。

民族音楽といえばまずリズムありきで、これもいろんな要素が取り入れられています。かなりなミクスチャーエスニックオーケストレーションです。ケチャのようなどこかで聴いたことのある感じと、混じり合わされているので、どこにも無いような不思議な感覚になっていきます。

Homicevalo
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[20190529]

Air's Note
(1998/07/14)

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2006年のアルバムです。歌を中心とした作品ですが、これまでのインディーズ的なポップ感覚では無く、フォークオーケストレーションのような、なめらかで大自然をイメージさせる音楽になっています。歌は田口晴香が歌っており、Opheliaも彼女が歌っていますが、キーを変えたり加工した事で男性的な声に聴こえています。

1. Ophelia
2. Crystallized
3. Any
4. Entrance
5. Watch The World
6. Dancer
7. One By One By One

One By One By OneだけAqualungとのコラボレートでAqualungことMatt Halesが歌っています。森の中をゆっくり通り抜けるイメージで作曲が行われ、実際に森の中を何度も歩きながら作曲しているようです。自分で作る映像をイメージして作る音楽とは違って、実際に大自然の呼吸する感覚を浴びながら曲を作る事で、これまでとは違った新しい領域に入った作品となりました。

大自然を表現するならフィールドレコーディング素材を使うのが手っ取り早いですが、ほぼ生演奏のような自然な感じを与えるアレンジメント、クラシックの音楽家がやっていたような、大自然の音を楽器で表現するような作業になっています。しかし実際はかなりプログラミングされています。デジタルならではの処理もされていますが、壮大なフォーク感のあるオーケストレーションに仕上がっています。

Any
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[20190527]

令和最初の優勝は平幕の朝乃山となりました。三役経験の無い平幕優勝は58年ぶり、富山県出身としては103年ぶりの快挙となりました。鶴竜が終盤いつものように失速したのもありますが、立派な成績での優勝だと思います。栃ノ心戦との判定疑惑もありましたが、栃ノ心はなんとか二桁勝って来場所の大関返り咲きが決定しました。貴景勝は1日だけ復帰しましたが、再び休場、怪我を治して来場所の角番を乗り切る選択をしました。怪我を押して出場しても将来的には良い結果にはなりません。逸ノ城も休場から復帰して一つでも勝ち星を増やそうとして5勝まであげました。勝ち星で落ち方が変わってきますから、相撲を取れるのであれば復帰するという選択もあります。

幕内上位の成績
鶴竜 11勝4敗
高安 9勝6敗
豪栄道 9勝6敗
貴景勝 3勝4敗8休
逸ノ城 5勝7敗3休
栃ノ心 10勝5敗
御嶽海 9勝6敗
碧山 6勝9敗
北勝富士 7勝8敗
琴奨菊 6勝9敗
大栄翔 7勝8敗
遠藤 7勝8敗
千代大龍 6勝9敗
玉鷲 10勝5敗
阿炎 10勝5敗
隠岐の海 5勝10敗
朝乃山 12勝3敗 優勝


令和最初の場所ですから天覧相撲が予想されていたのですが、トランプ来日に合わせて、千秋楽にはトランプ観戦となりました。そしてアメリカ大統領杯というのを今場所から夏場所の優勝力士に授与する事になりました。若き朝乃山にとっては初めて尽くしです。三賞受賞者も多く、中堅が力をつけてきた事を物語っています。上位陣が不甲斐ない成績ですので、新しい時代の到来を象徴した場所となりました。

千秋楽幕内全取組
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[20190526]

Coieda
(1998/07/14)

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2004年のアルバムです。ポップなスタイルにジャズ的なアレンジやネオクラシカルなアレンジも加わり、自分のスタイルを確立させながらのポップ手法といういい流れになってきました。Exit/Deleteには David Sylvianがボーカルで参加して話題となっています。あとボーカル曲は数曲しかありませんが、他は当真伊都子のボーカルになっています。歌を意識するとポップなデフォルメになるので、半々くらいでちょうどいいんじゃないでしょうか。

1. Pia Flies
2. New Flat
3. Midnight
4. Cruz
5. Exit/Delete
6. Coieda
7. O.P.R.
8. Dogma
9. Girls
10. Private Drawing
11. Cuba
12. Birdland#3
13. Change Of Seasons
14. Opfern
15. Primo
DVD
1. Birdland#3
2. Girls
3. Maggie's Trip
4. Private Drawing
5. New Flat
6. Aura
7. Primo
8. Exit/Delete_First_Sight

DVDによる映像も増えています。これまでの集大成的な内容になりながらも、次の方向性を見据えた作りになっています。彼の代表作でもあるGirlsも入っていますし、入門編としては最適なアルバムだと思います。彼がこれまでやってきた事が全て詰まっていますし、それが微妙に連動しながら音楽になっているという素晴らしい出来栄えになっています。曲によってはロック的なものもあり、その表現はゲストのDavid Sylvianのようなアートロックな世界に通じるものがあります。

日本的な部分と日本には無い感じが同時に存在していて、インディーズの世界でもここまでカラフルな音楽はなかったと思います。どちらかに偏るのが一般的で、日本人でありながら、日本にいないような感覚、独自の世界観を持っているということでしょう。それがポップ感覚を持つ事で調和のとれた音楽となり、芸術と大衆性が程よいバランスで保たれています。簡単に聴き流してもいいし、しっかりと向き合う事も出来る音楽です。

Pia Flies
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[20190526]

Sail
(1998/07/14)

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2003年のアルバムです。今回も当真伊都子をボーカルに迎えたポップ作品になっています。やっている事はエレクトロポップですが、選択している音源がエレクトロニカ流ではなく、柔らかな音源を選んでいて独特の雰囲気を生み出している。英語の歌の発音が日本的だから、日本のインディーズですよと言わんばかりなところが気になりますが、雰囲気的には統一感があります。

1. Dig Down
2. Let's Summer Sail
3. Drowsy
4. Kimmy
5. Good Afternoon, Tabasa
6. Makmoc
7. Autumn Blossom
8. Pink Wave
9. Pimrico
10. Night Drive Through Wonder
11. Rama
12. Rama (Cornelius Remix)
Video 1. Drowsy
Video 2. Pink Wave

細野 晴臣主催のレーベルDaisyworld Discsからのリリースで、エグゼクティヴプロデューサーに細野 晴臣が加わったり、コーネリアスのリミックスがあったりと、日本のインディーズにどっぷりと浸かってはいます。だからエレクトロニカといっても日本の伝統文化の継承として、テクノポップあたりの感覚を持っています。ポップスで個性を出すのは難しい部分もあります。そういう意味ではまだこのスタイルでは自分を出しきれていないと思います。

テクノポップという日本独特の文化からのエレクトロニカは、多くのアーティストが歴史を築いてきていますから、その感覚に近い感じでやってしまっては個性は埋没してしまいます。目立たないところでは凄い事をやっているのですが、このほのぼのとした雰囲気からは伝わってきません。やりたいイメージは固まっていると思うのですが、一回この雰囲気は捨てた方が面白くなっていくと思います。

Dig Down
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[20190525]

Rehome
(1998/07/14)

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2003年のアルバムで、女性シンガー当真伊都子をフューチャーしたボーカル作品に挑戦しています。歌モノという事で曲自体はR&B系な曲調で作っていますが、サンプラーでアレンジ構築していますから、これまでと同じ手法なのですが、曲がポップスになっているので印象も極端に違ってきます。元々の曲のようなRehome (Organ Remix) で普通に作曲しているのが分かります。それをサンプリング音源に差し替えるという妙技が見事です。

1. Rehome
2. Glory Days, Glory Nights
3. Brighter Shade
4. Flying House
5. Rehome (Organ Remix)
6. Smell Up The Moon
7. Sound Of House
8. Airy Air
9. Curtain Tale
10. Red Seeds On Roof
11. Via Ever Sight
12. Flat Echo
13. Ween Piano

Sound Of Houseでは自分でも歌っているのか、ヴォコーダーなのか発音ミクなのか、こういう感じなら歌モノも沢山量産出来そうです。しかし、歌ものになるとどうしても日本のインディーズ的な雰囲気になってしまうのは日本人の悪い癖かもしれません。せっかく世界に通用するセンスを持っているのだから、歌モノでも世界的な雰囲気を演出して欲しかったと思います。

こういう内容なら日本にはいくらでもいますから個性が感じられなくなっています。歌モノという慣れない手段でポップス寄りになり過ぎている感があります。普通の事だってできるという自己顕示欲はいらないものですが、どうしてもやってしまうんでしょうね。普通じゃないところも沢山あるのですが、印象としてそこはオブラートに隠されたように感じます。普通の事はこれにて気が済んでくれればいいですが、これに味をしめられるとおかしな方向に行きかねないので注意が必要です。

Rehome
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[20190525]

Opus Pia
(1998/07/14)

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2003年のアルバムです。Eatingの続編ですが、ピアノだけではなく、室内楽的な楽器をサンプラーで構築したネオクラシカルな内容になっています。徐々にリズム系ジャズ的になりスウィングしていきます。今回は生演奏の部分がわからないくらいサンプリング色が強いのですが、既存楽器の音源ばかりで、微妙にタイム感をずらしたりしたプログラミングになっているので、プログラミング感も部妙なのですが、機械的な不自然さもあえて演出しています。

1. Early Summer
2. Casa Blanca
3. Botanica
4. Wolcalosso
5. Trinidad Bird
6. Gelnia
7. Bounce
8. Ice Shadow
9. Venetian Red
10. Enceol
11. Cerulean
12. Shing Morno
13. Guinacridone
14. Joy

今回は花の名前のタイトルが中心で、花を食べるのか、花が食べるのかという疑問を持ちながら聴くと楽しいかもしれません。現代音楽の初期の頃はクラシックとジャズの融合というのが流行っていました。ヨーロッパ圏の人たちにとってジャズは未知との遭遇だったのです。そこからジャズをオーケストレーションしていくというアレンジが確立されていきます。クラシック理論では収まりきれないジャズを肯定化する為に生まれたのがジャズ理論です。ジャズ理論が確立化された事で現代のポップスへと発展していきます。

そういう意味ではこれも現代音楽的解釈だと思いますが、そこにデジタルな手法、トロピカルな味付けなどが加わり、以前の現代音楽とは違う独自のスタイルを提示しています。非楽器な音源も既成楽器の音源も彼にとっては同じ扱いであって、マニュピレーターとしての技術の高さ故の作品となっています。技術が高くても音楽的な発想が乏しければ意味がありませんが、その両方を持ち合わせています。

Early Summer
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[20190524]

Opus Pia
(1998/07/14)

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2002年のアルバムです。piaの続編のような感じですが、フィールドレコーディングが多めでピアノのループと組み合わせたり、サンプラーを駆使したエレクトロニカになっています。映像作品と組み合わせたDVDがついています。この人の場合、映像はほとんどついてきます。音楽も映像を演出するための手段になっていると思います。

1. Opus Pia
2. Re Pia 1
3. Re Pia 2
4. Everything Came From Here
5. Harmony
6. And Then...

サンプリングの編集も波形を目視しながら加工してきますから、彼にとっては映像の編集に近い感覚を持って作業しているのかもしれません。音楽を専門的に制作する側だとしても、映像感覚を持っていた方がドラマティックな展開になれると思います。映像を想定しながら音楽を聴くという行為は、より音楽を生命体のように感じられるものだと思います。

映像を想定する事で、音楽理論にこだわらない曲作りも出来ます。なんでもありの時代ですから、音楽理論から外れていても問題ありません。現代音楽というのは既成概念の打破がテーマになっているところがあります。理論に収まりきれなければ理論は自ら作り上げていくもの、だからこそ何でもありになるのです。問題は何を表現したいかであり、そこにセンスが感じられれば認められていくのです。

Opus Pia DVD
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[20190523]

Journal For People
(1998/07/14)

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2002年のアルバムです。この頃はかなり作り貯めていたのか、同じ年に複数のアルバムを連続してリリースしています。今回はアブストラクトなサンプリングミュージックに生ピアノを組み合わせた内容になっています。フレーズサンプリング、フィールドレコーディング等の素材をカットアンドペーストして一連の流れを作り、ピアノを即興的に演奏しています。

1. Uter 1
2. J.F.P.
3. Uter 2
4. Piano
5. Ketle 1
6. Ketle 2
7. Ketle 3
8. Wonderland
9. Birdland
10. Aqua
11. Waltz
12. Salida Del Sol
13. Light Song

普通の音楽作品も作れるところを示した後に、このような現代音楽的な作品を作ったり、アイデアが溢れているようです。DVDもついて映像と音楽を同時に楽しめるようなリリースの仕方をしたり、映像編集のイメージがそのまま音楽制作に結びついているところもあるのでしょう。このコード感を感じさせない作りも映像をイメージさせやすくしていると思います。

同じタイトルに番号がついたものが多いですが、曲調が同じだったりしているわけではありません。同じタイトルで発想させるバリエーションを楽しんでいるようです。サンプリング素材も個性的で、自分で演奏したものをサンプリングしているのか、その組み合わせも相性が良いものに感じられます。ダンスに結び付けない感じが現代音楽寄りだと思います。

Uter 1
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[20190522]

Eating
(1998/07/14)

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2002年のアルバムです。今回は全てプログラミングですが、電子音的な音源では無く、バンドスタイルの構成を構築して、とても音楽的作風になっています。これだけの曲を作れるというのはそれだけ音楽的な教養も無ければ作れません。映像だけでは無い、本格的に音楽に取り組んでいるというのが伝わってきます。

1. Frousfre
2. Fore
3. Spring
4. Fausel
5. Flows
6. Mihyn
7. Angje
8. Hanri
9. Woei
10.T rot
11. On The Way To
12. Kim Perno
13. Come March

サンプリングによるアブストラクトな作りでもありますが、既存楽器の音源も使っていて、テクノというより家具の音楽のような小作品の集まりになっています。和な雰囲気もありますが、日本のインディーズ特有の空気感がありません。これは完全にスタジオに頼らない制作環境にあると思われます。

Frousfre
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[20190521]

Pia
(1998/07/14)

Takagi Masakatsu商品詳細を見る


日本の映像作家 高木正勝の2001年のファーストアルバムです。自分の映像に合う音楽として音楽活動も同時に行なっています。サンプラー、フィールドレコーディング等を巧みに操ったエレクトロニカになっています。映像ありきの音楽という事でQuicktime moviesも含まれた作品になっています。

1. Toska
2. Bienna
3. Eau
4.Fround
5. Agni
6. Guiter
7. Sossette
8. Water Fall
9. Cino Park
10. Caroc
11. Light Park
12. Sprang
13. Videocamera

電子音に聴こえるようにサンプリング素材を加工しているので編集しやすい感じになっています。かなり細かいアブストラクトミュージックという感じで、アンビエントな電子音との組み合わせで、動きを持ったエレクトロニカに仕上げています。プログラミング作業にしても、音楽的な知識がなければここまでの組みあわせは作れないでしょう。

映像を思い浮かべなら作ったというより、映像の動きに合わせた音楽、つまりサウンドトラックのような性質を持っていると思います。昔の映画は映像を見ながら演奏してレコーディングしていましたし、映像の長さに合わせた曲をその場で作るというのは当たり前でした。現在でもやっているかもしれませんが、ほとんどが別に作った曲を映像に合わせて編集するという作業だと思います。両方同時進行で作れる強みを持った人なので、音楽も個性的になっています。

Eau
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[20190520]

大注目の貴景勝でしたが負傷して休場。大関になっていきなり角番を迎える局面になりました。なんとか勝ち越しをと思って中日に出場しましたが、碧山の変化に倒れてしまい、再び休場。全勝できていた鶴竜と栃ノ心は中日に黒星。本日なんとか勝ち越しました。栃ノ心は二桁勝たないと大関に戻れませんが、あと2番となりました。

中日までの上位の成績
鶴竜 8勝1敗
高安 6勝3敗
豪栄道 6勝3敗
貴景勝 3勝4敗2休
逸ノ城 2勝6敗1休
栃ノ心 8勝1敗
御嶽海 6勝3敗
碧山 3勝6敗
北勝富士 3勝6敗
琴奨菊 3勝6敗
大栄翔 4勝5敗
遠藤 3勝6敗
千代大龍 3勝6敗
玉鷲 5勝4敗
阿炎 6勝3敗
隠岐の海 2勝7敗


逸ノ城は先場所引き技で勝ち続けた代償か、今場所は馬力を発揮出来ず休場となりました。遠藤も上位に上がって勝てないという魔のループに陥っています。上位に通用しなければ上には上がれません。高い技術は持っていますが、馬力がなかなかつかないままです。大栄翔が上位で奮闘しています。現在黒星先行ですが、勝ち越せば三賞は間違いないでしょう。北勝富士は馬力を発揮していますが、なかなか勝ちに結びつかず。新入幕で小兵の照強は舞の海に近い撹乱技で奮闘しています。もう一人の小兵石浦はなかなか技術とセンスが追いついていません。鶴竜が優勝候補ですが、後半バテる事が多いのでどうなるか分かりません。

中日幕内全取組

[20190519]

The Moths Are Real
(1998/07/14)

Serafina Steer商品詳細を見る


2013年のアルバムで現在までの最新作になります。ハープによる弾き語りというベースは揺るぎありませんが、歌を基本としたアレンジも作られる事により、彼女の作曲能力の高さが分かりやすくなっています。エレクトロ系、ストリングス系などのアレンジが重ねられていますが、歌とハープを邪魔しない程度の重ね方を保っており、普通のポップスにならないような配慮がなされています。

1.Night Before Mutiny
2.Machine Room
3.Ballad of Brick Lane
4.Lady Fortune
5.Skinny Dipping
6.The Removal Man
7.World Of Love
8.Has Anyone Ever Liked You?
9.Island Odessy
10.Alien Invasion
11.Disco Compilation
12.The Moths Are Real

アレンジを重ねれば重ねるほど普通の曲になってしまいます。それでは個性も無くなりますから、重ねるほど無駄な作業になってしまいます。売れてくるとこの大事な部分が忘れ去られてしまいますが、この人はそうならないんですね。人と同じ事はやらないという、昔では当たり前だった事が、いつしか忘れ去られて、人と同じ事をしないと売れないという強迫観念がレコード会社に植え付けられていて、現在のつまらない音楽シーンを作り上げてしまっています。

そういう中にあって、この人はヒットチャートの手法を用いる事を恥としているのかどうか分かりませんが、自分のやるべき音楽が分かっているからブレません。それでも売れてくれると活動を続けられますが、売れないと目も当てられません。このジレンマが音楽業界には付いて回ります。個性的でも売れる音楽、それこそプロが目指すべき事だと思います。そういう意味においては、現在どれほどのプロフェッショナルと呼べる人がいるのでしょうか。彼女ならヒット曲も作れる可能性を秘めていますから、成功してほしいと思いますが、これ以降の作品が続いていません。

Night Before Mutiny
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[20190519]

Change Is Good Change Is Good
(1998/07/14)

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2010年のアルバムです。エレクトロニカの部分では素人だったので、そちら側のプロデューサーを招いてエレクトロニカの部分を強化しています。バンド体制だったり、前作には無かったリズム系の楽器も加わっています。レコーディングの途中でハープを盗難されるというアクシデントがあった為に、余計電子音の部分が多くなっています。

1. Shut Up Shop
2. Day Glo
3. GSOH
4. The Valley
5. Motion Pictures
6. Drinking While Driving
7. How To Haunt A House Party
8. Margoton
9. Port Isaac
10. The Sisters Of Proportion
11. Half Robot
12. Ulular

ハープとの弾き語り中心の曲ではテンポ変化が加えられたりしていますが、さすがに編成が多い楽曲では一定のテンポで演奏されています。よっぽどチームワークのいいバンドでない限りめまぐるしいテンポチェンジは避けられます。昔はプログレバンドなどは得意としていましたが、現在やっているバンドはほとんど見かけません。せいぜいブレイクで落とすくらいです。しかし彼女はそれがやりたい性分のようで、そういう曲では楽器は少なめになっています。

エレクトロニクスの部分でもプログラミングは少なめです。彼女の演奏にオーバダビングするようにして彼女の世界観を大事にしています。プログラミングされた楽曲でも彼女の旋律を崩すような歌い方をしていますが、リズム感はいいようで、リズムを崩すという事にはなりません。ここは現代人ですね。ちゃんとプログラミングされたものにも対応出来ています。フォークトロニカとしてもユニークな存在だと思います。

Shut Up Shop
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[20190518]

Cheap Demo Bad Science
(1998/07/14)

Serafina Steer商品詳細を見る


イギリスの女性シンガーソングライターSerafina Steerの2007年のファーストアルバムです。ハープを弾きながら歌う弾き語りのフォーク系シンガーで、基本ハープと歌だけで曲が作られていて、それにクラリネットやアコーディオン、電子音を重ねています。ハープはギターのようにアルペジオを奏でたりしていますが、音色が違うだけで普通のフォークソングとは違うものになっています。

1. By This River
2. Uncomfortable
3. Tiger
4. Peach Heart
5. Dawn Chorus
6. Like Like A Bird On A Wire
7. Cheap Demo Bad Science
8. Roundabout Horse
9. Council Flat
10. Seven Bridge
11. Curses Curses

登場する楽器が少ないので、タイトルのようにチープなデモを聴いているような感じになります。謳い方もかなり崩して歌ったりしながらもちゃんとした構成になっていて、歌も上手い方ではありませんが、味があり、旋律を崩しますから個性的に感じますし、最近はちゃんとした音楽が多い中、とても新鮮に感じる音楽です。かといってアヴァンギャルドでは無く、中世的なフォークソングをポップに味付けした感じになっています。

イギリスの田園風景を思い浮かべるような音楽ですが、それを普通に演奏するのに抵抗があるのか、かなり崩して演奏しています。電子音を使っていますが、プログラミングはしておらず、生演奏、しかもリズム系の楽器が無いので、感情に任せてテンポの変化があり、プログラミングに慣れてしまった耳には新鮮です。一人で演奏してもテンポに忠実に演奏するのが当たり前になっている昨今、とてもユニークなミュージシャンだと思います。

By This River
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[20190518]

Myth And Impermanence
(1998/07/14)

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2012年のアルバムで現在までの最新作になります。スクエアープッシャーがデジタル環境での生演奏にこだわった作品をリリースしていた時期がありましたが、それに近い作風になっています。バンドを作れなかったからプログラミングでフュージョンっぽい事をやっていましたが、ゲストメンバーによる生演奏を中心にした内容になっています。

1. Time Of The Fire
2. The Sun Myth
3. Woods
4. Stapedius
5. Night Falls
6. Black Mountain
7. Home
8. The Devil In Any Key
9. One After Another
10. Impermanence
11. Decay

フュージョンというより、その黎明期であるジャズロックな雰囲気で、ギターなども入りサイケデリックな雰囲気も作り出しています。スクエアープッシャーと違うのは、そこにプログラミングも織り交ぜるという事で、ジャズロックとテクノの融合としてのフュージョンサウンドを作り出しているところです。これまでの初期リターントゥフォーエヴァーのクリスタルな感じから、初期ウェザーリポートの実験的なジャズロックの一歩先を行った感じになっています。

ウェザーリポートはマイルスの遺伝子を受け継いでいて、スタジオでジャムセッションを繰り返し、それをテープ編集で曲としてまとめあげるという手法を取っていました。ですからライブならではの緊迫感をスタジオ盤でも表現出来ていました。それを現在ではデジタル編集出来ますから、現代にマイルスの遺伝子を受け継ぐ手法を取っていると思います。これが彼の本当にやりたかった事だったのでしょう。これ以降の作品が出ていないのは、これで満足してしまったからなのか、そうだとすると勿体無い限りです。こういうジャムセッション感をデジタル感覚でやるのは現時点で有要だと思いますし、こういうスタイルを確立して欲しいと思うものであります。

Time Of The Fire
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[20190517]

The Floating World
(1998/07/14)

Inch-time商品詳細を見る


2010年のアルバムです。プログラミングによる作品ですが、サンプラーよりも電子音の方が多くなっていて、その上でフュージョンを再構築しているので、とても音楽的な内容になっています。ブレイクビーツではあまり重要視されていなかったコード感がしっかり現されています。エレクトロニカに特化した作品と言えます。

1. Videograms
2. X-Ray Eyes
3. Of Times Past
4. Two Courtesans
5. Electric Blue
6. The Big Sleep
7. Late Spring
8. Ukiyo
9. Suspensions
10. Still Running

エレクトロニカでも、ここまで情緒的で壮大なスケールのものは少ないと思います。和音もフュージョン的ですし、ジャズ、フュージョンが進化する事を止めてしまっているのなら、違うジャンルからアプローチして歩みを進めてあげる事は可能だと思います。ハードロックにしてもブルースにしてもそうです。ブルースしかやらないミュージシャンではその先へは進めないのです。

形式にこだわってしまって同じ事しかやらないというのではアーティストと呼べるのでしょうか。現代の人類が混血の上に成り立っているという事実から鑑みても、音楽も生き延びるために混血が必要なのです。多様性を謳いながら既成概念に陥ってしまっては何も始まりません。ここで特に新しい事をやっているわけではありませんが、止まってしまった時間を動かそうとしている意思は感じます。

Videograms
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[20190516]

As The Moon Draws Water
(1998/07/14)

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2006年のアルバムです。レーベルデビュー作になります。クリスタルなフュージョンをブレイクビーツにした作風という事で、初期の頃のスクウェアプッシャーをマイルドにした感じになっています。ドリルンベースにはならずに、ゆったりとしたダウンテンポになっているだけで、スクウェアプッシャーとやっている事は変わりないと思います。

1. The Sky Has A Thousand Eyes
2. Almond Eyes
3. Icicles And Snowflakes
4. Cloud Hidden
5. No Need To Sign Your Name
6. Turning Point
7. Little Lamb (Asleep)
8. Nocturne
9. Take Care, O Pilgrim!
10. As Far As The Eye Can See

打楽器系のサンプリングが多く、その他の素材もエスニックなもの、和なものがあったりと、民族音楽的な雰囲気をまといながら、フュージョン的な構成で構築されています。スクウェアプッシャーはフュージョンファンで、自らベースを演奏しますが、それを打ち込みで表現すると実際バンドで演奏するような感じにはならないので、それを逆手にとって独自のブレイクビーツを作り上げていました。それに近い感じになっています。

打楽器以外のサンプリングも打楽器っぽい音色が多く、それらを組み合わせて複雑だけれど、しっかりと流れを持ったリズムを構築しています。フュージョンのような様式という明確なビジョンを持っているので、適材適所の音源を配置した計算し尽くされた、とても音楽的なブレイクビーツになっています。楽器が演奏出来る人が作り上げるサンプリングミュージックならではの表現だと思います。

The Sky Has A Thousand Eyes
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[20190515]

Any Colour You Like
(1998/07/14)

Inch-time商品詳細を見る


イギリス出身でオーストラリアのアーティストStefan Panczakの一人プロジェクトInch-timeの2004年のファーストアルバムです。当初自主制作でリリースしていましたが、翌年Static Caravanレーベルからリリースされています。手法としてはブレイクビーツの流れを持っていますが、ダンス系ではなく、サロンミュージック的な雰囲気を持ったエレクトロニカになっています。

1. Preface
2. Voyage to Brobdingnag
3. Kyoto (autumn leaves)
4. As patient as a tree
5. Rainbow for Alex
6. Red in green
7. Squeezebox
8. Walk in the country

サンプラーに取り込んだ楽器類、フィールドレコーディング素材等を使ったパッチワーク的な音楽なのですが、とても音楽的な流れを持っていて、既存楽器を使用していますから、サンプリングミュージックとしての特性も持っていますが、そこは気にしなくても楽しめる環境音楽というか、家具の音楽のようなゆったりとした音楽になっています。

Luke Vibertの感覚に近い感じですが、そこまでマッドな感じではありません。とてもクリスタルな雰囲気のフュージョンをポップにまとめ上げたような音楽になっています。リターントゥフォーエヴァーの初期の頃の感じを分解してシンプルの再構築したような感じと言えばいいでしょうか。とてもおしゃれなサンプリングミュージックになっていると思います。こういうタイプはこれまであまり無かったのでとても個性的です。

Preface
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[20190514]

Wayfaring Suite
(1998/07/14)

Hochzeitskapelle & Kama Aina商品詳細を見る


2018年のアルバムで現在までの最新作になります。ドイツのフォークグループHochzeitskapelleとのコラボレートになっています。ストリングスもホーンもあるフォークバンドでKama Ainaはガットギターで加わっています。一つの部屋で生演奏したライブレコーディングになっていて、これまでのデジタル処理はされていないのに、同じような質感を持った作品になっています。

1. Prologue
2. Part 1
3. Part 2
4. Part 3
5. Part 4
6. Part 5
7. Part 6
8. Part 7
9. Part 8
10. Epilogue

長らくKama Ainaとしては活動していませんでしたが、HochzeitskapelleとのセッションをするにあたりKama Ainaという名義での参加としたようです。曲自体はKama Ainaが作曲しており、これまで海外のアーティストとは別々にレコーディングした演奏をミックスするというやり方をやっていましたが、今回は一緒に演奏するという事で、空気感は統一されています。

日本のスタジオはエフェクト処理しやすいようにデッドな音響になっているものが多く、海外に比べて湿気も多いので、海外ような乾いた空気感を表現出来ませんでした。ロックといえばアメリカ、イギリスの作品を聴いていますから、その乾いた空間での鳴りに親しんでいる人が多いと思います。ですから、日本の作品にはどうしてもまがい物的な印象を受けていました。日本のインディーズ作品の印象も同じです。Kama Ainaの作品にも如実にそれが現れていました。この作品はドイツでのレコーディングようですが、その日本の作品に近い空気感になっています。これはKama Ainaマジックなのでしょうか。

Prologue
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[20190513]

令和初の大相撲が始まりました。注目は初大関の貴景勝がどこまで勝ち続けられるかになります。横綱を目指すなら大関は短期間で通過しなければなりません。大関で満足しているといつまでたっても綱取りができなくなるパターンに陥ってしまいます。とにかく優勝、連続優勝が求められます。白鵬は先場所での怪我があり休場になっていますので、大きなチャンスだと思います。

初日の上位の結果
御嶽海 押し出し 鶴竜◯
◯豪栄道 寄り切り 北勝富士
◯琴奨菊 押し出し 高安
◯貴景勝 押し出し 遠藤
逸ノ城 突き出し 大栄翔◯
千代大龍 寄り切り 栃ノ心◯
◯碧山 押し出し 玉鷲
隠岐の海 引き落とし 阿炎◯
妙義龍 送り出し 竜電◯
◯宝富士 押し出し 嘉風
◯正代 寄り切り 明生


鶴竜が一人横綱の場所となりましたので気合が入っています。御嶽海を一気に押し出しました。逸ノ城も大栄翔に押し出されましたが、これは大栄翔を褒めるべき内容でした。遠藤も貴景勝の電車道に挽回のチャンスすらありませんでした。誰が調子いいのかまだわかりませんが、最後まで集中力を切らさない力士が勝ち残ると思います。

初日幕内全取組

[20190512]

Club Kama Aina
(1998/07/14)

Kama Aina商品詳細を見る


2006年のアルバムです。今回はコラボレートなしと思われたが、曲によってコラボレートしている曲もあります。グラスゴー系のミュージシャンと時間をかけて作り上げています。アコースティック系の楽器を主体に違う空間で録音されたベクトルによるハーモニーは独特の立体感を持っています。

1. Hotaru
2. Wedding Song
3. Cubali Street Scene
4. Millport (with Stephen Pastel and Isobel Campbell and Bill Wells)
5. Car Song (with Bill Wells and Isobel Campbell)
6. Mud Cat
7. Club Kama Aina (with Bill Wells and Isobel Campbell
8. Glasgow Sky (with Bill Wells)

カントリー、フォーク系なのに洗練された感じ、以前で言えばティンパンアレイ系になりますが、それとは違う欧州的な雰囲気。まるでシーケンスされたかのような正確なアルペジオ。しかしなあ面相だからアナログな温かみを持っている。だけど感情的ではないので、無機的にも感じられる不思議な空気感。生演奏だけどデジタル編集しているからなのか。

一つ一つの音のミックス度合いは不自然だから、余計に無機質な雰囲気が生まれる。手作り感とコラージュ感が程よく溶け込んでいる。よって優しい感じなのに冷たい感じも伝わってくる。その不自然な感じによって時間軸も麻痺して古臭い感じがしない。これも環境音楽の一つだと思われます。違う空気感を持った音の集まり。それこそがKama Ainaの本質だと思います。

Hotaru
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[20190512]

Safe Journey - Hula-Hula Dance 6
(1998/07/14)

Kenji Jammer Meets Kama Aina商品詳細を見る


2005年のアルバムで、Kenji SuzukiことKenji Jammerとコラボレートした作品になっています。Kenji JammerのHula-Hula Danceシリーズに参加したかたちになっています。ハワイアンとエレクトロニクスの融合という内容で、ロックやレゲエなど様々な解釈でのハワイアンというユニークな作品になっています。Kama Ainaもハワイの言葉ですから相性は悪く無いのです。

1. Waiting For The Train
2. Hawaiian Mambo
3. Horizon
4. Easy Goin'
5. Bamboo Electro
6. Fallin' Angel
7. Beginners
8. How Long Time ?
9. Ozashiki Rock

鈴木賢司は高校生の時にTVジョッキーのチャレンジコーナーに出演して、驚異の天才ギタリストという印象を与えました。その後イギリスに渡り、様々活動をした後にSimply Redの正式メンバーとして迎えられたり、外国人が活動するには不利な条件のイギリスにおいてパイオニア的な存在として活動しているギタリストであります。

ですからギターアルバムでありますが、ハワイアンというそれまでに無いジャンルに挑戦しいるプロジェクト名がKenji Jammerとなっています。スチールギターを普通のギターでのスライドギターで表現しています。ベンダーがついていないので、ボトルネックのみでの表現となっています。ギターのオーバーダビングの他にエレクトロニクスも利用しているのが特徴的です。

Hawaiian Mambo
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[20190511]

Two Fingers
(1998/07/14)

Kama Aina商品詳細を見る


2004年のアルバムです。ベスト盤のような内容のMusic Activist で世界デビューして、ここれは世界中のアーティストとのコラボレート作品になっています。CD2枚組で、2枚目のCDにオリジナル曲のピアノバージョンが入っていて、1枚目のCDでは、その曲を1曲づつ各アーティストとコラボレートして完成させています。

CD1
1. World Standard
2. Naim Amor
3. Gutevolk
4. Lonesome Organist, The
5. Alejandro Franov
6. Yoshihiro Hanno
7. Tommy Guerrero
8. Kev Hopper
9. Joshua Abrams
10. Morning Star
CD2
1. Two Fingers No.1
2. Two Fingers No.2
3. Two Fingers No.3
4. Two Fingers No.4
5. Two Fingers No.5
6. Two Fingers No.6
7. Two Fingers No.7
8. Two Fingers No.8
9. Two Fingers No.9
10. Two Fingers No.10

製作期間に3年の月日を経て、コラボレートの相手にリミックスまで任せたものをさらに青柳拓次が最終的なリミックスを行うという手間暇をかけた内容になっています。それでも内容はシンプルなものであります。楽曲そのものがシンプルなので、そこまでいじる必要も無いのですが、各アーティストの個性がよく出ています。

Kama Ainaはコラボレートする事が多く、このプロジェクト自体はとてもニュートラルな立ち位置にいるようで、様々な事を実験的に楽しむような姿勢を持っています。良きシンガーであり、良きギタリストでもある青柳拓次ですが、自分はさほど出しゃばらずにプロデューサー的な場所から客観的な視線から音楽に向き合っているように感じます。自己顕示欲が強いのがミュージシャンの特徴ですし、それにより個性も生まれるのですが、新しいものを生み出す為に我を出さないという趣旨をもっているようです。

World Standard
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[20190511]

Anthology Of Barbarian Folk Music
(1998/07/14)

World Standard + Kama Aina商品詳細を見る


2002年のアルバムで、ワールドスタンダードこと鈴木惣一朗とのコラボレート作品になっています。フォークカントリーとエレクトロニクスの融合した内容で、今で言うフォークトロニカな作品になっています。当時はまだフォークトロニカは確立されていませんでしたから、かなり斬新な内容だったと思います。

1. The Co Coo Bird
2. Rabbit Foot Blues
3. Moonshiners Dance
4. Two Linemen
5. Born Again
6. This Song Of Love
7. Frog Stomp
8. Donkeywork
9. Donkeywalk
10. Old Lady And The Devil
11. The Coo Coo Bird

当初のフォークトロニカはもっとエレクトロニカ寄りでした。後にフォーク寄りなものやフィールドレコーディングも駆使するように発展していきますが、その後者としての内容を既に作り上げています。特に日本のインディーズで受け継がれているものが多く、その先駆けとなっていると思います。

ローファイなサウンプリング音、ノイズにクリアなアコースティック楽器。基本はフォークソングの再構築ですが、デジタルサウンドを纏わせる事によって、ロック的な解釈のフォークソングに出来上がっています。今では当たり前になっている手法ですが、まだエレクトロニカが出始めた頃の作品ですから、かなり先を行っていると思います。

Kama Aina - World Standard

[20190510]

Folkcore
(1998/07/14)

Kama Aina商品詳細を見る


日本の元イカ天キングLittle Creaturesの青柳 拓次のソロプロジェクトKama Ainaの2002年のアルバムです。インストもので、電子音とサンプリング音源によるポップな環境音楽になっています。Little Creatures解散間際から実験的な音楽をやっていましたが、ソロになって、その部分をさらに突き詰めた感じになっています。

1. MONO x 4
2. MIKA KAURISMAKI
3. EXHIBIT B
4. EXHIBIT C
5. SO AM I
6. WALTZ
7. WHITE NAILS WHITE MOON
8. EXHIBIT A
9. CONTRERAS 2PM
10. WORMS IN ’71
11. ZOLONGO
12. SAM’S INTRO
13. LE BAR OU SE TROUVE ZAZIE
14. THEME OF RAFT (from the Silver Screen)
15. KATSUTENO KAKIO

いかにも日本のインディーズっぽい音質ですが、彼の飛び抜けた音楽センスによって独特の空気感を作り出しています。シンガーでありながら、あえて歌は入れないというところもこだわりを感じます。Folkcoreというレーベル名をタイトルに持ってきていますが、特にフォークという訳でもありません。

流行に流されずに、新しい何かを求めて究めんとする姿勢は、日本という狭い枠組みからは飛び抜けていて、十代の頃から渋いネオアコを極めたり、時代を追う側では無く、時代を作る側にいるような人です。しかし、主流にはなりにくい音楽ですから最先端にいる訳ではありませんが、後のフォークトロニカにも通じるものがあります。

Gutevolk

[20190509]

Flight
(1998/07/14)

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2018年のアルバムで現在までの最新作になります。The Amani Choirというアフリカンコーラス隊が参加していたりしていますが、全体的にコーラスアレンジされた歌が多く、アフリカおよびゴスペルっぽい感じが強くなっています。ケルトの部分はあくまでも雰囲気作りとなっています。これにより、よりダイナミックなサウンドを生み出しています。

1. Marbhrann Do Shir Eachann Mac'illEathainn / Lament for MacLean
2. Sanctus
3. Thunderhead
4. Fissiri Wali Polka
5. The Migration Medley: Flight
6. The Migration Medley: Migration (Mo Bhrón Ar An Bhfarraige / My Grief on the Ocean)
7. The Migration Medley: Homecoming
8. The Migration Medley: Night Crossings, Pt. 1
9. Step Up
10. Rippling
11. Manako / It's Too Late
12. The Path
13. Night Crossings Pt. 2

プログラミングの部分はほとんど感じられず、ほぼバンド生演奏になっています。デジタルサウンドは使われていますが、生演奏の範疇になっています。シーケンス的な部分も生演奏出来るので、プログラミングする意味が無いのです。無理やりデジタルプログラミングを混ぜ合わせていた頃に比べて、よりかっこ良くなったと思います。ミックス的にはデジタル編集しているようにサウンドメイキングしていますので、古臭さは感じられませんし、デジタルプログラミングでは生み出せないようなグルーヴ感があります。

アフリカンコーラスですので、ケルトの旋律のような哀愁感は間に挟む程度でしか施されていません。ほぼアフリカンです。アフリカンが流行ったのは80年代ですが、アフリカも広いので、様々なバリエーションを持っています。そういう部分をもっと出していけば古臭く感じませんし、新しい発見もあるというものです。西洋的なアレンジ、ソウルやヒップホップなどを取り入れても負けていません。以前よりもバンド的には充実していると思います。

Marbhrann Do Shir Eachann Mac'illEathainn / Lament for MacLean
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[20190508]

The Source
(1998/07/14)

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2016年の作品です。11年のインターバルを経てのリリースで、それまで断片的にライブ活動を行なっていましたが、リアルワールドを離れて、心機一転の新作となっています。彼らの最初の結成目的であったアフリカンとケルトの融合という趣旨に立ち返った内容になっていて、その意味合いを不明瞭にしていたデジタルの部分を最小限に抑えて、生演奏中心にした事で、本来の方向性を明確に打ち出した内容になっています。

1. Calling in the Horses
2. Beware Soul Brother
3. The Magnificent Seven (ACSS meets TDF)
4. Cascade
5. A Higher Love (tune 'Monkswell Road')
6. Honey Bee
7. Where Two Rivers Meet
8. Mansani Cissé/Tàladh
9. Child of Wonder
10. Desert Billy (tune 'The Balcony')
11. The Communicator
12. The Soul of a Sister
13. Kalsi Breakbeat

時代の流れとしてはデジタルビートがあった事でインパクトがあったと思いますが、デジタルプログラミングにより本来のグルーヴが失われていたとも言えます。その欠点をしっかり見直して、アフリカンビートの格好良さを強調する事で、以前には無かった躍動感を生み出しています。そうする事によってケルトの旋律も見栄えがするものになっています。フュージョン的なジャムセッションでは無くて、ソウル系のジャムセッションになっています。

アフリカンを西洋的に表現するのにファンクでは無くて、ソウル的な表現にした事でエモーショナルな色気のある音楽になっています。以前のファンにとっては違う印象を与えますが、問答無用にかっこよくなっています。プログラミングは最小限で、生ドラムによる演奏はアフリカの打楽器との相性が良くなっていて、ケルト的な部分もかっこ良く聴こえます。リズム隊が完璧にアフリカンになっているので、アフロの部分が強くなっていますが、それだけ土台が強くなったと思います。時代性を超越した力強いサウンドとなっています。

Calling in the Horses
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[20190507]

Anatomic
(1998/07/14)

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2005年のアルバムです。リアルワールドでは最後の作品になります。自らアフリカンとケルトと限定してしまっているので、それにより自ら限界を作ってしまっていました。残されているのはエレクトロニックな部分でのバリエーションですが、そこは専門外なのか、アイデアに乏しいところとなっていました。今回はトリップホップとは違う感じにしているので、何とかワンパターンは免れています。

1. When I Still Needed You
2. My Secret Bliss
3. Mojave
4. Sené (Working The Land)
5. Beautiful Rain
6. Anatomic
7. Mother
8. Dhol Dogs
9. Drake

明確にロック、テクノが進化し続けていたのは90年代までです。それ以降はそれまでの手法の焼き直しでしかありません。進化という流れは止まったままなのです。フォークトロニカにしても組み合わせの妙でしかありません。すでに出尽くしているものの中から焼き直しているに過ぎません。だから流行りも無ければ衝撃も無いのです。よって何でもありの時代になっています。何をやっても間違いでは無いのです。

アフロとケルト、これも組み合わせの妙でしかありません。いくらデジタルプログラミングも組み合わせても、既存の手法を使っていては新鮮さはありません。アフロとケルトの特徴を捉えた上で既存の手法に拠らないデジタル処理なら新しいものが生まれた事でしょう。しかし生演奏が達者な彼らにとってはそこまで頭が回らなかったのだと思います。雰囲気だけエレクトロにしているに過ぎません。今回はファーストの頃のようにフュージョンライクな演奏に戻っているので、その生演奏な部分の良さが活かされています。

When I Still Needed You
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