Woman Year名義をやめて本名のMichael RJ Saalmanでのファーストアルバムになります。といっても100枚限定での販売でした。現在はダウンロード販売になっています。Woman Year時代の一人多重録音形式とは違って、ここにきてやっとDTMスタイルによるエレクトロニカ作品になっています。
1. Cancel Us
2. Beat Slinks
3. Act Alarmed
4. Far Away Continued
5. Mayday Sage
6. Ripe Hymns
7. Cancerous
8. Ripe Hymns (Pregnant Remix)
電子音でのプログラミングに目覚めた彼は、これまでの手法とは全く違う作風を行なっています。弾き語りもありません。歌無しなのです。まるで素人が初めてシンセサイザーを扱っているような感じで始まり、テクノ一般の作品とは違うアプローチとなっていますが、徐々に凄いシンセワークを浴びせてきます。素人というより、テクノ系ミュージシャンが発想しないような使い方をしてきます。
ミニマルっぽいループも使いますが、普通の発想とは違うので展開が読めないという面白さはあります。マニュピレーターとしてはまだまだ素人同然ですが、御構い無しの怖いもの知らずだからこそ出来る、他とは違うスタイルになっています。これからこなれてきて普通になっていくと個性も無くなってくるのかもしれませんが、不完全でも個性的な
音楽を楽しめる作品となっています。
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